ボクは24年生きてきた。
その中で、いつも見る夢がある。
ペニスがなく、すっきりした股間になる夢だ。
朝、フトンの中から出る時にそういう夢を見て目覚める。
なぜだろう、ボクは女になりたいのか。
ペニスのない股間に憧れているのか。
何もなくなった股間の感覚に興味がある。
性転換手術をすれば、その感覚を知ることができると思う。
ただ、いろんな問題があって、できない。
お金。その後の生活の不安などだ。
そんなことを考えながら日々を生きていた。
パンツの中でペニスが半立ちになったとき、その圧迫感が邪魔に感じていた。
今は違う。
足を組んでいても股間につっかえるものはない。
性的に興奮しても勃起して圧迫感を感じさせるペニスはもうない。
ペニスのあった頃は、性的快感がペニスの周辺のみだったが、ぺニスを失った今は、その事実を認識するだけで股間から手の先に抜けるような快感を感じる。
会社を辞めてから3か月。ボクの股間は知り合いの医者の手によって完全に女性のものに改造されていた。
ベッドに寝転び右手を自らの股間にあててさする。
何もない。
女性の股間だ。
この事実を認識することでボクは快感を得る。
水着を着て、自分の股間を見る。
何もないのがよくわかる。
いい感じだ。
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投稿:2012.11.25更新:2012.11.25
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