「地獄のブルマ検査」
「序」
二時間前
「ごめんね。だいじょうぶ?」
「だいじょうぶです・・・。」
ボクは街で偶然若い女性とぶつかって、二人とも転んでしまった。幸いたいしたことはなかったけど、転んだ時にその女性の手がちょうどボクの股間のところにきて、それが少し気まずかった・・・。
「治療」
「吉川さんどーぞ。」
「吉川ハルキ君ね。どうされました?」
(あっ、さっきの・・・。)
ボクの前に現れた女医さんはさっき街でボクとぶつかった女性でした。
「あら、キミは・・・。いつもの先生がお休みなので今日は私が診察します。次回からはまたいつもの中田先生なので安心してね。ところで、今日はどうされました?」
「口の中が痛くて。」
「では診てみましょう。台たおしますよ。」
かかりつけの歯医者で、先生が違うこと意外はこのときは何気ない受け答えだったけど・・・。
「はい。大きく開けてね。」
「・・・・。」
「あらあら、ひどい虫歯だらけじゃないの。痛いでしょ。」
「うー・・・。」
「じゃあ、削るわよ。」
キュィィィィン
「吉川君、来年は中学生よね。決心はついているの?」
(えっ?なんで先生そんなことまで知っているんだ?・・・あっ、保険証見たんだ。でも「決心」って何のことだろう。)
「いきなり言われてもわかんないもんね。でも、とっても大切なことなのよ。」
「歯の治療の決心はとっくについています。男だから歯の治療くらい怖くありません。」
(何のことを言っているんだ先生は?)
20分後
「はい。カチカチ噛んでみて。どう?」
「ありがとうございます。大丈夫です。」
「下の3本は削って詰め物をしておいたから。でも、上の歯はかなり酷いから残念だけど抜くしかないわね。」
「抜く!?」
「だって、歯の根っこしか残っていないから、仕方がないわよ。ちゃんと麻酔するから痛くはないわよ。」
「・・・わかりました。」
「抜歯するから、みんな準備して。それからついでにアレもやっちゃうから、そっちの準備もしておいて。」
「はーい。わかりました。」
看護婦さんたちがボクのところに、手際よく次々と抜歯の道具を持ってきました。でも、普通の抜歯では見かけない器具が見えたのに少し不安を覚えたのですが・・。そもそもアレッて・・・。
「口の中に注射するから、大きくアーンしてね。」
「・・・。」
「少し眠くなるかもしれないけれど、眠くなったら寝てしまっていいわよ。そのほうがやりやすいしね。」
しばらくすると、本当にだんだん眠くなってきました。ただ、そのときの記憶の最後に、なぜか看護婦さんにズボンのベルトをはずされたような気がします。
「目覚めて」
目が覚めると、すっかり歯の治療は終わっていました。
「よく寝ていたわね。先生たちもやりやすかったわ。それとこれを見て。抜いた歯だけど、こんなにひどい虫歯になっていたの。」
そう言って、先生は根っこだけになっていたボクの虫歯を見せてくれました。
治療も終わったので、治療台から降りようとしたら、なんか体がいつもと違う・・・。フワフワした感じで・・・それも特に下半身が・・・。
「あっ!まだ新しい体がなじんでいないから、無理な動きをしちゃだめよ。」
(無理な動きって・・・。そもそも何なんだこの感じは・・・。)
意味もわからずさっきまで自分が寝ていた治療台の横を見ると、トレーに乗せられているモノに目を疑いました・・・。
「先生、あの台の上にあるの・・・。」
「気が付いた。あれはハルキ君のオ・チ・ン・チ・ン。」
「嘘っ。そ、そんな・・・。」
すぐにパンツの中に手を入れて確認しました。
「ない。なくなってる。」
衝撃のあまりまた気が遠くなってしまいました。
再び目が覚めると、泣きじゃくるボクに先生はこう言いました。
「ハルキ君、実は3日後にキミの学校で行われるブルマ検査だけど、今年の検査、施術は私が担当することになっているの・・・。さっき街でぶつかった時にあなたの大事なところに偶然手が触ってしまったのだけど、そのときにわかったのよ。あなたが6年生なら今年のブルマ検査は残念ながら・・・って。で、キミの保険証を見たら本当に6年生だったから・・・。」
「・・・・・。」
「歯の治療の前に先生『決心はついた?』って聞いたでしょ。あなたは歯の治療の決心だと思ったみたいだけど、あれはブルマになる決心のことよ。『男』なんて言っているくらいだから、あなたは自分がブルマになることは考えていないんだな・・って、先生分かったわ。ブルマになる覚悟がないままみんなの前で『不合格。』って言われるより、ここで施術しちゃったほうが、後でかわいそうな思いをしなくていいかなと思って・・・。それに、どっちにしてもキミのオチンチンだとブルマは決定だったから。」
