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あらすじ
おちんちんが小さいことで、無理やり性転換、ブルマにされた
シンヤ。ミキとして病室で、新たなスタートを強いられるが、立ちションに失敗し、
トイレを汚し罰を受け、友達のハルカにも厳しくされてしまい、心が折れてしまう。
そんな彼女だが、虚ろながら教育課程を終え、晴れて自由の身になった。
○解放されて、
病院のホール、約一か月の集中女子化教育期間を終え、終業式が行われていた。
「みなさんはこの一か月間で、みっちりと女子としての生活、ルールを叩きこまれて
来ました。ですがこれで終わりではありません。」
先生がブルマの子たちに最後の言葉を贈る。自分たちがまだ女子としては1年生にも
満たない事、そしてこれからまだいろいろな洗礼を受けるということ。
おでかけや親戚の家に行くときは、女子ならではの気を付けるべきことがあるという
事。女子から友達として受け入れてもらうため洗礼を受けるかもしれないという事。
そして男子から性的な嫌がらせを受けるかもしれないという事。
そういったことを話して、ブルマの教育期間は終わりとなった。
「おつかれ、大変だったね。これからは自由だよ」
ハルカがミキにささやく
「うん、おつかれ」
すこし笑顔を取り戻してきたのか、ミキも返事をする余裕があった。
ミキも実はちょっと楽しみにしていた。もうこんな窮屈な思いをしないで済むんだ。
思いっきりはしゃげるんだと。
それだけじゃない、実は終業式の3日前、両親と面会する機会があった。その時に
あのテーマパーク「ネズミーランド」に連れて行ってくれるという約束を
した。
だからミキはこれから残りの夏休み、思いっきり遊ぶぞ!、そう息巻いていた。
しかし、現実は甘くなかった。
○ミキちゃんはあくまで女の子
家に帰るとき、ミキは両親が迎えに来てくれて、少し歩いたところで
車に乗った。だけど両親も、今までの様には接してくれなかった。
「ミキ!そんなにはしゃいだら中見えちゃうでしょ!」
ジャンプをしようものなら、スカートの中が見えると注意され、車の中でも、
足の広げ方を注意された。
幸いにも今日は退院したばっかりとのことで、家にすぐ帰ったものの、自分の部屋を
見ると、開いた口がふさがらなかった。
「何これ・・・」
今まであった戦隊もののフィギュアなどは全てなくなり、かわりにかわいらしい絵と、
おしゃれやマナーに関する本。そしてクレヨンや絵具が、新しく買われていた。
筆箱も、電気ネズミのモンスターが書かれたものではなく、ちょっとおしゃれなペンケース
に変わっていた。
「ほら、ミキは女の子じゃない、だから部屋も女の子らしくしてみたの。」
「筆箱もちょっと子供っぽいじゃない?だから6年生になるまで使えるようなものに
したの。」
それだけじゃなかった。服もほとんどなくなっていた。一応、明日着ていく服だけは
買ったらしい。後は明日のお出かけでいろいろ買うことになった。
その買い物の日
「はぁ・・・なんでこんなに悩まないといけないの・・・」
「テキトーに選んでるとバカにされるよ、もっとコーデ全体を考えて、」
その買い物の日、ハルカも一緒についてきていた。そしてあの教育課程で習うような
服のコーデを実践で考えさせられた。ミキにしては、服なんてどうでもよかったが、
ハルカがそれを許さなかった。
そんなこともあって、初めの二日はあっという間に過ぎていった。
そして念願のお出かけの日。ミキは頭に簡単なヘアピン、
上はノースリーブのシャツ、下はスカートにショートパンツを履くといった、
女の子らしくも動きやすい服装で出かけることが出来た。
その日は行くまでのトイレを除けば男の子と変わりなく、アトラクションや展示を
楽しむことが出来た。そして暑かったので、飲み物もコーラに紅茶など、ガブガブ飲んだ。
そのことが人気テーマパークにいる女の子にとって、どれほど危険かはまだ
なりたてのミキには分からなかった。
「ねえ、トイレ行きたい」
ある時尿意を催し、ミキは母親にトイレに行くことをねだった。
「トイレ、ね」
そういうと一緒にトイレの所を探してくれた。しかし、
そこでミキは自分の行いをひどく後悔することになった。
大行列、
約30m以上はある大行列が、女子トイレには出来ていた。ミキはコーラや紅茶など、
