友美は十人の男を十人振り向かせる程の美貌とスタイルを持っていた。
更に高校時代は学内で学力テスト五番以下に下がったことはなかった。
当然の如く進学した学校は国内有数の有名校の医学部だった。
しかし、友美の現在の職業は・・・・。巨大財団法人「女子の会」。
友美の実力ならば、医学部の職員になっていても不思議はなかったが、
何故か友美はその「女子の会」に就職していた。
理由はただ一つ、友美が望み、一番好きなことを出来るからだった。
友美は「女子の会」でも頭角を現し、先輩を差し置いて主任になっていた。
主任の上は理事、専務理事しかいないので実質「女子の会」ナンバースリー。
具体的に友美の仕事は有望なドール候補者を探し契約し鍛錬した後会員に紹介するという重要なものだった。又、不要になったドールを別な用途(女子の会会員向けでは無く、女子の会支援男性会員に紹介し多額の寄付金を受領したり、市場に妊娠しない”女”として売りに出す。)に振り向けるという重要な財源確保という役割も持っていた。
とはいうものの友美が一番優れているのは単なる事務実務では無く、医学部出身というキャリアーを生かした断種去勢師の分野だった。
先ずは見つけ出してきたドール候補に契約書を見せ、サインさせた後、パイプカット(通常の輸精管を切断するのみで、一番魅力の無い男達にこれ以上子孫を残させないための処置だった。)をして妊娠させる能力を奪う。次に精巣上体を取り去りった断種を施したドールを女子の会会員に供給し、女子を十分に楽しませ、それが出来なくなったドールは完全去勢した後疑似女性に整形し市場に出していた。
「今日は良いドール候補いた?」
友美は街に散らばっていたドールハント係メンバーの良美に尋ねた。
「はい主任、一名有望なドール候補がいましたので明日契約まで持ち込みます。」
「そう頑張ってね、で、それはパイプカットドール、断種ドール、去勢ドールのどれに仕上げるつもり?」
「はい主任、私は断種手術は習っていますが、まだしたことが無いので断種したいと持っていますし、断種ドールの方が会のお客様にも喜ばれると思います。」
「良美さん、素晴らしいわ。明日は私も見学させてもらって良いかしら?」
「はい、私もそうお願いしようと思っていました。宜しくお願いします。」
翌日友美は良美が準備出来たので手術室へお願いしますとのメッセージをもらい、手術着に着替えて手術室に入っていった。そこには既にM字開脚されたドール候補がいた。
「良美さん、準備万端ね。契約書のサインも終わっているのね。」
「はい主任、今朝全てが終わっていますし、保存用の精子も抜きました。」
ドール候補の男の股間を見るとまだペニスから精液が滲みだしていた。
「何回抜いたの?」
「三回抜きましたので、精巣上体には精子は残っていません。」
良美はハキハキと答え、ガラス瓶を差し出した。ガラス瓶には良美が言った通り10CC程の精液が貯まっていた。
「手続きは全て完了ね、じゃあ、良美さん始めてちょうだい。」
友美は良美にGOサインを出した。良美は男の口にした猿ぐつわを確認すると、M字開脚された男の股間に手を差しのべ、陰嚢を掴んだ。男の体が硬直するのが友美にも解った。
良美は左手の掌に陰嚢を包み込むようにして持つと、右手のメスで切り開いた。
男はうめき声を出したようだったがかまわず切り進めた。
メスを置くと、良美は切り開いた陰嚢に指をいれ右の睾丸を外に引きずり出した。
「先ずは右精巣から始めます。この精巣の上端部のプニョプニョした部分を切り離せば良いんですね。」
「そうよ、睾丸本体と動脈、静脈は傷つけないようにね。」
友美ものぞき込むようにして良美に指示を出した。
白っぽい橙色の空豆大の精巣が良美の掌にあった。
良美は小さめの先端が湾曲したメスを持つと、精巣と精巣上体部の間に刃先を入れた。
メスの刃先は確実に進み二つを切り離した。
神経と血管はそのまま精巣につながっているが、睾丸上体から輸精管の部分は離れていた。
「良美さん、初めてとは思えないわ、私よりも手際良いわよ。」友美は本心からそう言った。
「緊張しています、でも主任にそう言って頂けると嬉しいです。」
良美は少し顔を赤らめると、左精巣を引きずり出した。男は神経が麻痺してしまったのか、ピクリとも動かず、声も出さなかった。
右と同じく左の処置も終わると、良美は切り離した左右の精巣上体を持って引っ張った、男が激しくうめいた。
「良美さん、思い切り引っ張って、男の体から引きずり出せるだけの精管を引っ張り出すのよ、副睾丸はそんなに簡単には潰れないし、精管も切れはしないわ。」
良美は力を入れると精管を引っ張った。30cm程引きずり出したところで、友美はストップをかけた。
「男は腹の中をカキ回されるような苦痛を味わっている筈よ。」
と友美は微笑みながら言った。
「では精管を結索してちょうだい、血管は結んじゃだめよ。切り離して睾丸には血が通う様にしないとドールとして使いものにならなくなるわ。」
良美は手際良く結索し、精巣上体と輸精管を切り取り、精巣をまた陰嚢の中に戻し小さな電子機器を精巣上体があった所に取り付けると陰嚢を縫い合わせた。
「完了です。」
「良く出来たわ、無精子ドールの完成ね。この電子機器は無線で激痛をドールに送ることが出来るから、お客様に危害を与えることは無い訳ね。新型のM−3を付けたのね。」
「はいM−3です。もう私緊張と興奮で立っていられないくらいです。」
「良美さん、アソコがグチョグチョでしょう。」
「主任、何故解るんですか?はい、もう流れ出しています。」
「それは良美さんが立派な断種師の証拠だからよ。エクスタシーを感じながら仕事が出来るなんて素質があるからよ。貴女なら次に去勢の免許も取って断種去勢師にもなれるわ。じゃあ、役得の副睾丸試食会やりましょう。」
こうして男は男の生殖機能は無くしたものの男性ホルモンは出続け、ペニスは機能し精子の無い射精もする事から妊娠させられる心配もなくセックスドールとして女子の会メンバーに珍重された。反抗的なドールには無線で激痛信号が睾丸に送られのたうち回ることになる。その意味では既に男は精神的にも去勢され、女子の会メンバーの言いなりのドールでしかなかった。
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投稿:2012.01.09更新:2012.01.10
断種去勢師
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