5.最初の女性教化
どれくらい、時間が経ったのだろうか?そして...今、俺は何処に?
朦朧とする意識の中で、健太は自分の状況を把握しようとしていた。
「気が付いた?」
英愛の声がする。はっとして、健太は身体を起こした。毛布に包まれ、今まで気を失って
いたことを思い出したのだ。
英愛はにこっと微笑んだ。学校では分からなかったが、優しい顔立ちをした美人である。
20代後半に見える。
大きい瞳、目鼻立ちのスッキリと整った顔立ちで、艶のあるセミロングの黒髪が良く
似合って、知らなければ到底、軍人だとは想像もつかない。
「ゴメンね。少し手荒にやりすぎちゃったかな?」
健太は周囲を見回した。自分が寝ているベッドの他に、英愛が座っているパイプ椅子、
そして簡単な洗面台と便器の他には、特に大した設備もない。部屋の窓も小さい窓が、
3つあるだけで、少し薄暗い。
「あのう...ここは何処ですか?」
健太は、普段滅多に使わない敬語に直して、英愛に尋ねた。
「辻元君...だったよね。おめでとう。」
英愛は、健太の質問を無視するように、話を続けた。
「おめでとう。あなたは、神様から選ばれたんです。これから、あなたは、女の子として、
生まれ変わるのです。まだ、運命を受け入れることが出来なくて、いろいろ大変なのは
分かるけど、この教化収容所で訓練と、教育を受ければ、すべては解決する筈よ」
(おめでとう...ってなにがめでたいんだ...?)
英愛は話を続ける。
「ほら、君は腿と腿の間に、こういう邪魔なものがあるでしょ?」
そういって、英愛は、健太の股間のものをズボンの上から、ぎゅっと握り締めた。
健太はどぎまぎした。健太は女性経験はなく、このように自分の敏感なところを女性に
触られたことなど一度もなかったからだ。男尊女卑思想があっても、勿論健太にも肉欲
はある。
更に、英愛は健太のペニスをヤワヤワと揉み始めた。細い指が、ズボンの上から健太の
ペニスに絡みつく。
「こういうものがあったら、いろいろ不便なこと多いでしょ?」
英愛は同意を求めるような口調で尋ね、更に
「辻元君、これ見て!」
と言って、自ら自分のタイトスカートをめくり上げ始めた。
健太は目を背けられない。さすがに女の子に興味を持つ年頃だ。英愛の姿を凝視していた。
捲り上げられたスカートの中から、英愛が身につけた、フリルのついたパンティーが現れた。
ぴっちりと密着した女性用のパンティーは、健太に、それを剥いだ姿を想像させるに十分な
ほどだった。
「ほら、よく見てみて...女の子はこんな風に、ここにはなにもないでしょ?男の子は
大変ね。そんな、窮屈になるようなでっぱりがあって。でも辻元君、君も直ぐにこういう
身体になれるからね」
健太は,ただ英愛の股間を食い入るように見つめていた。
6.最初の女性教化2
「ほら、触ってごらんよ」
英愛は健太の手を掴み、自らのその場所に手を招き触らした。
英愛のパンティーのフリルの感触以外、その場所なんらものがないのが感じ取れる。
女性経験のない健太にとって、股の間になにも付いていないというのは、まるで、全く
違う生物に触れている感覚だった。
英愛は優しい目をしながら、ゆっくり健太の手を持って、自分の股間を摩らせている。
「ほら...女はこの場所になにもないのよ...便利だと思わない?」
健太は、ただ無言で、英愛のなされるままに、英愛のその場所を摩り続けている。
「ほらね、男の子は、この場所に変なものがぶら下がってて...不便だよね。ほんと
早く切り取っちゃったら?」
健太は答えない。というより、まだ何も考えられなかった。
「ともかく...君はこれから暫くの間、いろいろ大変な検査や訓練が待っているけど、
頑張るのよ」
そう言って、英愛は静かに微笑んだ。
健太はまだ、納得の行かない様子だった。自分が今、いったいどうなっているのか、そして、
これからどうなるのか?
