「男はこっちだ。おい、お前もだ」
帝国兵であるランドは、自分と同じか年下の少年の襟首を掴んだ。少年は母親と思しき女性と手を繋いでいたが、別れを惜しむように手を離した。
帝国との戦いに負けた小国に待っているのは、ただ服従だけだ。
市街地での戦いをせず、降伏したここの領主は、一見、戦いによる犠牲をなくしたように見えた。しかし死場を失った市民に残ったのは、生き地獄とも言えた。
女は下級兵力として使役している亜人の子を産む道具として扱われ、男は肉体労働で一生を終える。
「おい、そこの娘はこっちだ」
若く美貌を有する女は、軍人の妾となる。
娘はキッとランドを睨みつけた。
「帝国軍人の慰みものとなるくらいなら、私は亜人を選ぶ」
しっかりした目鼻立ち、まっすぐ肩まで伸びた綺麗な金髪。商家の娘であり、名前をミラという。ミラの唇は振るえていた。帝国の横暴と占領された街の知らせを聞き知る立場にいた。帝国が亜人の繁殖用に占領した国の女達を使っていることも知っていた。
「人の子を産める。帝国軍人の妻となれば、平穏な暮らしも約束されるだろう」
ランドの母は、帝国に占領された国の出身だった。父は軍高官であり、生活は苦しくなかった。しかし、高官の子であり、士官学校を出ているにも関わらず戦いに一番近い小隊長に回された。属国の血だからだ。
「祖国を奪った国で平穏な暮らしなど」
「亜人産みとなることがどういうことか君は分かっているのか」
亜人は人間の胸丈ほどの身長で、強靭な肉体と生命力を持つ。頭は悪いが忠誠心は高い。帝国の学者によって作り出された異種であり、オスしか生まれない。人間の子宮に卵と精子の混ざった生殖液を注ぎ繁殖する。生殖行為はヒトのそれと同じであり、陰茎による挿入行動によるが、着床した胎児の成長は早く、1ヶ月もあれば出産となる。
「あれを見たら君も少しは考えが変わるだろう」
ランドはミラを亜人房へ連れていった。
ちょうどこの街の女達が亜人に種付けされるところだった。
女は裸にされ、亜人房と呼ばれる檻の上から吊り下げる。両手は後ろ手に縛られ、両足は大きく広げられ、無防備の膣穴を曝け出したまま、無数の亜人の中に放置されるのだ。
一人の娘が檻の上からゆっくりと下ろされる。
「メルっ」
吊るされた娘はミラの身の回りの世話をしていた者だった。
メルは、手足の自由を奪われ、身動きがとれない。白い肢体は、鎖で拘束され、両足は蛙脚のように広げられていた。純白の肌と綴じだ膣への入り口はまだ純潔を守っていた。
「いやぁ! 下ろさないで!」
「やめさせて! こんな酷い」
亜人の種付けは街を攻略した日の決まりごとのようなもの。
檻の周りには野次馬が集まっていた。
「あの子は少しもったいないな。俺の妾にしてもいいくらいだ」
「バカ、俺らみたいな下級兵に妾なんかくるか」
そんな会話が聞こえてくる。
メルが下ろされると、房に群がる亜人達は我先にと手を伸ばす。
「いやぁああ」
メルの断末魔ともいえる声と檻の周りにいる雑兵の歓声が上がる。
穴という穴に亜人の陰茎が突き刺さる。
「亜人が出す粘液は栄養価が高い。口からも尻の穴からも吸収される。これから先、あのメルという娘の食事は亜人の注ぐ精液だ」
亜人は腰を激しく擦りつけ、快楽をむさぼる。
しばらくすると、一匹目の亜人が射精する。
「んぐうぅう。ごぼっ、ごほっ。ひっ、んむう」
次の亜人が間髪いれず挿入を開始する。
「ああやって一晩中、亜人の群れに放置される。どうだ? 少しは、俺の言ってることが分かったか?」
ミラは脚の力が抜けて、その場に座り込んだ。
「よう、ランド小隊長どの。貴兄は亜人の種付けは嫌いだとかぬかしてたが」
ランドに近づく男は、同じ小隊長のベルモートだった。ベルモートは帝国人でありながら、一般民の出である。ランドより遥かに年長者だが同じ位だった。ベルモートは属国の血の混じるランドが若くして小隊長となっているのが許せなかった。ことあるごとにランドに難癖をつけていた。
