今日も多くの子ども達が児童館にやってきた。今日は節分なので、児童館でも節分イベントが行われる。平日ではあるが節分だからかいつもより多くの子ども達で賑わっている。
俺は大阪和馬。巨勢学園に通う高校2年生だ。部活がない日はここの児童館でボランティアとして子ども達のお世話をしている。昔からここの児童館にはお世話になっているから、恩返しになれていたら嬉しいな。
館長「おーい、和馬くん」
館長が呼んでいる。
俺「なんですか?」
館長「今日は節分だから豆まきをしようと思うんだ。例年は僕が鬼役をやってたんだけど、腰を痛めちゃってね、代わりに鬼役をやってくれないかな?」
俺「全然いいですよ!やります!」
館長「本当!?ありがとうね。えーっと、時間になったらこのお面と衣装を身につけて子ども達の前に出てね。そして、子ども達が君に向かって豆を投げるから、ある程度当たったら逃げてもらって大丈夫だよ。よろしくね。」
俺「わかりました!任せてください!」
館長「本当に助かるよ。豆まきまでまだ時間あるから子ども達と遊んでおいで。」
俺「はーい!」
ショウタ「ねぇねぇー」
俺「どうしたのかな?ショウタくん」
ショウタくんは小学1年生で、よくここに来てくれている。
ショウタ「かずまおにいちゃんは、おにってみたことある?」
俺「あるよー!すっごく大きくてとんがった角が生えていて、こわーい顔をしているんだよ!」
ショウタ「えーこわーい。だいじょうぶだったの?」
俺「お兄ちゃん強いから、倒しちゃったよ!」
ショウタ「すごーい!!おれもたおせるかなぁ?」
俺「お兄ちゃんみたいに強くなったらきっと倒せるよ!」
実際、俺は陸上部で体を鍛えている方だから、自信はある。
ショウタ「よーし!おれもつよくなる!」
ユウタ「なにしゃべってるのー?」
ショウタ「かずまおにいちゃんが、おにとたたかってかったってはなし!」
ユウタくんも小学1年生で、よくここに来てくれている。ショウタくんと仲がいいらしい。
ユウタ「すげー!かっこいいー!!おれもたおしたい!!」
俺「そのためにはいっぱい食べて寝て、運動して強くならないとね。」
ユウタ「うん!おれがんばるよ!ぜったいおにをたおすんだ!」
ショウタ「そうだ、かずまおにいちゃん、きょうねー、おにいちゃんの部屋からほんをかりてきたの!だからよんで!」
俺「そうなんだ!いいよー読んであげる」
ショウタ「これ!ももたろう!」
俺「いいね、桃太郎!」
子ども達「ももたろう?わたしもききたい!」
子ども達「おれもー!!」
俺「わかったわかった、みんなに読み聞かせしてあげるから、そこに座ってね。」
子ども達「はーい!」
それにしても小学1年生に桃太郎か。少し幼稚すぎる気もするが、節分にぴったりだしいいだろう。
俺「それじゃあ、桃太郎はじまりはじまりー」
子ども達「わーい!!!!」パチパチパチパチ
俺「むかーしむかーしあるところに、おじいさんとおばあさんが暮らしていました。ある日、おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。」
ショウタ「しばかりってなにー?」
俺「小さな木の枝を拾うことだよ。昔はこれを燃やして火を使っていたんだよ。」
ショウタ「へぇー!ものしりだね!」
俺「えへへ、ありがとう」
俺「そして、おばあさんが川で洗濯をしていると大きな桃がどんぶらこーどんぶらこと流れてきました。」
子ども達「どんぶらこだって!おもしろーい!」
俺「ねー面白いね!」
俺「おばあさんは大きな桃を家に持って帰りました。そしておじいさんと一緒に桃を切ってみると、中から元気な男の子が出てきました!おじいさんとおばあさんは、『桃から生まれたから桃太郎と名前をつけよう』と言いました。」
ユウタ「なるほど!だからももたろうなんだね!」
俺「桃太郎は元気にすくすくと育っていきました。桃太郎のチンポも金玉も町一番の大きさになりました。そしてある日、桃太郎は町で鬼たちが悪さをしているという噂を聞きました。鬼たちは、町で若い男女を騙して好き勝手に襲い、連れ去っているというのです。」
あれ、こんな話だっけ?チンポや金玉の話は無かったはず。あと、鬼は物を盗んでいるとかだった気がするんだけど、変わったのかな?
