この世界において、多くの国々を制圧した強大な国家、カイザル王国。
その首都、カイザル市街の中心部から少し外れた寂しい裏通り。
そこには看板の灯りがポツンと石畳を照らす、一軒のバーがあった。
そして、その店内から多くの女性達の歓声が漏れている……。
「ほらほら、早く出しなさいよ〜」
「ウフフッ、可愛いわね〜」
「キャー! いやらしいチンポ……」
その顔触れは街の商人や主婦、城の女官、貴婦人はもちろんの事、旅の女剣士や女魔導師と様々だ。
そんな女性客で満席となったバーの店内。
そのカウンターの上では、下半身をむき出しにした一人の青年が大きく足を開いて彼女達の視線を集めている。
その右足の足枷から伸びた鎖の先には、重い鉄球が繋がれていた。
彼の名はケリー。カイザル王国によって滅ぼされたアイラ国からこの街に連れて来られた青年だ。
ケリーは恥ずかしさに頬を紅潮させながら、まだ僅かに幼さの残るチンポを皆に見せつけながら上下にしごき続ける。
「(恥ずかしいよぉ……ああっ)」
(ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ……)
「あああっ! 見ないでっ! ああっ……」
しかし、ケリーの射精はなかなか収まらず、カウンター、店の床へと白濁液がポタポタと飛び散った。
ケリーは恥ずかしさと、達成感でそのままグニャリと項垂れる。
女性客達はニヤニヤと笑いながらその光景を眺める。
彼女達はケリーの恥ずかしい姿を酒の摘みにして、グラスを傾けながら楽しんでいるのだ。
(バシッ!)
「痛っ!」
「ほら! しっかりしなっ!」
カウンターの上でぐったりと項垂れるケリー。
その萎えかけたチンポを目掛け、筋肉美人で評判の女主人クレアが鞭で思いっきり引っ叩いた。
「ご、ごめんなさいっ!」
ケリーは再び大きく股を開き、お客様に向かって恥ずかしい姿を見せつける。
そして、柔らかくなったチンポを再び必死にしごき始めた。
恐怖と恥ずかしさでなかなか硬くならないそのチンポを必死にしごき続けた……。
「頑張って〜! ウフフッ」
「ほらほら、男ならしっかりチンポ起たせなさいよ!」
ケリーは店が閉まるまで、女性たちを楽しませるために、休みなく射精を強要され続けた……。
その夜、閉店したバーの店内で鞭を手にした女主人がケリーを叱責する。
「ったく! 若いくせにだらしがないね!」
(バシッ)
「ごめんなさい! もう打たないでっ!」
「いいこと? 明日は30回は吐き出すのよ?」
「そんな! そんなのムリです!」
「あらそうかい、じゃあクビね、出てお行き!」
「待って、待ってください! 頑張ります!」
ケリーは鞭で打たれて痺れるチンポを庇いながら、必死に自分をクビにしないよう女主人に懇願した。
「よし、男なら頑張りな!」
この街で暮らす敗戦国の青年には、このような仕事しか許されなかった。
もしこの仕事を失えば、ケリーは城の役人に捕えられ、チンポとキンタマを切り落とされる事になるだろう。
そして、去勢奴隷として野蛮な国へと売られる事になるのだ。
ケリーのチンポとキンタマは、もはや生殖器ではない。
オナニーショーの見世物としての存在価値しか無いのだ。
「ふぅ……やっと終わった」
ケリーは店の前の掃除を終え、重い鉄球を引き摺りながら、裏庭にある粗末な小屋へと戻ろうとする。
その背後に一人の女性が立つ。
「だ、誰っ?」
「……君はこのままで良いの?」
彼女は美しい金髪を一本に束ね、背中に大きな剣を抱えている。
一見してその姿は高貴な女剣士のようだ。
ケリーはその姿には見覚えがあった、先ほど店内にいた女性客の一人だ。
そのドレス風の甲冑には隣国、ハイテン公国の紋章が刻まれている。
「あなたは?」
「私はエミリー。君……アイラ国の人でしょう?」
「どうしてそれが……」
「わかるわよ、私もアイラ国の生れよ」
「えっ? でも、その紋章は……」
「これは、偽装よ」
ケリーは混乱した。
アイラ国が滅ぼされた時、殆どの女性がこの国の城で辱められ、命を落としていったと聞いている。
それに、長年平和だったアイラ国には女性剣士など一人も居なかったのだ。
「君は悔しくないの? 君だって大切な家族の命を奪われたはずよ?」
「それは……そうだけど」
「それに、あんな恥ずかしい事をさせられて……死んだ方がマシだと思わないの?」
「そ……それは悔しいけど、仕方ないから」
そう答えたケリーを、エミリーは一瞬睨みつけた。
そして一呼吸置くと、ケリーに語りかけた。
「ケリー、私と一緒に逃げましょう。まだ生き残った仲間がいるのよ」
「そんな、逃げるなんて無理だよ……」
ケリーは足枷を指差し、そう答えた。
「わかったわ……」
エミリーは背中に手を伸ばし、その大きな剣を抜き取る。
そしてケリーの右足を目がけて振り上げた。
「なっ、何をするんだよ!」
「その足枷を外すのよ……右足を切り落とすわ」
「じょ! 冗談じゃない!」
ケリーはその場から逃げようと必死に足掻いた。
その鉄球がゴトゴトと石畳の上を引き摺られる。
