ローゼリア女王はリオン王子が邪魔だった。
王子を産み、正妻を謀殺したが、肝心の王子が凡庸であった為、正妻の地位を手に入れた
ものの次の王はリオン王子にほぼ決まっていたからだ。
隣国との姫との結婚を機に国王に即位することが内定していた。
王妃はリオン王子を罠に掛ける事にした。
幸いリオン王子は優秀な王子ではあるが女好きのフェミニスト。
自分の能力に自信がある事もあり警戒心も薄めである。
ローゼリア王女は自分の手下から美しい女性を選ぶとリオン王子を誘わせた。
かくしてリオン王子はローゼリア女王の罠に掛かったのであった。
「あっ、あん。」女性の嬌声が聞える。
「ん、んっ。」リオン王子は正上位で腰を振る。
ローゼリア女王が突然乱入してきたのはもうすぐ射精というタイミングであった。
「ようこそ。リオン王子。お楽しみの最中かしら?」
リオン王子は突然の乱入者に動きを止め、しばし呆然とする。
どうやら罠に掛けられたらしい。だがそうだとしても女性二人なら何も問題は無い。
リオン王子は未だ萎えないペニスを引き抜くとローゼリア女王の前に立つ。
「どういうつもりですか?」
金髪に青い瞳、白い肌。鍛え上げられた肉体は大理石で作られた彫像の様だ。
股間にそそり立つ20cmを超える長大なペニスは使い込まれている筈だが、色素が薄いのか
美しいピンク色だった。
「分かっているでしょう?貴方が邪魔なのよ。あの子を王にする為にはね。薬、飲ませて
くれた?」
「はい。ローゼリア様。未だ萎えないペニスがその証拠です。」
「な、何を飲ませた?」
「良く効く媚薬よ。若い男の子だったらオチンチンが駄目になるまで勃ち続ける位のね。」
リオン王子は股間の違和感の正体を知らされる。
道理でいつもより硬く勃ち上がり未だ萎える様子が見えない。
「これ位、神聖魔法でっ。」
どごっ。後ろから思いっきり股間を蹴られる。
「うぐっうぉっっ・・・」
突然の激痛にリオン王子は神聖魔法を続けられずに床にへたり込む。
「ふふ。無様ね。まあ男の子なら仕方ないか。」そう言いながらローゼリアはヒールの踵
を無防備な亀頭部に突き立てる。
「う、うぐわぁぁ・・・。」
床に押し付けられた長大なペニスは未だ癒えぬ痛みに股間を押さえていた手の上から押さ
えつける。
リオン王子はまともな抵抗も出来ずにあっという間に窮地に陥る。
「色々と考えたのよ。あの子を王にする為に。」
ぐりぐりと亀頭を貫かんばかりにヒールの踵を押し付ける。
リオンは激痛に耐える。
「貴方を殺すのが一番簡単なんだけど。そうすると私がすぐに疑われちゃうでしょう?
だから貴方の女好きを利用する事にしたのよ。付き合ってた女性に性器を破壊されて子孫
を残せなくなれば王位に就くのは不可能だと思わない?」
恐ろしい事を楽しそうに問い掛けられる。
リオン王子は玉を蹴られた痛みが引いて来た為、反撃の方策を考え始めていた。
このままでは男で無くされてしまう・・・。
高位の神聖魔法であれば例え性器を切り落とされ跡形も無く潰されたとしても復元出来る
可能だが。ローゼリア女王の様子を見るとなんらかの方策で復元を阻止するだろう事は容
易に予想できる。このまま大人しくしている訳には行かない。
リオン王子は亀頭が引き裂かれるのを覚悟でペニスを引き抜き立ち上がる事にする。
「きゃっ。思い切った事をするわね。」
亀頭は裂けなかったものの強く床に擦れた部分は皮が剥け血が流れる。
リオン王子は遂に立ち上がった。媚薬の効果が残るペニスは未だ勃ち続けている。
「お前の好きにはさせない。」
リオン王子はローゼリアを睨み付けると亀頭のキズを癒す。
媚薬の効果も神聖魔法で打ち消す。
痛みで多少ふらつくものの一対一なら裸でも負ける気はしない。
やっとペニスも萎えてきた。
だが、リオン王子は失念していた。始めからいた、ローゼリア女王の部下である。
完全にローゼリア女王に気を取られていたリオン王子は陰嚢を強く握り締められて失敗に
気付く。
「ぐぅあああ。」
「そのまま握り潰してしまいなさい。」
「良いのですか?」
「いいわ。ちょっと気絶して貰いましょう。」
「はい。」
握り締める力が強くなる。
ぐしゃっ。
双玉が潰れるとリオン王子は気絶して崩れ折れる。
ばしゃっ。顔に水が掛けられる。リオン王子は目を覚ました。
「お目覚めかしら?」
リオン王子は鎖で大の字に繋がれていた。
手と首の部分には余裕があるが、腰と足の方はしっかりと固定されている。
「潰れた睾丸を直した方がいいんじゃない?」
リオン王子は訝しく思いながらも潰れて痛みの残る陰嚢に手を当てると癒す。
ジャリジャリジャリ。鎖が引かれリオン王子は仰向けに固定される。
「さてと。きちんと直ったか確かめてみましょうか?」
ローゼリアはすっかり萎えてしまった白いペニスを扱き始める。
若いペニスはすぐに勃ち上がる。リオンはペニスの根元に激しい痛みを感じる。
「くっ。」
「あら。根元に指輪を嵌めていたのをすっかり忘れていたわ。細くでキツイからこのまま
だとオチンチン切れちゃうかしらね?」
そう言いながら楽しそうに扱き続ける。
リオン王子は苦痛と快感に耐えていたがすぐに射精してしまう。