「ああ。亜人の交尾をみて自慰する輩が特に嫌いでね」
亜人の生殖は、戦場で行うには効率が悪い。亜人の成長が早いといっても産まれてから成人となるには1年かかる。無駄な亜人を戦線で持つことは非効率だ。戦線で行う理由は、占領した者たちに対する見せしめと兵士の性欲発散だった。
事実、メルの犯されている姿を囲んで、雑兵が陰茎を摩っている。
ベルモートは小隊長という位から、妾を持つことが許されている。これまでの戦いで2人の女を捕まえていた。種付けを眺めながら性交するのが習慣だ。今も鎖で首を繋いだ裸の女を傍に置き、下半身は裸。陰茎はまだ勃起していた。
「ふん。言うじゃねえか。それよりお前の連れている女はなんだ。妾はとらねぇとか言っていた奴が珍しいじゃねえか」
「手続き前だ、俺のじゃない」
「良く見れば、かわいいじゃねぇか。俺の妾にしてやろうか」
「お前、もう2人もいるじゃないか。養っていけるのか?」
妾は一度所有したら養う義務がある。小隊長の給与では一人でも苦しいだろう。ベルモートのような者は、戦場で自分の性欲を満たせればそれでよく、帝都に帰国したら闇の人買いに売ってしまうのだ。暗黙のルールで許されているが、基本的に帝国法規違反だ。
ランドが発したなにげない一言がベルモートの怒りに火をつけた。属国人の癖に裕福なランド。ランドの家であれば何人でも妾を養えるだろう。それなのに妾を捕ろうとしないのも腹立たしさに拍車がかかった。
「お前に関係ない! その女は俺が貰うぞ」
腰にかけた首輪を一つ外し、ミラに近づく。ミラは巨大な陰茎をぶら下げる大男から逃げるようにランドの陰へ隠れた。
ランドのズボンを強く握るミラの手は震えていた。
「た、たすけて」
小さな声だったがランドには聞こえた。先ほどの威勢はすっかり消えうせ、少女の本当の姿があった。ミラにとって亜人産みとなることもベルモートの妾となることも同じに思えた。ミラに亜人産みの悲惨さを教え、少しでも救いの意思を見せてくれたランドに助けを求めた。
妾などに興味は無いが、女に頼られて断ることはできない。
ランドはベルモートの前に立ちはだかると、「汚い物を近づけるな」と鞘におさめたままの剣で、ベルモートの胸元を指した。
「なんのつもりだ?」
「悪いが、この娘は俺の妾にする。今まで一人も捕ってないから、当然の権利だろう?」
「その女が気に入ったのか? ふんっ。お前がいくら言おうと、希望者が2人いれば決定は部隊長だぞ。部隊長は戦果に応じて恩赦をくださる。お前と俺とどっちが戦果をあげているかは明白だ」
戦果の順にいけば、ベルモートの小隊は抜きん出ていた。
「部隊長に言ってみなければ分かるまい」
「わかるさ。前の戦いの時も、上官より先に俺が選ぶ権利を与えられた。しかし、お前がどうしてもと言うなら考えてやってもいい」
「なにが望みだ」
「そうだな、俺と戦って勝てばそいつをくれてやろう」
「決闘か?」
「そうだ。帝国軍規に則り行う」
帝国軍では法規に載っていない二者間の争いの解決法として決闘裁判を行う。力こそが帝国軍の全てだ。
「俺は妾を捕る権利を賭けよう。お前が賭すものは、そうだな……ふふふ」
「なんだ」
「自分のイチモツを賭けろ」
そういってぶらぶら自分の陰茎を揺らした。
「なんだと?」
「負けたら奴隷どもと並んで『啄みの刑』だ」
占領された国の男は子孫を残すことを許されない。強制的に陰茎を失い。性交できなくなるのだ。啄みの刑という名前から想像出来るとおり、肉食の鳥によって啄まれながら陰茎を失う。その鳥を食すことで帝国人は絶対的な支配がかなうと信じられていた。
「どうだ。怖気づいたか? 女を渡して自分のイチモツを守るか? ははは」
