それは、いつもの週末にやるシメ会のできごとだった。アタイ村上詩織は俗に言うレディースのメンバーで、三こ上の摩耶先輩の統率の下、色々な悪事を繰り返してきた。恐喝 窃盗に暴行。中でも一番酷かったのは週末にやるシメ会と称した集団リンチだった。
その週末の深夜、私はいつもの集合場所である駐車場に向かい摩耶先輩と二人の仲間と共にシメル獲物を探し回った。獲物は老若男女問わず、唯なんとなくムカつくという理不尽な理由で選んでいた。深夜一時を回ったころだったか、摩耶先輩が駅前からトボトボ歩いてくる一人の若い男に目をつけた。
「あいつなんかムカつかねー?よし、あいつに決めた」
摩耶先輩が男に向かっていく、アタイ達も後を追う。
「おいコラ、テメーちょっとツラ貸せや」
「え?ちょっと何なんですか?」
摩耶先輩の凄みに男は完全にビビリきっている。
「なんなんですか?じゃねーぞコラ!おい、お前らこいつを裏路地まで連れて行け。」
摩耶先輩が男の髪を掴みアタイ達が腕を押さえようとしたその時だった。
男が突然暴れだし、男の爪がこともあろうに、摩耶先輩の顔に傷を付けてしまったのだ。
アタイ達は一瞬にして青ざめた、以前にも似たようなことがあった。敵対してるレディースとやりあった時に、そのときの凄惨な悪夢がアタイ達の脳裏をよぎった。
「お前、よくもアタイの顔に、女の命の顔に傷つけやがってぇぇえええええ!」
男も馬鹿だった、アタイ達が怯んだ隙に逃げれば良かったのだから。もう遅い。
逃げようとする男に摩耶先輩は後ろから飛び蹴りを食らわし、わき腹に二発つま先で蹴りを入れた。男は、芋虫のように体をくねらせ嘔吐した。
「男「こんなもんじゃすまさないよ。女の大切な顔に傷をつけたんだ、アンタの大切な所も血祭りにあげて、落し前着けさせてもらうよ。」
アタイ達は摩耶先輩のサディスティックなその笑みに血の気が引いた。
その後の出来事はあまりに凄惨で今でも脳裏を離れない。
アタイ達はその男を近くの潰れた床屋に拉致った。
男を床屋の椅子に座らせると、変色したカーテンやらタオルやらで縛り上げて逃げられないようにした。
「おい詩織、こいつのズボンを下ろせ。」
こうなると摩耶先輩には手が付けられない。逆らうとどんな目に遭うか、アタイは素直に先輩の言うことに従うしかなかった。
ズボンとパンツを下ろし、男のシンボルを摩耶先輩の前にさらけ出す。
「あはははは、何だこれ?ちっちぇー、包茎じゃねーか。」
摩耶先輩は笑いながら男のシンボルの先をつまみ上げた。
「こんな小さいチンコ初めて見た、いらねーよこんなの、中に入れても気持ちよくなさそうだし役立たずじゃねーか、男としての価値ねーよ。」
男は唯怯え、懇願の目で摩耶先輩を見るしかない。
「切っちまうか、なあ?こんな役立たずの短小包茎チンコ。アタイがこの手で処分してやるよ」
「嫌だ、許してくださいそれだけは。」
「はぁー、いらねだろーこんなチンコ?なんで嫌なんだよ?あー言ってみろよ。」
の子じゃなくなる。」
「うるせーな、言ったろお前は男としての価値なしだって!とりあえず金玉を潰すか。」
「嫌だ、嫌だ。」
有無を言わさず摩耶先輩は、男の大切な金玉を二つとも手に握り締めた。
男はうめき声を上げ涙を流し始めた。
「ほらほら、潰れるぞお前の大切なモノの一つが、どうなんだよ?あと少し力を入れたら本当に潰れるぞ!」
「嫌だーお願いやめて!」
「潰れる五秒前、5 4 3 2 」
「やめてーーーー」
「いーーーち、ゼロ!!」
グシャという不快な音と共に男の大切な金玉は無残にも握りつぶされた、男は白目を剥いて口から泡を吐き、体を小刻みに痙攣させてうめき声を上げていた。
あまりの凄惨さにアタイたちは堪らず目を背ける。でも、これで終わりではない、この男の災難はまだ始まったばかりだ。