納得のいかない様子の健太を見ながら、英愛は静かに微笑んでいる。
実のところ、これが、訓練の始まりだったのだ。最初は、大抵、自分の運命を受け入れる
ことができず、教官に反抗するものが多い。また、手術後、彼ら「女神」候補者には、
地獄のような日々が待っている。
性転換手術後、彼らは、遺伝子的な医学療法を通じて、完全な女性になることができる。
ただ、彼らはその肉体を捧げる労働ゆえ、二つ本当の女性と違う部分がある。
1つは、「女神」たちは、外見上、老化しないこと。もうひとつは、「女神」たちの処女膜は、
性交後、すぐさま再生され、成功時には、常に破瓜の痛みを味わなければならないこと。
そうした状況に中で、英愛の教官に課せられた使命は、ただ男に尽くすことのみを喜びとする「女神」にする洗脳をすることなのだった。
最初に男性器喪失に対する恐怖感を減らすこと。それが今日の英愛に課せられた仕事だった。
英愛は捲り上げたタイトスカートを元に戻し、
「明日からいよいよ女性教化収容所本棟での生活が始まります。明日は身体検査があるので、
ゆっくり休んでください」
と、静かに伝え、病室を後にした。
7.男性器鑑定身体検査
翌日、健太は、英愛に連れられ、建物の外に出ることが出来た。
健太が驚いたのは、建物の周りは、3メートル以上の高壁に囲まれ、正門では常に入場者の
確認を厳重なまでに行い、まるで、刑務所や、捕虜収容所を連想させる施設だった。
無論、健太も、この施設の中におり、到底脱出など不可能なものだった。
施設内の、一番大きな建物には、大きく「大和共和国女性教化訓練所」と大きく文字が
描かれ、どの建物の窓にも鉄格子が嵌められている。
健太は,当にその「女性教化訓練所」と書かれた建物に、英愛に連れられて入った。
10メートルおきに、警備員が配置されており、厳重な体制で管理されているようだった。
しかし、不思議なのは、この施設の内、外にかかわらず、全く男の姿が見えないことだ。
いや、正しくは、さっき建物に入る直前に同世代と思われる男の子が、英愛のような教官に
連れられて歩いているのを、何人か見ただけだった。
健太は英愛に尋ねた。
「どうしてこの施設にはほとんど男性はいないんですか?」
英愛は健太の目を見つめて、にっこり微笑みながら答えた。
「ほとんど、じゃなくて全くいないのよ。ここの職員は全員女性だしね。」
「そうじゃなくて...僕とか、さっきすれ違った同い年位の男の子がいるじゃないですか?」
「あら...」
英愛は以外そうな顔をして
「あなたも、ここにいる以上、女の子よ。勿論不完全だけれども。だから、今日から、
訓練を通じて完全な女の子になるんじゃないの」
そんな会話をしているうちに、「身体検査室」と書かれた部屋に案内された。
消毒液のにおいが、ぷんっと鼻を突く。
さまざまな金属製の医療器具がトレーにきちんと並べられており、ちょうど、病院の診察室を
連想させる部屋だった。
部屋の中には、女医と思われる20代後半の女性と、看護婦と思われる20代前半の女性が
いた。
女医に見える女性は、英愛に簡単に挨拶した後、ニコリともせずに
「鑑定検査担当の戸口菜穂です。そしてこっちが看護婦の柳沢明日香」
と、看護婦の姿の女性を指差しながら、静かに名前を名乗った。
菜穂は非常に利発そうな顔立ちをしている。少しきつい目元は、白衣のせいなのか、際立って
見える。
白衣の下はベージュのブラウス、黒のタイトミニのスカート姿。スカートの裾から伸びる
脚は肉感的で、思春期の健太を魅惑するする大人の色気を持っている。
それに対し、明日香は、クリッと丸い目の、おっとりとした雰囲気を持っていた。
「じゃ、辻元君、私は検査が終わるまで外で待っているから」
と,英愛は、検査室を退出した。
8.男性器鑑定身体検査2
菜穂と明日香、そして健太が、検査室にいる訳だが、菜穂は机の前で熱心にカルテに見入って
おり、明日香は、緊張した表情でじっと立っている。健太も、何をどうすれば良いのか、
分からず、部屋の真中で突っ立ている。
「ちょっと!」
突然、菜穂は責めるような声で叫んだ。
「辻元君...だっけ?わたしは時間がないの。早く検査始めさせてくれる?」
「でも...いったいどうすればいいんですか?」
「そこでズボンを脱げばいいの!早くしてくれる?」
だったら早く言えば良いのにとブツブツ呟きながら、健太はズボンを脱ぎ終えた。
「ちょっと!なにしてるの?早くパンツの脱ぎなさい!」
(えっ...なんでそんなことしなきゃならないんだ!ここで、チンチン晒せろって?)
