序章:病院の日常
とある病院、男女の出生比率の偏りを修正すべく、男の子が女の子にされる世界
ここでは元男の子が女の子として生きていくべく、検査と教育を施されている。
そんな病院でのトイレの一室
「マコトちゃん、おしっこが出ないってどういう事?」
「出ないものはでないんだ・・・です・・・」
オレはマコト、今、尿検査から逃げようとうとしていた。
毎日の日課としての尿検査、それがオレの男のプライドをズタズタにする。
男だった時は簡単、ホースの先っぽをコップに入れて、規定量になったら
止めればいい。
でも股を「まんじゅう※」にされたらそうもいかない。まず、出っ張っていないので
当然入りが悪くなる。そしてどこから小便が出てくるのか分からない。
女の股は結構後ろから小便が出る。だから出るところが隠れてしまうのだ。
※「まんじゅう」・・・女性器のこと、
女の子はかわいらしく「お饅頭」と呼んでいたりする。
それだけにとどまらない、オレの股は小便がヘタクソで、いつも右の方に大きく飛んで
しまう。さらに我慢が効かない、途中で止められないのだ。
お陰でいつもオレの手とコップは小便でビショビショになってしまうのだ。
「いつまでもダダこねてたって始まらないでしょ?ほら、一緒に練習しよ、」
オレの「姉さん」、ミキはオレの事をお構いなしに、こぼれないおしっこの仕方を教えてくる。
当然、その通りにやってみたが、うまくいかなかった。
「姉さん」とはブルマの教育制度の一つで1、2コ上の女の子、
またはブルマが割り当てられる。ソイツが新入りブルマの生活、
女の子の中での振る舞いの仕方、体の事等、みっちり教えるのだ。
「もうやだよ、なんでこんなめんどくさい股にならなくちゃいけないのさ・・・」
「そういう決まりだから仕方がない、ほら、終わったら「いっせーのーせ」でもしよっか」
このミキ姉さんは元男なのか知らないが、たまにこういう遊びを提案してくれる。
さすがに運動は禁じられているから、激しいスポーツとかはできないが。
「とにかく、無くなっちゃったものを嘆いても仕方がないよ、それよりも、今できる
楽しいコトを見つけていこっ♪」
「冗談じゃない、女にされて笑っていられるかっ・・・できません・・・」
こんな感じでオレを励ましてくれるが冗談じゃない、女医にハメられて男の特権を
奪われる。さらには面倒な股でおしっこの練習をさせられる。今すぐにでもコイツを
ぶっ飛ばしたかった。
「とりあえず先生にまた点滴してもらおうね」
オレの先輩の「姉さん」が冷たくオレに言ってくる。
「なんでそこまでしてシッコ取んないといけないのさ」
オレはとにかく嫌な態度を取り続ける。そんな俺に構わず点滴を持った先生を
連れてくる俺の姉さん。ほんとにヘドが出る。
「大丈夫だよ、マコトちゃん、ボク・・じゃなくて私も見てあげるから、
ほら、こうやって「われめ」を広げて・・・」
オレと一緒にブルマになった子キヨカ、(元キヨヒコ)が甘い口調で
小便の仕方をレクチャーし始める。
「ちゃん付けするんじゃねー!」
「あっ!今乱暴な言葉使ったー、聞きましたよね!先生♪」
オレの姉さんはすかさず俺の言葉遣いを指摘した。
ここの病棟では荒っぽい言葉遣いは厳禁、使うと厳しい罰が待っているのだ。
この間は無理やり立ちションベンさせられて動画を撮られ、それをトイレの教材として
病棟の他の新入りブルマに見せられた。
他にもドレスを着て病棟、病院外を歩き回らせ、今日の悪事をみんなに謝罪する。
なんてのもあった。
「ごっ、ごめんなさい、許してください!」
オレはとにかく平謝りする、逆らってもより重い罰を無理やりやらされるだけだ。
(くそっ、こいつらさえいなければ・・・)
逃げようにも力で屈せられるこの状況、周りの冷酷さと自分の無力さで今にも
狂いそうだった。
「うーん、決まりは決まりだからね、今日はみんなの病室をお掃除しましょう!
