「ねえ、どうして私にはおちんちんがあるの?」
幼い少女は、鏡に映る自分の体を見つめ、静かに呟いた。
「私は女の子なのに…」
小学一年生の彼女は、生まれた時から自分の体に違和感を覚えていた。周りの女の子たちが着る可愛らしい服や、楽しそうに遊ぶ姿を見るたびに、胸が締め付けられるような気持ちになる。
「私も、あんな風になりたい…」
しかし、その願いは叶うことのないものだと、幼いながらも理解していた。
ある日、彼女はインターネットで「性同一性障害」という言葉を知る。
「私と同じように悩んでいる人がいるんだ…」
少しだけ心が軽くなった気がした。しかし、同時に、自分の体が確実に女の子ではないという現実を突きつけられたような気がした。
「もう、どうしたらいいか分からない…」
彼女は、自分の体を傷つけることで、何か変わるかもしれないと考えた。
そして、ついにその時が来てしまった。
「おちんちん、さようなら…」
彼女は、震える手で包丁を握りしめ、自分の体に当てた。
「痛い…」
「でも切らなきゃ」
小学一年生の小さなおちんちんは、あっさりと切れてしまった。
そして彼女はせっかく切ったおちんちんを病院でくっつけられたりしないように丁寧に切り刻んだ。
「もっと、バラバラに…」
それは、彼女にとって、決して忘れることのできない光景だった。
彼女は、自分のおちんちん切り刻むことで、自分の性別を否定しようとしたのかもしれない。
「私は、男の子なんかじゃない」
バラバラにしたおちんちんを、彼女はふと食べてみたくなり水で血をすすいでひとかけらを口にした。
「美味しい…」
それは、彼女にとって、決して忘れることのできない味だった。
「私は、女の子だ」
救急隊員が駆けつけ、病院に運ばれる。
両親は泣き崩れ、彼女の名前を何度も呼んだ。
「ごめんなさい…」
彼女は、ただそれだけを繰り返した。
病院で緊急手術を受け、夢にまで見た女の子の体を手に入れた。そして心療内科にも通うようになった。
カウンセリングを通して、彼女は少しずつ自分の気持ちを整理していった。
「私は、女の子として生きたい」
その気持ちは、以前よりも強く、確かなものになっていた。
両親も、彼女の気持ちを受け入れ、理解しようと努めた。
「あなたの気持ちを、もっと早く知っていれば…」
母親は、後悔の念を滲ませながら、彼女を抱きしめた。
「ううん、もう平気。あたし女の子になれたから今はすっごく幸せだよ」
彼女は、母親の背中にそっと手を添えた。
-
投稿:2025.03.26
小学一年生 決意のおちんちん切断
著者 たべっこ呪物 様 / アクセス 762 / ♥ 7