真夏のある晴れた日……一人の女子高生が自転車で学校へ向かっていた。
とある田舎の女子高校。
残酷処刑島の処刑人である大山加奈が通っているその山川女子高等学校は、一学年に三組までしかなく、一クラスに20人ほどの全校生徒を合わせても200人を切るほどの小さな学校であった。
来年には取り壊されて少し町の中心部の女子高校と、合併される予定だ。
大山加奈は最後の三年生、最後の卒業生となる。
最近茶髪のセミロングに、ワンカールを入れて、軽く決めていた。少しキツい目付きをしているが、背もそこそこ高く、スタイルもよく、かなりの美形である。性格はとてつもなく気が強く、相手によっては残酷さを極めている。
「加奈ちゃん、急がないと遅刻するよー? 相変わらず落ち着いてるね?」
同級生で三年目も同じクラスの小鳥遊(たかなし)貴子が声をかける。
真っ黒な前髪有りのボブで、大人っぽく決めているが、小柄で目も大きく、童顔で可愛い顔をしている。
性格はかなり温厚で、優し過ぎるくらいだ。
「私に文句言ってきたらビビらせてやるだけだから。担任だろうが校長だろうが容赦しないんだから」
「女子空手世界一の実力者だもんね! 怖い怖い……。あたしは怒られるから先に行ってるよ。時間キワどいからごめんね! 後ほど!」
手を振る加奈を一度振り向き、ニコッと笑顔で走り去る小鳥遊貴子。
10分後、確実に遅刻して大山加奈がクラスに入る。
「であるからして、このような政策になったわけであるが、このような時代には仕方がなく……あ! 大山さん、おはようございます。一時限目は社会に変更になりまして。よろしくお願いします」
「ふぅん。担任の崎山道子はサボってんのかな?」
「え~と……確か昨日大山さんに……あ、いえ、なんか体調不良みたいですなぁ。二年生の社会がなかったので、たまたま私が三年二組の一時限目に呼ばれた次第です」
「アソコ痛いとか言ってなかった? 私のせいなんだよね? 」
「いえいえ! 理不尽なことで怒った彼女が悪いんだと私は思っております。勝手に怒って勝手に倒れたのですから。教頭も校長も同じように話しておられましたので……大山さんは少しも悪くないですので安心してください」
「加奈ちゃん、アソコ痛いとか何? 私のせいってどういう意味? また何かやらかしたの?」
「いやいや、何もやらかしてないよ! 生理痛が酷くてアソコが痛いとかよく言ってたからね」
「ふぅ~ん。生理なら頭痛とか腹痛は聞いたことあるけど……」
「そうゆうことってさぁ、何てゆうか、個人差があるじゃん?」
焦って誤魔化す大山加奈だった。
「 前から思ってたんだけど、なぜか先生たちも加奈ちゃんには本当に遠慮してるもん。敬語まで使うことないのにね?」
「は、はは。確かにそうだねー…………」
たまに言葉に詰まるような際どい所を突いてくる小鳥遊貴子だった。
事の真相は、貴子のことを怒って批判したことに立腹した加奈が、放課後に崎山先生を体育館に呼び出して全裸にして、体操で使用するバトンを膣口から無理矢理突っ込み、掻き回して子宮をミンチにして病院送りにしていた。
性器を血まみれにして、泣き叫ぶ崎山道子先生に、この事を誰かに話したら今度は殺すから、と脅しをかけていた。
誰にもチクってないことに安心する加奈だった。
授業中はいつものように小鳥遊貴子とスマホで通信対決ゲームで遊ぶ加奈。
周りの生徒たちも、喧嘩は強いわ担任は病院送りにするわ、校長は認めるわ、そんな相手に喧嘩を売る生徒はいなかった。
バレてないと思ってるのは加奈本人だけで、殆どの傷害事件は加奈の仕業だと皆は薄々分かっている。
ただ一人、半信半疑の小鳥遊貴子を除いては……。
この頃は既に、いつの間にか大山加奈のことが人生で一番大切な親友になっていることに気付いていた。加奈にどんな疑いがかかろうと小鳥遊貴子は命を懸けて庇うつもりだった。