当然、みんなに今の事を謝りながらね!」
「ささっ、まずは尿検査、とりあえずこのお水を一杯飲んで、
しばらく待ちましょうね!」
そういって先生は水を差しだしオレは飲む。しばらくして、
オレはみんなに見守られながら検尿をした。当然、手を尿でぬらしながら・・・
なんでも、女の子でもそういう子は多いらしく、拭けばいいんだとか・・・
ここでの生活は男らしいことを禁じられることを除けばそれほど厳しいものではない。
基本的には学校と同じような勉強を姉さんとしたり、
複数の学年合わさってレクチャーをするのが基本的な一日。
たまにみんなで料理をしたり、ハンドメイドを作ったりする。あとは服の選び方とか
マナー教室なんかもあったりする。
時には女の体で気を付けるべきことを学ばされ、嫌でも自分が女であることを自覚
させられる。
「はい、マコちゃん、私からのプレゼント」
「ありがとう、ミキ姉さん、お・・わ・・・たしからもどうぞ」
たまに完成物を姉さんと交換できるようになるような仲にまでなった。そしてそれに
慣れてしまった自分に焦りを覚える。
何より嫌なのが、たまに自分の股をデッサンさせられるのだ、鏡を使って。
これも自分の体と向き合う訓練らしい。実際、お股にトイレットペーパーが付いていて
恥ずかしい思いをしたこともある。その時、改めてミキ姉さんに拭き方を教わったりもした。
しかも不思議なことに姉さんたちも一緒だ。こんな事されて嫌じゃないのかと
尋ねてみたが、
「自分の体なんだからそれほどでもない、あともう3回目だから」
との事だった。実際何度も姉さん役をやる子は結構いるらしい。世話好きな子が
多いんだとか。その中でオレは一番聞かない子だとか、ざまあみろ。
そんなこんなで退屈だったが、徐々にオレも女としての生活に慣れてきた。
小便も工夫さえすれば外に飛び出ることは少なくなった。
尿検査は相変わらずだったが。
第二章 おしっこパーティー
この病院に入院してから一か月。久々に病院の外に出るイベントがやってきた。
みんな一通り検査をして、体調に問題がないから、
外で思いっきり遊んでいいとの事だった。しかもあれだけ固く
禁じていた激しく体を動かすスポーツも解禁された。外の世界に慣れるためらしい。
オレは元男の子たちを集め、一緒にサッカーなどをする計画を立てていた。
だがまさか、あんなことになるとは思いもしなかった。
当日、俺たちは男の子らしく、動きやすい恰好をしたかったが、先生の息のかかった
ブルマ、キヨカ達に阻害され、仕方なく女の子全開の恰好を強いられた。
それでもそこそこ動きやすかったから良かったが。
目的地の公園につくと、姉さんと外の普通の男の子が野外パーティーの
ような準備をしていた。
姉さんたちに聞くと、どうも退院祝い、らしい。
「ささっ!とりあえずサッカーやろーぜ!」
俺が勢いよく普通の男の子に向かって叫ぶと、みなきょとんとしていた、
そして弘理の男の子がゆっくり近づき、
「もう女の子なんだから、そんな言葉遣いしちゃだめだよ」
と優しく諭しやがった。
元々ブルマが初めて関わる男の子だ、皆身なりのよい感じがする。それがまた
腹が立つ。
取りえず、ブルマの子数人と普通の男の子数人で、少人数ながらも
サッカーを開始した。キヨヒコは参加せず、男の子や姉さんとお話ししてるらしい。
ところが全然ブルマの子たちはついていけない。
「くそっ!なんでだよ」
「大丈夫かい?マコトちゃん?」
一人の男の子が優しく俺に話しかける、
「うるせーバカ!」
俺には勢いよく吠えるしかできなかった。
結果はブルマ陣営の大敗。それもそのはず、俺たちはこの1か月間、安静にさせられてた
のだから。
途方に触れた俺たちは男の子たちから
腹立たしい慰めを受けながら、ランチにしていた。
ランチはサンドイッチにおにぎり、そしてから揚げなど、
