ここは、クラスの女子生徒による投票で、毎月一人の男子が去勢される世界。去勢の方法も女子生徒が決め、実行する。
意地悪な男子や、いつも女子をエロい目で見てくる男子、単純にキモい男子が優先的に去勢される。
もちろん男子は去勢されたくないので、女子の機嫌を必死に取るのだが…
「あいつご機嫌取りに必死すぎてキモいよねー」
「そうそうw金玉潰されたくなくて必死すぎw」
と、あっさりと、女子に尽くしてくれた男子の去勢が決定。開票の瞬間、絶望と困惑の表情を見せるその男子生徒の姿に、女子達は大爆笑w
「この間のリョータの去勢面白かったよねw」
「『潰さないで〜』って最後まで泣き叫んでてでほんと惨めだったわ」
「妹とお母さんに動画見せたら二人共爆笑してたよwお母さんなんて『あら、まだリョータ君去勢してなかったの?小さい頃から弱弱しくて、とっくに去勢してると思っていたわ』なんて言ってたし」
去勢された男子生徒のいる教室で、わざと聞こえるように話す、いじわるな女子達の姿。
この世界ではよくある日常の光景である。
そんな世界でも、とある学校の三年生だけは、卒業の直前でも誰一人男子が去勢されていなかった。
通常ならありえないことだが、これは男子生徒に対する女子生徒の優しさでは決してなかった…
去勢された男子は無気力になることが多く、酷い場合は不登校になるケースも少なくない。女子生徒にとっても、都合のいい男子が居なくなっては困るのだ。「玉無しなんて、糸の切れた操り人形みたいなものよ。潰さない程度に金蹴りするくらいが操りやすいのよ」と母や姉から聞かされている女子も少なくない。
そうした先人の知恵持った女子生徒達は、表向きは「男子とも仲良くしたいから、毎月の去勢はしません!」と宣言しているが、裏では女子生徒全員で結託し、女子生徒らの手による「男子一斉集団去勢」なる計画が進んでいた。
「やっぱり去勢するならサプライズよね。」
「卒業式が終わった後に、幸せの絶頂で去勢してあげれば、みんな驚いてくれると思うわ」
「3年間我慢したんだから、思う存分潰してやりたいわ」
放課後に集団去勢の計画を話し合う女子たちである。もちろん男子はこの光景を知る由もない。
「去勢する男子、誰担当するか決めた?私は、根暗のユウスケか、いっつもエロい目で見てくるユウジで迷ってるんだよねぇ、どっちの睾丸も潰したいなー」
「私はユウジ君がいいかな。この前私の脚ジロジロ見てきて気持ち悪かったし…」
「じゃあユウジを去勢で決定だね、二人でユウジの金玉ペンチで潰そう!」
「うん!」
「ハンマーで金玉を叩き潰すか、足で踏み潰すか迷うわ。ユウコは?って何その石?!」
「私はこの石で潰すって決めてるんだ。この石でおもいっきり金玉を潰して、一撃でぺっちゃんこにしてやるんだから!」
「先生は学生の時、どんな去勢をしてたの?」
女教師にアドバイスを求める女子生徒だ。
「色々よ、手で握り潰したり、足で蹴り潰したり、踏み潰したり、すり鉢と棒ですり潰すように去勢したこともあったわねw中でも一番痛そうにしてたのは、図工で使う万力を使った時ね、あれで片玉ずつゆっくり潰したなんてもう最高だったわ」
「万力!それいいかも!」
「鵜呑みにしちゃ駄目よ。3年間我慢してたんだから、ちゃんと自分で考えて、自分と男子にとって、一番思い出になる去勢の方法を考えなさい」
女子生徒達の楽しい話し合いの時間はあっという間に過ぎていき、いよいよ男子一斉集団去勢の当日となった。
卒業式終了後に体育館に集められた男子生徒達。
遅れて入ってきた女子生徒達は、皆期待に胸を膨らませていた。女子の元生徒会長が「男子のみんな、3年間私達に尽くしてくれてありがとう。今日は女子全員から男子全員へサプライズプレゼントがあります!」と言って、ニヤニヤ笑う女子生徒達が男子生徒達にプレゼント袋を渡す。
「男子達のお陰で、私達女子は最高の3年間を過ごすことができました!開けてみてください!」
男子生徒に袋を開けさせると、中にはペンチやハンマー、ナイフ、電動ドリルなど様々な器具が入っていた。
「私達からの感謝の印として、一生の思い出に残る去勢をプレゼントします!」こうして女子生徒全員による男子生徒全員の一斉集団去勢の幕が上がる。
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投稿:2023.03.15更新:2023.03.16
男子一斉集団去勢 前編
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