心の奥では、大好きを通り越した感情も芽生え始めていた…………。
「貴子、狡いなぁ今のは……そんな方向から撃ってくるのは反則じゃん」
「隙を見せた加奈ちゃんが悪いんだから! あはは♪」
結局そのまま一時限目が終わり、チャイムが鳴り響く。
二時限目の数学がはじまったとき、珍しく加奈の携帯が鳴り響く。
周りの生徒から警戒されて、友人と呼ばれる生徒は二年半一緒のクラスでいる小鳥遊貴子だけだったので、家に帰っても貴子以外からはまず電話が鳴らない。
「もしもし……大山です。…………あ、はいそうです。……あ、そうなんですか。残念ですが仕方ないですねそうゆう規則なら。誰か私以外に執行するのですか? 菅野莉央…………小学生の莉央ちゃんだけしかダメなんですね今回は。分かりました。また来年以降はよろしくお願いします。失礼します」
「執行って? 前に言ってた残酷処刑島での処刑の話?」
「そう。私のおばあちゃん今年亡くなったから喪に服すため処刑業務しちゃいけないんだってさ。堂々と人を殺せるから楽しみにしてたのに……」
「こ、怖いよ加奈ちゃん……その冗談話はもういい。それより今日帰りしな遊びに行ってもいい?」
「いいけど? 私も貴子といると楽しいからケーキでもご馳走するよ」
「え!? ほんと!? ありがとう! じゃあイチゴのショートケーキよろしくね♪」
「残念ながら私の好きなチーズケーキしかないから辛抱しなさい」
「ええーっ? まぁチーズケーキもまあまあ好きだからいいんだけどね」
放課後…………帰りは遅刻の心配がないので、加奈のペースに合わせてゆっくり自転車を漕ぐ貴子。
30分ほど田舎道を進んで行くと、長い坂道にさしかかる。
「加奈ちゃんの家ってこの強烈な急勾配があるからいつも着いたら汗まみれで息があがるんだよね……」
「行きしなは楽勝なんだけどね。行きは良い良い~♪ 帰りは怖い~♪ ってね~。何でこんな田舎の中の田舎の場所に引っ越してきたんだろ? よくわかんない」
「あはは。そんな歌あったね。童謡だったっけ? なんか怖い意味があるとかお母さん言ってたけど。……帰り怖くなるからそうゆう話は敢えてしないあたしであった。……そうだね。加奈ちゃんは一年の時に初めてこの土地に引っ越してきたんだったね」
「それが身のためだね。私も幽霊とかは苦手かな……殴れないし……。ってゆうか今日も泊まっていきなよ? まだ貴子の着替えも一着分は置いてた筈だし」
「先週も泊まったのに今日もいいの!? 早速お母さんに電話入れとくよ! やったあ! ……ってゆうか、幽霊に殴りかかっちゃダメだからね? 加奈ちゃん……」
残酷処刑島に呼ばれる程の残酷な気性の少女である大山加奈を、本気で慕う小鳥遊貴子であるが、それには理由があった。
話は二年半前に遡る――――――
山川女子高等学校の入学式も終わり、教室で同じクラスになった女子高生たちが賑やかに騒いでいた。
初めて話す子もいれば、顔は知ってるが話したこともない子も、それぞれだった。
「一年一組……あたしの記念すべき高校生活の初っぱなが一組とは縁起がいいなぁ。一番好きな数字が1だから。裕子は?」
横山裕子。
小鳥遊貴子とは、中学の時からのクラスメートなので、新しい高校でも同じクラスになれて喜んでいる二人だった。
「私は7が好きだけど……この高校は全学年三組までしか無いみたいだから無理だね……」
「それは仕方ないなぁ。中学の時から一緒なのはこのクラスで裕子だけだから今日から三年間も仲良くしてね?」
「こちらこそ。私も貴子が居なかったら寂しかったから嬉しいよ!」
教室の片隅には、誰とも話さずに一人スマホで遊んでいる大山加奈がいた。
20人ほどの少ない人数もあり、中学時代から知り合い、友人みたいな組がどんどん何組も出来ていき、本当に一人ぼっちは両親の都合でこの田舎町に引っ越してきた大山加奈だけだった。
「貴子! あの子、見たことある? 中学の時、あんな子いたっけ?」
