それは人がまばらな放課後の教室で起こった惨劇であった。
暮崎龍斗は水泳部員だったが今日はたまたま担任に職員室に呼ばれていて部活に出るべ
く急いで教室に戻ってきた所だった。
「もっこり王子」とあだ名される彼は下着も競泳水着ビキニ派であり、甘いマスクに水
泳で鍛えられた体。もっこりと存在を主張する股間となかなかの美男子であった。
教室には生理痛で苦しむ田崎今日子がいた。
午後から始まった予想より早く来た生理痛。たまたま薬を切らしており後もう少しで授
業が終わると我慢していたのが悪かった。放課後人がいない教室で一人苦しむ羽目になっ
てしまったのである。
そんな時に人が来た。今日子は生理痛の薬を貰うべく人が来た方向に振り返った。
その時今日子の肘がたまたま後方から急ぎ足で入ってきた龍斗の股間を直撃してしまっ
た。
「いってえぇぇぇ。潰れたらどうしてくれるんだよ。」
「ごめんなさい。慌ててたから。お願いが・・・」
偶然が重なり予想以上の威力を持った肘打ちを食らってしまった龍斗の機嫌は最悪だっ
た。立ってはいられず膝立ちで股間を押さえた龍斗は今日子の言葉を遮り不用意な悪態を
ついてしまった。
「いいよな。女は。金玉攻撃された痛みなんか分からなくて。」
今日子はキレた。重い生理痛で苦しんでいる時に・・・。
「だったら潰してあげる。痛いのは一瞬だけ。潰れてしまえばもう痛い思いはしないわ。」
今日子は火事場の馬鹿力で膝立ちの龍斗を押し倒すと股間に膝を入れる。
「どごっ。」「ぐぉぉぉ。」
龍斗は痛みにのた打ち回ろうとするが今日子が許さない。
「今ので潰れたかしら。」ベルトを外して確認しようとする今日子を龍斗は手で止めよ
うとする。
「手が邪魔ね。」確認の為一度離した膝で再度股間を押し潰す。
「うぅ。やめろ。」「あら、まだ潰れていないのね。」
今日子はベルトを引き抜くと鳩尾に一撃食らわせ力が緩んだ隙に龍斗の両腕をベルトで
縛る。
「では王子様の持ち物拝見と行こうかしら。」今日子は龍斗のズボンのボタンを外すと
ジッパーを下ろす。もっこりと膨らんだ白ビキニ。きつめのビキニに大き目のペニスと睾
丸が浮き上がっています。
「ご対めーん。」最後に残った白ビキニをめくってペニスと睾丸を出す。
「へぇ。ちゃんと剥けてるんだ。亀頭も大きめだし。折角だから勃起した所も見たいけ
ど・・・。喜ばせるのも癪よね。そうだ。」
今日子は髪から髪留めのゴムを取ると龍斗のペニスの根元にきつく巻きつける。
強制的に血液の循環を妨げられた龍斗のペニスはただの物理的現象として勃起して行く。
「結構立派ね。でもこれから玉無しになるんだから文字通り無用の長物になるのかしら。」
「た、頼む。止めてくれ。謝るから。な。」
「い・や。諦めなさい。」今日子が龍斗の二つの睾丸を握る。
「ぐっ、や、やめ・・」「ぐしゃ。」龍斗の睾丸は潰れた。
龍斗は気絶した。
「ふう。満足満足。アドレナリンのおかげかしら。何とか自分で保健室まで生理痛の薬
取りに行けそうね。」
そういうと今日子は気絶した龍斗を置いて教室を後にした。
夕方、気絶から目を覚ました龍斗が見たものはペニスが無くなった股間と睾丸が潰れて
膨らみの無い陰嚢。どす黒く変色し壊死した落ちたペニスだった肉塊だった。
「う、うわぁぁ・・・」夕暮れの教室に去勢された青年の絶叫が響く。
「私の名前は白百合玲子。うちのエステのイメージモデルをやらない?」
全裸の美青年がプールに飛び込む、通常ではありえない際どいショットのメンズエステ
のCMが流れ、話題になるのはそれからしばらく先の事。
「あんなカットでなんでペニスが写ってないの?」
「小さいんじゃない?」「前張りで見えなくしてるんだよ。」
去勢美青年アイドルの誕生だった。
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投稿:2007.10.17
不用意な言葉
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