飲み物は紅茶に緑茶にウーロン茶、コーヒーにコーラと、
「茶」と「コ」が付くものばっかりだった。
「おつかれ、マコちゃん、コーラ、飲む?」
「・・・ありがとう」
俺のミキ姉さんがオレにコーラをを差し出してくれた。
以前好きな飲み物の話の時に「コーラ」と言ったことを
覚えていてくれたらしい。
「どう、久しぶりのサッカーは」
「全然、みんなバカにするし、ふざけんな!」
オレは苛立ちながら姉さんに怒る。
「マコちゃんたちは病み上がりだから、心配してるんだと思うよ」
「オレは全然大丈夫だっつーの、」
「そんなこといわないの、ほら、タオルで汗拭いて」
「・・・サンキュー」
オレは姉さんから受け取ったタオルで顔、手、そして胸のあたりを拭いた、
「こーらっ!胸、みえちゃうよ」
「うるさいな・・・胸ないのに」
仕方がなく、胸が見えないように服をたくし上げずに、
中に手を入れて拭くようにした。
オレはコーラが大好きだった。
だからこの飲み物がオレに地獄を見せつけるとは知らずに
ガブガブ飲み干した。
「マコちゃん?そんなに飲んで大丈夫?」
姉さんと一人の鬱陶しい男の子が話しかけてくる
「大丈夫だ、同だお前、コーラ早飲み競争でもするか?」
オレは挑発してみた。元々オレは早食いとかは得意だった。ましてや
飲み物なら、女になっても飲む速度はそれほど変わらないはずだ。
「えっ、そういうのあんまりよくないんじゃない?」
相変わらず臆病な男の子はためらった。全くナメるのも大概にしろ!
「ホラ行くぞ、ヨーイ!」
俺がソイツの分も注ぐと、そいつと一緒に勢いよく飲み始めた。
「はい、上り-!ざまあみろ!お前がブルマになってろ!」
結果はオレの勝ち、体力面で勝てないにしろ、まだまだ勝てるところはある
「こらっ、マコちゃん、そういう言葉使っちゃダメ」
「なんだよいきなり、」
オレはいつものように反抗した、今日はいつもよりかはお説教が緩い。
不思議に思ったが、やれるときにやっておこう。
「いい?コーラの早飲み対決とか、サッカーとかはもうして構わないの、
でも人を馬鹿にするような言葉遣いはむやみに使っちゃいけないの」
「ふーんそう、」
そう有頂天になってると、尿意が込み上げてきた、
「悪い、ちょっとションベン」
「ションベンとか言っちゃだめだよ」
「うるせー男女共!」
相変わらず、今日の男はねちねちと細かい奴らだ、男の子までまるで
ブルマの姉さんの様だ。そう思いながらついてくる姉さんと一緒に
トイレへと向かうと、トイレは共用だった。
そしてブルマ、たまに小数の姉さん方が長蛇の列を作っていた。
「なんだこれ?」
「うーん、トイレが1個しかないんだって、女の子用は」
「はぁ?これ共用のトイレだろ?」
オレがキヨカこと元キヨヒコに話しかけると、訳の分からないことを言っていた。
しばらく待っていると、する~っと男子がトイレに入っていった。
「おい!みんな並んでるぞ!」
おれがソイツに向かって叫ぶとキヨカの姉さんが説明してくれた。
「大丈夫、あれオシッコだから」
「おれたちだってシッコだろ?」
オレは当たり前の疑問を口にする。
「だから・・・その・・・」
キヨカの姉さんは恥ずかしそうに言うのをためらう
「つまり、ね、あの男の子は立ってする方でするの」
キヨカはさらっとそのことを言った。だがそれは納得できなかった。
いや、頭では分かってはいるが、それでも男としてのプライドが許さなかった。
何故オレ達が長蛇の列を作ってガマンをしているのに、あの男はすぐしていいのかと。
「こーら、そういう言葉は言っちゃけません!」
「あっ!ごめんつい」
「まあ、今回の事くらいなら大丈夫だけど、今度から気をつけようね」
キヨカとキヨカの姉さんがそんな話をしている事約10分、
ようやくオレはトイレに入ることが出来た。だがそこで見たのは衝撃的な光景だった。
