ブルマ法、それは生まれてくる子供の男女比が偏り、
男児が女児に対して異様に多くなってしまった世界において、
その比率を修正すべく、男児を女児に性転換させる法律である。
性転換させられた子はブルマと呼ばれ、女児として扱われ、社会に適応できるよう、
女児らしく教育される。
だが体は女の子になったとはいえ、そう簡単に心までは変わらない、ブルマになった子は
生涯にわたり男の子らしく振舞いたいという満たされない気持ちに苛まれるのである。
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オレ、タクヤは夏休みを楽しみにしていた、いつも釣りをして、大きな魚が釣れないか、
親戚の子「トモキ」と競う事を楽しみにしていたのだ。
だが今回はちょっとした不安があった。
そう、釣り場というものは、本来人が来ないようなところで行う事もある。
当然、そういった所にはトイレがない。
なので皆自然をトイレにして立ちションをすることになる。
去年まではオレもそうしていた。ある時は壁を便器に見立てて小便をかけ、
またある時は海に対して勢いよくおしっこをかけていた。
いつもトイレでするときでは味わえない爽快感、解放感がたまらなく、
これもオレが釣りが好きな理由でもあった。
だがもうそれは味わえ無ない体にされた。
そう、オレは7月にブルマにさせられたのだ。
中学生の女の子が水着を着て、俺のちんちんをコシコシし、女医の先生が定規を当てていた。
その後はちんちんを挟む機械でチンチンの硬さを調べていたと思う。
どうもオレのチンチンは柔らかすぎのようで、それでブルマになった。
「ユウコ、準備できたか―」
「ごめん、最後にトイレ」
お父さんがオレの新しい名前を呼ぶ、オレはお母さんによってつけられた名前、
「ユウコ」という事になった。
オレは少しでもトイレに行かなくて済むようにトイレに向かい、洋式便器に腰を下ろし、股に
力を入れると同時にトイレットペーパーを手に巻き始める。
本当はオレだって立ったまま用を済ませたい、だが改造された股はおしっこが前に飛ばず、
あちらこちらに飛び散る。
ブルマにされて最初にやらされたのが新しいアソコでの立ちションだ、体を思いっきり前に
突き出せば、男の子用のトイレに入らなくもない。だけどおしっこはどこに飛ぶかは分からず、
足に伝い始め、最後には勢いが弱まり足やズボンがびじゃびじゃになった。
こうしてオレたちは立ってすることへの恐怖を植え付けられ、おとなしく「座って」、
終わったら「拭いて」おしっこをしなければならないことを体に教え込まれたのだ。
「「ユウコ」これ、持っていきなさい。」
俺のお母さんはオレにトイレットペーパーと女の子用の携帯用のトイレを渡してくれた。
「いい、もう女の子になったんだから、いつもの様にはおしっこできないでしょ、
だからこれ」
オレは何も言わずに無視した。女の子用の携帯トイレはすっぽりワレメを覆うように
大きな口が開いている。頭では分かっている、もうオレはああいったものが無いと
トイレを済まれられないという事は、それでも男のプライドが許さなかった。
「とりあえず、ハンカチとティッシュは持っていきなさい」
そういってお母さんはオレのポケットを確認し、ハンカチとティッシュを一緒に入れた。
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車の中ではトモキと一緒に適当な話をしながら過ごした。トモキはオレより2こ下の男の子で、
まだブルマ検査を受けていない。そのためあまりブルマ法について深く考えていないのか、
俺とは何の壁を作ることもなく、話してくれた。
言いて話す内容と言えば最近はやりの遊びの話やゲームの話だ。そんな話をたわいもなく
続けていた。
だけどそれは唐突に崩れた。
「ねえ、兄ちゃんは女の子になったって本当?」
突然トモキがオレに何気ない口調で聞いてきた。オレはブルマに早くなれることの一環として
今日はスカートは履いていないものの一目で女の子とバレる服装にさせられた。
「ああ、なんかちんちんが良くないってな」
オレはいやだけど答えた。やっぱりトモキともそうなっちゃうのか、
「やっぱりちんちんはなくなっちゃったの?」
コイツ、ずいぶんずけずけと聞いてくるな、
「ああ、お医者さんに取られた」
「それでも、いつも通り遊んでくれるか?」
「うん!」
それを聞いて安心した、少なくとも今日は思いっきり釣りをして遊ぼう、
そう思った。
あの時までは。
ーーーーーーー
それからしばらくして、お父さんの知る隠れスポットでオレ達は釣りをして遊んだ、
不思議と今日はオレが連れて調子がいい、それもそうだ、今日に備えて色々と本を
読んだり、お父さんの釣り仲間の人と情報交換をしていたのだ。
逆にトモキはあまり取れなかった。
(うぅぅ・・・トイレ・・・)
行く前にトイレには行ったのだが、かれこれ3~4時間くらいは経っている。
いつのまにかオレの膀胱にはおしっこが溜まっていた。
そうこうしているとトモキが別の崖の方に行き始めた。
「兄ちゃん、あそこでシッコしよう!」
そういいながらオレの手を引っ張り始めた。
だがもうオレはいつも通りおしっこを済ますことはできない。
「ああ、行っといで、」
「兄ちゃんはしないの?」
「オレはまだいい」
苦し紛れに言い訳をしたが、オレもどこかでおしっこはしたい、
でも見られたくないのだ。
無様にのっぺりとした股間とおしりをさらして、しゃがみ込んで、股をびしゃびしゃに
しながらおしっこをするところをトモキや他の男に見られると思うととてつもなく嫌な
気持ちになった。
「じゃあひとりでする」
そういうとトモキは崖の上でおしっこをし始めた。