さすがの健太も羞恥心が沸いてきた。また、彼のコンプレックスでもある包茎を晒すのは、
健太にとって最高の屈辱だ。
「早く!」
菜穂は金切り声を上げる。
厳しく急き立てる菜穂の言葉に逆らえない。健太は、戸惑いながら、自分のパンツに手を
掛け、ゆっくりとずりおろした。
健太の脱衣を確認した後、菜穂は明日香に向かって
「明日香さん、検査お願いします。私が記録しますので」
明日香は
「ハイ!」
と答え、健太の陰茎がよくみえるよう健太の目の前で屈んで、健太のペニスに手を伸ばした。
明日香の視線がペニスに集中する。
健太は恥ずかしくて声も出ない。自分のコンプレックスである包茎を若い看護婦の目の前で
晒しているとは。
明日香は、そうした健太の羞恥心を察したのか、
「大丈夫!恥ずかしがらないで!」
とにっこり笑って言った。
「では、正常時の長さを測ります!」
と,菜穂の向かって言い、ポケットから金属製の物差しを取り出し,ペニスの根元にあてがい,
長さを測り始めた。
明日香は熱心に物差しの目盛りと健太のペニスを比べながら、その長さを測ろうとしているが、
時折り、首を傾げたり、フーンとか、えっと...など小声で呟くのだった。一体何を考え
ながら測っているのか、健太は、気になって仕方がなかった。
そして、明日香は最終確認するような素振りをして、
「正常時3.2センチ、その内皮余り分は1センチになります」
と菜穂に伝えた。すぐさま、菜穂はカルテに書き込む。
「仮性包茎か、真性包茎か調べてくれる?」
菜穂は感情のない声で明日香に命令した。
すぐに明日香は反応した。視線が再び健太のペニスに集中した。明日香はピンセットをポケットから取り出し、そして
「痛かったらゴメンね」
と健太に言った。
明日香は、ピンセットを健太のペニスの先端にぴたりとあてがい、一気にぐいっと根元まで
伸ばした。
ずるっと、包皮が大きく反転したが、勢い余ってピンセットの先端が大きく包皮に突き
刺さった。
(い...痛い!)
健太は一瞬足元がふらついたが、それを見て明日香は
「ゴメン、検査だから我慢してちょうだい...」と謝るように言った。そして暫く角度を
変えながらペニスを見て
「仮性包茎です!」
と菜穂に伝えた。
健太はもう恥ずかしさで、何も考えれなくなっていた。自らのコンプレックスである包茎も、
宣言するかのように若い女性の間で情報が渡りあっているのだ。
検査は更に続く。
9.男性器鑑定身体検査3
正常時の長さの他に、勃起時の長さも測られる。
先ほどと同じく、明日香は物差しを当て、測りやすいよう片手でペニスを固定しながら、
凝視している。
「勃起時、9.2センチです」
と言い、さらに、ノギスを取りだし、太さの検査が行なわれた。
また、虫眼鏡で、陰茎の皮膚の状況の検査まで綿密に行なわれた。
明日香は健太に密着しながら、検査を進めるので、たまに明日香の大きな胸が、ペニスに
ぶつかることもある。
さらに明日香によって、虫眼鏡で、その細部まで、1つ1つ検査されていく、時に
「ペニス包皮下方部にホクロ2つ確認しました!」
や
「亀頭下方部に1mm程度の突起を確認しました」
など、健太ですら知らない事実が、若い看護婦の明日香によってその形,大きさが確認され、
暴露されていくのであった。
そして、確認と同時に写真が一枚一枚、撮られていく。角度、大きさを変えながら、
パシャ...ウイーン...パシャ...ウイーン
とシャッター音と写真をプリントする鈍い音が検査室に響き渡った。
そして、最後に、色度検査というものが行なわれた。
暫く、明日香は、健太のペニスの色と、手元の判断表を見比べていたが、ウンと確認したか
のような素振りをして、
「色度ピンク4級です!」
と菜穂の伝えた。
「4級?!」
それまで、黙って明日香の報告を書き込んでいただけの菜穂が驚いたような声をあげた。
「明日香さん.4級の色なんて幼稚園児の亀頭の色じゃない。そんなことあり得る?」
「でも...」
菜穂に責められたように感じて、明日香は言い返せない。
「私が調べてみます」
と椅子から立ち上がり、健太のペニスの色を検査表と比較し始めた。
暫くした後、菜穂は、驚きと、軽蔑を込めたような表情でちらりと健太の顔を見、そして
「明日香さん、貴方の言うとおり、4級ね」と呟くように言った。菜穂はすぐに椅子に戻り、
カルテを手にとったがフーと息をして、
「15歳で、4級の色なんて...初めて見た」