ベルモートの大声は周りにいる兵士にも伝わっていた。いつのまにかランドとベルモートの周りには大勢の野次馬が集まっている。血の気の多い下級兵士達は、「いいぞ! やれやれ!」と野次が飛び交う。ここで引き下がったら、小心者と笑われるのは間違いない。小隊長という立場からも部下に示しがつかなかった。理不尽な賭けだが同意せねばならない状況としたベルモートは狡猾だった。
「わかった。受けよう」
野次馬達が、わぁっ歓声を上げた。「決闘だぞ。女にチンポを賭けるんだってよ!」と、噂は瞬く間に広がった。一度、決闘を承諾したら降りることはできない。逃げ出せば、命を失う。大衆の面前で誓ったランドに逃げ道はなかった。
「二言はないな。決闘は明日の正午だ。それまでその女は預けてやろう。明日からチンポを失う哀れな男への手向けだ。せいぜいあの亜人のように腰を振って、一生分のザーメンを搾り出しとくことだな」
ベルモートは大声で笑い去っていった。
取り巻き立ちも三三五五と散っていく。去り際の兵士達の間ではすでに決闘の勝者はどちらか賭けが始まっていた。
「ベルモート隊長とランドだったらベルモート隊長に決まってるぞ。勝負になんねぇよ。勝敗を賭けるより、ランドがチンポを啄まれて泣きだすか賭けようぜ」
ベルモート配下の兵士が去り際に大声で言った。
確かにベルモートと一騎打ちして勝てる者は少ない。ランドも剣術については非凡の才を持つが、体格、力、といった総合的な戦闘力を比べると、その差は歴然としていた。さらに帝国軍伝統の決闘方法は、両者の片腕を鎖で結び合って行うため、剣術に秀でていたとしてもあまり意味をなさなかった。
「いこう」
ランドはまだ座り込んだままのミラに手を差し伸べた。
「あ、あの。私のせいで……その」
「気にするな。といっても、俺が負ければ君はあの男の妾だ。それなりに覚悟しておいてくれ」
「……はい」
ミラは俯くのを見て、ランドは言った。
「まだ、負けると決まったわけじゃない。心配するなとは言えないが、全力をつくす。でないと不能になるしな」
ランドはミラを連れて、宿所へ戻った。小隊長以上は街にあった宿屋の一室を与えられていた。といっても、一人用の狭い部屋だった。
夕食をとり、夜も深くなる。
二人は終始無言だった。
「君はベッドで寝るといい」
ランドは板床に雑魚寝を決め込んだ。
帝国軍の小隊長といってもランドはまだ15歳。女を知らない少年だった。
年の近い少女と二人で一夜を過ごすのは初めてである。
部屋の明かりを消すと、月明かりが窓から差込んでいるのがわかった。
ランドはミラに背を向けていたが、少女がベッドの上で動く気配を感じた。
起き上がると、ベッドの上で白い肌を露出したミラがいた。
「あなたであったら、私は妾の運命を受け入れます。例え少しの間になるかもしれないけれど、私を守ってくださったのに違いはありません。どうぞ、思いの通り精を遂げてください」
未熟さは残るが胸から腰にかけての曲線。手で隠されているが月明かりにくっきりと影を作るほどしっかりと成長した乳房。
ランドは思わず固唾をのみこんだ。
「い、いや。俺はそんなつもりは……」
ミラはランドに手を差し伸べ、ベッドへ引き込む。
「私は初めてなの。どうせならあなたに奪ってもらいたい」
ミラの手はランドのシャツを脱がす。少年と少女は向かい合ったままお互いの体を観察した。
ランドのペニスは大きく興奮した。ミラはランドの股間に顔を埋めた。
「お、おい。うっ」
ミラは舌さきで確かめるように舐め始めた。
ミラの舌が徐々に亀頭全体を舐めまわしていく。
ランドは今までに感じたことの無い快感に悶えた。すぐに絶頂を向かえそうになるのを堪えながら「ま、待ってくれ」とミラの肩を掴んで引き離した。
「やっぱり今はやめよう。実は俺も初めてなんだ。ベルモートに勝ってからにしたい」
「……」
ミラはランドに抱きついた。
「では今夜は抱きしめていてください」
