通称去勢科の女医玲子さんは未だ迷っていた。
目の前にはかわいいな。と思っていた部下の看護士の青年20歳が全裸で横たわっている。
彼が病院に運び込まれたのは30分程前である。
その時、彼は上半身裸、下はジャージの姿で激痛を堪え切れずに暴れていた。
やむなく鎮静剤を打って眠らせると患部を確認する。
彼のペニスは、尿道の半ば程までが何らかの方法で完全に塞がれていた。
射精しようと激しくペニスは上下するが先走りの一滴も漏れ出ていない。
彼は多分、始めは勃起が収まるまで待とうと思っていたのだろう。
ペニスの異常に気付いて救急車を呼んだ時には既に手遅れだった。
収まらない射精は勃起を維持し、そして思っていた以上に早くペニスに壊死を招いた。
しかし、事はそれだけで済まなかった。
病院に着いた頃には射精出来ない精液が睾丸にまで逆流し、激痛にのたうち回る事になっ
た。
玲子さんはとりあえずシェービングクリームを股間に塗り、元より薄い陰毛を全て剃り落とした。
色白の引き締まった肉体、無毛の股間に限界を超えて勃起した立派な、どす黒く変色した
ペニスが未だ射精を求めて揺れる。
玲子さんは意を決して手術を開始した。
もっと早く来てくれればという思いが消えない。
初期ならばとりあえず尿道の半ば程に穴を開け、精液や溜まった尿を放出して落ち着いた
状態で今後の対応を話し合う事が出来ただろう。
だが、今は萎えて壊死した部分の血液が流出するのは生命の危険がある。
勃起状態を維持した状態で陰茎を根元から切除する必要があった。
玲子さんはまず、陰嚢を根元から縛り、二つの睾丸ごと切り落とす。
そしてペニス根元の皮膚を切り開き、海綿体を恥骨に固定する靭帯を切断してペニスを完
全に切除し、前立腺も摘出した。
目が覚めた時、なんと声を掛ければ良いだろうか?
玲子さんはその事を考えて長いため息を吐くのだった。
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投稿:2009.04.25
悪魔のいたずら
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