なんと小便器が3つもある。しまも一つにつき並んでいるのは1人か2人、
たまーに3人並ぶこともあるという程度だ。
対して俺たちブルマと姉さん達女子は一つの個室を求めて、15人以上の
列を作っている。しかも聞く話によると、あれは忌々しい和式トイレらしい。
「なんだよこれ・・・」
「これがね、女の子なんだよ」
唖然とするオレに、オレの姉さんが教えてくれた。
「マコトちゃんもこの一か月で分かってるでしょ、もうあれじゃあできないって」
分かっている、悔しいがオレはもう出来ない。悪さをした際の罰として、
先生に立ちションをやらされた。結果、思いもよらぬ方向に飛び股、太もも、
そして履いていたパンツまで、びしょびしょにしてしまった。和式トイレですらやっとだ、
あんな便器で綺麗にションベンが出来るはずがない。
「ずるい、ずるいよぅ・・・ボクもあれでおしっこしたい」
ついにキヨカが駄々をこねるようにキヨカの姉さんに言う。
「ダメ、女の子はこっち!」
だけど姉さん達は許さない、女としてのたしなみを叩きこむ身、心を鬼にして
制止する。
「ボクできるもん、立ったままおしっこ、トイレットペーパーがあれば!」
「出来てもダメなの、先生も言ってたでしょ、
男の人の前で「おまんじゅうさん」、見せちゃダメって!」
キヨカが股を手で押さえながら涙声で言う。
理性が崩壊しつつあるのか、キヨカの一人称がボクに戻っている。
こっそり教えてもらったが、キヨカは頑張れば立ちションできるらしい、
それでも股に滴るから、トイレットペーパーで下を押えておくことがが必須らしいが。
かく言うオレも堪忍袋と膀胱袋が限界に達しつつある。周りを見てみると股を押えたり、
足をもじもじさせているブルマが一杯いる。よく考えると今日の飲み物はお茶にコーラ、
利尿作用のあるものばっかりだ。姉さんの方は女の子歴が長いのか、
皆飲むのを控えめにしているのかもしれない。それほど見当たらない。
そんな俺たちをしり目に、さっさと立ったまま用をすます男子たち。
そんな俺の堪忍袋をぶち破る奴が現れた。
「ふぅー、きもちぃー♪」
一人の小学校2年生くらい、星柄のTシャツを着たの男の子が小便をし始めた、
無論、小便器で。それだけならいい、だがそいつは自分の『男の証』で遊び始めた。
わざと小便器から離れて、自分のチンコが意図的に見えるようにしている。
そこで勢いよく、チンコを揺らして小便器の右のほう、左の方、上下に八の字
色々な方向に絵を描くように遊び始めたのだ。
そしてその満悦な表情。
「男だから出来る技」、
「男であって幸せ」、
「ブルマ共は一生このすばらしさを味わえない」
(最後のはマコトくんの勝手な妄想だろうが)
そんな表情でこちらを見つめてきた。
それを真似してか、隣の低学年の子まで真似をし始めた。低学年は面白いと思ったら
すぐ真似する。上級生はさすがに女子の目線もあって真似はしない。だが低学年は
やるのだ。
「ふざけんなよ・・・」
オレの怒りは頂点に達した。
「なんでだよ、なんでこいつらは楽しめるんだよ」
オレは気が付くと、大粒の涙を流しながら言った。
「オレだってしたいよ、でもできないんだよおお!!!チンコが無いから!」
「あのクソ女にハメられて切られたんだよ!」
「よこせよそのチンコ!チビのクセに!」
オレは気が付くとその下級生につかみかかっていた。
「ちょっと!いくら漏れそうだからって、下級生の子に怒鳴るってどうなの?」
あわててオレとキヨカの姉さんが止めに入る。
「ブルマにされて散々だ!立ちションはできない!それどころか洋式トイレでも
失敗する!シッコの度に股が濡れる!全然スッキリしない!!!」
「尿検査もいっつも手につく!」
オレは気が付くと床に泣き崩れた。
他のブルマの子も涙を流し始めた。
「今日だってそうだ!サッカーやっても本気で相手をしてくれない!
