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帰ってきた戦士達を、人々は大喝采で迎えました。
ただ、英雄ロッドは、人目につかず、こっそりと暮らす道を選びました。
自分の痴態が全世界に七日間放映されていたことを知らされたからです。
確かに、M豚はともかく、下等な人間発言には問題があったのでしょう。
迷宮から帰還した去勢騎士団の面々には、男根をかたどった勲章が授けられ、
華やかな儀式の中で、再び、股間に聖剣を受け取りました。
本来の位置に供えられた男の証は、巫女の口づけを受けて雄々しく立ち上がり、
人々の歓声を受けて聖なる液を吹き上げるのでした。
しかし、ポールだけは、その輪の中には居ませんでした。
聖職者で無いにもかかわらず、切断や接合を繰り返したために、
なんと彼の股間に付けられた巨根は、もはや切り離すことができなくなってしまったのです。
英雄ロッドは熱烈に抗議しましたが、こればかりは、大僧正様の力を持ってしてもどうにもなりませんでした。
そこで、ポールのペニスが、代わりにロッドの股間に収まることになりました。
サイズは一回り以上小さいのですが、何も無いよりはましだと、英雄もあきらめたようです。
国王陛下と、大僧正様…限られた人が神殿の奥に集まり、ひっそりと儀式を執り行いました。
ポールの男根を守っていたのは、もちろんあの若き巫女ですが、
今度は付ける相手が違っているのでした。
相手は王国一の英雄、彼女は自分にそう言い聞かせて、ロッドの股間に膝をつきます。
そして、祈りを唱えながら、その聖剣を、英雄の股間にあてがいました。
完璧な壮年の凛々しい肉体の股間に、まだ若い未熟なペニスがついている様子は少々滑稽ではありましたが、
巫女は共に戦い抜いた聖剣を両手で包み、その先端に祝福の口付けを落としました。
同じように糸を引いても、唇に感じた味は、前のときよりもほろ苦い、大人の味でした。
ポールはそれを見ながら激しい嫉妬を感じていました。
本当なら、そのキスを受けるのは自分だったはずだからです。
しかし、魔物を倒すためとった行動に悔いはありません。
ポールは歯を食いしばって、運命を受け入れようと努力するのでした。
そんな二人に気づいていたロッドは、若き巫女に向かって言いました。
「俺の元のイチモツも一緒に祝福してやってくれるか?」
驚く巫女をそのままに、英雄はポールの首筋を捕まえて壇上へ引っ張りあげました。
そして急なことに慌てるポールを取り押さえます。
大僧正様も一緒になって、ポールのズボンをひき下ろしました。
国王陛下までニヤニヤと笑いながらポールの足を押さえています。
巫女は、若者の股間からそびえたつ見たことも無いほど巨大な男根に目を丸くしました。
今まで神殿に飾られていたどのペニスよりも大きいのです。
彼女は、少々皮が余り気味の、彼本来の持ち物の方が好きだったように感じたのですが、
すぐにそれは問題にはならないことに気づきました。
今、顔を赤らめて、敏感な部分を震わせている、その彼を、彼女は喜ばせたいのです。
彼女はゆっくりとその偉大な器官に手を伸ばし、先端を口の中に含みました。
「うわあっ!」
軽く口づけされるだけだと思っていたポールは、
予想を裏切る強い刺激につい射精してしまいました。
太い肉棒から大量の聖液が巫女の口に注ぎ込まれ、巫女は思わずむせ返ります。
「ご、ごめん!」
ポールは顔色を紫にして謝罪しました。
巫女は唇の端に垂れた白い雫を舌の端で舐めとり、こう言ったのです。
「よくあることですわ。」
今でもこの国には、若者達による去勢騎士団が残っているといいます。
彼らは、弱点を持たない最強の戦士達として、隣国に恐れられているそうです。
終
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投稿:2010.10.16更新:2010.10.16
去勢騎士団〜サキュバスの迷宮4
著者 自称清純派 様 / アクセス 13076 / ♥ 1