紫苑のサーベルは確実に男の子仮面の急所を捉えている。男の子仮面は射精と同時に両タマ串刺しの刑となるだろう。
「待って!」風紀委員長の真美が紫苑を静止する。
真美「本校における自治権は性犯罪者の処罰という点に限って認められている。男の子仮面は性犯罪者ではないわ。」
紫苑「性犯罪者の処刑執行を妨げた点を性犯罪者の共犯と位置付ければ、共犯は正犯に準じて罰すの規定で処罰できないかしら。」
真美「無理よ。共犯は正犯の実行行為を精神的物理的に容易ならしめる行為を言うところ、既遂に達した時点で犯罪行為は終了しているから、その処刑を妨害しても公務執行妨害ぐらいにしかならないわ。」
紫苑「性犯罪者処罰の政策に対する反逆罪は性犯罪に準じて処罰できないの。」
真美「それも無理。処罰規定に対する類推解釈は禁止されています。」
紫苑「では、反逆罪そのものに去勢を適用すれば。」
真美「そのような処罰規定は存在しないわ。今仮に生徒会で正規の手続きに従って処罰規定を新設しても、何人も実行のときに適法であった行為について遡って処罰されない。という遡及処罰の禁止規定に抵触して適用できないわ。それに自治権の拡大は文部科学省の許可が必要で、その実現には時間を要します。」
紫苑「難しい法律論争をしていたら完全に萎えてしまったわね。正義の味方男の子仮面が不能者というのもお笑いね。」
男の子仮面「ぼくは本当に愛する人の前でしか反応しないのさ。なんなら証拠を見せてあげてもいいんだよ。」
紫苑「それは誰かしら。」
男の子仮面「それはきみだ。」
真美は自分の後ろに誰かいるのかと思って、思わず振り向いた。
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男の子仮面は真美の方に近づくと、優しく真美を抱きしめ、そして真美の唇を奪った。
すると男の子仮面のあそこは徐々に反応を始める。
「大きいわ。」
「すてき。」
「男の子仮面、いいぞ。」
生徒からは好意的な声援が送られた。
「な、長いぞ。」
「もう一分になるわ。」
「まだ終わらない。」
生徒の誰かが気を利かせて、舞台の上は緞帳が下ろされた。生徒総会は終了となった。
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麗奈「真美さん、一言だけ言っていいかしら。去勢執行人は去勢執行に際して私情を挟んではならない。たとえそれが自分の大切な人であっても。」
真美「・・・」
麗奈「あなたの今日の態度はどうかしら。去勢執行人を取りまとめるあなたの資質が問われる場面だったわね。かわいい真美ちゃん。」
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真美が下校しようとして下駄箱を空けると一通の手紙が入っていた。
真美はそれを読んで、少なからず救われた気分になった。
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| 真美先輩!
| はやくいつもの笑顔を取り戻してくださいね!
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| 黒髪輝く超美人 あいり&みき (^^)/~~~
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投稿:2007.03.21更新:2007.03.21
男の子仮面2
著者 風紀委員長・真美 様 / アクセス 12032 / ♥ 0