第5章 「3日目 まだ男の子」
缶詰め生活も3日目となり、昨日ブルマになった(かなり中途半端な)ボクは、昨日と同じように宿直室で目を覚ましました。
しかし昨日までとぜんぜん違うのは、男の子なら朝、無意識になる股間のテント状の膨らみは当然なく、目覚めたときからもう男の子ではないんだということを嫌でも実感させられました。
しかし、それ以上にボクを苦しめたものがトイレでした。女子のようにしゃがんでやろうとすると、オシッコの穴がオチンチンのあったところに付いているため便器の外に場外ホームランしてしまう。かといって、男子用の小便器でやろうとすると、始めこそ勢いがあるため前に飛ぶけれど、狙いが定められず飛び散り、しだいに勢いがなくなり足を伝ってしまう。
こんな惨めな格好をシンジとリョウヤに見られるわけにはいかず、2人がトイレの中にいないときを見計らって、コソコソと素早く用を足すつもりでトイレに入ったまではいいけど、必ず便器の外にあふれ出たオシッコを処理しているうちに、必ずと言ってもいいほどあの二人に見つかってしまう。
男子スタイルでも女子スタイルでも十分にオシッコができないボクの現状に、シンジとリョウヤはニヤニヤして見ていた。
特に、もうオチンチンの付いていないボクが小便器で用を足そうとしている姿は、2人には興味があるのだろう。
「ユウイチ、お前は男か、女か?」
「チンポ切られた痕を俺たちによく見せてみろよ。」
「コソコソしていないで、オレたちの見ている前でよくわかるようにションベンしてみろよ。」
などとはやし立ててくる。
トイレに行くたびに惨めな思いをして、もう我慢も限界だった。その日のお昼ボクは保健室に行くと、弁当を食べている女医さんにこのことを直談判しました。
「酷いじゃないですか。オチンチンがなくなったことでトイレには苦労するし、あいつらには馬鹿にされるし・・・。どうせブルマにさせられるなら3日間ぐらい施術を待ってくれてもよかったじゃないですか。」
「あら、そう。ユウイチ君はオチンチンがあれば何も苦労がなかったのと言いたいのね。」
「・・・。」
「そんなにオチンチンが欲しければ今すぐに付けてあげる。でも、ブルマと判定された以上あなたを男の子に戻すことはできないけどね。」
このときは、女医さんが言っている意味がどういうことかわかりませんでした。
「じゃ、今すぐブルマーを下ろしなさい。」
オチンチンがまたボクの股間に付くということの期待もあり、言われるがままブルマーを下げました。
(エッ!?)
「はい。新しいオチンチン。」
女医さんは弁当の中に入っていたウインナーに爪楊枝を半分ほどさした後、反対側をボクのオシッコの穴に差し込んで、これがオチンチンだと言うのです。
「な、何ですか。これ。」
「ユウイチ君の新しいオチンチンよ。立派なものが付いたでしょ。」
股間にウインナーを付けられた惨めな姿にさせられた衝撃に、呆然としていると、
「昨日も言ったでしょ。ブルマはオチンチンに未練を持ってはダメだって。さっきのあなたの抗議も、『ボクは男の子に戻りたいです。』っていう未練そのものなのよ。確かにトイレは不便かもしれないけど、ブルマなのに男子トイレに入っていけば、あの子達に付きまとわれるのは当たり前でしょ。」
「・・・。」
「うーん。でもあなただけを責めるのは少しかわいそうね。だったら特別に一時だけだけど、男の子に戻してあげる。明日には仮設橋ができてここを出られるらしいから。本当にあなたから『男の子』が完全になくなってしまう前に、最後に一度だけ男の子にしてあげる。」
「だけど、もうボクには・・・。」
「心配しなくていいの。こっちにいらっしゃい。」
手招きされるまま女医さんのところに行くと、女医さんは自分の膝の上に
ボクを座らせました。
「ユウイチ君は男の子よ。」
そう言うと、女医さんの右手がボクのオチンチンのあった痕の梅干にのびてきました。そしてそのまま指でボクの梅干を優しく何回も丸を書くように弄り始めました。
「あっ。ああっ。」
突然の女医さんの行動に思わず声を上げてしまいました。
「気持ちいい?気持ちいいよね。50%ブルマだからオチンチンがなくなったといっても、体に埋もれている部分はまだ残っているからね。」
「ウッ。」
「ほらほら、硬くなってきた。」
座らされたまま、左腕で抱きかかえられ、右手で弄られボクはもはや俎上の鯉状態にさせられてしまいました。
なおもやまない女医さんの手さばきに、座ったままの姿勢で無意識に腰が前後に動き出していました。
「やっぱり、気持ちいいのね。体は嘘をつかないわ。」
「うっ!」
全身に電流が流れたような感覚に襲われると、急激に脱力感がきました。
「あらあら、ついにイッちゃったわね。やっぱりまだユウイチ君は男の子ね。床を見てみなさい。ついさっき、あなたのお股からピュッと飛び出たわよ。」
絶頂を迎えた時に飛び出るアレが床を汚していました。しかし、この前までの自分のアレとは違い、いまのアレは何も白濁していない、透明なアレでした。
「約束どおり一時だけ男の子に戻してあげたのだから、床のソレはしっかりと掃除しておきなさいね。」
そう言うと、女医さんは保健室から出て行きました。
