八月の真夏日……。ある理由で国家から選ばれた処刑執行人の女性四人が、国家から温泉旅行に招待されていた。四人を乗せた黒い高級車がいくつもの峠を越え、橋を越え、秘境の温泉へと向かっている。長時間走っている割には対向車もなければ後続車も見えない。
「あたし、オシッコしたいんだけど」
最年少の莉央が辛抱たまらずに運転手に声をかけた。残り三人が同じくと首を縦に振る。
「もうすぐ着きますよ。何ならその辺りの脇道でされますか? 本日はあなた方四名様の貸切ですから誰も通りませんよ?」
冗談か本気なのか分からない運転手の答えに腹立たしさを覚えながらも全員が我慢する旨を伝えた。いくら誰にも見られないからと言っても、もうすぐ着くなら我慢するのが女性とゆうものだ。
「貸切だったんだ。他の人に気を遣わず広々ノンビリと温泉楽しめるわね!」
美紅は尿意と戦いながらも声を張り上げた。
特殊任務省(国が新たに設立した闇の法務省)とは、死刑以上の罪に問われた罪人を可能な限り苦しめて、殺害された遺族の感情を少しでも緩和させる目的で設立された特殊な組織である。
残酷処刑省などとは間違っても命名できない。
普通の死刑でも反対派が存在するとゆうのに、残酷な処刑方法では遺族以外からはまず受け入れられないであろう。その特殊任務省の長官と官僚の二人が残酷処刑人の四人を選び、本日の秘境温泉に招待したわけだ。
長官「あの四人と会うのも久し振りだな。既に二回任務を遂行してる訳だが……。初めての任務を依頼した時にはかなり楽しみそうにしてたのを覚えてるよ」
官僚「そうですね。国の総力をあげて全国から厳選した残酷無比な女性達ですから。悪に対しては情け容赦もありません。しかも知能、運動神経や反射神経も並外れている為、武器さえ持てば屈強な男性さえも敵わないかと思われます」
長官「力は男性より弱いとされている女性を選んだ理由は罪人に、より一層の屈辱感を与える為だったな。今回の話は更にその要素が高くなる。ん? 黄色い声が響いてきたな。彼女達が到着したようだ」
コンコンと軽くノックする音と共に、甲高い笑い声がきこえてきた。
「どうぞ」
「失礼しま〜す!」
無事に用も足し終えた四人が上機嫌で入室、着座した。大臣が楽にしてくれと言うと同時に足を崩す三人……。最年長の真紀だけが正座を保っていた。
短刀直入に主旨を伝える藤堂長官。四人の表情が真剣になる。沈黙を破ったのは高校生の加奈だった。
「要するに罪人が希望する場合は私達が戦えばいいんですね? そうしたら今まで通りに去勢しようが串刺しにしようが好きに殺して良いと?」
「そういう事だ。しかし去勢は必要性があるとは思えんが……」
オールバックの白髪頭を手で整えながら官僚へ同意を促す視線を送る。
「確かに。痛みを与えるには他にいくらでも手段がありそうですが?」
中学生の美紅が即答する。
「性器を破壊する事で恥辱感をより強く与える事が出来ると思います。男に対しての睾丸潰しはあたし達女には分からないけど、泡を吹いて失神するくらい苦しんでますから」
長官「もういい!分かった分かった。想像しただけで腹が痛くなってきたわ!」
官僚「私も気分が悪くなってきました」
七三分けの額から溢れ出る冷や汗を必死で拭いている。藤堂長官と官僚は席を立ちながら、もうすぐ昼食が運ばれてくる旨を伝えながら退室した。
温泉に早く浸かりたいが為にさっさと昼食を済まし、四人は足早に露天温泉へまっしぐら。
莉央「何か面倒くさい事になってきたね」
加奈「まあ楽しみが増えたと解釈しようよ! 武器も色々たくさんくれたし♪」
真紀「ああ〜! それにしても気持ちいいなあ! 景色も綺麗だし最高だわ! そうそう、来月には40歳の夫婦を処刑する命令を受けたわよ」
温泉旅行を満喫した四人は秘境を後にし、それぞれの故郷へ帰っていった。九月中には我の子供を三人も虐待死させた男女が残酷処刑島にて命を落とすことになる。鳥に貪られ、既に白骨化した五人の骸がカタカタと泣いていた……。
九月三日。ついに処刑執行日を迎えた。四人は罪人夫婦の到着を待ちながら、先月大臣から入手した色々な武器を手に取り眺めて吟味していた。
美紅「あたしはこの特殊警棒にするわ」
伸ばせば70cmほどになるとても硬い特殊金属で造られた棒を振り回している。
莉央「あたしは……この軽い剣にする」
力がこの中では一番弱い小学生の女の子が選んだ武器は、サーベル(細身の洋剣)だった。攻撃を受けたとしても折れそうなこの剣は、軽さとスピードを活かして最短距離での突き攻撃で相手にダメージを与えることが可能だ。