「さぁ。あたしも見たことないなぁ。少ないけど別の中学からも来てるみたいだし、引っ越してきたのかも知れないし……どちらにせよ一人で寂しそうだから一緒に友達になってあげようか?」
「なってあげる……なんて、上から目線は良くないよ? 私たちとお友達になって頂きましょう! ね?」
「ごめんなさい! そんなつもりじゃなかったんだけど……言葉にはほんと気をつけなさい! と、お母さんからいつも言われてたのに……」
「貴子に悪気はないのはわかってるよーだ! からかっただけだよ♪」
小悪魔的に舌を出して小鳥遊貴子の手を引き、一人でいる大山加奈の元へ歩いてゆく二人。
「あの、私たちまだまだ友達少ないんで、良かったら仲良くしてもらえたら嬉しいんだけど……」
「…………」
「そうなのよ! 中学のときに同じクラスで居た子が裕子だけだから。顔は知ってる子が殆どなんだけどね! クラスが違うかったから話したこともなくて……あたしたちと友達になってくれたら助かるかなぁ、なんて思っちゃったりして……てへへ」
「…………」
少し顔を赤くして照れながら必死で話しかけた貴子と裕子の二人だったが、大山加奈はスマホを見てばかりで、視線すら向けてくれない。
いきなり席を立つと、大欠伸をしながら教室から出ていった。
「…………トイレでも行ったのかな?」
「ってゆうか失礼なヤツだよね!? 見た!? 今の態度! 私たちのこと完璧に無視してたわよ?」
白から始まり、照れたピンクから怒りの真っ赤にカメレオンの様に顔色を変えながら、裕子が吠える。
「うーん……無視してたとゆうか……全くあたしたちに興味がないってゆうか……」
「それって同じ意味じゃない?」
「まぁまぁ。二人だけでも寂しいのにあの子は一人ぼっちなんだからそんなに怒らないであげて! クールそうだけど何か悪い人には見えないんだよなぁ。あたしには……」
何か気になり始めた小鳥遊貴子は、それから数日間、休み時間の度に大山加奈の隣へ行き、自分の趣味や好きな映画や、色んなことを話しかける。
帰宅時も自転車で並走して自分の家との分かれ道まで一緒に帰っていた。
最初の数日は、裕子も一緒に行っていたが、返事をしない加奈に段々腹が立ってきて、一ヶ月も過ぎた頃には、完全に違うグループの子と仲良くなってしまっていた。
変わり者に話しかけ続ける小鳥遊貴子に対し、周りの子たちは少しずつ距離を置くようになってきた。
「貴子、もういい加減あんなヤツに話しかけるの止めといたら? みんなあんたに引いてるよ」
「絶対悪い子じゃないんだって! たまにクスッと笑ってくれるもん! その内心開かせてやるんだからあたし」
「ふぅーん。私よりあんな子を選んだんだから頑張って。じゃあね」
「え? 選んだって……そんなんじゃないよ! 今でも裕子のこと友達だと思ってるし……必ず加奈ちゃんもみんなと仲良くできるからもう少し待ってよ?」
「口も聞いてくれないヤツに加奈ちゃんだって! アハハ! 受けるわあんた♪」
「アハハハハハハ!!」
横山裕子に合わせて、新しく裕子の友達になったグループの全員が大爆笑していた。
その日の放課後、また二人は並んで帰っていた。
「加奈ちゃんはほんと口数少ないよね? ってゆうか全然話してくれてないか……あはは。名前だって貼り出してるのを見て知ったんだし……。こうなったら根比べだから! あたしはいつか加奈ちゃんに口を開かせてみせる! じゃあね! また明日」
「…………」
全然答えてくれない加奈に対し、ここまで話しかけるのにも訳はあった。
時折見せる加奈の屈託のない笑顔。
「返事をしてくれなくてもいいんだ。あの笑顔は絶対性格イイんだよ! うん、そうだよきっと!」
いつの日か大山加奈の心を開かせる事が小鳥遊貴子の生き甲斐になっていた。
そんなある日……ついにクラスメートからの嫌がらせが始まる。
