【撮影時期は2000年代以降と思われるが、詳細は不明】
【これは「闇組織」による多数の性行為の撮影、および意に反する完全無麻酔去勢の撮影を経て「闇オークション」で売られていった、とある黒髪の去勢少年の「その後」を撮影していったものと思われる】
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(「オークション」の直後の一幕と思わしき映像。
日本人少年はシーツかマントのようなものを羽織らされ、彼を買い取った「オーナー」であろう人物のもとに連れて行かれた。その顔はマスクで覆われ、フード付きのひどくゆったりしたローブで全身が覆われている。
体格も性別も不明。判るのはせいぜい、「オーナー」は少年より頭一つくらい背が高いと思われる、ということぐらいだろうか。
少年の表情は相変わらず陰鬱で、瞳は暗く澱んでいる。そんな少年を改めて眺めたオーナーは、何を思ったか慈しむように声をかけ優しく抱きしめさえした。
少年は僅かに身を震わせたものの、それ以降は身動ぎすることも言葉を発することもなく、ただ虚ろな瞳でオーナーを見上げていた)
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【暗転を挟んで別の映像が始まる。
どこか暖かみのある広々とした部屋。調度品の類も質の良いものが揃えられているように見える。
そんな室内の床に敷かれたマットの上で、黒髪の去勢少年があられもない痴態をさらけ出しているのが何者かによって撮影されている】
(かれが「闇オークション」などと形容すべき場所で買い取られてからというもの、この場面に至るまでどれほどの時間が経過し、その間に何があったのかは明らかになっていない。
少なくとも長い月日が経っている様子はない。去勢少年は「闇オークション」から比べればいくらか髪が伸び、また僅かに肉付きがよくなっている感じがするものの背丈はほとんど変わっていない。
しかし……完全にではないが、かれの瞳や表情には生気が戻っていた。そのため、その容姿と相まってかれは少年とも少女ともつかない独特の愛らしさや妖艶さを感じさせる。
そんなかれは映像の中で、かれ自身の屈辱と絶望の証であるはずの「首飾り」をしたまま──浅ましくも尻穴へ、去勢オスイヌのケツマンコへとローションをたっぷりまぶしたディルドを突き立てていた。
かれ自身からは失われた──そしてかれ自身の子供ながら立派だったモノよりもさらに大きく雄々しい──オスの象徴を模した玩具をゆっくりと根本まで埋めていき、そして、じっくりと楽しむようにケツマンコを穿り始める。
腰のあたりにクッションを敷いて仰向けになり、膝を立てて大股を開き、僅かに縫合跡が残るつるりとした哀れな股間を露にして。虚空をとろりと見上げながらアナニーに耽る)
(かれの全身を上から下へとじっくり舐めるようなカメラワーク。かれは僅かに陰りが残っているものの愛らしい、そして淫靡な表情をとろりとさせて、自身のケツマンコを夢中で穿っている。
複数人の大人に裏切られて悍ましい苦痛とともに去勢され、奴隷として買い取られ、そして今また何者かに痴態を撮影されているというのに。
今のかれは比較的リラックスした様子で、しかも明らかに快楽を感じているのが見て取れる。ゆっくりじっくり慣らしていくようなディルドの動きが、少しずつだが早められ強められていく。
上下する薄い胸板とお腹がだんだんと動きを乱して、去勢少年の腰や尻が時々僅かに跳ねる。
その動きに合わせて、その胸元で特徴的な「首飾り」も時折揺れる。かれ自身のペニスとフクロとタマを加工し、ひとつなぎにした。残酷で卑猥なアクセサリーが)
(唐突にカットを挟むと視点が変わり、かれの下半身が、「接合部」が大きくアップされる。その股間にはかつてあった幼いながら立派な性器も、産毛程度の陰毛ももはや存在しない。