なめ腐った態度で接しやがる!!」
「その上なんだよこのトイレ!冗談じゃない!!」
「なんでオレは和式トイレでこぼさないように気を付けながらしないといけないんだよ!」
「もう嫌だよ!気持ち良くさせてくれよ!!ションベン!!!」
オレは気が付くと無視式の内に小便器の方に歩みよった。
だが小便器を前にすると、以前の「おしおきの時」の惨状が思い出され、我にかえった。
・・・・
結局オレは立ちションすることはできなかった。
「「あああああああああああああああああ!!!!」」
そして自分が恐怖に屈してしまったことへの自己嫌悪から
大きな叫び声を上げた。
「どうしたの!?今の声は」
元凶のアバズレクソ女医が走って入ってきた。
「先生、マコトちゃんがこの洗礼に耐えられなくて、キレちゃいました」
オレの姉さんが冷めた声でクソ女医に説明する。
「『洗礼』か」
やっぱり初めから企んでいたのか。女の子らしい恰好ですぐブルマと
分かるようにする。そしてしばらく安静にしてたから、スポーツをしても男子には勝てない。
そしてあの飲み物はトイレに行かせるため。そのトイレは男子と一緒で
すこぶる股間の劣等感を呼び起こさせる。
「マコトちゃん、マコトちゃんの考えている通りよ」
先生は思った他、優しい声で言い始めた
「でも、これはいつか乗り越えなくちゃいけないものなの、」
「いつか本当にスポーツで男の子に勝てなくなる」
「そんなの嫌だ!」
「そういうものなの、仕方ないの」
オレは抵抗するが、先生は気にも留めない
「トイレだってそう、女の子は我慢しにくい構造の上に、
立ってできないから、どうしても場所と時間を使うの、」
俺がオレの姉さんの方に顔を向けると、目をそらしながら言い始めた。
「私も女の子になりたての頃、テーマパークの行列で我慢できずに・・・」
「だからみんな、混むことを予想して、飲み物にも気を付けるの」
「それにめんどくさいっていったって、おしっこはまだ序の口、」
「その内生理が来たらね、お腹は痛いし、お股は蒸れるし大変なんだよ」
「お布団とか、汚さないように多い日はバスタオルをタオルをひいたり」
「修学旅行で生理になったら、みんなと温泉に入れなかったりするの」
「他にも暑い日に汗をかいた時にはね、男の人の目があるから、上も脱げない、」
男子がいる中で先生は女のめんどくささを諭し始める。
心なしか今の話を聞いて、若干男子の股間がもっこりしている。
「他にも人間関係とか男子よりもうんと複雑なんだよ、だからマナーとか
みっちり教えるの。」
「ささっ、今日の事は水に流してあげるから、ほら、トイレ開いたよ、
みんなもマコトちゃんに譲ってあげてくれる?
