僕の名前は篠原歩(あゆむ)
とある事情で篠原歩美(あゆみ)として男の体で女装しながら女子校へ通うことになった
このことは生徒はもちろん、学校の先生でさえ知らされていない
当然僕が男であることがバレたら即退学させされる決まりになっている
-硬式テニス-
年度一発目の体育の授業はテニスだ
女子のボールなので勢いがなくラリーが続けやすい
余裕をこいていたところ、クラスメイト美沙の打ったボールは変な回転をしてショートバウンドになった
と同時にボールは僕の股の間 ―女子なら本来何もないはずの部分― を通過していった
「…!!」
しばらくの間をおいて玉の痛みがじわじわと下腹部に上がってきてその場にうずくまってしまった
「?歩美どうしたの」
そう
端から見ればただボールが抜けていったようにしか見えない
その後お調子者の美沙は黄色いボールを2つ手にして「見て見てキンタマ!」なんてやっている
ちょっとは実際にぶら下げてる側の身にもなってほしい
-ソフトボール-
テニスが終わると次はソフトボールになる
体育の加藤先生はソフト部の顧問だ
浅黒い肌に白髪交じりの頭をベリーショートにしている姿はおっさんに見えなくもない
ソフトはなんだかんだ試合形式が一番楽しい
ボテボテのゴロがショートを守っている自分の正面に飛んできた
これはゲッツーコースだと思った途端ボールはイレギュラーして違う玉の方にジャストミートした
「ソフトボール」なんて名前が付いているがテニスボールよりも硬くて重い
「どうした篠原、あんなボール当たっても大したことないだろ」
遠のく意識の中で加藤先生の声がする
いくら男に見えるからと言って当然先生にもこの痛みはわからない
-器械体操-
2学期に入って最初の体育は体育館で器械体操
体操は小さいときに少しやっていたので自信がある
実際最初のマット運動では難しめの技を決めてドヤ顔してやった
今週から平均台をやるそうだが何故かあまりやった記憶がないような…
ジャンプ・ターン等基本的な技をやった後で
「次は開脚前転をやるぞー」
体操部の佑香がお手本を見せてくれる
台の上でくるんと前転するとそのまま足を開いて台にまたがった
なんだそんな難しい技ではなさそうだ
前転をしながら足を開いて…
「!?」
左の玉が足と台の間に挟まった
痛みをこらえながらもう一回転すると今度は右の玉を押しつぶすような格好になってしまった
ここでようやく男が平均台をやらない理由がわかった
こんなに玉を危険に晒すなんて男にしてみたら自殺行為だ
しかし平均台の授業はいつまで続くんだろう
終わるころにはひょっとして本当に女の子になっているかもしれない…
-柔道-
年が明けて3学期に入ると柔道の授業になる
自分は麻衣子とペアを組むことになった
麻衣子の推定Fカップが密着してくると男としての本能が呼び起されそうになる
次は内股の練習だ
いくら相手は金玉を持っていないからと言っても股の間に足を入れるのは本能的に抵抗がある
何回か技をかけているとうっかり麻衣子の股の付け根に脛が入ってしまった
「あっ//」と麻衣子が悲鳴を上げる
「ゴメン!痛かったでしょ?」と訊くと
「ううん大丈夫、ただちょっとヘンな感じになっちゃった//」と答える
麻衣子が女の子で良かった
今度は麻衣子が僕に技をかける番になった
自分と違って躊躇なく足を入れて来る
こちらも何回か技を受けていると
「あ…!」
麻衣子の脛が先程と同様に股間に当たった
しかし今度はそこに付いているモノが違う
「あれ歩美どうしたの?」
「あ、、うん、、ちょっと当たっちゃってね…」
同じ股間に当たったのに麻衣子には気持ちよくなるモノが付いていて自分には悶絶するモノが付いているのは実に不公平だ
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投稿:2022.11.03
体育の授業
著者 湧汰 様 / アクセス 3987 / ♥ 13