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同窓生パーティ◆PART2〜ノスタルジア◆
リビングルームではもうパーティの用意が整っていた。ピザとかデリバリーものがメインだけど、加藤君の準備にしては出来過ぎなので、さっきの彼女も手伝ったのだろう。
僕たちはテーブルについて、それぞれ飲み物を取った。今日の主役の加藤君は、アルコールが全然ダメだそうで、ジンジャエールのグラスを持っている。
このメンバーなので会話は自然に高校時代の水泳部の思い出になった。と言っても松下君以外はそれほど競技で活躍したわけではないので、話題は夏の合宿とか新年の寒中水泳が中心だ。
競泳種目がパッとしなかった僕たちも、なぜか古式泳法は大得意で、他の部員からも一目置かれていたんだ。
そのうちに誰からともなく、またみんなで泳いでみたいという話になった。で、いつ?なんて相談していると、加藤君が自宅にプールがあって水が張ってあるよと言い出した。みんな彼は何てリッチなんだと驚いたが、考えたら医者で息子が水泳部となれば、アメリカ並みに自宅にプールがあっても不思議じゃないか。
そうなると水着はどうするとなったが、加藤君は病院で使うサラシの布がそのまま六尺褌になるぞと言う。高校時代と違って赤褌では無いけど、十分実用になりそうだ。ただし薄いので水に入るとちょっと透けるかもとのこと。
こうなると水泳部時代のように剃毛しないとと衆議一決。加藤君が昔の医院の建物からサラシを取って戻ってきたときには、合宿のときのようにお互い剃毛しあうことまで決まっていた。
加藤君も反対しなかったので、すぐに6人全員が素っ裸になって、水泳部の頃のペアのとおり、僕は犬養君と、高木君は鈴木君と、加藤君は松下君と向かい合った。
高校時代は全員が包茎だったけど、今見ると松下君が立派なムケチンになっていた。加藤君はすぐに見抜いて、手術したんだろうと聞く。松下君は恥ずかしげにコックリとうなずいた。
剃毛で一番難しいのはお尻の穴の周りだけど、そこは昔取った杵柄。剃られる側が仰向けになって膝の裏に手を当てて脚全体を持ち上げると、相方はすばやくシェービングクリームを塗って剃りあげていく。加藤君は剃られながら、この姿勢は泌尿器科手術では砕石位って言うんだとか解説していたが、きっと照れ隠しだろう。
続いてタマフクロやペニスの毛を済ますと、もうデルタは簡単に剃り落とせる。すぐに剃る方と剃られる方が交代して、6人とも綺麗なパイパンになった。
サラシの布はちょっと違和感があったけど、そこは慣れですぐに締め込みが終わった。プールは道路からも病院からも見えない場所にあって、長さは15メートルぐらいだけど水深は十分。
春の水はちょっと冷たいけど、寒中水泳に比べればどうってことない。
ギャラリーがいないと寂しいので、加藤君が彼女を呼んできた。
全員が久しぶりに古式泳法を堪能して上がると、やっぱりサラシの褌は透けて見えるし、股間のイチモツの形もくっきり浮かび上がっている。
そこで、これならいっぞ全裸で泳ごうということになって、みんなサラシの褌を外してしまった。
やっぱり剃毛して正解だったと誰かが言うとみんなから笑い声が起こった。
続いてそれぞれ立ち泳ぎでの書道や手首足首を紐で縛っての泳ぎなど、昔の得意技を披露した。僕は両手を後ろ手に背中で縛られての泳ぎが売りだったので、久々に実演したけど、危うく溺れそうになってあわてた。
すっかり高校時代の気分に戻ってプールから上がり、全員シャワーを浴びて服を着た。彼女はまた元の医院に戻ったようだ。どうも何かの研究をしているらしい。
リビングルームに帰ると、またパーティの再開だ。アルコールの勢いもあって、松下君の包茎手術の話と、それに対する加藤君のコメントに話題が集中した。
そうしたら加藤君は、自分ならもっと上手く手術できるし松下君ももう少し手を加えた方が良いと言う。
すると犬養君が、実は自分も前々から包茎手術を受けたかったと告白。そうなるとみんなも面白がって、オレもオレもという雰囲気になってきた。
加藤君は、医師免許もあるし研修も終わったし、病院が引っ越した跡はそのままだから、希望するなら今夜やってもいいよと言う。確かに彼はアルコールを飲んでいない。
しかも麻酔は実は今日来ている彼女が専門だという。
すると、鈴木君が去勢手術はできないの?とびっくりすることを言い出したんだ。
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投稿:2010.09.19更新:2022.08.10
同窓生パーティ◆PART2〜ノスタルジア◆
著者 名誉教授 様 / アクセス 20373 / ♥ 52