美音(みおん)は、地元で有名な美少女だった。
近隣の高校生、さらには大学生までもが美音の姿を一目見ようと彼女の通う高校の前で待ち伏せするほどだ。
一方で、美音の地元は治安が悪く有名な不良がたくさんいた。手加減を知らず平気で傷害事件を起こすような輩ばかりで、そのような連中も美音の美しさの虜になっており、お互いに牽制し合って美音に手を出さないようにしていた。そのせいもあってか彼女に声をかける男はいなかった。
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僕は、この冬に県外から転校してきた。高校2年生の終わりという中途半端な時期に転校すること、そして寮で生活することに不安を感じていたが、美音という可愛い子と同じクラスになれたことに幸運を感じていた。
美音は可愛い顔で背が高くスタイルも良い。おまけにスポーツ万能でバレー部のエースだ。頭も良く非の打ち所がない彼女に遠慮してか男子は遠巻きに見るだけで誰も彼女に話しかけようとしなかった。
僕は不思議に思いつつ、チャンスだと思って積極的に話しかけた。最初は戸惑っていた美音も徐々に慣れてくれたようだ。
彼女は、いつも休み時間には同じバレー部の芹那と柚希と一緒に話をしている。
黒髪で清純な感じの美音とちがって、芹那と柚希は髪の毛を明るく染めてギャルっぽい。しかしどちらも可愛いかった。
僕が3人の話に割り込むと芹那と柚希は嫌そうにしていたが、僕は気にせず美音に接近し続けた。
聞いたところによると美音はこんなに可愛いのに、これまで彼氏がいたことがないという。
その噂を聞いて、僕はさらに積極的にアプローチするようになった。
転校してきてからずいぶん時間が経った。僕は何度も頼み込んで彼女の電話番号をゲットした。今では美音の一番親しい男性という自負がある。最近美音はますます魅力的になり僕はさらに彼女に夢中になっていた。
ある日僕は思い切って、学校の帰りに一緒にカフェに行こうと誘ってみた。いつも一緒に帰る芹那や柚希が用事でいないことは確認済みである。美音は少し考えてからOKをしてくれた。
美音とカフェで2人で過ごす。傍目から見るとカップルに見えるだろうか。カフェで美音と向かい合って座ると、あらためて可愛い顔にみとれてしまう。美音の大きな胸につい視線がいく。シャンプーの匂いなのか、美音からとてもいい匂いがする。先ほどから美音はスマホを触っている。友だちとメッセージのやりとりをしているようだ
その間、美音の可愛い顔が見放題だ。直接本人には言えないが、毎日、美音の裸を想像しながらオナニーをしていた僕にとって本人と至近距離で向かい合うことは最高のオカズであった。彼女にバレないように机の下でポケットに手を入れペニスを擦る。美音の可愛い顔を見ながら、このまま射精しようと思ったとき、
「そろそろ出よう」
彼女の急な提案にペニスを擦る手を止める。寸止め状態の勃起したペニスを隠すため前屈みになって後に続く。
美音は車で迎えに来てもらうらしいので、店を出て別れた。
歩きながらも性欲と美音への憧れが交じり合い気持ちが昂る。彼女への想いを抑えきれず、頭を冷やそうと寮までの帰り道を遠回りすることにした。
途中、人気のない公園に入りベンチに座る。やっぱり美音への想いが抑えきれない。さきほど見た可愛い顔、魅力的な声、そして大きな胸が性欲を刺激する。
早く美音に触りたい。美音とSEXがしたい。彼女もきっと僕のことを好きにちがいない。僕は想いを伝えずにはいられなくなり、ベンチに座ったまま制服のポケットからスマホを取り出した。もう片方の手でペニスを握りながら美音の番号にかける。
3コール目で美音が電話に出た。お兄さんの声だろうか。電話の向こうから「だれから?」と男の声がする。
美音は「同じクラスの子」と答えた後、用件を尋ねてくる。僕はなかなか本題に入れず、今日のできごとや今公園にいることなど他愛もない話をしばらく話し続ける。すると美音から、「悪いけど用があったら早く言ってくれる?」と言われてしまった。