排泄器官にしていやらしい性器と化した幼いケツマンコが、今や粘液まみれのディルドをじゅぼじゅぼと咥え込んで卑猥な水音を立て、その上にあるごく小さな尿道口からだらだらと透明な体液を溢れさせている。
ペニスもタマも奪い去られたものの、内性器は残されているらしく。かれは時折腰や尻を軽く跳ね上げたりくねらせながら、自らのケツマンコを穿り続け……、
やがてびくびくと内ももを揺らしたかと思えば、腰を突き上げるように身を強張らせて一段と激しくディルドを動かしていく。ピストンする角度を変えて、何もない股間の裏側を強く抉るようにごりゅごりゅぐちゅぐちゅとケツマンコを犯していって……、
そしてついに、激しいディルドのピストンの水音に紛れて荒くなった吐息と甘い嬌声がほんの僅かに聞こえてきたとともに。
かれは腰をがくがくと震わせながら跳ね上げたかと思えば、まるでいやらしいメスのように尿道口から透明な体液を噴きこぼし、執拗にケツマンコを抉り続けるディルドやそれを動かす手に跳ね返らせて辺りに撒き散らした)
(やがて哀れで淫らな去勢少年が自らのケツマンコを犯す手を止め、撒き散らした体液をそのままにくたりと脱力してマットの上に身を投げだした時。
映像を撮影していた器具が置かれ、撮影者──恐らくはかれの「オーナー」であろう、白人と思わしき金髪の少年が映像の中に姿を見せる。
ドミノマスクをつけ、ゆったりとした室内着に身を包んだ──あからさまにズボンの前が盛り上がっているのは御愛嬌、だろうか──彼は、目の前で卑猥な様子を見せつけた去勢少年の傍らに膝をついてかれを慈しむように声をかけ、その頭を撫でてやる。
そうして去勢少年はオーナーを見上げ……可愛らしくはにかんだ。決して消えない翳りを帯びたままながらも、「ご主人様」を心から慕い、想っていると一目でわかるほどの微笑みを)
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【暗転を挟み、別の映像が始まる。
広々とした、それでいて暖かみのある部屋。豪華で巨大なベッドを横から映す形で固定されたカメラの先で、髪を肩ほどまで伸ばした去勢少年がベッドの縁に腰掛けている。
かれは先の映像から時を経たようで、正確には分からないものの「闇オークション」の頃からすれば確実に成長している。
その身体は少年らしいある程度の背丈と骨ばった細さがありつつも、どこか少女らしい丸みや柔らかさも帯びつつあった。
加えて去勢少年の顔立ちは幼さを残したまま、少年とも少女ともつかぬ美しさ・可愛らしさに磨きがかかっている。
オーナーの趣味なのかどれも僅かに肌が透けて見えるほどの薄手の肌着やローブも相まって、見るものによっては極東系の顔立ちながら「天使」とでも称されそうなものだった。
──たとえ、その胸元には相変わらずかれ自身から切り取られた「首飾り」がかけられていたとしても】
(映像が始まって間もなく、ちょこんとベッドに腰掛けていたかれの傍らに「オーナー」が姿を現す。先の映像と同じくドミノマスクをつけた、白人と思わしき金髪の少年。
背丈こそせいぜい平均的と思われる高さだが、その身体は20歳にもなっていないと見えるほどに若々しい。
マスクに半ば覆われているものの整っていると思われる顔立ち。よく鍛えられて引き締まった程よい細身、処理されているのか無駄な体毛の無い美しい裸体と……無毛の股間からぶらさがる、若々しく、かつふてぶてしく立派な性器を曝け出していた)
(オーナーが去勢少年に何事か声をかけると、去勢少年は起き上がり……そしてカメラ越しにも解るほどオーナーに心許した様子ですり寄っていく。
オーナーもまた去勢少年を大事に扱っているようで、嬉しそうにベッドに上がるなり去勢少年を愛おしそうに抱き寄せる)
(カットを何度か挟みつつ、オーナーと去勢少年の性行為が映されていく。