「うん、」
前の子たちは快く譲ってくれた。
「ほら、トイレでスッキリしてごらん」
先生やお姉さんはそういうが、実際はスッキリなんかしない。
オレはオレの姉さんに促されるがまま、トイレに入った。
オレは頬を涙で、股間と太もも、若干トイレをおしっこで
濡らしながら小便をした。
さっきまで男子の小便が羨ましくて仕方がなかった。
でもいざ便器を前にすると如何に早く用を足すことに
思考を優先していた。いつも通りスパッツとパンツを下ろし、やや左向きに
腰を下ろした。
実際、和式トイレでしゃがんでするのは大変だ。足は疲れるし、
その上洋式と違ってお股と便器に若干の高低差があるから外さないように
細心の注意を払はなければならない。
男子のチンコとは違い、女の饅頭はオシッコのコントロールは効かない。
その上饅頭は必ずビショビショになるから拭かないといけない。
当然、トイレを汚してしまったらその後始末。
今も男子のおしっこへの羨望は納まらない、それでもおしっこを
済ませたせいか、だいぶ楽になった。
「おまたせ」
「うぅっ!漏れるうぅ!」
ドアを開け、次のキヨカに声をかけると、一目散にトイレに入っていった。
(アイツも我慢してたんだな)
「あっ!!あああああああ!!」
「おい!大丈夫か?」
間に合わなかったのかと思い、慌てて声をかけた。
「だっ、大丈夫・・・ただはみ出て・・・うぅぅぅ・・・」
(ブルマ優等生のキヨカでも外すことはあるんだな・・・)
「さっきはごめんね、ちんちんでふざけて」
トイレの外に出ると、あの星柄の下級生が俺に謝ってくれた。
どうやら、姉さんと先生に「お仕置き」されたらしい。
「いいよ、楽しいもんな、立ちションは」
さすがに俺もカッとなっていた。自分だって立ちションの特権を味わいたいのに、
それが出来ないから怒るなんてのはもっての他だ。ましてやその特権を奪おうとするなんて。
トイレを終えた後、あのチンコを見せつけた下級生がオレを
なでなでしながら、エスコートしてくれた。
その後、一緒になってふざけた低級生と一緒に、今までやったアクロバティック
立ちショントークで盛り上がった。
「後輩の世話をするのも悪くないな」
気が付くとオレはそう思うようになった。自分はもう立ちションをすることも
出来ないし、スポーツもいずれ女子の枠でやらないといけなくなる。
それでも今みたいに、できる子と楽しく過ごしていたいと思えるようになった。
「ふふっ、劣等感との付き合い方、分かってきたみたいだね」
マコトの姉さん役とキヨカの姉さん役がその様子を見て、ほほえましそうに会話を
していた
「うん、ミキだって、最初の時は泣きわめいてたもんね、3年前」
「まだ立ちション、したい?」
「・・・っ!もう!言わないって約束でしょ!」
マコトと同じく元男子のミキ、最初から女の子だったキヨカのお姉さん「はるか」
この二人も3年前はブルマとお姉さんの関係だった。
「でも実際、立ちションはまだしてるの?」
「あまり大きな声で言わないでよ、実はね・・・」
たまにミキも、親のいない時、お風呂で立ちションしていたりする。男子の自由っぷりを
見ていると、どうしても自分も男の子っぽくしたくなっちゃうのだ。
なんだかんだいって、ブルマだってそう簡単に男の子の心は消えない。ある子は
中の良い男子の服を借りてふざけたり、別の子は一緒に森を探検したりなど、皆、
それぞれの向き合い方を身に着けて、素敵な女性への成長していくのだ。
つづく?(かな)
-
投稿:2022.04.29更新:2022.05.02
きのこチャーハン三部作・第二部(ブルマもの)おしっこパーティー
著者 きのこチャーハン 様 / アクセス 6123 / ♥ 33