「でも・・・、だからって・・・。」
「悔しい気持ちはよくわかるわ。でも、仮にその場で『不合格』ではなくて『再検査』にでもなったりして、結果が出るまで来年は学ランかセーラーか悩むより、ここできっぱりと結論を出しておいたほうがあなたのためよ。学校のほうにも先生からちゃんと言っておくから。それに取っちゃったオチンチンはもうくっつかないしね。」
「・・・。」
「どうしたの? 何か言いたいの?」
「だからって、だからって、たとえ不合格でも断りもなく切っちゃうなんてひどいじゃないですか。不合格でもボクは最後の日まで男の子でいたかった。」
「あら、そう。男の子でいたかったのね。」
「はい。」
「じゃあ、ブルマ検査が終わるまでは男の子でいられるようにはしてあげられるわ。もちろんオチンチンはくっつかないけど、ブルマになったこと誰にも言わなければ3日間は男の子でいられるわ。でも先生は隠さないほうがいいと思うけどね。それでいいのね。」
「はい。」
「後で後悔しても知らないわよ。フフフッ・・・。」
このときの笑みが何を意味しているのかはそのときはわかりませんでした。歯だけではなくオチンチンも抜かれてしまったショックでその日は涙が止まりませんでした。しかし、家でも学校でもブルマにさせられたことは誰にも言いませんでした。トイレだけは辛かったけど、この3日間はなんとか男の子でいられることができました。
「地獄のブルマ検査」
ブルマ検査当日。学校に着くと朝から男子はトイレに行くことが禁止になりました。
(ボクがブルマだということはいつ頃みんなに知らされるんだろう。みんなびっくりするかな・・・。でもオシッコ我慢するのが辛い・・・。)
そんな気持ちで時間だけが過ぎていきました。
「六年一組男子は今からブルマ検査をやるので保健室に集合しなさい。」
校内放送でボクたちのクラスが呼ばれました。
(ボクはもうブルマになっているから、教室で待っていれば・・・。)
「吉川君。何やっているの。呼ばれたでしょ。」
「あっ、スミマセン。」
(そうか、保健室まではみんなと一緒に行かされるんだ。)
しかし、保健室の前についてもボクには何も起きませんでした。そうこうしているうちにブルマ検査についての説明が始まってしまいました。
(もしかしてこのままボクもブルマ検査に・・・。そんなことはないよね。)
そう考えると、だんだん心に焦りが出てきました。
「今から皆さんには並んでブルマ検査を受けてもらいます。検査の内容は『放尿検査』、『通常状態検査』、『膨張率検査』です。『放尿検査』ではもう皆さん、ずっとオシッコ我慢していて辛いだろうから、床に張られた赤いラインの所に立って1メートル離れたバケツに向かってオシッコをしてもらいます。これはちゃんと目標に向かってオチンチンからオシッコができるかの検査です。『通常状態検査』は普通の状態で皆さんのオチンチンの大きさやタマタマの大きさを見ます。『膨張率検査』では、ここにいる看護婦さんに優しくシコシコしてもらって、皆さんのオチンチンがどれだけ大きくなるか、ちゃんと皮は剥けているかを見させてもらいます。ではこれから皆さんのブルマ検査を開始します。」
保健室の中に入ると3日前僕のオチンチンを切ったあの女医がいました。
「さあ、さっきの説明の通りブルマ検査をやりますから短パンとパンツを脱いでロッカーにしまったら、また並んでください。」
(まずい、どうしよう。あの先生ボクにはもうついてないこと知っているのになんで何も言ってくれないんだ・・・。)
逃げることもできずにズボンとパンツを脱ぐしかなかった。
「なーに、吉川チンポ隠しているんだよ。もったいぶるな。」
パンツを脱いだら股間を隠すしかない。だってボクには・・・。
ボクがブルマになっていることを誰にも知らされないまま、ボクは最初の「放尿検査」の列に並ばされてしまった。前に並んだ子達はすぐに「放尿検査」終わると次の「通常状態検査」と「膨張率検査」をその場で受けていた。
(まずい、次はボクだ。みんなは普通にできても、今のボクは・・・。)
自分の順番が来ても股間を隠して立ち尽くすしかなかった。
「吉川君、早くそこからバケツに放尿してください。」