最初は軽い無視程度だったが、日に日にエスカレートしていき、ついには親友だった筈の横山裕子本人からも嫌がらせを受け始めた。
嫌がらせとゆうかイジメに近いモノだった。
「貴子! あんたがちゃんと掃除しないから皆が迷惑してるんだよ? わかる? よくそんなにクラスの皆に嫌がらせできるね?」
「嫌がらせだなんて……あたしはきちんとやってるつもりだけど……」
横山裕子の新しい親友である大柄で力の強い杉浦久美子が胸ぐらを掴んで振り回した。
足をかけてひっくり返される。地面に倒れ込む貴子。
「親友の裕子を裏切ったんだって? あんな変なヤツを構ってばかりで親友見捨てるなんて最低のクズだねあんた!」
クラスのほぼ全員で取り囲み、小鳥遊貴子の服を脱がし始める。
「いやっ!? 止めて!! 何すんのよっ!?」
「ほら、大人しくしてろ! 騒ぐと体に傷がつくよ?」
横山裕子がニヤニヤしながら腕を組んで裸にされる所を眺めている。
「いやあっ!! ……ぐす……ぐす……みんなで……寄ってたかって……こんなことするなんて……酷いよ」
パンツ一枚だけ残して裸にされた小鳥遊貴子は、股を閉じて座り込んで涙を流し始めた。
「見ないで……服を返して!」
「パンツも脱げ!」
「やだっ!! もう止めてよ!! あたし何もしてないし」
「私を裏切ったという自覚もないんだね? みんなの前でオナニーでもしてもらおうかな? そしたら許してやるよ。ほら、早くパンツも脱げ! みんなで無理矢理剥いでやろうか?」
「ぐす……くすん……くすん……酷い。もう止めてみんな……」
「杉浦さん、もう強引に脱がしちゃってくれる?」
「オッケー! ほら、観念しろ裏切り者のカス女!」
そう言いながら思いっきり往復ビンタを頬に食らわせて、強引に貴子のパンツを脱がしてしまう杉浦久美子。
取り返しにくる貴子を嘲笑うかの如く、投げられる様に小さく丸めてコンパクトに折り込んだパンツを、クラスの全員でパスを繰り返し、絶対に取られないように楽しんだ。
号泣しながら、素っ裸でパンツを追いかけ回す姿に、クラスのみんなは大爆笑。
後ろから前から蹴ったり殴ったりの暴行が始まった。
中には両手の人差し指を揃えて小学生レベルのカンチョーを決める女子もいた。
山西知恵とゆう成績優秀な生徒だった。
「スキあり!」
『ずぼっ!!』
「ひゃあっ!? 痛いっ!!」
「軽く突くつもりがモロ入っちゃったよ……指にウンコ付いちゃった……くっさぁ~。なに食べたらこんな臭い肛門になるのかしら? 小鳥遊さん?」
頭は良いが、かなりエッチなイタズラ好きの山西知恵は思いっきり厭らしい笑みを浮かべて小鳥遊貴子に問いかける。
再び大爆笑になるクラスの全員。
そこにいきなり大きな音が響く……。
「ズドオッ!!!!」
大山加奈の右足が、カンチョーを決めた女子の……山西知恵の股間に突き刺さった。
『メリメリ!! バリッ!!』
「!? んぎゃあああああっ!!!!」
処女膜は一瞬で突き破られ、子宮近くまでめり込む加奈の爪先……。
パンツで吸収しきれなくなった血液は、瞬く間に床を真っ赤に染めてゆく……。
更に振りかぶり、もう一度パンツ越しに肛門へめり込む爪先……。
「いったああああいっ!! わあああんっ!! わあああんっ!!」
いきなり蹴り上げられて処女膜を足で蹴り破られた上に、肛門が裂けて裂肛になってしまった16歳の少女は、性器と肛門を両手で押さえながら座り込んで号泣を始めた。
「こいつ、いきなり知恵ちゃんに何しやがるんだっ!!」
殴りかかるもう一人の少女。
軽くスウェーでかわすと、強烈な右フックが鼻っ面に決まる。
鼻血が噴き出し、直ぐに鼻を両手で押さえて座り込む少女。
嫌な音がしたので、鼻の骨が無事ではないことは周りの子たちにも理解できた。
たまたまではなく、本当に強い事がわかると、周りの子たちはすくみあがって動きが止まった。