拳銃まで入ってることに全員が気付いていたが、さすがに卑怯な気がして誰も手を付けなかった。真紀と加奈は日本刀から換えるつもりはない。
やがて残酷処刑島に船が着いた。
「ではよろしくお願いします」
夫婦が連行されてきた。美男美女といえるほどの顔もスタイルも抜群の二人は、ガクガクと震えている。処刑場へ向かう道中に真紀が夫婦へ話しかけた。
「あなた達はまだ助かる術があります」
ひととおり理由を説明し終えるころには二人の目は輝きを取り戻して男がいきなり叫ぶ。
男「本当か!? あんた達に勝ったら無罪放免にしてくれるんだな??」
静かに頷く真紀の後ろで加奈がニヤリと微笑んでいた。
「さあ着きましたよ。ここであなた達は凄惨な最期を迎える事になります。大人しく処刑執行されるか私達と戦って生を望むか……既に答えは出ているみたいだからこのまま説明を続けます」
全てを聞き終えた夫婦は更に生存確率が上昇したと大いにはしゃいだ。お互いに好きな武器を使用可能。1対1のタイマン勝負。更に罪人側が戦う相手を選択できるのだ。
男「悪いが俺達は生きてこの島から出させてもらうぜ! おいシルク! お前は小学生のガキと戦え! 剣道二段のお前でも一応念には念を。だ」
女「あんたこそガキとやれば? あたいはこの中の四人相手なら絶対負けない自信あるよ! 武道経験無しのあんたの方こそ男でも慎重にならなきゃね!」
男「そ、そうか……じゃあ基本的にガキはムカつく性分だから俺がやるぜ!」
残り三人を吟味するように見回した女罪人は美紅を指差した。真紀と加奈相手でも自信はあったのだが何せ命がけなのだ。勝てる確立は1%でも高いに越した事はない。
「ふわああ〜。やっと決まったんだね。しかも私と真紀ちゃん出番無しだよ。」
大あくびしながら加奈が残念そうにぼやいた。
真紀「では第一試合始めます! 両者前へ」
日本刀を選択した女が目をギラギラさせながら一歩前に出た。
『何で試合しなきゃならないあたしがセーラー服なのよ』
頭の中で本日自分と莉央にセーラー服を選んだ馬鹿藤堂長官に対してぼやいていた。
「美紅! 一歩前に出なさい!」
真紀の叱責がとぶ。
「はい! はいはい!」
慌てて特殊警棒を構えながら一歩前に……。
真紀「始めっ!!」
「うりゃあああああっ!!」
『ブシュン! シュ! シュン! ブシュン!!』
猛烈な勢いで4回日本刀が振り回された。バックステップ、サイドステップで巧みにかわしながらも度肝を抜かれた。
「凄いスピードね! こりゃ油断してたらやばいかも……うっ!?」
『ガシンッ!!』
加奈「美紅が受けちゃったわよ!?あの女かなりやるわね」
『ギリギリ…………ギギギ!!』
美紅「まさかあたしが受けさせられるとはね……さすが有段者だわ。つばぜり合いみたいな力比べは得意じゃないから早目にケリをつけさせてもらうね?」
『ドカッ!!』
不意に股間を蹴り上げられて一瞬女の力が抜けた。その隙に日本刀を受け流してジャンプした。
女「ウッ! どこに!?」
視界から美紅を失い、キョロキョロしている女を目がけて白いパンツを丸出しにしながら下降してくる美紅。
男「上だっ!!」
『ガンッ!!』
男が教えようが遅すぎた。脳天に体重のかかった特殊警棒の強烈な一撃が決まった。意識を失った女は地面にうつ伏せに倒れこんだ。頭からの出血がすさまじく、真紀が包帯を巻き応急処置を施す。
「大丈夫よ。まだ生きてるから安心してね」
現実が理解できていない男に向かって美紅が呟いた。
男「くそう……何てジャンプ力だ! 俺はこいつを使わせてもらうぜ!」
素早く懐に入られる警戒をしてリーチの有利な槍を選んだ。
真紀「第二試合始め!」
これは話にならなかった。槍の一突きをかわして左手で掴むと、莉央のサーベルが男の左太ももを貫通していた。
「ギャアアアアッ!!」
槍を手離し、ガクンと両膝をついて傷口を両手で押さえながら悲鳴をあげた。
加奈「終わったわね。じゃあ処刑を執行させてもらうよ?」
美紅「磔にして殺す? それか手術スタイルでベッドに縛り付ける?」
真紀「女も意識が戻ったみたいだし……こいつらセックスさせちゃおうか!?」
美紅と莉央は顔を赤らめた。加奈は大いに賛成し、布団を地べたに敷きながら鼻歌を歌っている。
アダルトビデオも見たことがない美紅と莉央は、これから目の前で起こる事態にテレながらも期待している。
真紀「ほら、早く二人とも敷布団に上がりなさい! 掛け布団は私達が鑑賞出来なくなるからあげないわよ」
