「お兄ちゃん…お願いがあるの」
無事に進級して3ヶ月、中学2年生の妹(元弟)が神妙な面持ちで俺の部屋に入ってきてこう言った。
『私立聖触学園中学』は妹が通うかなり変わった学校だ。中学1年生の男子生徒は全校生徒の前で“おちんちんいらない宣言”をし、その生徒自身で性器切断をし、性転換手術を施され女子生徒となる。国家の公認を受けた唯一の教育機関だ。
この中学の男子生徒は、入学から半年と1年とで大きな節目を迎える。
まず女性ホルモン投与開始期限を9/30までとし、そこで踏み切れなかった生徒は転校となる。
そして3学期の終業式が“おちんちんいらない宣言”の期限日だ。この日までに決心できない生徒もまた転校となる。
これは、「中学生という多感な時期に大きな決断を躊躇うのはもっともであり、そういった生徒にはじっくりと考える時間を与える」為である。
いつまでも女の子になれない子を在籍させていてはどうしても孤立してしまう。そういった配慮もしっかりしているのである。
しかも半年間のホルモン摂取であれば少し男性機能は落ちるがほぼ普通の男子に戻れるくらいに摂取量を調整している。
国家公認おそるべしだ…
そんな学校で1年生の秋に無事に女の子に性転換し、女子生徒になった妹の望美が高校3年の兄である俺の部屋にいきなり入った来て冒頭のセリフを吐いたのである。何事か…?
「お兄ちゃん、女の子って、あっ生まれたときから女の子の方ね、『女の子の日』があるの知ってる?」
もちろん知っている。俺は普通の男子高校生。人並みに興味はあり、その程度の知識はある。
なので「知っている」と答える。
「若菜ちゃんとか皐月ちゃんは元から女の子だから“女の子の日”があって具合悪そうにして保健室行ったりすることがあって、それでやっぱり女子同士でそういう話題にもなって…」
まぁ、そうだろうな。と思う。そこは現代医学をもってしても未だ超えられない壁である。こういう妹を持つと何とかなってほしいとは思うが。
「それだけじゃなくって、若菜ちゃんなんて『彼氏が出来て、初体験した』って話してて…」
なんと!中学2年生のくせにそんなことまでしているとはけしからん!「相手はどんなやつだ」
とついドスの聞いた声で聞いてしまった。
「なんか街でナンパして来た高校生だって、最初は本当にお茶だけで、それで何度かデートしてそれで彼氏の家でシタっぽい…」
何だその軟派野郎は、全く持ってけしからん。
こっちは真面目に成人まで童貞を貫いて来たというのに。というか彼女出来なかっただけだが…
「それで、お兄ちゃんにお願いなんだけど…
望美の処女を奪って欲しいの」
富士山が噴火したかと思うくらい驚いた。
何を言ってるんだこの元弟で現妹は!?
大きな声で「はぁ!?」っと言って睨んでしまった。
望美はビクッとして一瞬固まったが、涙ぐんだ声で話し始めた。
「だってぇ、せっかく女の子になれたのに自分が偽物だって言われてるみたいでぇ…、本物の女の子たちはどんどん先に行っちゃって、でもその子達にはお世話になってるし嫌いにもなれないの!どうしたらいいかわかんなくて、若菜ちゃんが高校生とエッチしたならこっちは高校生のお兄ちゃんだ!と思ってぇ…」
無茶苦茶だ。普段は元気で賢い妹なのだが、自己肯定感がダダ下がりで弟だった時よりメソメソしている。
俺は自分がスマホで見ていた一番オーソドックスなタイプのAVを探した。妹が自分が何をされるのか分かって言っているとは思えなかったからだ。
「お前なぁ、中学生にはまだ早いんだよ。こんなことするんだぞ、わかってんのか?」とスマホを渡して見せてみる。
妹は、
「お兄ちゃんこうゆうの、やっぱり見るんだ〜」とちょっとニヤけて、スマホの画面をマジマジと見つめる。
おいおい、しっかり見てるじゃねーか。
俺はちょっと焦りだす。
「大丈夫だよ。お兄ちゃんならあたしいいから。いい意味で普通だし」
複雑だ。妹の賢い頭脳が戻ってきている。確かに初めての相手に俺を選んでくるあたりが非常に的を得ているが、俺は妹に欲情したりしない。
「嫌だ」と答える。
妹は俺のその言葉を聞いてイタズラっぽく笑い、「じゃあ隼人くんに頼もっかなぁ」と言い出す。
待て待て待て待て!
ちなみに隼人は俺の友人だ。サッカー部で頭も良く、弟→妹の事情も知っている。駄目に決まってる!!