帝国に負け、家族を失い、周りの女の子は亜人産みとなった。今でもあの恐ろしい光景が思い浮かぶ。そして、ベルモートという大男の大蛇のようなペニス。ベルモートは女を自分の欲望を満たす道具としか見ない。ベルモートの妾になるくらいなら、それこそ亜人産みでも同じだとミラは思った。
ミラはランドのペニスをそっと手で包んだ。ビクンビクンと伝わる脈動。ヌルヌルと溢れる粘液。最初は冷酷な帝国人だと思ったが、優しくて純粋な15歳の少年にミラは心のよりどころを見つけていた。
ミラの肢体が体に密着し、ペニスはミラの手に包まれ、ランドは理性を保つのが難しかった。
結局、夜を通してペニスを固くし、股間を濡らした。
それでもミラに射精することは最後までしなかった。
太陽が真上に来る時を見計らってジャランっと銅鑼が鳴らされた。
「昨日は楽しんだか?」
ベルモートが舌なめずりをする。
利き腕には練習用に刃を落とした剣を、もう片方を鎖で繋ぐ。一歩で相手の間合いに入る距離。これ以上は離れることができない。ベルモートとはランドは大人と子供ほどの体格差がある。ランドに不利な条件であることは誰の目にも明らかだった。
「余裕だな。痛い目にあうぞ」
「ぬかせ。一瞬で終わらせてやる……おらっ!」
ベルモートは鎖を引いた、ランドの体は簡単に引き寄せられる。ベルモートは間髪入れずに剣を振るう。
「しねぇ!」
練習用の剣といっても刃がないだけで重さは相当なものとなる。頭に当たれば致命傷となりかねない。
決闘は相手が降参するか戦闘不能となるまで続く。
短く息を吸ったランドは、抵抗するのではなく、ベルモートの力に身を任せ力強く地面をけった。意表をつかれたベルモートの剣は地面を打つ。ランドは後ろに回りこみ、ベルモートの腕をひねり上げた。
わぁ!と歓声が上がる。大穴ねらいでランドに掛けている者もいるようだ。
「ぐぅうう」
「どうする? このまま降参すれば折らずにおこう」
「くそぉ」
ぎりぎりとランドは腕をひねり上げていく。
もう少しでベルモートの関節が限界を超えようとする時だった。
「うっ」ランドは首筋に痛みを感じた。
「なん……。力がはいら……」
ベルモートが見計らったようにランドの腕を振り解く。
「がはっ」
ランドは受身もできずに勢いよく背中から倒れた。
わっと再び歓声があがる。
「どうしたランド、体が痺れて上手く動けないのか? ふふふ」
ベルモートは笑いを浮かべながら言った。
「きさま……」
ランドは髪の毛ほどの細い針が首筋に刺さっているのに気づいた。
手足は痺れ、力が入らない。
「卑怯だぞ……!」
「なんだって? 聞こえねえぞ」
刺さった針の毒でランドは声も出せなくなった。
「声もでないか。だが、痛みはあるだろう?」
ベルモートはランドの腕を掴み捻りあげた。
ごきんっと鈍い音が鳴る。
「かっ……あ」
「さっきはよくもやってくれたぜ。もう片方もっ」
ごきん。
「ぐうううっ」
「ははっ。まいったって言えればなぁ?」
ベルモートはランドの両足をつかみ、逆さまに吊り上げた。
関節のはずれた腕が、糸の切れたマリオネットのようにだらりと下がる。
ベルモートは頭からランドを叩きつけ、地面に押し付けるようにして両足を裂いた。 ごきんごきんと股関節から脚が外れた。
「わるいわるい。勢いで腱まで切ってしまったみたいだぜ。でも決闘に怪我は付き物だ。しょうがねえよなぁ」
決闘で命を落とすこともある。怪我をすることももちろんある。ただベルモートは意図的にランドの手足を不能にした。この機会にめざわりなランドを始末したのだ。相手の命をとってまで出世競争する。帝国では珍しくなかった。
戦力外となったランドは本国へ送還され長い余生を送るか、自決の道をたどるか選ぶことになる。
「心配するな。お前の面倒は俺がみてやろう。ふふふ」
ベルモートは、ランドの無防備な股間を踏みつけた。
「がぁあっ」
「勝負は終わりだ。このまま啄みの刑に移るぞ」