パンツを持っている子の近くに歩いていき、これまた強烈な往復ビンタを10回ほど決める。
更に股間を強烈に蹴りあげる。
風圧でスカートがフワッと持ち上がり、パンツが丸見えになるほどの強烈な一撃は、大陰唇と小陰唇を殆ど潰してしまう。
「んぎゃああああっ!! アソコがっ!? 裂けるううっ!!」
「安心して。もうマンコのヒダヒダ殆ど潰れてるから……」
そう冷たく言い放つと、パンツが手から離れて床に落ちる前にサッと掴み取り、何も言わずに小鳥遊貴子の前でしゃがみこみ、そっとパンツを履かせてあげた。
「あ、あり……がとう……」
側に落ちている制服も全てを手渡すと、小鳥遊貴子は我に戻り、慌てて自分で服を着た。
「お前ら、今度貴子に何かしたら殺すからね? 」
もちろん本気ではなかった。
国が認めた残酷処刑島の処刑人でも、暴行や去勢の許可はおりていても、殺人だけは認められていなかったからだ。
でも怒りに任せて本気で殴れば、相手は本当に死にかねない……。
それほど大山加奈は力もスピードもずば抜けていた。
「横山裕子!! ちょっと来な!」
「は、はいっ!!」
恐る恐る加奈の前に歩み出る裕子。
「オナニーしなさい」
「え!? な、なに?」
「全裸になってみんなに見えるよう股を全開に開いて、オナニーしなさい」
「や、やだ! 恥ずかしくてできないよ? 許して……」
「ダメだよ。皆の前でオナニーしてイカなければマンコの縁のヒダヒダ全部切り取って子宮抉り出してやるからね? ほら、早く脱げ!」
無理矢理加奈によって全裸にされた裕子は、まだ恥ずかしくて震えている。
「はい、大きく脚を開け!」
震えながら、お尻を着いたままでM字開脚の体制で少しずつ脚を開いていく。
閉じられた膣口がパックリ開いていき、クラスのみんなが顔を赤くしながら見つめている。
「み、見ないで……みんな……お願い」
全開に開いた頃、黒板から持ってきたチョークを手に取り、加奈がそっと前に立ち、問いかける。
「それで全開なの? 処女じゃなさそうなマンコの色してるね?」
「ほっといて!」
ついカッとして加奈を睨み付ける裕子。
「まだそんな元気あるんだ……」
そう言いながらサッとしゃがみ込むと、いきなり肛門にチョークを半分くらい突っ込んだ。
「痛いっ!?……な、なんてことすんのよ?……抜いて」
更に左右に捻りながら根元まで捩じ込んでゆく。
少し出てる部分も完全に埋まるように人差し指で、直腸深く押し込んだ。
更に二本目、三本目も突っ込んでゆく。三本目が半分くらい入った所で、一本目のチョークが、S状結腸に突き当たり、激痛が走った。
「いっあああいっ!! やめて抜いてやめて抜いてっ!!」
「チョークって一本がだいたい6.5cmくらいだから……三本で約20cmかぁ。直腸の長さって20cmもなかったんだね……」
ボールペンを取り出し、性器に挿入してゆく。少しはみ出してるままで膣内を掻き回し、処女膜がないことを確認して手を離した。
「気が変わった。オナニーは後でやってもらうから……血まみれのマンコでね。」
ゆっくり立ち上がると、股間めがけて右足の踏み付けキックを炸裂させた。
『バリバリ!……グチャ!』
「ギャアアアッ!!」
チョークもボールペンも、はみ出していた部分を一気に奥の奥まで蹴り込まれて、二つの穴から同時に大出血する。
「チョークで腸が少し傷付いて、子宮口も少しめくれちゃったかな? さて、本番はこれからよ? 今度はバトンを突っ込んで子宮をズタズタにしてあげるから……閉じかけた脚をもう一度開け! 汚い血まみれのマンコ丸見えにしろ! ほら!」
泣きながら股間を両手で押さえている手の甲を、ガツガツ踏み付ける加奈。
あまりの凄惨な光景に泣き出す女子生徒や、目を逸らす女子生徒も現れた。
「加奈ちゃん、もう止めてあげて。凄く出血してるじゃん……裕子が可哀想」
「だってこいつ、貴子にこれだけ酷いことを……妊娠出来ないようにしてやらなきゃ……」