「さぁ! 自由になるのよ、一緒に国を作り直すの」
「そっ! そんな! 足を切ったら何も出来ないじゃないか!」
「大丈夫、痛いだけよ。私は剣士ではなく魔導師、だから治癒魔法が使えるの」
「ヤメテッ! ウワァアアアッ!」
エミリーの剣がケリーの右足首を目がけて振り下ろされたその時……。
「うるさいわねっ! 何を騒いでるの!」
二人の喧騒を疎ましく思った女主人が店の中から現れ、ケリーを怒鳴り上げた。
「!?」
エミリーは一瞬で闇の中へと走り去り、消えて行った。
「誰だい、あれは?」
「し、知りません……」
ケリーはそう答えると、寝床のある粗末な小屋へと戻った。
そして、厳重に戸締りをして床に着いた……。
目蓋を閉じると、今は荒野になったという母国の景色を思い出す。
ケリーは楽しかった日々を思い出し、大粒の涙を流した……。
「(悔しいけど……仕方ないじゃないか)」
翌日、ケリーはいつもの様に重い鉄球を引き摺りながら、買い出しに出掛ける。
またエミリーが現れるのではと思いビクビクしていたが、ケリーの前に彼女が現れる事は無かった。
そして疲れ切ったケリーが店へと戻ると、休憩する間もなく店は開店した。
ほぼ満席になった店内で女性客がニヤニヤしながら見守る中、いつもの様にケリーはズボンを下ろしてチンポとキンタマを露わにする。
「ほらほら! 今日は30回出すんだよっ!」
(バシッ)
「痛いっ! は、はいっ!」
ケリーはその白いお尻を鞭で叩かれ、刺すような痛みにカウンターの上で飛び跳ねる。
その姿と涙目になったケリーの表情を見て、女性客達はドッと笑い声を上げる。
「今宵も……僕の恥ずかしい姿で楽しいひと時をお過ごしください」
(パチパチパチパチ……)
「いいわよ、見ててあげる〜」
「ケリー、カワイイわよ〜! アハハハッ」
何度経験しても恥ずかしい、とても正気では耐えられないであろうケリーのオナニーショーが今宵も始まった。
ケリーは縮んだチンポを見せつけるようにして、グニュグニュとしごき始める。
「んっ……クフッ」
大勢の女性の前で必死にチンポをしごく青年の姿、時折吐く吐息、ムクムクと膨らみを増すチンポ……。
その一部始終を眺めながら、女性客達が瞳を輝かせている。
「んあっ! 出、出るっ! アアアッ」
(ドクッ、ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ……)
大きく弧を描いて白い液体が弾け飛ぶ瞬間、ケリーは大きく股を開きそれを楽しんで貰おうとサービスする。
女性客へと視線を向けた瞬間、ケリーは大きく驚いた。
「(エッ! エミリーッ!!)」
ケリーの目の前に、あのドレス風の甲冑を纏ったエミリーが座っていたのだ。
先ほどまでそこには居なかったはずだ、しかし間違いなくエミリーはそこに居た。
そしてケリーの吐きだした白濁液が、エミリーの髪、顔、そして甲冑に刻まれたハイテン公国の紋章へと降りかかる。
「おのれ無礼者! 誇り高きハイテン公国の紋章を何と心得る!」
エミリーは激高した演技をしながら、ケリーへと詰め寄った。
「お客様、大変失礼いたしました……」
女主人はこの場を収めようと、急いでエミリーに降りかかった白濁液を拭おうとする。
「触るな無礼者!」
「キャッ!」
エミリーは女主人の手を撥ね退け、立ち上がると背中の剣を抜いた。
「キャアアアアッ!!」
他の女性客達は驚いて逃げ惑い、店を飛び出す。
客の女剣士達もハイテン公国公認の剣士を敵には出来ず、慌てて逃げ出した。
「さぁ、逃げるのよ!」
エミリーはそう言うと、その剣を再びケリーの右足を目がけて構え、そして振り下ろした。
「ウワアアアアッ!」
(ガキンッ)
しかし、その剣先は大きく弾かれ、床に突き刺さった。
「!?」
「チョイトお待ち! ハイテン公国の剣士か何か知らないけど、ウチの売り物には手を出させないよっ!」
女主人は店の奥から剣を持ち出し、見事にエミリーの剣先を弾き飛ばしたのだった。
その構えは洗練されており、とてもバーの女主人とは思えない勇士だった。
「これでも昔はその辺の男よりゃ強かったんだからね!」
「……クッ」
エミリーは不利な状況に舌を打つ。
「どうしたんだい? かかって来な、お嬢ちゃん!」
「……わかったわ」
エミリーは再び剣を構えると、そのまま女主人と対峙した。
女主人はそれを受け止めようと剣を水平に構える。
ケリーは唖然としたまま、二人の闘いを眺めることしかできなかった。
「いくわよっ!」
「!?」
エミリーは女主人へと剣を投げつけ、その隙にケリーの懐へと飛び込んだ。
「卑怯だよ! ケリー! 早くお逃げっ!」
「う、うわっ!」
エミリーは甲冑の隙間から小型の剣を取り出し、ケリーへと詰め寄る。
「エミリー! や、やめてっ」
「勇気が無い君が悪いのよ、ココだけ逃がすことにするわ」
エミリーはケリーのチンポとキンタマをギュと握りしめると、そのまま強く引っ張り上げた。
そして、その付け根に剣先を突き立てる。
「なっ! 何を!」
「君もアイラ国の復興を祈りなさい……」
(ザクッ!)