子ども「えーひどーい」
俺「ねー、ひどいね。こわいね」
俺「それを許せない桃太郎は鬼の住処である鬼ヶ島へと行って鬼退治をしようと決めました。それを聞いたおばあさんはきびだんごを作って桃太郎に持たせました。そして、桃太郎は出発しました。」
俺「途中で桃太郎は犬に会いました。犬は『桃太郎さん桃太郎さん、お腰につけたきび団子かお股につけた肉団子を一つわたしにくださいな』と言いました。」
お股につけた肉団子!?それって金玉か?こんなの絶対なかったって!
ショウタ「いいなーおだんご」
えぇ、、、呑気すぎないか?
ユウタ「はやくよんでよー」
俺「わかったわかった。桃太郎は『じゃあきび団子をあげるね。』と言い、きび団子をあげました。すると犬がおともしてくれることになりました。次に桃太郎は猿とキジに会いました。猿とキジは『桃太郎さん桃太郎さん、お腰につけたきび団子かお股につけた肉団子を一つわたしにくださいな』と言いました。」
やっぱりおかしい。
俺「そして桃太郎は『じゃあきび団子を一つずつあげるね。』と言って、きび団子をあげました。猿とキジも仲間になりました。3匹は『ほんとは肉団子がよかったなぁ…』とコッソリ言いました。そして、桃太郎たちは船に乗って海に出て、しばらくすると鬼ヶ島に着きました。そして桃太郎たちに気がついた鬼たちがたくさん出てきました。」
今は桃太郎もこんなに変わってしまったのか?
ショウタ「ももたろうがんばれ!」
子ども達「がんばれー!」
俺「鬼たちは皆大きく、全裸で、チンポはカチカチに勃起していました。桃太郎は『さらった人たちはどこへやった?』と聞きました。すると鬼は『あー、あいつらなら俺らのオナホとして、毎日レイプしまくってるぜ』と言いました。」
これよくないよな?えぇ、でも絵本だぞこれ。
ユウタ「ちんぽだってー!おもしろーい!ちんぽちんぽ!でも、おなほ?れいぷ?それはよくわかんなーい」
ショウタ「つづきよんだらわかるかもよ!?はやくつづきよんでー」
俺「うん、、。それを聞いた桃太郎は『今からお前らを倒す』といい、刀を抜いて鬼に立ち向かいました。犬たちも鬼に立ち向かいました。」
俺「桃太郎は鬼たちのチンポと金玉を次々に斬り落としていきました。犬は鬼の股間に噛みつき、チンポと金玉をそのまま食べてしまいました。猿は鬼を引っ掻き、チンポと金玉を抉り出してそのまま食べてしまいました。キジは金玉袋をつついて、中身を出して食べてしまいました。残ったチンポは犬が食べました。こうして、鬼は戦うことができなくなり、桃太郎は鬼にトドメをさしました。」
子ども達「おおーーー!!!!」
いやこれでいいのか本当に。
俺「拐われていた人たちはみんな助けられ、桃太郎たちは町の人気者になりました。犬たちもたくさんのチンポと金玉を食べることができて満足そうに見えました。」
俺「しかし、ある日の夜、桃太郎がオナニーをしていました。桃太郎のチンポや金玉は鬼にも勝るほどの大きさでした。そこに犬猿キジが現れて、いきなり桃太郎を襲いました。犬は桃太郎のチンポに噛みつき、猿は桃太郎の右金玉を抉り出し、キジは桃太郎の金玉袋をつついて左金玉を出しました。3匹はそのままそれらを食べてしまいました。3匹は我慢できなかったのです。こうして桃太郎も去勢されましたとさ。めでたしめでたし。」
子ども達「おおー!!!よかったよかった!」パチパチパチパチ
えぇ、、、これでよかったの?絶対おかしいってこの桃太郎。あ、、表紙の端っこに小さくR18って書いてある。これ、同人誌みたいなものだったのか、、、。絶対読んじゃだめなやつだったよね、、?まぁ、館長さん今はいないしセーフ?てかショウタくんのお兄ちゃんの性癖捻じ曲がりすぎじゃない?