オーナーがドミノマスクで顔を隠していることと少年が完全去勢されていることを除けば、互いを愛する恋人同士の──白人少年と極東系少年、あるいは金髪少年と黒髪少女の──甘くいやらしいセックスにしか見えないほどの光景。
互いの身体を寄せ合いながらの、ねっとりしたディープキス。
続いて衣服を取り去られつつ横たえられた去勢少年の肌が愛撫されていけば、かれは甘く悩ましげな吐息と微かな喘ぎ声をもらして僅かに身悶えする。
やがてオーナーがベッドに仰向けになると、去勢少年は逆に起き上がり、その上に覆いかぶさるようにして四つん這いになる。そうしてオーナーは指で去勢少年のケツマンコを、去勢少年は手と口でオーナーの大振りの性器を慰めあう。
去勢少年はオーナーの逞しく勃起した、驚くほどの巨根を頑張っても半分ほどしか咥え込めないでいた。その上でケツマンコを穿られながらも懸命にオーナの巨根とふっくらしたタマタマを丹念に愛撫していき……やがて奉仕の悦びや被虐的な快楽もあいまってか、恍惚と顔をとろけさせていく。
その後、オーナーが遠慮なく己の巨根を跳ね上げて大量の精液を噴き上げた瞬間こそびくんと身を震わせたものの、その精液を喜んで吸い上げ、舐め取り、たっぷりと飲み下していく様子が収められる)
(カットを挟んだ後。
腰にクッションを敷いてベッドに横たわった去勢少年の身体を横倒しにさせつつ、片足をオーナーが抱えるように持ち上げ、またもう片方の足にオーナーがまたがるようにして、交差位でセックスしていく映像が始まる。
去勢少年のつるりとした股間が、その後ろにあるケツマンコにオーナーのコンドームをつけた巨根がじゅぶじゅぶ埋められていく様子が。
オーナーの巨根がケツマンコに埋められていくや否や──去勢少年は少年とも少女ともつかない幼くも美しく艶やかな顔を、消えない陰りを残しながらも光を取り戻した黒い瞳を、快楽と幸福感にとろけさせながら可愛らしい嬌声を上げた。
そうしてオーナーによる最初はゆっくりとしたピストン運動が開始されれば、去勢少年は断続的に愛らしく淫らに鳴き続けることになる。同時にオーナーの巨根がかれの尻穴の奥深くへと打ち込まれるごとに、かれの下腹部の一部が「ぼこぉ」と盛り上がる光景が映される)
(カットを何度か挟み、緩急をつけたり去勢少年の肌を愛撫しながらのセックスの果て。
さんざんにケツマンコを愛でられ犯され、前立腺をこれでもかと抉られ嬲られた末に。去勢少年が甘く淫らに鳴いて悶えながらがくがくと身を震わせ、潮を溢れさせて「イく」。
それとほぼ同じく、オーナーもマスクの下で顔をしかめながら力強く腰を打ち付けていき……そうして去勢少年の下腹部をぼこぉと盛り上がらせながら深々と巨根を打ち込んだところで、荒い呼吸を漏らしつつも動きを止めた。
やがてゆっくりと身体を離した後、オーナーは精液をたっぷり溜め込んだコンドームを外すよりも先に、愛おしそうな様子で去勢少年の頭を撫で、その顔に口付けを落とす。
行為の疲労と余韻からだんだん回復したあと、去勢少年は──かつて邪悪な「撮影者」たちに向けていたものとは似て非なる笑みを浮かべた。
決して晴れることのない僅かな陰りを帯びた、しかし驚くべきことに──本当に嬉しそうな、幸せそうなとろけた微笑みを)
(再びカットを挟んだ後。ベッドに横たわった去勢少年が、今度は屈曲位の体勢で青年とセックスしていく映像が始まる。
体位を変えたものの、先の交差位と流れは同じ。互いに互いを愛しつつ、オーナーは去勢少年をじっくりと貪るように犯していく。去勢少年はオーナーに念入りに責められて、愛でられて、幸福感と快楽のあまりに愛らしく、いやらしく悶えて乱れて鳴いて。
最後は覆い被さりながら腰をうねらせるオーナーと手を絡め、舌を絡めて深く口付け、びくびくと身体を震わせながら悶え……そうしてオーナーがかれの尻穴の奥で再び射精するのに合わせて、かれもまた潮を吹いて「イッた」ようだった)