ベルモートは大声を出した。
おおっという歓声。
一部始終を見ていたミラは崩れるように座り込む。
「その女を連れて来い。こいつの目の前で犯し倒してやる」
ランドは裸にされて、ばつ印の木組みに貼りつけられた。
周りには下級兵がたむろする。
「いいざまだなランド。ははは」
「んんぐ」
陰茎を啄まれる苦しみに舌を切って死ぬ奴隷がいる。そのために猿轡を嵌めるのが慣習となっていた。
裸の女が二人、ランドに近よる。一人はランドの乳首を一人は陰茎を愛撫しはじめた。女達はお腹を腫らした亜人産みだ。亜人の精液が彼女たちの糧となっている。自然に男を求めるようになる。啄みの刑を受ける受刑者達に最後の快感を与える役目も彼女たちの役目だ。
しかし愛撫は陰茎を勃起させるまでで、受刑者の欲求は満たされないまま終わる。
女は、勃起した陰茎の先端、尿道口に舌を押し込むように念入りに舐め回す。
「んんんっ」
「どうしたランド。気持ち良いみたいじゃないか。ふふふ、だが次のはどうかな」
十分に粘液が出た尿道にカテーテルを挿入する。
カテーテルは、太さが親指ほどある家畜用の物だった。ベルモートの嫌がらせである。
「ぐうう。んっ、んんっ、んぐぅ」
カテーテルに内側から押され、ランドの陰茎は先端から歪に膨らんでいく。
「すごいぞランド。良くそんな太いもんがチンポにはいるなあ。感心するぜ」
カテーテルは膀胱に達し、尿が勢いよく漏れ出る。
尿がなくなったのを見計らって、陰茎の根元に止血用のリングがはめ込まれた。
勃起したペニスはリングによって充血を維持され、萎むことは無い。
「ランド隊長には俺から特別なプレゼントがあるぞ」
ベルモートが手にとったものは、大きな注射器だった。
「亜人用の増強剤だ。お前をあいつらみたいに『元気』にしてやるよ」
ベルモートは注射針をランドの睾丸に突き立てた。
「んんぐぅうううっ」
「まだもう一個!」
「んぐぅぅ!!」
両方の睾丸が拳大に膨れ上がり、ランドの陰茎がびんびんとさらに腫れていく。
「ベルモート隊長! それはケツに打つんですよ。キンタマ打ったらやばいですよ」
「あーん? そうなのか?」
「悪いなランド。ちょっと間違えた。ははは」
「んふうううぅう。んんんっ」
ランドの体が反りかえる。
「ははは。どうした? 全身がびくびくしてるぞ」
啄みの刑の準備は整った。鎖につながれた肉食い鳥が運ばれる。大きさは鶏ほどだが、鋭く尖った嘴と爪を持つ。
ベルモートは準備が整ったのをみて、あらかじめ両手両足を拘束し、一糸まとわぬ姿としたミラをランドの目の前に置く。
「ふはは。それでは始めろ」
肉食い鳥を止まり木につかまらせる。
「!! いぎぃいいい!」
ランドの喉から甲高い叫びが上がった。絶頂寸前まで敏感になったペニスの先端が小指の爪先ほど削られたのだ。
「はははは。いい声だぜ。よし、こっちも鳴いてみろ」
「ひぃいいっ! いいぁああ!」
ランドの目の前でルモートの大蛇のようなペニスにミラの股間が貫かれた。
「おお? 処女かよ。そうか。ランドにはしてもらえなかったのか。じゃあ俺がたっぷり楽しませてやるよ」
「いやぁああ。んんっ。いぎぃいいっ」
巨大な手で掴まれたミラの小さな体はベルモートの欲望のままに激しく突き挿される。
「ランド。こいつはいいぞ。終わったら貸してやる。って、チンコついてなけりゃ味わえんなぁ!? はははっ」
「っんん。ひぐぅううっ!」
啄みのスピードが上がる。
ランドの全身から大量の汗が流れ、涙や鼻水、唾液が自分の意思とは別に垂れていく。
「どうした? 隊長ともあろう者が、大きな声で泣いて? これを見ろよ。気もちいいぞぉ」
ベルモートはランドの鼻先に、自分のペニスでドロドロになったミラの股間を近づけた。
「はぁん。ああん」
ミラの悲鳴にも似た声に吐息が混じり始める。
