その日僕は、いつものように美術部の部室へ向かっていた。美術部といっても部員は5人しかい
なくて、絵を描くのが好きで、まともに活動しているのは僕と、同学年の女子の結実(ゆみ)ぐ
らいだった。ここの高校の決まりで、生徒は必ず部活に所属しなくてはならないというのがあっ
て、他の3人は顧問がいい加減で、勝手に帰宅してもバレない美術部に入部したのだ。
だから僕は放課後、結実と二人っきりで部活動に精を出していた。女子と二人っきりで羨ましい
と言う人が居るかもしれないけど、この結実という女子は普通の子じゃなかった。外見はショー
トカットの黒髪の清楚で綺麗な女の子だけど、物静かで何を考えているのか見当もつかない不思
議ちゃんで、絵を描いてる時の彼女は打って変わって鬼の形相になり、キャンパスを睨み付け狂
人の様に筆を走らせ、時々低い笑い声を上げる。こんな感じの子であった。しかし彼女の絵は定
評がありコンクールでも何度か入選していた。ファン・ゴッホが好きで、以前美術の教材に耳を
切り取った後のゴッホの自画像が載っていて「これぞ狂気の成せる作品ね」と食い入るように見
つめていた。
僕は美術室の前まで来ると帰りたい衝動を押さえながら美術室の前に入っていった、と、突然
後頭部に鋭い痛みが走り僕は、床に倒れた。どうやら何かで頭を殴られたらしい、見上げると結
実が物凄い見幕で僕を見据えている。
「今日も来たわね、このストーカー野郎!」
僕は、自分が何を言われているか理解出来なかった。
「とぼけても無駄よ!○○(自分の名前を入れてください)アンタこのところ私の方ばかりチラ
チラ見やがって、気持ち悪いんだよ」
まったくのカンジガイもいい所である。僕は結実にそんな気も無ければ、そんな事を考えた事も
無い。誰がこんなビョウキ女に付きまとおうとするか。
「何とか言いなさいよ○○。このっ!」
彼女のスニーカーが僕の股間を踏みつける。
「ぐえっ」
睾丸を強く踏まれた僕はそこを押さえ芋虫のように丸くなった。
「私の顔を見て毎晩オナッてんじゃないの!」
再びスニーカーが振り下ろされ今度は顔を踏みつけられた。
「そんなこと誤解だよ。僕は結実にそんな気はないし、ストーカーなんてしてないよ。」
「黙れ、今日は絶対に許さない!白状するまで徹底的にやってやるから。」
冤罪だが、結実をよく知る僕は、おとなしく認める他無かった。この狂人は本当に何をやるか分
からない。
「わかった、分かった僕が悪かった、もうしないから許して。」
「ホラ、やっぱり。で、私をアンタの猿以下の脳みそでどんな風オナったのか言いなさい。」
「はぁ?」
この狂人やはり人と違う、普通そんな事を平気で口にして尋ねるものなのか?この場を早く
逃げたい僕は適当にでっち上げて。
「結実を押さえつけてフェラさせて・・・」
と、いきなり結実が僕のズボンのチャックを下ろしてペニスを銜えだした。
「えっ、何を!?」
「○○は、こうして欲しかったんでしょ?こんな小さくて包茎で役立たずなチンコを銜えて欲し
かったんでしょ!」
結実の理解不能な行動に戸惑いながらも、僕の男は、結実の口内粘膜の感触に逆らえず勃起して
しまった。
「勃起してもこのサイズ?情けないチンコ。アンタみたいな性犯罪者はチンコがついている資格
なんてない!あたしがこのまま噛み千切ってあげる。アンタの望みも叶ったみたいだし、もう
男として思い残すことも無いだろ!」
結実のその言葉に僕は震え上がり、何とか逃げようとしたが、何処に隠し持っていたのか結実は
カッターを取り出し僕の首筋に押さえつけた。
「動くな、動くと殺すよ。」
結実なら本当に殺りかねない。ペニスが無くなるのは嫌だが、どうすることも出来なかった。
「おとなしく観念してチンコを噛み千切られなさい。これが無くなったらもうストーカーしよう
なんて思わなくなるだろ。」
結実が僕のペニスを根元までくわえ込み、前歯が付け根を挟み込む。
「はぁっ、はぁ~。」
僕は情けない声を上げ涙目で結実に懇願したが、結実はかまうことなく顎に力をいれる。
徐々に徐々に、ペニスの根元が押しつぶされ激痛が走る。結実の口元を見ると僕の大切なペニス
の根元が紫色に変わり始めていた。
「やめて、やめてよ。なんでも言うことを聞くから。」
そんな僕の言葉を無視するかのように結実はさらに力を入れる。
「ひぃ~、千切れる、チギレチャウ、ひぃっあああああああああ。」
やがて、ブチッという音と共に僕のペニスが体から離れていった。
その後、僕は結実をレイプしようとした性犯罪者に仕立て上げられ、結実は、無理やりペニスを
口に押し込まれ窒息しそうになるの防ぐ為にペニスを噛み切ったという事に片付けられた。
無論僕は、退学になり少年院に送られた。僕はペニスと掛け替えの無いモノを失うことになっ
た。予断だが結実は次のコンクールで見事金賞に輝いた。その男の子が嘆き悲しむ絵のタイトル
は、[去勢少年の嘆き]であった。
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投稿:2007.07.08更新:2007.07.08
去勢少年の嘆き
著者 イルサ 様 / アクセス 26107 / ♥ 4