由紀は学校からの帰り道、雲を様々なものに見立てて楽しみながら歩いていた。そこに1つ上の5年生の祥子が 後ろから追いついてきて声をかける。
振り向いたとたん、由紀はスカートの前をぽんぽんと叩かれた。
恥ずかしさで真っ赤になりながらも、一応周りを見回してから、「何するのよ」と叩き返す。
が、何か感触がおかしい。自分の股に触れて比べてみても、やはり妙だ。
今度は軽く叩いたりではなく、強く触れてみる。
(これじゃあ男子についてる、あれじゃないの・・・)
にやりと小悪魔的な笑みを浮かべた祥子は、スカートをちらりとめくって見せた。そこにあったのは、タオルの地で作られ、ショーツに縫いつけられた あれの姿であった。
「昨日、ニューハーフについての番組があったでしょ。見た?」
そのまま並んで歩きながら、二人は話し続ける。
「うん、途中からだけど。で、何?ニューハーフの真似でもしてるの?」
「何であたしがニューハーフの真似なんかせにゃいけんの。そういうことじゃなくてね・・・」とまで言った祥子は、由紀に背中から抱きついてささやいた。
「あの番組で ニューハーフの玉抜きに関して説明してたよね。後からちょっとインターネットで調べてみてね、・・・・あたしも、・・・やってみたいなって思ったわけ」
振りほどこうとする由紀に、なおもささやく。
「てなわけで、そこの空き地に転がってる車のうしろでさ、これを履いてみてくれない?」
由紀もそこの番組で玉抜きには興味を持ったが、やはりここは嫌がって見せなくてはならない。それに、いくらなんでも男の役は嫌だし。
しかし、祥子は聞かない。
「あっそう。いいよ、由紀とは絶交だから」
「・・・わかったわよ、変態の祥子お姉さま」
「なんか言った?」
(・・・別に)
周りに人がいないか確認してから草を掻き分けて空き地に入り、とうとう由紀は 廃車の裏側まで、背中を押されて連れ込まれてしまった。祥子はスカートをたくし上げて あれのついたショーツを脱ぎ、無理やりに由紀のショーツの上からはかせようとする。
「絶交するよ・・・」と低い声で脅されては形だけの抵抗しかできない。スカートの裾は完全にめくり上げられ、足を開かされて横になった由紀は涙が出そうであった。
模擬手術の用意が整えられる。
「これより、去勢手術を行う」
テープで陰茎を上方に固定し、待ち針を取り出して数箇所に麻酔を打つまねをするあいだ、由紀は顔を背けていた。
「ニューハーフちゃん、これからたまたまを取るっていうのに」
あごをつかんで 顔を強引に前に向ける。
祥子ははじめ、袋の中身を強くつまんでみたり 指ではじいたりしていたが、はさみで切り始めた。3cmほどになったとき、袋の口に指をいれた。
袋の中をまさぐったり こすったりしているのは、中をきれいにしているつもりらしい。
そのあと玉を外に押し出したが、それにはちゃんと紐がついており、その紐でショーツとつながっていた。それが強く引っ張られる。
(玉は消しゴムが使われているみたい・・・)
1つは切り離され、もう1つが取り出された。それも切断・・・と思っていると、祥子はおもむろに由紀の上に覆いかぶさり、驚く由紀の胸に触れながらもう片方の手で 模造の玉を自分のあそこに押し込んだ。玉の緒を介してつながった二人は、動かないままで抱き合う。
「どう、ニューハーフちゃん。女の相手をするのも、そんなに悪くないんじゃなくて?」
(すべすべしていて気持ちがいいけど、ああ、そんなに撫で回さないで・・・)
しばらくそのまま触れ合いを楽しんだ後、祥子が立ち上がり、二人をつなげていた紐を断ち切った。そして、再び抱き合う。それが30分ほども続いた。
・・・さすがに疲れてぐったりしていると、祥子は 由紀の局部にある模造の袋の口を縫い閉じ、玉がなくなった後の感触を確かめている。さらには、そこに頭を乗せて横になった。
「んー、なかなか。悪くないよ。うちの弟のも取っちゃって、枕に使ってやろうかしら」
手を上にやり、由紀の胸に触れながら そんなことを言っている。
由紀が嫌がると、こんどは祥子が 由紀の頭を抱いて優しくなででやる。
「で、由紀ちゃん。お詫びといっては何なんだけど、こんなものも用意してたわけ」
と言って、祥子はランドセルから紺色の布地を取りだした。
(水着・・・。水着にまで あんなものをくっつけるなんて・・・)
祥子は さっさとその去勢体験スーツを着てしまい、手術ごっこをねだってくる。気の進まないふりはして見せるが、結局は応ずることになるだろう。今日は帰りが遅くなりそうけど、お母さんにしかられるかなあ、と由紀は思うのだった。
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投稿:2006.09.09
帰り道
著者 ベンツピレン 様 / アクセス 15503 / ♥ 5