僕は1学期まで男の子だった。
でも、夏休みに入った直後に交通事故に合い
ペニスを破損してしまったのです。
意識が薄らぐ中、手術台にのせられた僕は「先生、僕のおちんちん大丈夫ですよね?」
と譫言のように呟いていた。先生の返事を聞く前に僕は眠くなってしまった。
手術から2週間が過ぎた。先生が丁寧に包帯をとっていく。
鏡の前に立った僕の姿は…
「ない… 無くなってる…」
この前まであったオチンチンは跡形もなくなり、ふっくらとした無毛の股間には
可愛らしい割れ目が走っていた。
「すまないが、今日からは女の子として生活してもらうことになるよ。」
「そんなぁ…」
まず、僕が変に感じたのは病衣がピンク色になっていること。
もちろん、トイレはしゃがまないとオシッコも出来なくなった。
でも、病院内ならそんなに気にならなかったが、退院後は
差別の眼差しにさらされることになった。
一応学校では私服なのでジーパンやトレーナーで誤魔化そうと思ってたけど
プールの授業はどうしょうもない。胸も膨らんできてるので海パンははけない。
開き直ってスクール水着で授業に出たら、男子と先生が驚いていた。
その日以降、みんなにも女であることがばれたのでスカートやワンピースを着て
登校してもみんな何も言わなくなった。かえって最初は興味本位で近づいてきた奴らとも
うち解けていき、友達も増えていった。
修学旅行でお風呂にはいるとき「姫」の暖簾をくぐる際、男性はもう異性なんだって
実感するしかなかった。でも、学校自体は楽しいし、みんないいやつばかりだ。
卒業式の日、僕は当然女子用の制服を着たんだけど、あんな事故がなければ
学ランを着てたのかなって考えると、ちょっと男に戻りたい気分になった。
卒業式の夜、お風呂場で久しぶりに立ちションに挑戦してみた。
「あちゃー、やっぱりだめか。」
前に飛ぶのを期待したけど、オシッコは足に伝って真下に垂れてしまう。
「本当に、女の子にされちゃったんだな…」
春から僕は、中学生。運動が好きだから女子テニス部に入りたいな。
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投稿:2005.09.08
○年生最後の夏
著者 ひすい 様 / アクセス 22843 / ♥ 9