そう言ったのはあの女医だった。
「えっ・・・。」
一瞬、耳を疑った。
「何をやっているの。キミがおわらないと後ろの子達ができませんよ。」
「吉川、俺たちだってガマンしているんだぞ。早くしろよ。」
「何、つっ立てんだよ。」
周りのせかす言葉と女医の思いがけない言葉に呆然としていると、見かねた看護婦さんに、股間の手を払われてしまった。
「恥ずかしがらないの。さあ・・・・。先生!この子。」
「訳あってそのことは知っています。しかし、男子の名簿に名前がある以上彼も男子です。従って吉川君も男子としてブルマ検査を受けてもらいます。」
女医の冷淡な発言に看護婦さんも黙ってしまった。
何も付いていない股間をクラスメートの前で白日の下に晒され、赤面するしかなかった。
「吉川って女だったのかよ。」
「それでどうやって立ちションするんだ?」
周りのざわめきに涙があふれてきた。そのとき、それまでの緊張が緩んでオシッコのガマンが限界点をこえてしまった。
「あっ!(しまった!!)」
あふれ出たオシッコはつま先の辺りをめがけ勢いよく噴出した後、すぐに勢いがなくなり、足を伝いながら垂れていってしまった。
(まずい。とまらない。)
「すげー。女が立ちションベンしているぞ。」
みんなの目が股間に注目する。すぐに股間を手で押さえたけど、オシッコは指の間からにじみ出てきた。
「はい。吉川君『放尿検査』は失格です。『放尿検査』は普通オチンチンをちゃんと摘んでおこなうものよ。男の子なんだから立ちオシッコぐらいできるでしょう。」
女医は無表情でそうボクに告げた。
(オチンチンがないボクがどうやったらオチンチンを摘んだり、立ちオシッコができると言うんだよう。)
「もうやだ・・・。許して。」
「まだあなたのブルマ検査は終わっていません。このまま『通常状態検査』にいきます。吉川君、股間を前に出してオチンチンをよく見せてください。」
「この前ブルマにされた時に切られて・・・ついていない。」
「それでよく男子を名のれるわね。さあ、オチンチンをよく見せなさい。」
泣く泣く、女医に股間を突き出した。
「あら、かわいいオチンチンね。どこについているのかしら。それに、男の子にこんな逆三角形の隙間があったかしら。」
「・・・。」
悔しくて、悔しくて涙が止まらない。既にブルマ検査を終えたみんなは、ボクを残して教室に帰ってしまった。
「オチンチンそのものが確認できないわ。『通常状態検査』もダメね。引き続き『膨張率検査』をします。キミのオチンチンをめいっぱいの力で思いっきり勃たせてみて。」
「そんなこと言ったって・・・。」
「看護婦さんに弄られるのが嫌なら自分でシコシコして大きくしてもいいのよ。」
(だってボクにはもうオチンチンが・・・。シコシコしたくても・・・。)
「オチンチンが見えるようにしっかりと勃たせなさい。あなたは男の子なんでしょ。男の子なら普通にそれくらいできるわよね。」
「できない。できないよう。」
「あらそう。言い訳をするのね。まったく惨めな男の子ね。立ちオシッコもできないし、勃起もできない。それでどこが男の子なの?」
「だって、もうオチンチンが付いていないことを知っていて無理やりできないことばかりやらせるんだもの。それに、オチンチンがないのになぜブルマ検査をやらなくちゃいけないんだよ・・・。」
もう泣きながらボクは女医に逆らった。
「何言っているの。3日前あなたが『最後まで男の子でいたい。』って言ったからお望みのように、これまで男の子として扱ってあげているじゃない。男の子ならブルマ検査を受けるべきよ。それに私はあの時『ブルマ検査が終わるまでは』と言ったはずよ。それをあなたは了承したのだから、『オチンチンがない』なんて言い訳はブルマ検査を受けない理由にならないわ。とにかく最後まで男の子としてブルマ検査は受けてもらいますからね。」
「そ、そんな・・・。」
「わかったら、早くオチンチンが見えるように股間を突き出しなさい。」
オチンチンが見えるようになんて言われても、もう切られて付いていないのだから見せようがない。仕方なく何も付いていない股間を無理に突き出すほど惨めなことはない。でも、もう言われるがまま股間を突き出すしかなかった。
「ほら、ちゃんとお股に力を入れて。」
力を入れたからといっても何も変わることはない。
「たとえ不合格なオチンチンだって、最後はみんなしっかり勃たせるわよ。たとえもう切られちゃうとわかっていても、最後にしっかりと男の子を主張するように立派に勃たせるわよ。フフフッ。今のあなたのお股じゃ男の子の最後すら主張できないわね。」