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【とある屋敷の客間。広々として暖かみのある内装、調度品の類も質の良いものばかり。
上等なソファーにそれぞれ腰掛け、大きなモニターで映像を鑑賞している赤毛の少女と金髪の男性がいる。
そして金髪の男性の傍らには、黒髪の人物が控えるように佇んでいた】
「いいわあ……。やっぱり、すごくいい……」
大きなモニターが映している金髪の少年と黒髪の去勢少年の濃厚なセックス映像。それをソファーから前のめりになって眺める少女がうっとりと口にする。
落ち着かない様子で手を組みながら身体をもじもじと揺すり、特にスカートの下で膝や太ももをこすり合わせるようにしながら。
「そうでしょう? 私の「ケイ」は無二の存在ですよ」
彼女に答えるのは、隣のソファーに腰掛ける金髪の男性。
映像の中で去勢少年と交わっていた、かれのオーナーたる金髪少年そのひと。
彼自身は20代半ばにしか見えない若々しい姿だが……モニターの中で交わりを終えた金髪少年と去勢少年が抱き合うようにベッドに横たわっている映像は、彼からすれば20年近くも前のものであった。
そうして彼の斜め後ろには男とも女ともつかない、もっと言えば年齢さえも不詳な美貌の人物が控えている。
20歳にも届いていなさそうなほどの若々しさがありながら、30歳をとうに超えたような落ち着いた、あるいは少しくたびれたような雰囲気もある。
青年にしては小柄で身体が細く、また薄く。妙齢の女としては胸が無く、肩や腰回りの丸みも控えめ。しかしそれでいて梳られた肩ほどまでの黒髪、若々しく可愛らしい顔立ち、つややかな肌……もろもろの要素が合わさることで一種の魔性とも妖艶さとも言うべきものを宿している。
かれこそが、時を経てなおオーナーに寵愛され、今では愛玩用去勢奴隷ではなく愛人にして側近として重用されているかつての去勢少年。名前を「ケイ」としていた。
その胸元には20年ほどの時を経てなお「首飾り」がある。持ち主からも時の流れからも切り離され、冷たく勃起したカタチや精液を生み出すはずだった器官を残酷に遺し続けるものを。
「「黄金のかた」が羨ましい。
わたしの母の「ディー」も素敵だけれど、「ケイ」のようにいつまでも若くて可愛らしい訳ではありませんもの」
「それはそうでしょう。とはいえ、「ディー」にもかれだけの素晴らしさがありますよ。かれもまた、私の「ケイ」のように「赤のレディ」やその御息女たるあなたによく尽くしているのでしょう?」
「ええ、それはもう。かれはいつも親身に世話をしてくれますし……それに文字通りかれの身を持って、仄暗い世界の残酷さと、倒錯した性的嗜好をようく教わりましたし」
うっとりと言葉を紡ぎ、やがて映像が切れたモニターから視線を外した少女が「黄金のかた」と「ケイ」を交互に見やる。
「だからこそ……焦がれてしまいましたの。
わたしも、「ディー」や「ケイ」のようなコが欲しいなあ。
可愛い男の子、幸せになるはずだった素敵な男の子。わるい大人におちんちんもタマタマも残酷に奪われて、アクセサリーにされて、可哀想に泣き叫んでいるコを……
わたしがたくさん愛して、閉じ込めて、大事にだいじにかわいがって育ててあげるの。
そうしてそんな可愛くて可哀想なコに、わたしだけのすてきなものになってほしいなあって……」
10代半ばの、赤毛の小柄な少女。
その幼さが色濃く残る顔立ちには似つかわしくない、どろりと暗く蕩けたような微笑みには、「金髪のかた」も「ケイ」も思わず僅かばかり苦笑するに留めた。
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投稿:2024.10.03
『ケイスケの場合』
著者 ShKySk 様 / アクセス 2472 / ♥ 5