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同窓生パーティ◆PART3〜シャッフルゲーム◆
去勢って・・・・意味分かってるの?なぜ?と突然のことにびっくりした。でもよく考えてみると、鈴木君と高木君は男性の恋人同士の関係らしいから、もし鈴木君が女役っていうのかな?、そのほうならおかしくないかもしれない。
犬養君は、去勢ってタマタマを取るんだよね?ペニスは切らないんだよね?何て聞いている。
加藤君は棚からスプレー式の香水みたいな瓶を持ってきて、これは彼女が試作した吸入式の麻酔薬で、包茎手術ぐらいなら麻酔注射なしでできる優れものだと言い出した。でも、去勢手術だと本格的な麻酔注射しないといけないからいいかい?、と聞き返した。
すると高木君が、いい機会だからやってもらえと、背後から押すというか突き落とすようなことを言う。そして、その薬は自分も試して見ようと言って、鼻の前で噴射した。
高木君が何か気持ちよくなるぞと言ったので、残り4人も次々匂いを嗅いだ。加藤君は、それぐらいじゃ効かないだろと言って、試薬の瓶を元に戻した。
犬養君が麻酔薬って麻薬みたいなものなのと聞くので、加藤君が合法と違法の違いぐらいかなと茶化して答えた。
加藤君がそれから話したところによると、インターン期間にいろいろな手術の経験を積んでいたけど執刀医をやることは少なくて、実は、今は腕試ししたくてたまらない時期だそうだ。
そうなると僕たちも軽いノリで、じゃあ協力しよかなんて雰囲気になった。アルコールだけじゃなくて、どうもあの試薬の影響もあって、5人とも何でも来いというイケイケムードに感じになってきた。
でも協力するといっても誰がどの手術に協力するのかが問題だ。松下君は包茎手術の修正で、鈴木君がタマヌキ去勢はいいとしても、あとの3人はどうするのということになる。
加藤君はどんな手術をしてみたいんだい?と高木君が聞いた。
みんなが本当にいいなら・・・と加藤君は前置きしてから、まず陰茎部分切断術、これはペニスの真ん中ぐらいから先を切り落とす手術、次に陰茎全切除術、これは腹腔の中のペニスの根元から切り落として尿道口を会陰に付け替える手術、最後に全除性術、これは陰茎全切除にタマとフクロを取り去る手術を加えたものと、なにやら難しいことを言い始めた。
すると高木君が、全除性術が一番すっきりしてるからそれにしようかなと言った。鈴木君もいいんじゃないそれで、何て言っている。どうもあの2人の男役と女役は逆だったのかもしれない。
元々気弱なところがある犬養君は、小声で自分はどれでもいいよと言ったので、僕も思わず任せた!と言ってしまった。
アルコールも飲まず試薬も嗅がなかった加藤君は1人だけ冷静で、じゃあ良ければくじ引きしないかと提案した。
もちろん僕と犬養君の2人のくじ引きのことだったはずだけど、ここで松下君が、包茎手術を2回受けるのもアホらしいから、いっそ先っぽを切り落としてほしいと言い出した。
そうなると包茎手術がいなくなってしまうので、何が何だかよく分からなくなって、最後に全員平等にくじ引き!と衆議一決してしまった。
加藤君は、じゃあくじ引きの用意しようかと言って、席を立ちかけた。そのとき松下君が、手術前に何の手術だか分かるより結果は手術後まで分からないほうが面白くないか?と言い出した。
みんなは、手術中も自分の様子見れるからそれは無理でしょとか、順番に手術していけば最後の人はわかちゃうなど、今度は結構冷静な反応。
ところが加藤君は、それなら良い方法があるから、元の病院に一緒に来てほしいという。
病院内で案内されたのは、産婦人科の診察台というのか内診台というのが、あの独特の脚を載せる装置が付いた台が5つ並んだ部屋だった。
内診台には膝や手首や腹部を固定する革ベルトが残っていて、確かにそのまま泌尿器科の手術台として使えそうだ。
内診台の間は大きなカーテンで仕切られていたらしいが、今は天井にレールだけが残っている。
そして内診台に寝ると臍のあたりに来る部分に、台を横切るように小さな目隠しカーテンが引けるようになっていて、それは今でも残っている。
加藤君は、この目隠しカーテンを引けば、どんな手術か分からないだろと言った。確かにそうだ。
こうなるとだんだん断る理由が無くなってきた感じで、加藤君はニコニコしながらくじの用意を始めた。まずどの番号がどの手術になるか、番号を隠したアミダくじで決める。このアミダは全員が内診台に固定されてから、カーテンの向こうで加藤君が確認することで全員了解した。
さて、こうなると全員麻酔が必要なので、加藤君が彼女を呼びに行った。その間に僕たちは服を脱いで素っ裸になった。
下腹部はさっき剃毛したばかりなので、全員ツルツルパイパンだ。
まもなく彼女がやってきた。今日3回目の登場だ。
みんななぜか彼女の素っ裸を見せても平気だった。彼女じゃなくて医師だと思うからそうなったのか、それとも例の試薬の影響だったのだろうか。
彼女の意見で、もし陰茎全切除術や全除性術が当たった場合は下半身麻酔のほうがいいということになって、全員がベッドで腰椎麻酔をされることになった。
麻酔処置が終わると、加藤君と彼女の手で内診台に運ばれて、ひとりづつ仰向けにベルトで動けないように固定された。
くじ自体は手首に着ける番号札で、抽選箱の中に1番から5番が用意された。全員が内診台に固定されてから、抽選箱を加藤君が持ってきたので、一本づつ引いた。
僕は4番だった。引いた瞬間に番号だけは分かるが、結果は誰もまだ知らないわけだ。
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投稿:2010.09.23更新:2022.06.03
同窓生パーティ◆PART3〜シャッフルゲーム◆
著者 名誉教授 様 / アクセス 19025 / ♥ 47