俺は賢い妹に封殺されてしまった。恐るべし。
「じゃあパパとママが二人ともお仕事で遅い火曜日ね。ゴムとか要らないから。あたし妊娠しないし。」
なんか段取りまでしだした。それに何だその知識は!?女子中学生はそんな話もするのか?ませたガキめ。
かくして火曜日の放課後がやって来た。
妹はウキウキしていた。俺も腹を括るしかなかった。
手早く夕食を済ませ、風呂に入る。
妹が「一緒に入ろ!」と言ってきた。そこまでちゃんとやるのかと思ったが、妹の自己肯定感アップの為と割り切り、付き合ってやることにした。
女の子になった妹の裸をまじまじと見たのは初めてだった。
女性ホルモンの影響を受けたらしい丸みを帯びた体つき。胸はまだほとんどない。股間は学校に併設された脱毛サロン通いの甲斐あって毛が全くなく一筋の割れ目があった。
ちゃんと女の子なんだなと思ったら、不覚にも俺の股間が反応してしまった。
妹が目ざとく「ほほぅ。」と言いながらしゃがみ込んで俺の股間を観察する。
「やめろ」と頭を小突いて遠ざけるが、
妹は「お兄ちゃんあたしの裸で興奮してる〜」と嬉しそうだ。
「おい。さっさと出てさっさと終わらせるぞ」と言って俺は頭と体をさっさと洗って風呂を出る。
妹も時間が惜しいのかすぐに出てきた。髪は乾かすのに時間がかかるので洗わなかったみたいだ。それにしてもいつまでその目立つ水色の髪を続けるつもりだ。もうそれウィッグじゃなくて地毛だろう…いっちょ前に染めてんのか。
俺の部屋に戻り、妹は制服に着替えた。
「この方がお兄ちゃん燃えるかな〜って」
「馬鹿かお前、さっさと脱げよ」と俺が言うと、
「ヤダー、いやーん、お兄ちゃんが脱がせて〜」と甘い声を出してきた。どこで覚えたそんな言葉。
仕方ない。妹を押し倒して脱がせてやる。
妹はそっと目を閉じてされるがままになった。
ある程度脱がせたらシャツやスカートを捲くってブラやショーツも脱がせる。
妹の平らな胸や乳首、割れ目があらわになった。
妹は「お兄ちゃん、挿れて」と甘い声を出す。
こっちもごく一般的な男子高校生としてそんな態度を取られたら興奮してしまう。
「あん♡」「入ってる♡」
「気持ちいい、のかなぁ?」「ちょっと痛い」
と最初は甘い声を出してたくせに途端に不満を漏らし始めた。
「あのなぁ、初めては痛いもんなんだってよ。俺は知らねーけど。」とAVで得た知識を教えてやる。
「そーなんだぁ。奥の方が気持ちいいって聞いたから、お兄ちゃんギューして奥まで挿れて、お願い」
と上目使いで言われる。ホントに色気づいて来てやがる。
言われたとおりにしてやると、
「あーーん♡」
妹が気持ちいいポイントを見つけたようだ。
「これが女の子なんだ!女の子すごい。女の子気持ちいい。あたし女の子になれて幸せ♡」と興奮した様子で喋る妹。
「あん♡気持ちぃ」「奥にお兄ちゃんのが当たってすっごいの♡」「女の子だ、あたしホントに女の子だ」
ひとしきり興奮を味わった妹は、
「お兄ちゃんも気持ちよくなって」と言ってきた。
「お兄ちゃんが気持ちよくなってそのまま出して欲しいの」
「何をだよ」と一応聞いてみた。
妹は恥ずかしそうに「え、あの…白いの。精子…」と口ごもった。
こうなったら妹の為にも出さなきゃ終われない。どうせこれっきりだ。俺は一気にフィニッシュにまで持っていった。
激しく突かれた妹は声をかすらせながら喘いだ。そして大量の精子が妹の膣内に流れ込んだ。
妹はその瞬間ダブルピースをして満面の笑みを浮かべた。正直びっくりするほど可愛らしかった。
「お兄ちゃん♡あたしのお願いを聞いてくれてありがと♡望美は今、心から自分が女の子だってことを実感してるよ♡気持ちぃ♡」
かくして妹との密会は終わった。
しっかり後片付けをしてテレビを見ながら両親の帰りを待ち、何事もなかったかのように両親と会話する妹。恐るべし。
しかし、俺にとっての悪夢はこれで終わりでは無かった。
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投稿:2025.03.23更新:2025.03.25
『私立聖触学園中学』2年生の妹からのお願い
著者 たべっこ呪物 様 / アクセス 541 / ♥ 5