一人保健室に残されて、自分の出したアレを雑巾で拭きながらボクは声を殺して泣きました。まだ数ヶ月前、自分でオチンチンを弄っていたとき、初めて出てきた白いもの。ソレをいつまでも眺めていた。しかし、今はもう一生白いものを出すことはできなくなってしまった。女医さんに『ユウイチ君は男の子』と言われても、今日出したのは男の子のソレではなく、男の子の残骸でしかありませんでした。残骸しか出せなくなってしまったことで、オチンチンを切られたことはもとより、もう二度と男には戻れないんだということを痛感させられたことが悔しくて、情けなくて仕方がなかった。
このときばかりは、もう戻ることのできない男の子に戻りたいとは思わず、この中途半端な状態から早く完全なブルマにしてほしいと思いました。早々に片づけを済ますと、ボクは再びブルマーに足を通して保健室を後にしました。もう、ブルマーを穿くことに抵抗はありませんでした。
第6章 「仕返し」
こんなボクの気持ちをよそに、保健室から出ると廊下ではシンジとリョウヤが暇をもてあました顔で待っていた。
「なんか、新しいオチンチンがどうの・・・。とか聞こえたけれどチンポでも生えてきたのか?」
「うるさいなぁ。」
「そのぶんじゃ、チンポつけてもらえなかったな。」
「・・・。」
「じゃあ、チンポが付いたかどうかわかるように、トイレでオレたちの目の前でションベンしてみろよ。」
「そうだ。連れションだ。」
相変わらずはやし立ててくる2人を、本当はぶん殴ってやりたかったけど、ここはグッとこらえた。こいつらの挑発に乗って飛び掛れば、また担任からの雷が落ちるにきまっている。それに相手は2人だ。2対1で殴り相をしても勝ち目はない。
それよりボクにはこの2人を黙らせる作戦を思いついていた。先ほどの惨めな残骸を見て、男をあきらめた時に突発的ひらめいたものだった。その作戦の決行するため、ボクはおとなしくその日の夜を待った。
夕食後、ボク達3人は職員室に呼ばれました。
「3人とも3日間よく頑張ったわね。明日の午前中には橋が完成するって連絡があったわ。自○隊の皆さんに感謝するのよ。それとユウイチ君は、ここを出たらすぐに病院に行ってもらいますから、明日には本当のブルマになれるわよ。」
ついに、この缶詰生活も終わりと言う連絡でした。
寝る前、ボク達は缶詰生活最後のお風呂に入った。ボクがブルマと決まってからは、あいつら2人が出てからボクが一人では入っていました。
(よし、見てろよ。)
2人がお風呂に入っているとき、ボクは昼間の作戦を実行に移した。
気づかれないように脱衣場に忍び込むと、何も知らない2人の無邪気にはしゃぐ声が中から響いてきた。それを確認すると、手早くボクは服を脱いだ。
「おい、ユウイチ。ブルマは後だぞ。」
「・・・。」
リョウヤに気づかれてしまった。しかし、2人に気づかれようとボクの作戦には関係はなかった。どっちみち、気づかれた時点でやつらはボクの作戦に引きこまれている。
「おい、聞こえないのか。ブルマはオレたちの後だぞ。」
服を脱ぎ終わると、ボクはタオル一枚からだにまかず、全裸のまま無遠慮に浴室の扉を開けた。
「ブルマ、ブルマってうるさいな。そうだよ。ボクはブルマだよ。でもまだ、完全なブルマじゃないんだ。50%ブルマだからまだ半分はおまえらと同じ男だよ。」
全裸のまま浴室の入り口に立つボクに二人は目を丸くした。
「見たければ見せてやるよ。ほら!ボクにはもうオチンチンはないんだよ。」
二人の前で股間の梅干を突き出してやった。
「見たかったんだろ。もっとしっかり見ろよ。」
生々しい梅干に2人は目をそむけた。ボクが完全なブルマの股間になっていたらこんなことはしなかっただろう。それに、2人の反応も違っていたはずだ。
ブルマになって2日目。それも、まだ中途半端なブルマゆえにボクにはまだオッパイもない。体はオチンチンとタマタマがなくなった男の子そのものだ。今あるのは股間の梅干だけだ。
「わ、わかった。やめてくれ。」
リョウヤが声を震わせてそう言ってきた。シンジにいたっては自分の股間を押さえながら泣いていた。
2人にとってみれば目の前で、同級生のオチンチンを切り落とされただけの中途半端な股間を見せ付けられればショックも大きいのだろう。
「ほら、触ったっていいんだぞ。ボクみたいに梅干にされたらもう立ってオシッコだってできないんだぞ。見せてやろうか。」
なおも股間を見せつけるボクに、2人はうつむいたまま何も言わなくなってしまった。
これが、ボクの作戦であり、2人に見せつけた最後の「男らしさ」だった。
第7章 「その後」
次の日、予定どおり橋が完成してボク達は3日間に渡る缶詰生活を終わらせることができました。
ボクはすぐに対岸で待っていた病院の車に乗せられると、そのまま病院で完全なブルマになるべく、再施術が行われ50%ブルマから卒業となりました。
ちなみに、あの2人は昨日のボクの股間が目に焼きついたのか、終始無言で元気がなかったことを覚えています。
おしまい
前編はこちら
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投稿:2013.02.25更新:2013.02.25
分校のブルマ検査 下 「50%ブルマはまだ男の子?」
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