「もういいの。あたしには貴女という親友がいるから。もう裕子やクラスのみんなに酷いことするのは止めて」
「…………わかった。ごめんね貴子」
「うん! こちらこそごめんね! あたしのために喧嘩なんてしてくれて! 助けてくれてありがとう」
「おい、もうみんなの前でオナニーするのと、去勢は堪えてやるから服着ていいよ」
「………う、うん。ご、ごめんなさい……本当にごめんなさい……」
グスグス泣きながらグシャグシャの顔になって痛みを堪えながらパンツを履く裕子。
しかし手が震えて上手く履けない。
見てるクラスの子たちが数人近寄り、裕子の涙や鼻水や股間の二つの穴からの血を拭き取って、パンツを履かせてあげた。
そのまま泣き止まないので、結局上も下も衣服全てをみんなで着せてあげた。
「ぐす……ぐす……ありがとう。みんな」
その時から誰も大山加奈の親友である小鳥遊貴子をいじめる者はいなくなり、大山加奈は心を開いて貴子と話すようになった…………。
そして現在――――
高校三年生になった今も…………。
二人の良い仲は続いている。
「お風呂沸かしてくるから待っててね」
「うん。加奈ちゃんの好きな漫画でも読んでるから」
10分後、下から加奈が呼ぶ。
「貴子ーっ!! 母さんがご飯作ってくれたから一緒に食べよー!! 下りてきてっ」
「はーい」
お風呂に入る前に三人で食卓を囲んだ。
「こんばんは。おばさん。頂きます」
「父さんは出張で数日は帰らないから今日もいないけど、ゆっくりしていってね貴子さん。こんな変な娘と遊んでくれてほんとありがとう」
「ちょ、ちょっと母さん!!」
「いえいえ! 前からお話してるようにですね……あたしの方からお友達になってもらうようお願いしたんですよ? ほんとです!」
「あらまあ、気を遣ってくれて……ほんとに優しい子だね貴子さんは。うちの加奈とこれからも仲良くしてあげてね」
「はい! こちらこそです」
「なんか力抜けるなぁ。母さんが何か喋ると……」
「加奈ってば失礼なこと言わないの!」
「あはははは」
楽しい三人での食事も終え、楽しみにしていたチーズケーキも完食した二人は、一緒にお風呂に入る。
「今更だけど……一年の時はほんとに色んなことあったね? 加奈ちゃんがなかなか返事もしてくれないからあたしったら、半分ムキになっちゃって……」
「無視するつもりだったけど、たまに貴子はとんでもなく馬鹿げた事言うもんだから……ついつい吹いちゃったんだよ……不覚だわ私も」
「面白いからじゃなくて? 馬鹿げてるから? 呆れてクスッと笑ってたんだ……なんかショックぅ~」
「あはは! 小学生の頃も中学生の頃も、私には一人も友達出来なくて、格闘技ばかり習ったりしてたのもあったんだけど……もう私には友達なんていらないや! って思ってたの」
「そうだったんだ……」
「そろそろ逆上せてきたね? あがろうか?」
「うん。あたしもクラクラしてきたよ……あは」
仲良く風呂から上がって、加奈のベッドへ入る二人……。
「これで何回目かなぁ? 加奈ちゃんと一緒に寝るのは……」
「さぁ。何回も泊まってるから忘れちゃった」
「だよね……あたしも忘れた」
「私のせいで親友の横山裕子さん……敵にまわしちゃったんだよね? ごめんね」
「あ、いや、あーなったのは仕方ないよ! あたしが勝手にあーなるようにしちゃったから加奈ちゃん何も悪くないから」
「なんか未だに罪悪感あるんだよね。クラスのみんなとも決別しちゃったのも、私のせいだと思うし……ごめん」
「…………」
「ん? 貴子? 今度はあなたが無視するつもり?」
『ギュウウッ……』
「!!?」
黙ったまま両腕で大山加奈に力強く抱きつく小鳥遊貴子。
「ちょ、ちょっと……どうしたの貴子?」
「…………あたしね。あの時本当に嬉しかったんだ。みんなが敵になっちゃって、親友の裕子さえ敵になってしまって……みんなにいじめられてるときに加奈ちゃんがあたしを助けてくれた事……」