僕はペニスを握る手に力を込めて彼女に想いを伝える。
「美音。ずっと好きだった。僕と付き合ってくれ。」
美音はびっくりしたのか、受話器の向こうから美音の吐息が漏れる。少し間が空いて美音の声が聞こえた。
「ありがとう。でも私」
美音の声が途中で途切れた。同時に後頭部に強い痛みを感じて意識を失った。
目を覚ますと辺りは真っ暗になっていた。頭が痛い。それだけでなく、なぜか全裸で先ほどいた公園の木に縛りつけられていた。身動きが取れない。
僕が目が覚めたことに気づいたのか柄の悪そうな男が5人、縛り付けられている僕に近づいてきて取り囲んだ。
「お前美音に手を出してるらしいな。」
「お前みたいな奴が美音に釣り合うわけないやろ。」
「2度と変な気起こさないようにするからな。」
そう言いながら男達はなぜか僕の股間の方を指差し笑った。しかし、頭まで固定されており確認することができない。
男たちの会話を整理すると、最近、美音に彼氏ができたと噂になっていたようだ。そして彼らは今日僕が美音と一緒にカフェに居たことや、僕のスマホの電話相手が美音だったことから、僕を美音の彼氏だと勘違いしているようだった。僕達は両想いだけどまだ付き合っていない。
僕はそのことを主張しようとしたが、ガムテープで口を塞がれて声が出なかった。それどころか抜け出すために身を捩ろうとしても指一本動かせない。嫌な予感が脳裏をよぎる。
男達はそのまま僕を放置して去っていった。
あれから何時間経っただろう。意識を失っていたようで、いつの間にか空が明るくなっていた。しばらくすると朝日を背にして自転車を漕ぐ影が近づいてきた。美音だった。助けてもらえると安堵したと同時に、美音にだけはこんな情けない姿を見られたくないと思った。学校に向かう途中に来てくれたのだろう。制服姿の美しい美音が近づいてくる。途中、僕が全裸であることに気がつくと足を止めて顔をそむける。おそらく初めて見る異性の体に動揺しているのだろう。しかし只事ではないことを察したのか駆け寄ってくる。「大丈夫?」と言いながら勢いよく口のガムテープを外すと真剣な表情で僕の外傷を調べてくれる。僕の体を心配してくれているのだろう。
美音は昨日突然電話が切れたのをおかしいと思ったようで、登校前に念のため電話で話していた公園に寄ってくれたようだ。彼女は、縛られている僕の体を一通り観察した後、驚いた表情で僕の股間付近をじっと見る。美音の視線の意味を思わず聞いてしまう。
「美音おちんちん見ないで恥ずかしいよ。僕のおちんちんそんなにすごい?」
美音は、はっと我に返り、「うっ、うん。すごい。こんなの初めて見た」と上擦った声で答える。
彼女は僕のペニスを見て興奮しているのだろうか。
その後、美音は焦った様子で救急車を呼んでくれた。
ひどい目に遭ったが、美音の優しいまっすぐな行動とエッチな一面を見てますます好きになってしまった。
安堵のためか美音の呼んでくれた救急車の中で意識を失った。
意識が戻ると病院のベッドの上だった。しばらくは後遺症のため身体は不自由だがリハビリをすれば治るということを医者から告げられ安心した。
首から下が動かないため自分の身体を確認することもできない。誰もお見舞いに来ないまま1日中天井を見上げる日が続く。自分でも寝ているのか起きているのか分からない時間だけが過ぎていく。
美音に会いたい。美音から告白の返事が聞きたい。もうすぐで僕が美音の彼氏になれるのに。
早く退院して美音とSEXがしたい。美音にチンポを突っ込みたい。
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芹那と柚希に付き添ってもらい病院にやってきた。救急車で運ばれた同級生のお見舞いだ。命に別状はないことは聞かされていた。しかし、ある理由からなかなか病院に足が向かなかった。
病室に向かう途中、「顔合わせ辛いんでしょ」と芹那が私の顔を覗き込みながら聞いてくる。
