オチンチンを切られた屈辱はなかなか消えなかった。髪も切らないからどんどん伸びてきて、もう男の子には見えないぐらいになってる。何よりオシッコする時に、座ってしなきゃいけないのと終わった後にトイレットペーパーで股を拭かなきゃ行けないのが嫌だ。
旅行に行ったら、女湯に入らざるを得なくて、同世代の女の子がいて凄く恥ずかしいんだけど、立つオチンチンもない屈辱感はすごかった。
心も顔もだんだんと女の子に近づいている気がする。そんな中、ある事を知ってしまった。
僕はもうオチンチンがないから、女の人として成長するんだ。ということは、おっぱいがだんだん膨らんで来るんだ。自分の胸が膨らむと想像すると気持ち悪かった。
今も僕のオチンチンを切る手術を担当したあの男の先生のことを恨んでいる。あのお医者さんだって男なんだから、オチンチンを取られたくないはずだ。なのに自分はオチンチンを保持したまま大人になって、子供達のオチンチンをカットすることを職業にしているんだ。ひどい。どれだけ僕がオチンチンがないことで恥ずかしい思いをしたと思っているんだ。なにせ保健室の先生に、男の子だと覚えられていたのに着替えの時にオチンチンのない股を無理やり見られて、クラス中にバレてしまったんだぞ。いずれはバレることとはいえ、なるべく長い間女の子になってしまった事は秘密にしたかったのに。
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投稿:2023.09.18
ゆきの
著者 徳川家良 様 / アクセス 2960 / ♥ 10