あ、そんなこんなで豆まきの時間だ。準備しなきゃ!
俺「みんなー1人1つ豆の入った升を持ったかな?今日はこわーい鬼さんが来ちゃうから、豆をぶつけて退治しよう!」
子ども達「はーーい!!!!」
俺「じゃあお兄さんはちょっとトイレ行ってるから待っててね。」
この隙に鬼の格好に着替えて、、、、、、、よし!
俺「ガハハハハハ!悪い子はいないかー?食べちゃうぞー!」
子ども達「わーおにだ!!!」
ショウタ「こわいよー」
ユウタ「いいからまめをぶつけるんだよ!ほらみんな!」
子ども達「おにはーそとー!!おにはーそとー!!」
うーん、すぐ帰っても面白くないしな。ちょっと粘るか。
俺「うわぁぁぁ痛いぞおおぉぉぉ。でも、みんなをさらっちゃうぞー!!!」
ショウタ「ええ、たおせないよー」
ユウタ「わかった!ねぇみんな!さっきあれよんだだろ?あれみたいにやるんだ!」
子ども達「うん!」
子ども達「おりゃぁぁ!」
俺「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
子ども達が俺を押し倒す。そして、俺の上に大勢の子どもが乗ってきた。
ユウタ「ずぼんをおろして、、、あ!おにのちんぽだ!!」
ショウタ「うわー、もじゃもじゃだし、でっかいね」
おい、何をする気だ?おい、まさか?やめろ!!!!
ユウタ「しょうた!これはさみ!これでやっちまえ!」
ショウタ「う、うん!!!」
俺「やめて!やめて!俺は和馬だって!鬼じゃないって!」
ユウタ「うそだ!さっきのほんで、おにはひとをだましてるってかいてあったもん!しょうた、やっちゃえ!」
ショウタ「いっけー!あれ、なかなかきれない、、。」ジャキジャキ
俺「うおおお、いてぇいてぇよおおお」
児童館にあるハサミだ。切れ味が良いはずがない。くそっ身動きがとれない、、。痛い、、。
ジャキジャキ
ショウタ「なんかおにのちんちんかたくなってるよ?」
生存本能なのだろうか。こんな状況でも俺のチンポは勃起しているらしい。
子ども「はさみもういっこあったよ!」
ユウタ「ありがとう!かしてくれ!おれもやる!!」
ジャキジャキ ジャキジャキ
ユウタ「よし、きんたまはでてきたぞ!」
ショウタ「ちんちんももうちょっとできれそう!」
俺「ガハッ、うぐっ、、、。はぁはぁ、、、、、。うぁぁぁ、、。」
俺はもう、終わるのか、、?
ジャキンッ
ユウタ&ショウタ「きれたー!!おにたいじできた!!!!!」
俺「あああああああああああああああああああ」
その後の展開は言うまでもない。病院に搬送されたが、どうにもならなかった。綺麗な状態ならまだなんとかなる可能性はあったらしいが、切れ味の悪いハサミで何回も切ったせいでチンポも金玉もボロボロでダメだった。俺はチンポと金玉を失ったのだ。治療費と少しの慰謝料は保護者や児童館側からもらうことはできたが、それで俺の心の傷は癒えるわけがない。
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投稿:2024.10.16
桃太郎を読み聞かせる
著者 けんせい 様 / アクセス 1486 / ♥ 9