「グッ! ウワアアアアアアッ!」
エミリーは力任せに鋭い剣先を滑らせ、ケリーのチンポとキンタマを根こそぎ切り離してしまった。
「キャアアッ! なんてことするんだいっ!」
エミリーの予想外の行動に、女主人も驚き悲鳴を上げた。
エミリーはケリーから切り離したチンポとキンタマ、そしてケリーの傷跡に治癒の呪文を唱える。
そしてそれを抱えたまま店から飛び出し、闇の中へと逃げ去ってしまった。
「酷い……酷いよエミリー……どうして」
「ケリー! しっかりしなっ! ……あのクソ女、なんて酷い事をするんだい」
女主人はショック状態のケリーを抱き抱え、必死に看病する。
魔術で治癒したとはいえ、ケリーはまだ激痛が残る股間を押さえながらエミリーの行動を恨んだ。
ケリーは一瞬にして男ではなくなってしまったのだ。
女主人は城の役人を呼んだが、エミリーの行方は知れなかった。
結局、ケリーは恥ずかしい仕事をしてまで避けていた、あの去勢奴隷と同じ体になってしまった。
もう二度と、大きく膨らんだチンポをしごきながら射精ショーを披露する事が出来ない体に……。
「さぁ、みなさんにご挨拶しな!」
「ボクは今日から皆さまにオ……オナニーショーを披露するテルルです」
今宵もまた、あのバーでは敗戦国から連れて来られた美青年のオナニーショーが始まっていた。
ケリーが上っていたカウンターには別の青年、テルルの姿があった。
しかし、ケリーの姿もまたこの店に、女主人の傍にあった。
「ほら、さっさと行きな」
「はい」
ケリーは完全に去勢されたことでその足枷が外され、店の手伝い一切を任されることになった。
ケリーは下半身を丸出しにされた可愛らしいメイド服を着て、テーブルの女性客へと注文の品を運ぶ。
「あらあらケリーちゃん、すっかり女の子みたいになっちゃったのね〜」
「ウフフッ、カワイイじゃない」
「はい……ありがとうございます」
ケリーは女性客にチンポとキンタマを切り取られた傷跡をマジマジと眺められ、そして触れられ、笑われ、辱められた。
時にはご指名を受けて、断面に空いた尿道やアナルへの異物挿入ショーを披露することもあった。
女性客はその断面をヒクヒクと震わせながら、種のない透明な液体を吐きだすケリーの姿を楽しんだ。
ケリーは男では無くなってしまった部分を披露する屈辱に必死に耐えていた。
去勢奴隷として他国に売らなかった、女主人に感謝しながら……。
一方、エミリーは切り取ったケリーのチンポとキンタマを抱え、アイラ国残党の隠れ家へと舞い戻っていた。
そして、フィアンセである剣士グインと共に甘いひと時を過ごしていた。
「そうか、その青年には悪い事をしたな……」
「いいのよ、あんな勇気の無い男にチンポもキンタマも必要ないわ……」
「そうだな、こうして君とまた愛し合えるなんて夢のようだ」
「私も嬉しい、まるで夢のようよ……グイン」
グインは去勢奴隷として売られた国で反乱を起こし、アイラ国復興を目指す残党のリーダーだ。
ケリーから奪い取られたチンポとキンタマは、エミリーの魔術でグインの失われた断面へと移植されたのだった。
ケリーのチンポはグインの股間で大きく膨らみ、ドクンドクンと大量のアイラ族の遺伝子が入った白濁液を吐きだしていた。
いつの日かと夢見る、アイラ国復興の為に……。
(END)
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投稿:2013.03.28更新:2013.03.28
囚われの男娼と女主人
著者 いち 様 / アクセス 13873 / ♥ 5