摩耶先輩は店の棚から髪きり鋏を探し出すと、バケツに水を汲み、失神状態の男に水を浴びせ目を覚まさせた。
「まだ寝るには早いんだよ!きっちりその小さい役立たずチンコも切り取らせてもらうよ。エンコの代わりにチンコを詰めて落し前を着ける、なぁーんてね。」
男は半狂乱の状態で必死に摩耶先輩に許しを請う。
「それだけは、お金はいくらでも払います。何でも言うことを聞きます。だから、だから。」
「金とかの問題じゃねーんだよ。女の命より大事な顔を傷つけられたんだ!その程度のことで許すかよ!そうかそんなにチンコ切られたくないかだったら切られたくなるようにしてやるよ!おい詩織ライター貸せ。」
突拍子もない摩耶先輩の考えにアタイはついていけなかった。
「ライターなんて何に使うんすか?」
「決まってんだろ、こいつがチンコ切ってくれって自分で頭さげるまで火で炙り続けんだよ。」
先輩はアタイからライターを取り上げると、男の一番大切なおちんちんに火を近づけ始めた。
「やめてー熱い熱い、おちんちんが焼けるーいやだぁぁぁぁー」
男は恥も尊厳も捨てて泣きじゃくる。そこに摩耶先輩の冷徹な言葉が追い討ちを掛ける。
「ほら、熱くて苦しいだろ?チンコさえなくなれば苦しまなくて済むんだぞ。ほら切ってくださいってお願いしろよ。」
ライターの炎は容赦なく男の大切シンボルを焼き続けた。亀頭を焼かれ裏筋を焼かれ男は泣き叫び続ける。部屋に人の肉の焼ける臭いが立ち込め仲間の一人が嘔吐した。
おちんちんの色が灰色っぽい焼肉の色に変わりかかったとき、とうとう男は自ら去勢を摩耶先輩に懇願した。
「もうやめてください、切ていいからやめて。」
「やっと諦めがついたか、よしよし、でも頼み方があるんじゃねーの。」
「僕のおちんちんを切ってください。」
「はぁー聞こえねー。誰にどんなおちんちんを切ってもらいたいのか大きな声で言え。」
男の精神は、もはや錯乱状態だった。男は早く開放されたい一身で摩耶先輩が要求した通りのことを口にした。
「僕の役立たずで、短小包茎なおちんちんを摩耶さんの手で切ってくださいお願いします。」
「いいのか本当に切って?もうお前の大好きなオナニーが出来なくなるぞ、二度と男としての喜びを味わえなくなるんだぞ。」
「はい、切ってください、おちんちんなんてもういりません。」
摩耶先輩は勝ち誇った笑みを浮かべ、髪きり鋏を握り、男のもう使い物にならないおちんちんに鋏を当てがたった。
「じゃあー切るぞ覚悟はいいな。」
先輩は一気に切ることはせず、左手の指でおちんちんが逃げないように押さえつけゆっくり鋏を閉じていった。
錆付いて切れ味の悪い鋏は男のシンボルに更なる苦痛を与え、より高く泣き叫び声をあげさせた。
「あーおちんちんが、おちんちんがなくなる。うわぁぁぁん。」
アタイ達は男が哀れに思えてしかたなかった。が、もし逆らったら今度は自分が、摩耶先輩にあの男の様な凄惨な私刑を受けることになる。
そうこうしているうちに、鋏は男のおちんちんの半分ぐらいまで切り込みをいれていた。
「あと少しでお前の男としての人生は終わりだよ。アタイの顔に傷を付けたこと、何もない股間を見るたびにおもいだすんだね。あばよ。」
摩耶先輩は最後、鋏を使わず右手でおちんちんを握り締め一気にねじきった。
ブチィという筋の切れるような音とともに、おちんちんは男の体から離れていった。
摩耶先輩は千切り取ったそれを床にたたきつけ、原型を留めなくなるまでヒールのそこでぐちゃぐちゃに踏み潰した。
それから一ヵ月後アタイ達が私刑にかけた男は自宅のベランダから飛び降り自殺した。
男の精神が崩壊していたおかげでアタイ達は臭い飯を食わずに済んだ。
とうの摩耶先輩はこれに懲りず獲物を探し歩いている。今度私刑に掛けられるのは、貴方かもしれない。
-
投稿:2006.06.05
私刑
著者 イルサ 様 / アクセス 39557 / ♥ 6