「あれは……私のせいでもあるから……堪えきれなくなって爆発しちゃっただけなのよ」
「…………好き」
「え? あ、うん。私も貴子好きだよ」
「大好き!」
「う、うん。私も大好きだよ」
パジャマの上を脱ぎ始める貴子。
ついに下とパンツまで脱いでしまった。
「ちょ、ちょっと貴子? ……何でパジャマ脱いでるの?」
素っ裸になってもう一度強く抱きついてくる貴子に、なんとも言えない複雑な気持ちになる加奈だった。
「加奈ちゃん……抱いて」
「え!? ええっ~!? 今何て!?」
今度は加奈のパジャマを脱がし始めた貴子に、無意識に抵抗出来ない自分を感じている加奈だった。
全て脱がして素っ裸にさせると、今度こそお互いに素っ裸の状態で再度抱き締める貴子。
「た、貴子……?」
『ちゅ……くちゅくちゅ』
「ん! んん!?」
加奈の口へキスした次の瞬間、舌を入れてディープキスをする。
動揺を隠しきれない加奈は、一瞬今起きていることを理解出来ずに固まっていた。
我に返ったとき、今親友と同じベッドに寝てるんだ、同性の女の子とキスしてるんだ、素っ裸になって抱き合ってるんだ、とゆう実感が少しずつ沸いてくるのを感じていた。
「加奈ちゃんのことが、めちゃくちゃ好き……愛してる」
舌を抜き、唇は重ねたままで囁く貴子。
「あ、愛……って、ええっ!? わ、私としても……大好きだし、あ、あ、愛してるよ! ええっ!? 何言ってるの? 私まで!?」
とにかく冷静になろうとすればするほど再び混乱させられるほど小鳥遊貴子の意思表示は凄まじかった。
二つの胸を両手で揉んでくる貴子に対して、咄嗟に揉み返す加奈。
更に激しくディープキスをしながら、強く抱き締め合いながら、加奈の太腿がたまたま貴子の股間にスルッと入る。
ビシャビシャに濡れていた……。
「!? 貴子……本気で本気……なの? 凄い濡れてるけど……」
「ここまでして冗談でしたぁ、とか言わないよ。大好きな加奈ちゃん、あたしの処女……奪ってくれる?」
「え、そ、それは……これから出会う心から愛した人に捧げるものかな? と思うのだけど……ね?」
「加奈ちゃんを愛してるからいいじゃん」
「愛した男性に! とも思うんだけど……その辺はどう思ってらっしゃいますのですか?」
動揺が酷すぎて、訳のわからない敬語であたふたする加奈だった。
加奈の右手を掴んで自分の股間へ運んでゆく。
「入れて……加奈ちゃん! 奥まで指突っ込んであたしを犯して」
「犯してって……その表現少し違うと思うんだけど……」
「好きだから無茶苦茶にしてほしいの」
加奈の手を性器に擦り付けながらキスをしてくる貴子に、自分の本当の気持ちも、ようやく気付いたようで、何かが吹っ切れた気がした。
「私も大好きだからいいよね?」
意を決して、貴子の膣口へ、右手の中指をゆっくり差し込んでゆく……。
処女膜に当たると一瞬ビクッとしたが、そのままゆっくり差し込んでいく……。
「んん……ん。あん、加奈ちゃんの指があたしに入ってくる……もっと、もっと突っ込んで! あん、加奈ちゃん! 大好き!!」
「私も大好きだよ! 貴子……処女、奪ってあげるね?」
『ズププププ……バリ!』
加奈の中指によって、ついに貴子の処女膜は破かれた。
「痛っ! んん、加奈ちゃん……加奈ちゃん! ありがとう。もっと痛くして……あたしを……壊して」
そのままゆっくり中指を根元まで差し込み、しばらく掻き回す。
ドクドクと夥しい量の愛液が加奈の指とベッドのシーツを濡らしてゆく……。
愛液に混じった微かな血液もシーツを染めていた。
キスをしながら、身体を強く抱き締め合い、頃合いを見て人差し指も追加する。
二本の指で膣内をぐちゅぐちゅと掻き回す加奈。
「あんっ。あんっ。気持ちいいっ!! 好きな人とするエッチってこんなに気持ち良かったんだ……クリトリス擦る一人エッチより加奈ちゃんの方が気持ちいいっ」
