「序」
巷には3種類のブルマがいる。まず一番目は自ら進んでブルマになることを志願した者。これは非常に少ない。二番目は、ブルマ検査で不合格となった者。ブルマのほとんどを占める。そして最後は、素行不良(問題児)などで強制的にブルマにされる者。・・・当然三番目はブルマ検査の合否にかかわらず、強制的に男を剥奪されることになる。
「キラーブルマー」
ブルマ検査に合格した男でオレ一人だけが残されたことが納得できなかった。
合格したほかのやつらが次々に保健室から出て行くのにオレだけ取り残されて・・・。
「なぜオレだけ残されるんだよう。もう終わったんだろ。合格なんだから、出て行ってもいいだろ。」
「じゃあなぜ、あなただけ残されたか分かる?」
「なぜって・・・。」
「ブルマを馬鹿にする子はオチンチンを持つ資格はないわ。」
「そ、そんな・・・。」
ついさっきオレたちのブルマ検査を担当した女医に言われてオレは凍りついた。
「アキラ君、あなたはオチンチンの長さ、固さ、大きさ、すべてにおいてブルマ検査は合格とみなされました。しかし、あなたは先にブルマになった子に対し、暴言、嫌がらせなどの男子としてあるまじき行為をくりかえし、挙句の果てにはブルマの子に対し、立小便を強制させて辱める行為をしました。これらのことからブルマ判定委員会は、アキラ君の素行に問題ありと判断し、あなたを男子不適格者とみなします。従ってブルマ検査の合格を破棄し、ここにアキラ君をブルマ相当と判断します。よって、アキラ君にブルマ施術を執行します。」
「じゃあオレ、オチンチン切られちゃうの・・・?」
「切られたいの?」
「嫌です。オチンチン切られたくない。」
「じゃあ、そこの机に置いてあるブルマーを穿きなさい。」
「・・・?」
「さっさと穿きなさい。嫌なら今すぐオチンチンを切るわよ。」
「は、穿きます。」
なんだかよく分からないが、オチンチンを切られたくないのでとにかくブルマーに手を伸ばした。
「よく聞きなさい。あなたはこれまで散々、ブルマの子を馬鹿にしたのだから、その子たちと同じ格好をしてみれば少しはブルマの気持ちが分かると思うの。少しでも反省する気持ちがあるのなら早く穿きなさい。」
女医の口調は怖かったが、ブルマーさえ穿けば助かると思い、ショートパンツを下ろした。
「言い忘れたけど、そのブルマーは直穿きしてね。ブルマーからトランクスがハミパンしているとみっともないからね。」
恥ずかしさもこらえて、言われるままパンツも脱いだ。
(ブルマにさせられるというのはブルマーを穿かされて、恥ずかしい思いをさせるということか・・・。オチンチンを切られるわけじゃないんだ。)
少しホッとした。しかしこれで許してもらえるんだったなら、ここは素直に従ったほうがいい。意を決してオレはブルマーに足をとおした。男物の下着と違い股間に何もついていないボディーラインにフィットするように作られているブルマーは明らかに男の体には似合わない。
「しっかりと上まで上げて穿きなさい。」
女医はそう言うと、腰のゴム部分を無遠慮につかむと、さらにブルマーを無理にきつく穿かせてきた。女医の力は思った以上に強く、股間に痛みを感じるほどだった。
ブルマーを穿き終わると、女医はオレを姿見の前に立たせた。
無理に上げたブルマーの股間に見える、締付けられて窮屈そうなモッコリとした情けない膨らみを鏡で見せられるだけでもオレにとっては十分な屈辱だった。
「どう?恥ずかしいでしょ。少しはブルマの子になった気持ちが分かった?」
「・・・。」
「その格好でこれから学校の中を歩いてもらうわ。」
「いやだ。そんなのいやだ。」
「あなたはこれから罰を受けるの。勝手は許しませんよ。」
そう言われて、半ば強制的に保健室から連れ出され、1年生の教室から同級生のいる6年生の教室までブルマー姿のまま女医に連れられ、「市中引き回し」のように学校中を歩かされた。
途中、男のブルマー姿をからかう声や、笑い声があちらこちらから聞こえてきて恥ずかしくて仕方がなかった。しかし、これで許してもらえるのならと思い、ぐっとこらえた。