「美音は救急車も呼んであげたし命の恩人だよ。負い目を感じることはないよ」と柚希が慰めてくれる。
「ありがとう。でも私の彼氏と間違って巻き込まれたんだもん。やっぱり気にしちゃうよ」
その同級生は、人違いで不良グループに襲われ大けがを負い今でも寝たきりだ。
「そういえば結局おちんちんの方はどうだったのかな?」芹那の問いかけに柚希が好奇心に満ちた目でこっちを見る。
「美音が見たときはまだついてたんでしょ。しかも小さいちんちんビンビンに勃起させて」
芹那と柚希にはあの日のことはくわしく話していた。
私が彼を発見したとき、彼は公園の木に全裸で縛られていた。
救急車を呼んだ方がいいのか迷った私は、恥ずかしがる彼を叱って怪我の様子を観察した。
後頭部を鈍器で殴られたのか大きな傷があり緊急性があると判断し、救急車を呼ぶことを決めた。
他に傷がないか観察しようと、彼の正面に立った時、なるべく見ないようにしていた股間部分に違和感を感じた。彼が小さなおちんちんを勃起させ、先っぽから透明の汁を垂らしていたことに驚いたが、それ以上に、おちんちんの色が青紫になってて根本を輪ゴムできつく縛られていたことが気になった。あんなグロテスクな色のおちんちんを見るのは初めてでしばらく見入ってしまった。
さすがに、彼のおちんちんを触って輪ゴムを外す気にはなれず、すぐに救急車を呼ぶことにした。
「今はどうなってるか分からないよ。デリケートなことなんだから2人とも本人に聞いたらだめだよ」
そう言いながらも、おそらく今の彼におちんちんはついていないだろうと思った。
おちんちんのなくなっている同級生になんと声をかけていいか分からず、ましてや告白の返事もちゃんと伝えてないままだったため、今日までお見舞いを引き延ばしてしまった。でも、もうすぐ卒業してこの町を離れる。ちゃんと会ってけじめをつけようと思って芹那と柚希に付き添ってもらってやって来た。
病室をノックをしても返事はなかった。
中に入ると、幸い彼以外の人はおらず、彼も眠ったままのようだ。
「寝ちゃってるしどうする?」
柚希の問いかけに困っていると、
「本人に聞いちゃダメなんだったら今のうちにこっそり見ちゃおう」
そう言って芹那が布団をめくる。
柚希も芹那に賛同し、病院着をはだけさせパンツを勢いよく下ろした。
「うわーエグい。おちんちんついてないよ」
「玉だけついてる。変なの」
芹那と柚希が声を上げて笑いながら好き勝手な感想を口にする。同級生の名前すら覚えていない2人は彼をサオナシくんと呼ぶことにしたようだ。
私も悪いと思いつつ、昨日エッチした彼氏のおちんちんと目の前の小さなおちんちんを比べてその差につい吹き出してしまう。サオナシ君のおちんちんはあの時やはり壊死していたのだろう。きれいに切断されており、根元から2cmほどの短さになっていた。剃毛されており切断面がよく見える。ピンク色の切断面にあるおしっこの穴が何だか可愛らしく笑いを誘う。
柚希はサオナシくんの股関を指差しながら聞いてくる。
「サオナシくんってドーテーでしょ。めっちゃ可哀想じゃない。」
「たしかに。このちんちんじゃ一生エッチできないだろうね。」
芹那の言う通り、この短いおちんちんでは彼は一生女性とSEXは出来ないだろう。時々私を見ながら勃起して前屈みになっていた彼を思い出すと少し可哀想に思えてくる。彼は私に挿入することを夢見ていたおちんちんを失ったのだ。
あの日、電話が突然切れたことに違和感を感じたが、カフェまで迎えに来てくれた彼氏と車でエッチをしておりわざわざ折り返さなかった。彼氏に車で家に送ってもらう頃には忘れてしまい、朝になってようやく思い出して公園に向かった。私がすぐに向かっていれば彼のおちんちんは無事だったかもしれない。彼は気持ちのいいエッチも知らず永遠に童貞のまま生きていくのだろうと思うと哀れに思えた。
「おちんちんないから性欲を発散できないのも辛いんじゃない?」
「タマタマもとってあげようか?」
芹那と柚希がとんでもない会話をしながらサオなし君の股間の前で何かしている。
