最近、男の子仮面なる人物が去勢執行中に登場し、去勢執行が中止のやむなきに至るという不祥事が立て続けに起こりました。生徒会ではこれを反逆罪に該当するものと断定し、男の子仮面を人物不詳のまま去勢執行対象者に認定しました。
ここは、深夜の体育館。今日もここで一人の男の子が男の子としての最後の日を迎えようとしていた。今日の去勢執行人は2年生の麗奈ちゃんです。麗奈ちゃんはいつものようにワンピースのミニスカートに白のブーツ姿。
男の子はもう気の毒なくらい顔面蒼白で、涙を浮かべながら「キンタマつぶすのだけは許してください。」と懇願している。
「何勝手なこと言ってるの!しかし男の子って、教育的指導に逆らってまでスカートめくりするくせに、去勢される直前になってキンタマつぶすのだけは許してって涙浮かべたりするんだから。全く理解に苦しむわね。」と麗奈ちゃん。
その時、舞台の上の緞帳の陰から男の子仮面が登場した。男の子仮面は顔は隠して体隠さず、まるでけっこう仮面の男の子版という感じ。私(真美)は予め待機させていた武闘派グループの女の子たちに男の子仮面の身柄を拘束するよう命じた。
男の子仮面はヌンチャクをふりかざし、女の子たちに勝負を挑みましたが、やはり一人では限度がありますね。男の子仮面は身柄を拘束され尻もちをついた状態で縛られました。
私は武闘派の女の子たちに退場するよう命じた。
真美「麗奈ちゃん、この男の子の又を開いて男の子であることを確認してちょうだい。」
麗奈「男の子に間違いないわ。あーよかった。楽しみにしていたのよ、あなたを去勢するのを。」
真美「今日は冴えないわね。去勢執行は神聖な儀式よ。あなたの目の前で去勢執行してあげるから、自分の無力さを味わいなさい。麗奈ちゃん、そっちのひ弱な男の子の去勢を先にお願いね。」
麗奈「OK!でも男の子のおちんちんって、ここまで小さくなるのね。キンタマもお腹の中に逃げ込もうとしているようだけど逃がさないわ。」
いくよ、せーの!それ!
ぐちゃー!
ぎゃああああ!!
深夜の体育館に男の子の絶叫がこだまする。男の子仮面は静かに目を閉じて顔を背けた。
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真美「この男の子の仮面を脱がしなさい。」
麗奈は男の子仮面の仮面をはぎ取った。男の子仮面の正体は3年生の氷川くんだった。しかしこれはある意味面倒なことになった。
麗奈「こいつ、どうするの、潰しちゃっていい?」
真美「待って、やっかいなのよ。去勢実施要綱によると、去勢執行人は知力・腕力の双方で男の子に勝っていなければならない。3年生の席次は生徒会長と女性部長とこの氷川くんの3人で上位3位を争っていて、私は万年屈辱の4位。氷川くんの去勢執行は、改めて去勢執行人を選ぶ必要があるわ。」
麗奈は納得できない様子で白いブーツで氷川くんのあそこを蹴る真似をする。
麗奈「普通の男の子は、こうやって蹴る真似をしたら、おちんちんが信じられないくらいにちっちゃくなってキンタマも縮こまっちゃうんだけど、あなたもしかして不能なの。それとも鈍感?」
氷川「きみ程度の女の子では感じようにも感じられないよ。」
麗奈「な、な、なにーー」
氷川「今日はもういいのかな、かわいい真美ちゃん。」
東高では男子生徒は自分よりも席次が下位の女の子に対してのみ「かわいい」という表現を使用することが許される。氷川が真美をかわいいと表現することは違法にならない。真美は久しぶりに男の子からかわいいと言われてちょっと言葉を失った。
真美「氷川くんの縄を解いてあげなさい。」
麗奈は納得できない様子だが、しぶしぶ縄を解いた。
氷川「じゃ、今夜はこれで。」
男の子仮面は緞帳の陰から消えていった。
麗奈「くやしーー!」
真美「とりあえず、女性部長にお出まし願うしかないわね。」
(つづく)
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投稿:2007.03.09更新:2007.03.10
男の子仮面
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