罪人の夫婦は勝負に負けた悔しさと死への恐怖で半泣きになりながらも莉央と美紅に素っ裸にされ、しぶしぶ布団に上がった。命令されるがままに二人は抱き合い、キスし合い、愛撫し合った。
加奈「早くチンポをぶち込むのよ!!」
恐怖で勃起するはずもなく、ただ抱きしめ合っていた二人。しかし最期の最期に抱きしめ合える事に対してだけは四人に感謝していた。
真紀「加奈ちゃん! 御下劣な言い方しないの!」
加奈「ごめんなさ〜い! だってこいつらなかなか本番しないんだもん」
美紅は密かに思っていた。
『真紀さんだって以前チンポとか言ってたじゃん……』
真紀「無事に中出しできたら命は助けてあげるよ」
とんでもない提案に真紀以外の処刑人三人は我の耳を疑った。
加奈「本気なの? 木村さん??」
真紀「恐怖で勃起出来ないのなら安心させてやればいいのよ。うふふ」
加奈の耳にそっと本意を伝えた。なるほど!と思いながらもかなり残酷だと戦慄を覚えた加奈だった。
男「聞いたかシルク!? 俺達は助かるんだ!! 急に勃ってきたぞ!! いくぜっ!! うりゃああああっ!!」
『ズブ…………ズチュッ!! ジュポッ! ジュポッ!!』
女「あっ! あんっ!! あんた! 気持ちいいっ!! あんんっ!!」
男のペニスは四人に見られながらもギンギンに勃起し、女の性器もグチョグチョに濡れてその一物を受け入れていた。腰の動きは激しさを増してゆく。ついには女まで腰を使い出した。
莉央「すっごぉ〜い……。キンタマがタップンタップン揺れてるぅ〜」
美紅「いやんっ! 見てる方が恥ずかしいよ!」
加奈「興奮させてくれるわね? よ〜し! ぼちぼち切っちゃいますか」
真紀「うん! 医療用本物のメスも、武器入れの中にあったからコレでやっちゃいましょう」
真紀は射精寸前の睾丸を付け根からキュッと握り、中央からメスを入れた。いきなりの激痛に慌てて女の膣からペニスを抜き、奇声を上げながら振り返る。既に生で睾丸を握り抉り出していた。神経の束を切り、メスで二個の睾丸を串刺しにした。
「ぎゃあああああっ!!」
たまらず女から離れて無くなっている部分を両手で押さえて転がりまくった。加奈は拳銃を手に取り、女の股間辺りに跪き、性器に銃口を突っ込んだ。
「あんっ! 止めてっ!! そんなトコに銃なんて! お願いだからやめて!! いやああああっ!!」
加奈「死ぬ前に気持ち良くなれて良かったじゃん。これで逝きなさい」
『パン! パン! パンパン!!』
女の性器から鮮血が噴出す。と同時に口から血を噴出して絶命した。
男「シルクーッ!! 貴様ら鬼かあああっ!?」
気がふれたかの様に泣き叫ぶ男を無視して、加奈の銃口は女の肛門へとめり込んでゆく。
『ズブッ……パン! パン! カチカチ……。』
加奈「あれ? 玉が無くなっちゃった。お尻の穴もグチャグチャにしたかったのになあ。ん? 玉無しと言えば……今のあなたも一緒だね? あはは!」
痛みに耐え切れず男は失神していた。睾丸を失った哀れな男を四人が取り囲んで見下ろしていた。
真紀「莉央がやりなさい。メスで好きに切ってみて」
莉央「うん」
今度は莉央が男の股間辺りに跪き、雁首を左手で掴み、右手のメスで付け根からスパッとペニスを切り取った。意識を取り戻して絶叫する男の口に莉央が今切り取ったペニスを捻じ込んだ。
「うごっ!? うがうが……」
真紀「次は美紅がトドメをさすのよっ!」
四人で近くにあった岩に男を縛りつけ、激痛に暴れまくるのに対して保険をかけた。
岩を抱えるようにしてうつ伏せにお尻を突き出すような体制で拘束されている。
加奈「もう一度特殊警棒の出番ね」
美紅はバトンのように特殊警棒をクルクル回して微笑みながら男の肛門にあてがった。
『ズブ! ズププププ!! メリメリ! バリバリ!!』
一気に40cmほど飲み込まれていく。腸が何枚も破られてバリバリ音を立てる。
「ギャアアアアッ!!」
美紅「あんたの奥さんの方が強いなんてどれだけ恥ずかしいオッサンなのよ? 一気に殺ったげるわ!」
口から特殊警棒が飛び出し、ゴボゴボと血の泡を吐いて男は息絶えた。強制セックスショー付きの去勢処刑は終了した。過去の処刑の中で、四人が一番興奮したのは間違いなかった。
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(怖い女)
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投稿:2011.08.30更新:2020.05.19
残酷処刑島3 無駄な抵抗
挿絵あり 著者 怖い女 様 / アクセス 24717 / ♥ 0