利尿作用のあるものをガブ飲みしていた。急速に尿意は強まる。
「うぅぅ・・・漏れる・・・」
ミキは今にも溢れそうな股間に手を当て、脚をもじもじさせて、尿意をこらえていた
だが一向にトイレの列は進まない。異様に進まない。
1分に1~2m進むかだ。そんな亀のような速度の行列に、ミキは気の遠くなるようだった。
何とかトイレの中に入れた時、もう今にも決壊しそうだった。
初めのうちは何とかこらえていた。しかし、ミキはあるものを見つけてしまった。
小便器。男の子が用を足すもの。そこに小さな男の子が母親に見られながら、おしっこを
していた。
(ああ、自分もあれでおしっこができたらなぁ・・・)
ミキは思わず、自分が立っておしっこしていた時のことを想像していた。
順番が来ればズボンを下ろし、おチンチンを出す。そこからおしっこを狙った所に
当てる。今は絶対に出来ない動作を頭に浮かべていた。
思えばしばらく、小便器というものをミキは見たことが無かった。ブルマにされて
から、病院では必ず女子トイレ、小便器というものは当然ない。なので女の子に
されてから、これが初めてじっとみる小便器だったと言っても過言ではない。
しかし、そのおしっこをしている姿を思い浮かべ、ミキは油断してしまった。
「えっ・・・・」
ミキは自分の股間から、温かいものが漏れ出てくるのを感じる、それはパンツを
ぬらし、ミキのお股に張り付き始めた。
やがてその生暖かい感じは外のスパッツまで行き、そこから足に伝い始める。
「いや、いやだああああああ!」
ミキは何もできずにしゃがみ込む、でもおしっこは止まることなく、ミキの足を伝う、
慌てて母親がスパッツとパンツを下ろし、透明な液体を放つ、ミキのお股のお饅頭が
女性と小さな男の子だけの空間とはいえ、露になった。
みんなの前でおもらしをしてしまった。その恥ずかしさがという感情がミキの心
全体を覆った。
(こんなの嫌だ、どうしてこんな思いをしなくちゃいけないの・・・)
さらにあの男の子が正面まで来て、ミキのお饅頭を観察し始めた。
「こらっ、女の子のお股を見ちゃいけません!」
慌てて母親が男の子を引き離す。だけどしっかり男の子はミキの大事な所を見ていた。
(嫌だ、こんなところ見ないで・・・)
ミキにとって、そこはとっても恥ずかしい所となっていた。おちんちんだった時は
立ったまま飛ばせるという強いアイデンティティーがあり、時には
”見せつけたい”という気持ちもあった。だけど股間をお饅頭に改造されてからは
嫌な事ばかりだった。自由にはしゃぐ事は許されず、
おしっこの時も四方八方に飛び散り、いつもこぼれないか気が気じゃない。終わった
後もすっきりしない、股間におしっこが滴り、トイレットペーパーで拭いても、
完全にきれいにはならない。
その上今日のおもらしだ。同じ女の人ならともかく、男の子には絶対にお饅頭を
見られたくないと思っていた。だけど見られてしまった。あの男の子の中で
この股間を見下されると思うと悔しくて仕方がなかった。
○学校でも。
テーマパークでの大失態の後、ミキは母親が持っていた替えのスパッツと下着に
着替え、母親と一緒にテーマパークの人に謝らされた。
その後は力なく返り、来週の学校の準備をすることになった。
その学校でも事ある毎に女子であることを思い知らされた。初めのうちは女子から
相手にされず、数人の男子にはちょっかいを出されるようになった。
得に嫌なのがスカートをめくられる事。何人かのイタズラ男子が、
掃除のときに箒でスカートをめくってくるのだ。
初めのうちはイヤイヤと抵抗していたが、徐々に先生に言いつけるなど、対策を教えて
もらい、対応できるようになっていった。
だがそれでも劣等感の象徴である”なだらかな股間”を見られたかと思うと、
燃え上がるような怨念が心にこもっていった。
いつしか病室を出られたときの、わずかながらの心の輝きも消え、ミキはこれも
運命だとあきらめるようになった。そして自分は女子でもうこれはどうしようもない
のだと、あきらめるようになった。
そして運命には従うしかない、出来るだけお利口さんにしていた方が楽だ、
そう思うようになり、従順な、だけどとっても冷たい女の子へと変貌していった。
そんな様子をハルカは心配になり、ミキに話しかけようとするが、
ミキはもうハルカが話しかけても、適当にお茶を濁されてしまった。