「うっ。いく。いくぞ。この快感をもう味わえないなんてかわいそうになっ! はははっ ほら、しっかり見ろよ。お前の代わりにたっぷり射精してやるからな」
「んんっ。んぐぅううう」
ランドの陰茎はぶちぶちっと啄み取られる。細かく切り取られた肉片が、肉食い鳥嘴ですり潰され喉を通っていく。奪い取られた肉片はもう戻ることは無い。啄みが細かく陰茎を削りとっていく。受刑者にとってこの苦しみは永遠にも思えた。
ランドの亀頭が無くろうとするころ。ベルモートはミラの中に気持ち良さそうに射精した。勢い余って、ミラの膣から飛び出したベルモートの精液がランドの顔へと飛び散った。
周りの下級兵がそれを見て陰茎を扱いている。
「お前ら。この女に出していいぞ」
おおっ!と歓声が上がる。
一人目の下級兵がミラを後ろから突き、もう一人が口を犯した。
「ランド隊長、すみませんねぇ」
ベルモートの部下が、詫びれたそぶりもせずに言った。そして、自慢げに自分のイチモツをミラ中へと突き刺す。
「気持ちいいっす。ほんと可哀想に。こんな気持ちいいことがもうできないないなんて。同情しますよ。ふふふ」
「隊長の代わりにこれからたくさん射精してあげますね。ははは」
「隊長みてくれ。こんなに出るぜ」
ランドの顔面に射精する下級兵。
「俺も俺も!」
悪乗りした下級へいたちはじょじょにエスカレートしていく。
「んぐう。んんっ。っんうううう!」
ブチン。ブチン。
肉食い鳥は陰茎の海綿体を啄みだし、頭を振って剥ぎ取っていく。
「おい。みろよ隊長のキンタマ。まだ大きくなってないか?」
「ほんとだ。ははっみろよ、啄まれているのに、がまん汁が垂らしてやがる」
カテーテルを伝って、粘液が大量に垂れていた。
「ランド。その馬鹿でっかいキンタマが亜人なみの性欲をせっせと作ってくれるぞ。お前は一生そんなふうに股間を濡らして生きてくんだ。だが、出したくても出してくても絶対に射精できない」
「あいつら毎日出しても出し切れないくらい元気なのに、大丈夫ですか隊長?」
「ちんこが無くなって、玉だけ残されるなんて。おまけに手足の自由も無い。奴隷以下だな」
啄みの刑は、数十人の下級兵がミラを蹂躙するのに十分な時間を要した。
ランドの股間からはカテーテルが飛び出たまま傷口はとじられた。
こぶし大の睾丸がぶら下がり、どくどくと精液を作り続けている。
前立腺に溜まりきらない精液がドロドロと流れ出していた。
「ランド。お前は戦死ということで本国に通達がいったそうだぜ。お前をここで殺しても良いんだが、俺の奴隷にしてもらうように部隊長に言っておいた。命拾いしたなぁ?」
ベルモートはランドの動かなくなった手足を根元から切り落とすように命じた。
股間に巨大なキンタマをぶら下げ、手足を失ったランドは、肛門を貫らぬかれ、トーチのようにスタンドに固定され、ベルモートの部屋の隅に飾られた。
「これからお前の栄養は水とこれだ」
ベルモートは注射器を手に取った。亜人の増強剤である。
毎日性欲を満たす亜人でさえ1ヶ月に一度しか打たないものを、ランドは3日に一度、直にキンタマへと打たれた。
そしてベルモートは、毎晩のようにランドの目の前で妾たちを犯した。
「そうそう。ミラから聞いたぞ。お前、童貞らしいじゃないか。くくくっ」
ベルモートは、ランドの瓜のように肥大したキンタマを握った。
「んぬふぅううぅっ!」
ぶしゅっと透明な粘液が平らな股間から吹き出る。
「射精したいかランド? はははっ あの日にミラとしておくべきだったなぁ」
そう言ってベルモートはミラの膣に自慢のペニスを挿入した。
これは前線の小さな街で起きた些細な出来事の一つ。
帝国に占領された国ではめずらしいことではない……。
了
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投稿:2008.08.15
啄みの刑
著者 エイト 様 / アクセス 5247 / ♥ 17