(だって、そうしたのは先生じゃないか。)
「吉川君『膨張率検査』も失格です。よって、彼をブルマ相当と判断します。」
すると、突然女医はボクの股間に指を差し入れてきた。
「はうっっ。」
「あら、まだ3日だと言うのに、もう出来上がってきている。いい?ブルマになるとここに女の人と同じ退化したオチンチンができてくるのよ。とてもちっちゃいし、オシッコの穴もないから立ちオシッコには使えないけどね。変な声をあげるくらいだからもう、感覚は芽生えているのね。」
そう言うと、女医はボクの生えかかったそれを無遠慮にキュッと摘んだ後、指でパチンとはじきました。
「ぎゃっ!痛い、痛い。」
「フン。はじめから素直にブルマになっていればこんなことにはならなくてすんだものを。少しでもブルマ宣告のショックを和らげるためにあのときに切ってあげたんじゃない。それなのにこっちの気持ちを無視してブルマが男の子のマネをするからこうなるのよ。それに、みんなの前で立ちオシッコができなくて惨めに足に垂れ流す姿なんか見ものだったわ。これに懲りてもう男の子のマネはしないことね。それともそのお股で毎日、トイレで立ちオシッコの練習をしたら、またオチンチンが生えてくるかしらね。フフフッ。」
もうボクはその場に股間を押さえて泣くしかなかった・・・。
「何をいつまでもメソメソ泣いているの。男の子として扱ってあげるというあなたとの約束は守ったんだから、先生恨まれる覚えはないわ。それでも男の子に未練があるのなら、さっきのブルマ宣告を撤回して合格にしてあげる。オチンチンもタマタマもないのに男の子というのもあなたにはお似合いかもしれないけどね。最後に聞くわ。このまま男の子でいる?それともブルマがいい?あなたに選ばせてあげる。」
強い口調で女医は聞いてきた。ボクに男の子かブルマか選べといわれても、もうオチンチンを切られてしまっているため今はブルマしか選択肢はない。
「ブルマでいいです。」
(せめて最後の3日間だけ男の子でいさせてほしかっただけなのに、なんでこんなことになるんだ・・・。)
女医のこれまでの言動に悔しさと怒りがこみあげてきたが、そう答えるしかなかった。
「そう。ブルマがいいのね。わかりました。改めて吉川ハルキ君をブルマを宣告します。同時に吉川ハルキ君に対するブルマ検査を終了します。」
すべての検査の終了が告げられると、結局惨めな姿を晒されるだけ晒されてようやくボクのブルマ検査は終わり、もう僕は逃げ出したくて、すぐにロッカーに向かいました。しかし、いくら探してもさっき脱いだ短パンとパンツがありませんでした。
「さっきも言ったでしょ。男の子扱いをするのはブルマ検査が終わるまでだって。オチンチンもタマタマもない子はもう短パンを穿く資格はないわ。あなたのブルマ検査は終わったんだから、もうこのブルマーを穿きなさい。」
そう言って、女医はボクに紺色のブルマーを差し出してきた。
「・・・。」
「いやなら、そのまま裸のお股の丸出しの格好で帰ってもらうしかないわね。そしてクラスに戻ったら、オチンチンを切られたお股をもう一度みんなによく見せてあげなさい。『これがボクのオチンチンを切られた跡です』ってね。それがいやなら、さっさとブルマーを穿きなさい。」
もう、とにかくブルマーに足を通してそこから逃げるしかなかった。保健室を出たら声を上げて泣いた。
「その後」
ブルマ検査の次の日から学校は夏休みに入りました。
夏休み明けに女の子の格好で登校する時は不安で仕方がなかったけど、特にかわったことは起きませんでした。
それにボクと同じ日にブルマ検査を受けた男の子達は、サディスティックで鬼のようなあの女医の行為に恐怖を感じたためか、その後も誰もあの日のことを口にすることはありませんでした。
しかし一部の事情を知らない違うクラスの子達からは、ブルマがブルマ検査を受けたということだけが伝わり、卒業までの間「オトコオンナ」と言われたことが辛かった・・・。
ただ、今でもどこかであの女医が自分の思いのままに男の子をブルマにしていると考えるとゾッとします。
(おしまい)
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投稿:2012.04.18
地獄のブルマ検査
著者 やかん 様 / アクセス 25325 / ♥ 2