一通り校内を歩かされて、また保健室に戻ったころには、恥ずかしさで体じゅう汗まみれになってしまった。
(これで許してもらえる。)
そう、淡い期待を持った時だった。
「本当のおしおきはこれからよ。」
女医はいきなりそう言うと、水道のホースをつかんでオレの穿いているブルマーにいきなり水をかけてきた。
冷たい水をかけられたことで、オレはお漏らしをしたみたいになり、ブルマーのなかのオチンチンも震え上がるほどだった・・・。しかし、何かが違う。ブルマーのクロッチの部分がオレのオチンチンと睾丸を包み込むような感じがしてきた。
「どうやら気が付いたみたいね。そのブルマーはキラーブルマーといって普通のブルマーとは違うの。」
「違うって・・・!?」
「水がかかるとクロッチの部分が収縮して男の子の大事な部分を締付けるようになっているの。」
「そ、そんな・・・。」
急いでブルマーを脱ごうとしたけど、腰のゴムが鋼のように硬くなっていて、骨盤の出っ張りがジャマをしてブルマーがぜんぜん脱げない。
「ムダよ。腰のゴムも水に反応して硬くなる素材でできているの。もっとも、締付けてくるのはクロッチの部分だけだから、ブルマーが脱げなくなるだけで、お腹が締付けられることはないわよ。つまりおしおきが終わるまで、ブルマーは脱げないわ。」
そうしているうちにも、女医はさらにオレの股間に水をかけてきた。じわりじわりと大事なところがきつくなってきた。
恐ろしくなって、急いで保健室の外に逃げ出そうとしたけど、出入り口には鍵がかけられていた。
「ほらほらほら。水をかけるわよ。」
サディスティックな笑みを浮かべた女医の手に握られたゴムホースはオレの股間に狙いを定めていた。
男にはただでさえきついブルマーがさらに収縮してオチンチンと睾丸をさらに締付けてきた。
水をかけられるたびに、ブルマーの締付はさらにきつくなり、大事な部分をつねられるような痛みから、股間を蹴られた時のような痛みにかわっていった。
「もうやめて。痛い、痛い、痛いよう。」
股間の痛みが増大すると、内臓まで締付けられるような感じになり、体中からいやな汗が噴出し、口の中は酸味がしてきた。
もう締付けられる痛みで逃げ回ることもできない。もうオレの股間は限界だ・・・。
股間を手で押さえてその場にうずくまっても、容赦なく女医はオレのブルマーめがけてなおも水をかけてくる。
そんなとき、ブルマーに締め付けられるオレの男の部分が無意識に勃起し、ブルマーに抵抗し始めた。しかし、特殊なブルマーに締め付けられた状態で勃起してしまったオチンチンはブルマーの中ではどこにも逃げ場はなく、さらに苦痛を増幅させるだけだった。
「もうやめて。痛い。潰れちゃう。」
苦痛も限界に感じた時、オレの股間から鈍い音と、今までと違った痛みが広がってきた。その瞬間、意識も遠のいてしまった。
「目覚めて」
「クスクス」という笑い声で目が覚めると、オレは保健室のベッドの上に寝かされていた。
オレのまわりで笑っていたのは以前オレがからかっていたブルマの子たちだった。
(何でこいつらがここに・・・。)
「やだぁ、コイツ目が覚めたみたいよ。」
「先生、アキラが目を覚ましました。」
(そうだ、オレはブルマーを穿かされて・・・。)
我に返って自分の股間を見てみると、あのおぞましいブルマーはすでに脱がされていて、裸にされた股間には、あのブルマーに圧迫されて赤く鬱血したオチンチンと、押し潰されて黒く変色した睾丸が裂かれた袋から引き出されてみんなの前でさらし者にされていた。
「うわあああ。オレの・・・。」
急いでオレは袋から引き出されていた睾丸を袋の中に戻そうとしたけど、指に触る感触はこれまでの睾丸のそれではなかった。
「あきらめなさい。もうあなたの男性器は使い物にならないわよ。嘘だと思うなら勃起させて御覧なさい。」
「そ、そんな・・・。」
いくらオチンチンに力を入れようとしても、股間のオチンチンは全く反応しなかった。