だが、根元をきつく締め付けられペニスは必死に揺れ動き射精しようとするが精液は先端
から滲む気配すらない。
程無くして綺麗なピンク色をしていたペニスがどす黒く変色してくる。
「そろそろいいかしら。えい。」
ローゼリアはリオン王子の亀頭を掴むと一気に引き落とした。
ゴキっ。
根元をきつく締め付けられていたペニスは折れ、千切れる。
リオン王子の、ペニスを失った股間から血と精液が流れ出る。
ジャリジャリジャリ。今度は鎖が緩められる。
「どうする?直す?それとも諦めて男じゃなくなる?」
ローゼリアは楽しそうに問いかける。
リオンは無言のままローゼリアを睨みつけると千切れたペニスを股間に宛てて癒しの奇跡
を願う。
願いは届き、壊死していたペニスがくっつくと血色も直る。
「まだ諦めないの?うふふ。男の子はそうじゃないと。次はこれね。」
ローゼリアが手にしたのは焼き鏝である。
「えいっ。」
じゅーーーー。リオン王子の亀頭に押し当てられた焼き鏝は家畜の印を刻む。
「あああぁぁぁ。」激しい痛みと熱にリオン王子は悲鳴を上げる。
「今度はこっち。」
じゅーーーー。リオン王子の陰嚢は破れ、中の睾丸に直接当たる。
焼け焦げて半壊した睾丸から精子と血が流れ出る。
リオン王子は激しい痛みに気絶した。
ざくっ。
リオン王子は激しい痛みに目を覚ます。気付いた時、リオン王子の亀頭はペニスから切り
離されていた。鎖は緩められている。
「そろそろ諦める気になった?直しても辛いだけよ。もう男じゃなくなるのは決定なんだ
から。」
それでもリオン王子は神聖魔法で傷を癒す。
しかし、完全には癒しきれない。傷は塞がったものの性器全体にズキズキと痛みが走る。
リオン王子も気力も性器の修復も限界が近い事に気付いていた。
「これで最後にしましょう。」
ローゼリアはペニスと陰嚢の根元に鎖を巻きつけると天井の滑車に掛ける。
リオン王子のペニスを根元から引き千切る気だ。
少しずつ錘を載せていくときつく締まった鎖は性器を上に引き上げる。
あまりのきつさにペニスは勃起というよりも鬱血を起こし大きくなる。
ぶちっ。
遂にリオン王子の性器が千切れる。
「どうする?」ローゼリアが笑いながら問いかける。
リオン王子は千切れた性器を宛てて癒す。何とか繋がったものの性器の色も感覚もおかし
い。
今後勃起するか?射精した時に白い精液が出るか?期待と不安が入り混じる。
「ご苦労様。でも正常に機能するかしらね。」
リオン王子のペニスを軽く擦る。
「確かめてあげる。」
ローゼリアはリオン王子のペニスを口に含んだ。
だが激しい責め苦を受けたペニスは感覚が鈍く中々勃起する様子を見せない。
リオン王子も焦り始める。ペニスがくっついていても勃起しなくては意味が無い。
「これでどうかしら。」
そう言うとローゼリアは指に粘液を付けてリオン王子の後孔に差し入れ、前立腺を刺激す
る。
リオン王子のペニスが緩やかに勃起する。長大なペニスは口に入りきらなくなる。
ローゼリアは両手で刺激を与える。
どぷ。勢い無く出た精液は精子が途中で漏れ出たせいか血が混じった透明が強いものだった。
リオン王子は一応機能している事に安堵した。
だが。
「最後の射精はどうだった?リオンくん。止めを刺してあげるわ。」
「最後だって言っただろう?」
「最後は回復するチャンスの事。最初に言った筈よ。恐怖と絶望を司りし女神リアネージ
ュよ。汝の忠実たる下僕の捧げ物を受け取り給え。汝の化身たる蟻を以って食らい尽し給
え。」
ローゼリアが女神への邪悪な祈りを行うとどこからとも無く現れた蟻達がリオン王子の性
器に群がる。
性器全体に痛みが走る。
「あ、あぁぁぁぁ。」幸いというべきか?感覚の鈍磨した性器は蟻に集られ徐々に大きさ
を減じていても鈍い痛みしか伝えて来ない。
陰嚢が破れていく様も呆然と見つめるしかなかった。
だが、睾丸にまで達すると激しい痛みがリオン王子を襲う。ペニスの方も損傷が酷かった
外部が既に無くなり、無傷の体内部分へと進む。
「ぎゃうぁうぁぁあ!!」
何故か気絶も出来ず激しい痛みに暴れまわる。
蟻が消えた時、リオン王子の股間には穴が開いていた。
リアネージュの蟻はペニスや陰嚢、睾丸、前立腺等全ての性器を食らい尽くした。
リオン王子は意識を失った。
リオン王子が気が付いた時、全てが終わっていた。
リオン王子は全裸で放置されていた為、多くの人達に性器を失った事、リアネージュの蟻
の秘術により、再生が不可能である事まで広まってしまったのである。
当然、隣国の姫との結婚話、国王即位の話は無くなった。
犯人はリオン王子に思いを寄せる女性による犯行として処理済みであり、女神に邪悪な祈
りの代償に既に息絶え、遺体は既に処分されていた。
強大な呪いの代償は自らの命というのが常識。証拠も隠滅されたであろう今ではローゼリ
アの犯行を証明するのは不可能であった。
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投稿:2008.02.27
リアネージュの蟻
著者 ふう 様 / アクセス 18890 / ♥ 2