と、独り言を言った。
「これじゃ...亀頭膜検査も必要ね」
と言うや、菜穂は机の引出しから、金属製の道具を取り出した。
その道具は、ちょうど物体を挟み込む万力を小さくしたようなもので、左右両方からものを
挟む形状をしており、道具の柄の部分は、幅を調整するアジャスターが取り付けられている。
ただ、万力と違うのは、物を挟み込むバーの片側にニードルが備え付けられており、アジャ
スターを絞める方向に回すと、ニードルが物体を突き刺すようになっていた。
菜穂は、指で健太のペニスを掴み、バーの両側をピタリとペニスに当てて固定した。
ニードルの先端が、亀頭の部分に当たっていて、軽くくぼみをつくっている。
「少し、ちくっとするけど動かないでね」
と菜穂が言い、ゆっくりとアジャスターを締め上げる方法に巻き始めた。
ニードルが少しずつ、亀頭の表皮を沈めていく。
アジャスターを2周ほど回した時だろうか、ニードルはプスリと、亀頭の表皮を突き破り、
中に突き刺さった。
「い...痛い!!」
思わず健太は声をあげた。針が敏感な部分を突き破ったのだ。当たり前の行動だった。
だが、菜穂は、全く気にしない様子で、アジャスターの目盛りを確認し、
「やっぱり、亀頭表皮の皮が薄いのね」
とあきれたように呟いた。
10.男性器鑑定身体検査4
健太のペニスの全ての構造、状況が記録され、検査は終了した。最後に菜穂が
「全ての検査は終わりました。明日香さん、英愛さんを呼んできて下さい」
と言った。
健太はパンツとズボンを急いで穿き始めた。
5分もしないうちに、英愛は検査室にやって来た。健太の方を見て、一言
「お疲れ様」
と言うと同時に、菜穂に検査結果を尋ね始めた。
「菜穂先生。大体鑑定価格の見積もりは、概ね幾らになりますでしょうか?」
健太に聞こえないよう、小さい声で尋ねたが、すぐ傍で話している以上、耳のいい健太は
十分聞き取れるのだった。
「とりあえず...検査はしてみましたが、英愛さん...なにせ身体の割には物が
ちっちゃいんですよ。あまり形も良くはない上に...」
と言って、ちらっと健太を見た。
恥ずかしさで顔を真っ赤にしている。
菜穂は、さらに声を小さくして
...ピンク4級なんて初めて見ました」
英愛は、その言葉を聞いた瞬間、思わずプッと噴出し、目を大きくして健太の顔を見て
しまった。
が、健太は何を話しているか凡そ推測が付いている,といった表情をしているので、直ぐに
目を逸らし,再び菜穂と話し始めた。
「では、あまり高値ではないということですね?」
「まあ、1000万程度が妥当でしょうね」
健太は、恥ずかしさと、怒りで身体を震わせていた。自分の大事なものを全て晒され、
暴かれ、その価格まで査定されたのだ。
「とりあえず,辻元君にこれからのことを説明してあげてください。では次の査定が
待っていますので」
菜穂はそう言って、再び机の上のカルテに目を通し始めた。
健太は英愛に連れられ、検査室から退室した。
「これから...まずあなたがここで住む部屋に案内するわね」
英愛は静かな声で健太に言った。
健太は何も答えない。余りにも屈辱的な検査を受け、ある種の放心状態に陥っているよう
だった。
部屋に到着した。部屋は、まるで刑務所の独居房のようだった。
英愛の案内の元、健太一人部屋に入った。直ぐに英愛が部屋の扉の鍵をかけた。
「じゃ、今日はお疲れ様でした」
といい、少し間を置いてから、
「そして...明日は商談がありますから、ペニスをしっかり洗っておいて下さい」
(商談...?)
健太は、一瞬何のことか分からなかった。いや、自分で分からない振りをしたかった。既に、
自分の中で、最悪の状況を想像したからだ。
二人の間で、暫く沈黙が続いた。そしてついに英愛が口を開いた。
「勿論あなたの男性器の販売の商談です。明日購買希望者がこちらに来て、商品の確認を
行ないます。少しでも高値で売らないといけないから...綺麗にして明日の商談に臨む
ようにして下さい」
そう言い残し、英愛は去っていった。
英愛のヒールの音が、コンクリートの床に響いているのを聞きながら、健太は呆然と英愛の
後姿を見つづけていた。
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投稿:2008.07.28更新:2008.07.28
永遠の女神(5章〜10章)
著者 キャプテンヤマト 様 / アクセス 12345 / ♥ 1