「今は麻酔で痛みがないけれど、このまま潰れたオチンチンとタマタマは早く、切ってしまわないと危険よ。それにタマタマが機能しないとなると、そのうちにオチンチンも萎縮してしまうわ。」
「そんなのいやだー!!ブルマーも穿いたし、あれだけ痛い思いをしたんだから、もう許して男に戻してくれよ。」
もう、オレはプライドもすべて捨てて泣いて女医に頼むしかなかった。
「いまさらなにを言っているの。あなたに対する罰はブルマになることなのよ。もう男の子には戻れないのよ。」
「そんなぁ・・・・。」
すると、オレはいきなり女医に薬品がしみこまされたタオルを顔に押し当てられ再び意識を失ってしまった。
再び目を覚ましたら、さっきと同じベッドの上だった。しかし、さっきと違うのは俺がからかったブルマの子がいなくなっている以外に、ベッドの横の机にガラス瓶が置かれていることだった。
そのガラス瓶に入っていたものは・・・。信じたくないけど恐る恐る股間を触ってみた。
「ない!ないよう!」
股間に手を当ててみると、男を主張する出っ張りは何もなく、丸いわずかな膨らみしかなかった。
「目を覚ましたのね。どう、自分がブルマになった気持ちは。」
「・・・。」
「あらあら、泣き出しちゃって。でも、もう泣いても遅いのよ。これからは少しでも早くブルマとして順応することを考えるの。それに、あなたがブルマになった時点で今回の私の役目は終わりよ。ブルマ判定委員会にはあなたがブルマになったことをしっかりと報告しておくわ。それに今は穿いているブルマーはキラーブルマーじゃなくて普通のブルマーだから安心してね。もちろん、もうあなたにはキラーブルマーに潰される物はついていないしね。」
「いやだよう。オレを男に戻してくれよう。ブルマなんかになりたくない。これからもオレは男として生きていくんだ。」
オレはその場で泣きながら、力いっぱい女医に抵抗した。キラーブルマーを穿かされ、オチンチンと睾丸を潰された痛み、悔しさ・・・すべてをその場で女医に当り散らした。
「聞き分けのない子ね。それならばいいわ。こっちにいらっしゃい。」
女医に手を引かれてやってきたのは男子トイレだった。
「自分は男だと言うのなら小便器でやってみなさい。ブルマにできるものならね。」
「・・・。」
「それで男なんてよく言えるわね。ほらほら、ブルマーの中からオチンチンを出してやってごらんなさい。さあ、早く!男だと言うからにはオチンチンを持ってオシッコしてみなさい。」
逃げることもできずに、オレは小便器の前で立ち尽くすしかなかった。トイレにいる男の子たちの視線が辛い。
「ほらブルマーを下げて。」
無理やり女医にブルマーを下げられ、何も付いていない股間をそこにいるみんなの前でさらされ、涙があふれてきた。
「あらあら、かわいいオチンチンね。どこについているのかしら。先生に分かるようにしっかりつまんで見せて。」
もう今のオレに立ちションができないことくらい女医は当然知っている。でも、この状況はついこの前までオレがブルマの子にやっていたことそのものだった。
男の大事なものを失って思い知らされた。もう抵抗するのをやめた。
「その後」
学校に戻ると、はじめはブルマになったことで周りからからかわれたりもした。仲がよかった男友達のグループとも一緒に遊べなくなった。それに、もう男扱いされなくなったことが一番辛く悔しかった。
しかし、どんなに悔しくても学校では笑って、家に帰ってから思いっきり泣いた。
3学期が始まると、4月からの中学の制服が届いた。セーラー服を見ると、改めてもう男には戻れないことを思い知らされた。
(本当は学ラン着たかったな・・・。)
ふと襟元を見ると、名前の刺繍が「アキラ」ではなく「アキ」になっていた。(本当にブルマになっちゃたんだな。4月からは「アキ」としてがんばろう。)
そう強く、自分に言い聞かせた。
おしまい
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投稿:2012.03.07
キラーブルマー
著者 やかん 様 / アクセス 21662 / ♥ 23