○ブルマ泣かせのミキちゃん
それから一年、ミキはブルマとしての生活に慣れるようになった。
若干からかう男子も残っていたものの、徐々に自身の身を守る術を
身に着けるようになった。
だけど心は冷たくなったままで、先生たちからするとよい子なのだが、
周りからは少し怖がられるようにれるようになった。
そんなミキだが、今年のブルマ教育指導の補佐、お姉さん役を引き受けることに
なった。
ミキも乗り気ではなかっただろう。散々ひどい目に遭わされてきたあの場所に、
再び戻りたいとは思っていなかった。
だが、先生からの推薦があった。それにお姉さん役は課外活動としても認められる。
ミキは自分が良い子だと思われるため、この推薦を引き受けた。
その数日後、テストに合格したミキは、自分の担当するブルマの子と対面した。
この子の新しい名前は「なつみ」
自分がブルマになったときより幼く、小学1年生くらいの子だ
初めのうちは寝ていたが、目を覚ますとやっぱりダダをこね始めた。
「嫌だ!!チンチン返して!!」
「チンチンはもう戻りません、これからみっちり女子のマナーを
身に着けさせるから。」
ミキは泣きわめく元男の子、なつみにに見向きもせず、そう言い放つ。
「トイレ、行きたいでしょ、私が教えるから、こっちについてきて」
そういうとミキはその子を半ば強引に女子トイレに連れて行った。
ミキが連れて行ったのは和式トイレ、早いうちから大変な和式に慣れた方がいいと
思ったからだ、そこに行き、ズボンを下ろし、ウンチのようにしゃがむよう催促する。
「どうしたの、早くズボンを脱いで・・・」
「・・・立ってしたい・・・」
立ったまましたい、男の子ならだれでもそう思うだろう。ミキもあの便利さは痛いほど
分かっている。だけどこの子にはもうおチンチンが無いのだ。立ってしたら自分のような
醜態をさらすことになる。その上あのお仕置きを受けようものなら、自分まで
怒鳴られるかもしれない。
ミキは厳しい口調で止めに入った。
「何言ってるの?もうおちんちんはないでしょ、お饅頭はね、しゃがんでしないと
いけないの、そうしないとね、あっちこっちに飛んでビショビショになるの。
その上足に伝ってズボンやパンツもびっしゃびしゃ、」
「その上ね、ここだと立ちションした子はそのおもらしした所を写真に撮られるの、
それを病室の前に飾られるんだよ」
ミキはさらに自分がされたことを話し始める。自分の大失敗を展示され、上級生に
クスクス笑われる。さらには汚したトイレも自分で片付けなければならない。
そのことを強くブルマの子に忠告した。
だが、ブルマの子にはもうほとんど伝わらず、ミキの剣幕だけが伝わり、硬直して
しまった。
さらにはその恐怖と、慣れない股間でのおしっこがまんというのもあったのだろう。
その子の膀胱は決壊し、ズボンの足から雫がこぼれはじめた。
「うぅぅ・・・うええええええん!!」
ブルマの子は泣き始め、ズボンを手で下げた、そこまではいいものの、男の子の時
の感覚が残っていたのか、しゃがもうとはせず、股間を前に出した。
しかしお股には前に飛ばすホースはなく、元々はタマタマがあった所からばーっと、
斜め下の方に飛ぶようになっていた。そのおしっこが容赦なく新入りブルマのショーツと
ズボンを濡らし、あちらこちらを水浸しにする。
「まったく、しゃがまないとこうなるんだよ!分かったでしょ」
ミキはあきれた口調でその男の子に説教する。一応、ミキはその子のズボンを足の
所まで下し、少しでも下を汚さないようにした。ただ所詮、焼け石に水だった。
結局その子は太ももから脚、ズボンにパンツ、そして和式トイレ全体をおしっこで
汚してしまった。
「さてもう用は済んだでしょ、こっちを向きなさい、お仕置きです。」
ミキはブルマが立ちションをした場合の処理に入る。まずは例のパットをお股にあて、
その子がきちんとお股を汚すお股になっているかを確認する。
この子の場合はおもらしなので、全体的にうっすらと青く染まるようになってしまった。
それでも立ちションの時にできた川の流れや、お股の汚れはくっきりと分かるように
なっていた。
そして証拠写真を撮影する。汚したトイレ、ズボン、パンツ、そして泣きわめく
新入り少女のフルショットを撮影した。
ただ、ミキの責め立てはこれだけでは終わらない。トイレを汚したら後始末をする。
