喜びの透明ケース(1)
庭先の柵の杭が1本外れていました。
少女トレラレモンは 少年エルクスルを呼びつけました。
「ねぇ、あの杭、打ち直してくださらない?」
「嫌だよ、お前が打てばいいだろ うくっ」
その時です。
少女トレラレモンによって 少年エルクスルの杭が一本
打ち直されたのです。
「分かったかしら?」
トレラレモンは エルクスルの両足の間に位置を合わすよう
右足を置き、エルクスルの長い生足に沿うように
右膝を 上から下へ すっと上げただけでした。
ちょこんと腰を落としたトレラレモンの動きはとても小さく
可愛いお人形さんの上品ささえ かもし出されていました。
でも一体、分かったかしら というのは どういうことでしょう。
エルクスルはどうして 身を屈(かが)めているのかしら。
ふたりのことを見ていた姫ストワラウラには分からないことでした。
もしかすると トレラレモンの右膝が
エルクスルの両足の付け根に付いている彼にとってとても大切な
ところに当たることになって 嗚咽を覚えたのかもしれません。
可哀想なエルクスル。
でも決してトレラレモンは 男の子のとても大切なところを
膝で打つような おてんばな少女ではないことは
ストワラウラには分かっていたのです。
ただ言えることは、トレラレモンが右膝を上げるとき
彼女の両目は エルクスルの両目を しっかりと睨みつけ、
彼女の両手は しっかりとエルクスルの腰を抑え、
彼女の右膝が しっかりとエルクスルの足の間に
入っていたということです。
ストワラウラの目は見開き、大きな興味の目で
エルクスルの背中と、今も挟まっているエルクスルの尻と
トレラレモンの膝を覆ったフリルつきの黒いスカートの間に見入っていました。
「あれじゃあ、彼の股と 彼女膝の間に スペースがございませんわ。
そこにあるはずのものは どうなっているの?
大丈夫なのかしら・・・?」
ストワラウラは想像力をたくましくし、股と右膝に挟まれているはずの
エルクスルの大切な所をイメージするのでした。
(案外、エルクスルの柔らかい股と トレラレモンの柔らかい膝の上に
挟まれて、心地よく包まれている感じなのかもしれませんわ。
思ったより痛そうにしてないし、あれぐらい男の子って大丈夫なのね)
エルクスルは、よりにもよって愛する姫の面前で膝金を入れるトレラレモンに
屈辱を味合わされました。
半目開きになり、顔はゆがみ 呼吸は止まっていましたが
息を吸い込み 両手を震わしてトレラレモンの腰を掴み立っている支えにし、
姫に見られていないことを願って ちらりと振り向いたのです。
エルクスルの股の間を見上げる形で
とってもよく見える位置にストワラウラが三角座りをしており 目が合いました。
「うっわ、思ってたより とても痛そうですのね」
姫の何気ない感想がエルクスルに止めを刺しました。
トレラレモンの膝の上で射精を経験し、黒いスカートのまな板に
顔をうずめて崩れ落ちたのです。
「良いわ、初めては私ね」
トレラレモンに一撃を受けたことはこれが初めてではありません。
トレラレモンは むしろ人目をはばかって 毎日のように物陰にエルクスルを呼びつけ、
女物の着衣を強制し、特に少年の大切なところを扱うことを楽しんでいるのです。
エルクスルのそれは、まるでトレラレモンの持ち物であり、遊び道具でした。
そんな彼女が人前でもたわむれを行うようになり、初めてと口にしたことが
エルクスルには分かりませんでした。
そんなとき、ストワラウラのハンカチが エルクスルの大切なところを
包み込むのでした。
柔らかい指の感触。
「痛いの痛いの、飛んでけっ!」
「あっ ああっ あっ! がりっ」
トレラレモンの時とは比較にならないほどの精子がストワラウラのハンカチに
零れ落ち、いきなり何の手加減もなく ぐりぐりかき混ぜられた衝撃で
思わずトレラレモンの黒いスカートを強くかみ締めたのでした。
エルクスルは一発で昇天しました。
「うっわ、いっぱい出ちゃったっ!」
「そんな! 私だって!」
2人の少女の指が1人の少年の大切なところをめぐって
いけない遊びを覚えてしまったのでした。
少年エルクスルは黄色いミニスカートをはためかし、
少女の間違った遊びの道へと落ちていくのでした。
----
(((img20060808223149.png)))
間違った遊びへ・・・。
-
投稿:2006.08.09
喜びの透明ケース(1)
挿絵あり 著者 clearWaft 様 / アクセス 20092 / ♥ 2