かつて自分がしていたようにズボンを少しだけさげ、オチンチンを出し、その先から
おしっこを出す。
おしっこは綺麗なカーブを描き、決しておちんちんの先っぽ以外を汚すことはない、
勢いが弱まってもおちんちんの先が服より外にあるために、服につくこともない。
そして極めつけはその出っ張ったおちんちんを左右上下に振ることで、
自由におしっこの向きを調節して遊んでいる。
(ああ、自分もああやってしたい・・・)
(気持ちよくおしっこを海にめがけて放ちたい・・・)
いつも通りトモキと共に立ちションをしたい気持ちがぐるぐると回転し、
心が焼けつくようなもどかしさに襲われる。
そしてそれがきっかけとなり、おしっこがしたい気持ちがますます強くなる。
(うぅ・・・もうがまんできない・・・)
オレはまだ大丈夫だろうとは思っていたが、急に今にも漏れそうになった。
いそいでその場を後にして、用を済ませられそうなところを探し始める。
初めは少し離れた草原だった。
ちょうど釣りのスポットとは壁で仕切られて死角になっている。
そこで用を足そう、そう思ってズボンを下ろし、しゃがむと草が大事な所に
当たってチクチクする。
(うぅぅ・・・ここじゃあできない・・・)
今にも出そうになったおしっこをなんとか我慢して再びズボンを戻し、
別の場所を探し始める。
(どこかないか・・・)
そうおもうと反対側にも釣りすぽっとからは見えないところがあった。
(よし、あそこでしよう)
そう思っていそいてそちら側に駆け出した。
だた、同時に別の小さな足音も近づいていた。
(よし、ここなら草もない、とっとと済ませよう)
そう思ってズボンにてをかけたところ・・・
「ねえ、何してるの」
トモキがそこに立っていた。
(まずい、もう限界だ)
オレの股間はもうあと一歩の所まで来ていた、
「ごめんトモヤ、ちょっとおしっこするからあっち行っててくれない?」
オレは藁にもすがるおもいでトモキに相談した。
だがトモキの答えは残酷だった。
「いいじゃん、いつも見てたんだし」
「ゴメン、ブルマのおしっこはとっても恥ずかしいの・・・」
おれは涙目になりながらトモキにおねがいするが、トモキには届かない。
そんななかオレの股間に限界が来た。
「もうダメ!」
おれは勢いよくズボンを下げると、その場で俯いてしゃがみ込んだ。
股間の溝からはあふれるようにおしっこが出る。
その勢いは男の子とは比べ物にならない。滝のようなおしっこが幅広く飛び散り始める。
やがて一部のおしっこは股間の左右に伝い、おしりまでとどく川を何本も作り始める。
(お願い・・・見ないで・・・)
そういう思いも裏腹にトモキが立ち去る様子は一切ない。
オレはうつむいていて分からないが、多分じっとオレの股間を眺めている。
やがておしっこの勢いが弱まり、最後にお尻を伝いようやく止まった。
オレの股間はおしりの方までおしっこで濡れてしまった。
しかもあまり水を飲まないで、黄色くなった濃いおしっこだ、
かなり股間は気持ち悪い。
そんな股間を眺めていたのか、不意にトモキがつぶやき始めた。
「女の子のおしっこって大変なんだね」
「ああ、これが毎回だよ」
オレは力なく答えた。
「オレだってお前みたいに立ってしたいよ、でもできないんだよ、こうなるから・・・」
気が付くと大粒の涙が頬を伝い始めた、
したくてもできない。お父さんやトモキのようにさっと済ませて、時にはおしっこを
上下左右に飛ばしたい。その願いはもう叶わない。
さらにそうやって悲しい思いにふけること自体がさらに自分が女の子であるという事を
自覚させられる。
もういやだ、そう思っていたオレにトモキのちんちんがさらに追い打ちをかけた。
なんとトモキのズボンの真ん中にピンとはったふくらみがある。そう、まるで
股間に硬い棒を入れて、上向きにしたような。
その意味をとっさに理解すると、トモキが急にとてつもなく気持ち悪い存在に思えてきた。
「どうしたの、そうだ、このティッシュ使う?」
トモキがニヤニヤとした顔でポケットからティッシュを出してきた。
「ふざけんじゃねえ!そんなものいらないよ!」
ふざけんな、オレも昔、ブルマの検査の時に水着の子にコシコシしてもらって、おちんちんを
ピンと硬くしたことがある。
その時、オレはその女の子のことを考えていた。
(コイツは一生立っておしっこができないんだなぁ・・・)
(ちんちんをやさしく触ってもらってすごい気持ちい、この感覚も味わえないんだなぁ・・・)
などと言ったことを水着の上からでも平らになっていることが分かる
女の子の股間を眺めながら、優越感に浸っていた。
それがこんなにも気持ち悪いことだとは思わなかった。
オレはおしっこでパンツが汚れることなどお構いなしに、股間を拭くことなく
さっと履いた。
(これ以上コイツの前で女をさらしてたまるか!)
当然オレのパンツは平らな股間にへばりつき、とてつもなく気持ち悪い状態になっていた。
なんせ水分の少ない濃厚なおしっこだ。
それ以降、オレはトモキとは距離を置き、釣りもそんなに楽しめず、
夏休みのイベントが終わった。
それからというもの、オレは男子とはなかなか打ち解けられなくなった。
頑張って仲よくしようとしても、あのトモキのズボンを押し上げる股間の
イメージが離れないのだ。
どうしてもまたバカにされる、女であることの不自由さを出汁に
いやらしいことを考えられてしまうのではないかという恐怖が付きまとい、
心から男子へ心を開けなくなってしまったのだ。
おしまい。
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投稿:2023.08.27更新:2023.08.27
(ブルマもの)魚釣り
著者 きのこチャーハン 様 / アクセス 3498 / ♥ 19