これがここの女子の世界のルールである。
「さて、このままだと次の人が使えないので、お掃除しなさい。」
ミキが掃除するように促すものの、やはり新入りブルマは泣きわめいてばかりである。
このままではらちが明かない。最悪先生を呼ぶことを考え、制限時間を設けた。
「今から15秒以内に返事をしなさい、さもなくば先生から、お仕置きをしてもらいます」
ミキは宣告する、15秒という中途半端な数字になったのは、
ミキが残した最後のやさしさなのかもしれない。
「5,4,3,2,1,・・・わかった、先生を呼ぶからね、」
男の子は泣きわめくのをやめずに、ミキは仕方がなく先生を呼ぶことになった。
結局、この男の子もお掃除2週間の刑になった。さすがに一年生なのもあり、
また罰に関して抵抗をしなかったために、ミキよりかは刑期は短かった。
その後もミキの厳しい指導は続いた。少しでも乱暴な事や反抗的な態度を取ると、
お姉さんの権限で出来る限りのバツを与えた。ハルカが自分にしたように、
できるだけ怒られないように、あらかじめみっちりとしつけるつもりで。
(これもこの子が良い子になるため、叱られないようにするため)
そう自分に言い聞かせながら、ミキはその新しいブルマの子、なつみに当たっていた。
しかし、それに待ったをかけた、別のお姉さんがいた。
「そんなに厳しくしてると、何もいえなくなっちゃうよ、」
そのお姉さんこそ、ミキを指導していたハルカだった。
ハルカはそういうと、今のなつみの課題、お絵描きをみて、お話しを始めた。
「ふふふっ、きれいなお花だね、あのこわいお姉さんに教わったの?」
「ハルカ姉さん!そんなんじゃまた怒られますよ!」
ミキは自分の時とは打って変わっての、ハルカの様子に唖然としながら問いかけた。
「うん、たしかにそれもある、でも、ここまでみっちりしなくても、女の子は
やっていけると思う。」
ハルカは今の状態の疑問を投げかける。ミキも見たことはある。自分よりも
少々だらしがない子を大勢見てきた。
「だけど、お利口にしていた方が良いよ、怒られないし、何より褒められて
うれしいし、」
ミキは今まで学んだことを口にし始める。逆らえば厳しい罰が待っていた。
ここでもそう、お外でもそう。学んだとおりにしないと、その度に嫌な思いを
強いられてきた
「だから、そんな思いをしないためにも、ここでみっちり教えないといけないの」
「うん、そうだよね、怒られるのは怖い、私もそうだった
でも、もっと大事なことがあったの」
ハルカはそういうと、ミキに頭を下げ始めた。
「ゴメンね、ミキ、あの時守ってあげられなくて、」
突然の展開に、ミキは目を丸くした。
「なんで謝るの?お陰てこんなにいい子になれたのに?」
ミキは何を言っているのか理解が出来ず、質問をした。
「その大切な事って言うのは、大切な友達を守ること
あの時は私はできなかった。怒られるのが怖かった。
そのせいで、ミキをかばうことが出来なかった。」
「それどころか、ミキにキツく当たっちゃって、
ミキが疲れているのに、慰めることもできなかった。」
ハルカは自分の犯した過ちを懺悔するかのように、ミキに
語りかけた。
「もう許しさなくてもいいよ、私はひどいお姉ちゃんだったから、
これはその時のごめんなさいの気持ち。」
そういうとハルカはミキと新入りブルマの子、なつみに自作のチョコレート
菓子を渡した。
そしてハルカはミキを抱きしめた。ミキの額からは涙があふれ続けた。
「なんで・・・なんで今更こんな事言うの・・・
アタシが今までどんな思いで・・・うぅぅ・・」
「うん、とってもつらい思いをさせちゃった。だけどミキが良いのなら、
その弁償をさせて、これからいっぱい楽しいことを教えるから、
ミキがひどい目に遭ったら、怖がらずに一緒に立ち向かうから、
また昔のように遊んでくれる?」
ハルカは今までの非を打ち明け、その上でミキを守ることを誓った。
ミキもそれにコクリとうなずいた。
「うん、ハルカなんて大っ嫌い、アタシに酷いこと言って、
それでこんなこと言うなんて・・・
嫌だけど一緒にいたくて仕方がない・・・」
ミキは心がぐちゃぐちゃだった。今まではハルカに言われたのも仕方がないと、
心の奥底にしまっていた。それが抱き着かれ、謝られたことによって、一気に
その時の思いが噴き上げて、大嫌いと大好きがぐっちゃぐちゃになって