私が2人の背中越しに覗き込むと、どこから取り出したのかサオなし君の股間の下にサランラップを敷いてさらにタマタマに輪ゴムを何重にも巻いていた。
「こうすれば痛みも出血もないでしょ」
「金玉もとってタマナシ君にしちゃおう」
どこから出してきたのか、ご丁寧にハサミまで用意されている。
「切るのは美音がやってあげなよ」
「サオなし君もせめて好きな女の子に取ってほしいだろうし」
よく分からない理由だったが、どうせ一生Hできないだろうし、せめてタマタマもとってあげた方が性欲に苦しまないで済むだろうと無理矢理納得した。
渡されたハサミで袋を切り開くと、紐のような管で繋がった玉が2つこぼれ出た。その管をチョキンチョキンと切ってみる。2つの玉はあっけなく持ち主から切り離されて敷いていたサランラップの上にトサっトサッっと落ちた。
これだけで彼は精子を作れなくなったのか。
その後、柚希と芹那は接着剤を使って器用に切り開いた袋を閉じていた。袋のシワでうまく誤魔化して傷痕はほとんど分からない。
ただ、中身を失った玉袋は情けなく萎びている。
手際のよい二人はサランラップにくるんだタマタマをティッシュで包むと病室のゴミ箱に投げ入れた。
「これでスッキリ」
「サオなしタマなしの完成だね」
「そういえば彼氏とはエッチしてるんだから最後におっぱいくらい見せてあげたら」
「絶対いや。好きな男の人にしか見せたくない。」
いくら可哀想だとは言っても芹那の提案は論外だ。
「じゃあおちんちん触ってあげたら。残った根本を弄ってあげれば気持ちいいかもしれないし。タマタマとっちゃったけどまだ精子残ってるかも」
柚希も面白がっているようだ。
「そうだね。こいつが美音の彼氏の身代わりにちんちんちょん切られたおかげで気持ちいいSEXしてるんだし。ちょっとくらいサービスしてあげないと」
「告白の返事もするんでしょ。おちんちんとタマタマちょん切られて、さらに好きな子に振られたら立ち直れなくなるよ。せめて好きな子におちんちん触ってもらった思い出を作ってあげなよ」
芹那と柚希に説得されて渋々彼の傍らに立つ。
あらためて近くで見ると萎びた玉袋の上に切り株のような膨らみがついてるだけの股関は情けなく滑稽に見えて笑ってしまう。
元々恋愛対象としては見てなかったが、生殖器のない股間を見ていると生物的にも彼を男と思わなくなった。去勢されたペットのようなものだと思えてきて嫌悪感も薄れてくる。しかし、触るとなると話は別だ。躊躇っていると柚希から割り箸を渡された。
「割り箸だったら触れるでしょ」
彼に会うことはもうないだろうし直接触らないならいいかとパキンと箸を2つに割る。割り箸で短いおちんちんの根本を弄ってあげると、少し硬くなり、おしっこの穴から透明の液体が出てきた。こんなんでも気持ちいいんだ。
「サオナシくんに言うことあるんでしょ」
と芹那が促してくる。もう諦めて芹那と柚希のノリにとことん付き合うしかないみたいだ。
私は割り箸を使って短いおちんちんの根本を弄ってあげながら眠っている彼の耳元に囁く。
「サオナシくん。私の彼氏だと間違えられたせいでおちんちんなくなっちゃってごめんね。私はサオナシくんのおかげで彼氏と気持ちいいSEXが出来ているよ。私の大好きな人の身代わりになってくれてありがとう」
サオナシくんの短いおちんちんがピクピクと動いた。私は構わずに続ける。
「告白の返事だけど私は彼氏がいるし、おちんちんのない人とは付き合えません。ドーテーのサオナシくんは一生エッチできないと思うからタマタマもとっておいたよ。最後に短いおちんちんシコシコしてあげるから気持ちよくなってね。」
私の言葉が届いたのだろうか。サオナシくんはそれに答えるように切断面から最後の精子をダラダラと垂れ流した。
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投稿:2023.12.13更新:2024.01.15
身代わり
著者 カンノ 様 / アクセス 4744 / ♥ 10