「一応やってたんだ。オナニー……私もしてたけど。クリトリスだけじゃなく、挿入オナニーもしてたから処女膜は自分の指で破いちゃったんだよね……」
「処女膜は無くてもいい?……私にも貴子の指……入れて」
「処女膜なんて関係ないよ。あ!? あたしを抱きながらこんなに濡れてくれてたんだ加奈ちゃんも……」
『ずちゅっ! くぷぷぷ……クチュクチュクチュクチュ!!』
「あっ! あんんっ!! 貴子……いきなり突っ込んだ上に掻き回し方が激しすぎるよっ!? あんっ!! あはあああんっ!!」
「大好きだからグチョグチョにしてあげる」
優しく激しく入れたり抜いたり掻き回したり、先が全く読めない激しい指捌きに、思わず潮を噴き、先にイカされてしまう加奈であった。
「うそっ!? 後からなのに……私の方が……先に……あ、あはっ! イクっ!! イックウウウウ!!」
「イケ! イッケぇぇーっ! あたしの大好きな加奈ちゃんっ♪」
『ぐちゅちゅちゅちゅっ!! プッシャアアアアアアッ!!』
「はぁ、はぁ、はぁ……」
ビクビクと震えて愛液と潮を激しく放出した加奈は、顔を真っ赤にして貴子を強く抱き締めた。
「痛いっ!? 加奈ちゃん……ぐ……ぐるしい……」
「!? ご、ごめんっ……」
怪力で身体を締め付けられて本気で死にかけた貴子だったが、辛うじて難を逃れてベッドに潜り込むと、ドロドロに濡らしている加奈の性器を舐め始めた。
「うっ! 貴子……汚いからやめて」
「お風呂も入ってるし……加奈ちゃんの愛液なんて全然汚くないから。全部舐め取って飲んであげる」
『ピチャッ……ピチャピチャ……ゴクン……ピチャピチャ……』
卑猥な音を立てながら加奈のオマンコを激しく舐め取っては飲み込むイヤらしい音が加奈の部屋に響く……。
「あ、あん。気持ちいい……あん」
加奈は、シックスナインの格好に誘導して、自分も貴子のそれを舐め始めた。
指を差し込んで掻き回しながらクリトリスを舐めると、今度は貴子がビクッとなる。
「あ、イク、イッちゃうううっ!! 加奈ちゃん、むっちゃ大好きいいいっ!!」
『プッシャアアアア!!』
イク寸前に性器全体を口で塞ぎ、噴き出す愛液と潮を全て口内へ受け取って、全て飲み込んだ。
クリトリスと尿道と、膣口、膣内、更に肛門まで激しく舐め回す加奈。
自分をここまで愛してくれる貴子に、本気で愛情を持って理性を抑えきれなくなった加奈は、再び愛液で下半身をグショグショにしながら貴子を抱き締めて、全身で愛を表現しながら抱擁するのであった。
二人ともオーガズムを迎え、エッチのピークを越え、軽く抱き締めあいながら、優しくキスを繰り返していた。
「あたしと結婚して。加奈ちゃん」
加奈の胸を軽く揉みながら囁く。
「いいよ。法律的に無理でも卒業したら一緒に暮らそうよ」
「ほんと!? ありがとう!! やったあ!!」
「でも残酷処刑島での拷問処刑人にはなれそうにないね? 貴女は優しすぎるから……」
「え? それって前に少し聞いた……あれって作り話でしょ? こんな時にそんな冗談言うなんて! あはははは♪」
「よく分かったね? 冗談だって。そんなこと国が認める訳ないもんね! ブラックユーモアって感じかな。は……ははは」
それからは貴子が泊まりに来るたび、二人は濃厚なレズエッチを繰り返した。
クラスの皆に嫌われていても、大好きな親友が一人いればへっちゃらな二人だった。
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(怖い女)
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投稿:2020.05.10更新:2020.05.19
残酷処刑島 14 加奈の百合的高校生活
著者 怖い女 様 / アクセス 2971 / ♥ 0