ミキの頭にいっぱいになった。
「うん、いやな思いをさせてゴメン、これからもよろしく」
それからしばらくミキはハルカの中で大泣きし、しばらくすると二人は呆然としている
ブルマ研修生、なつみの存在を思い出した。
「あっ、ごめんねなつみちゃん、あとで課題は見るから、ちょっといったん離れるね」
そういうとハルカはミキを引き連れ、部屋を後にしていった。
それからミキは今日一日、大事をとり、翌日からお姉さん再開となった。
それまではハルカが自分担当の子ととそのなつみの二人を、
周りの手も借りて世話をしていた。
その間、ミキは自分の行いを改め考える時間を得ることが出来た。
○その翌日 お子様ミキちゃんへの罰
ミキも休養から戻り、ハルカとハルカの担当の子、そしてミキの担当の子、なつみ
と一緒に、お絵描きの実習を再開している。
ミキとハルカはいままでの反省を踏まえ、3つの事をブルマの子と約束した。
①基本的によほどのことが無い限り厳しく言わない。もしも先生に怒られても、
本当に危険な事でない限りはブルマの側につく。
②できるだけブルマの子のやりたいようにさせる。もちろん女の子らしくさせる
場所なので、ルールに書かれているようなことはさすがにできないが、それでも
出来る限りのことを出来るよう、ブルマの子と協力するようにした。
③もしもミキがまたキツい言い方をしたなら、ブルマの子たちから宣告する
罰を受ける。
実際に、このお絵かきでは、子供ならではの訳の分からないものが大量に
創造している。元々は人間のかかわり方を題材にした絵を描くという事だが、
大変なものが出来ている。例えば、なつみの絵がいい例である。
まるでウイルスのようなトゲトゲに、人間の鼻が付き、
きれいな天使の羽が生えているクリーチャーが大量に発生している。
なつみにきいても「うまほうえの実」なんだとか。いやなんなのよと
ミキもハルカも突っ込み手くて仕方がない。
だが、ミキはもう一人のブルマの子と、なつみと力を合わせて、この絵が合格
する口実を考えていた。
ある程度、この謎の生物「うまほうえの実」達に、それぞれの個性を与え、
互いに何かをしているように見せている。また羽でジェスチャーのような
物をし、鼻の穴の大きさと鼻息で、感情を表すようにしたのだ。
元々男の子はルールを守る性質がある。逆にルール以外の事はけっこう
お構いなしだ。そのため、みんなこうやってルールのギリギリを攻めることには
結構慣れていた。
そんな奇行をブルマの子と行いながら、ミキは鼻に10円玉をあて、頭には
おじさん臭いてぬぐい、頬の左右にそれぞれ3本のヒゲを生やしながら笑っていた。
当然、これはなつみがミキに課した罰である。
ミキも昨日ゆっくりと考え、自分のお子様ぶりを思い知ることになった。
ハルカはきちんと自分の犯した過ちを認め、それで嫌な思いをしたミキに
謝った。
そして、昨日はハルカがみんなの世話をし、チョコレートもくれた。
今日も色々とお話ししてくれた。
それに比べて自分はどうだっただろう。人のためと自分を偽り、自分が
叱られたくないがためにブルマの子にキツく当たった。初めて女の子の体で
トイレを汚したときだってそうだ。立ちションができないというくやしさで
心が一杯になって、周りの迷惑を考えなかった。テーマパークの時も
母親に謝らされていた。
結局、周りの事を思えるようになったのは、ハルカの姿を見てからだった。
自分は1年前と変わらずお子様だった。そうミキは自分を思い返していた。
でも、自分の過ちを認め、前に進もうとするハルカお姉さんを見て、
自分もあのような、明るいお姉さんになりたいと思った。
なのでハルカお姉さんのようにはまだ出来ないけど、小さな
事から頑張るようにした。
なつみに課せられたトイレ掃除の刑も、ミキの方に非があると告白し、
自分もトイレ掃除を出来るようにしてもらった。たまにハルカ達も
手伝ってくれる。
自分もなつみを傷つけてしまった。少しでも傷が言えるよう、
ミキはまだお子様だが、それでも全力で頑張っていた。
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投稿:2022.05.04更新:2022.05.05
「ブルマもの」ミキちゃんブルマ奮闘記 後編
著者 きのこチャーハン 様 / アクセス 5111 / ♥ 18