「序」
1週間前ブルマ検査でブルマになったあと、親の都合で村から2日後に引越しを控えたボク(ヒロシ)が突然であった仙人のおじいさんの術による不思議な出来事と、悲しい思い出です。
第1章 「出会い」
「チンポ切られちまったやつともう遊べるかよ。」
「お前はもうすぐ引越しだから、あっちの学校じゃブルマになったこと隠して、はじめから女だったことにするんだろ。」
「待て待て、こいつブルマ教育っていうやつを向こうの学校で受けるそうだからまだ男だよ。」
「そうかヒロシはオレたちと同じ男だもんな。オレたちとチンポの見せっこをしようぜ。」
「誰のチンポが一番デカイか、やろうぜやろうぜ。」
クラスの友人3人の中でボクだけがブルマになった途端、友人たちの態度が一変した。引越しの忙しさもあって、まだ女の子の服やかばんは買ってもらえず、こっちの学校にいる間は女の体になっても男の子の格好のまま登校していた。こんなちぐはぐな状態もやつらにはおもしろく見えたのだろう。
帰り道にみんなに馬鹿にされ、ひとり公園で泣いているときボクの前に見たこともない格好をしたおじいさんが現れた。
「これこれ、キミはなぜ泣いているのかね。」
突然現れたおじいさんにボクが驚いていると、
「心配はいらん。ワシはこの村の奥に見える山で修行をしている仙人じゃ。悩み事があるなら、何なりと話してごらん。」
ボクはこの仙人のおじいさんに、ブルマになったこと、みんなから馬鹿にされたことなどをすべて話した。
「なるほど。それで突然キミは女の子にされてしまったんだな。ブルマ法か・・・。ひどい法律じゃのう。しかし、この前まで男の子だったとしても、女の子を馬鹿にするとは許せぬ話じゃ。よし、ワシに良い考えがある。」
「・・・?」
「おぬしは引越しの時まで男に戻りたいと思うか?」
「・・・・・。」
「どうなのか?」
(男に戻るなんて・・・。もうオチンチンもタマタマもないのに・・・。でも、あいつらにこれ以上馬鹿にされるのも腹が立つ・・・。)
「ハイ。戻りたいです。」
思い切ってボクはそう答えた。
「ならば、おぬしの願いかなえてやろう。」
仙人はそう言うと、右手で地面に転がっていた10センチほどの枯れ枝を、左手で土を一掴み握るといきなりボクの股間に押し当ててきた。
「ちょっ・・・・あれ?」
そんなものを押し当てられてズボンが汚れてしまうと思ったけど、土も枝もどこにもない。
「ズボンの中を確認してみなさい。」
「・・・。え?つ、付いている」
「びっくりしたか?」
ボクが驚きのあまり答えられないでいると、おじいさんは話し出しました。
「ワシの仙術でおぬしを男に戻した。しかし、いつまでも男でいられぬぞ。今日から丸1日間だけじゃ。いま午後4時であるから、明日の午後4時までじゃ。そのことをよくわきまえて丸1日男として過ごすとよい。しかし、女であるその方の体を一時的とはいえ強引に男に戻しているため、この術が解けたときには、それなりに反動も大きいぞ。明後日に引越しなら、おぬしとワシはもう出会うことはないだろう。達者でな。」
そう言うと、仙人はボクの前から立ち去って行った。
家に帰ってからも、再び男に戻れたことが信じられなかった。仙人に付けてもらったオチンチンはドクンドクンと脈打っているし、しごけば立派に起立する。何より、触れば感覚が伝わってくるし、感じる。タマタマだってある。トイレで立小便も普通にできる。ブルマ検査で切り取られたものより一回り大きいことを除けば、もともと付いていたオチンチンといっても何の違和感もないものだった。
その日の夜は一時的とはいえ、男に戻れたことの興奮で眠れなかった。
第2章「仕返し」
次の日もボクは昨日と同じ男の子の格好で学校に行った。
(ボクは男の子なんだ。男の子が男の子の格好をして何が悪い。)
「なーんだ。ヒロシ最終日も男の格好かよ。」
「今日ぐらいヒロコちゃんになってくるかと思っていたんだけどな。」
案の定、友達はブルマになったことを今日も馬鹿にしてきた。しかし、今日のボクは(今日の夕方までのボクは)ブルマじゃない。れっきとした男の子なんだ。
「昨日までのボクは確かにブルマだった。しかし、昨日の夜チンポが生えてきたんだ。」
「何言ってるんだ。お前この前、ブルマ検査で女にさせられたじゃんか。」
「確かに一度はブルマになった。でも、また男に戻ったんだ。」
「そうか。そんなに言うなら証拠を見せてもらおうか。男の証明を。」
「いいだろう。じゃあトイレについてこいよ。」
ボクは2人の友人を連れて男子トイレに向かった。
「おいヒロシ。お前本当に男子トイレに入る気かよ。」
「当然だ。ボクは男だ。」
「まあ、いいじゃないか。ちゃんと男の証明を見せてくれるって言っているんだから。でもパンツとズボン下げたら、やっぱりヒロシじゃなくてヒロコちゃんだったりして。」
(今に見てろ。)
「さて約束どおり便所まで来たんだ。謝るなら今のうちだぞ。ヒロコちゃん。」
「誰がヒロコだ。これを見てみろ。これがボクのオチンチンだ。」
二人の前で堂々とパンツとズボンを下げてやった。当然ボクの股間には昨日仙人のおじいさんにつけてもらったオチンチンが付いている。
「うそっ、マジかよ。本当にチンポが生えたなんて・・・。」
「で、でけぇ。」
「これでわかっただろ。ボクは男なんだよ。なんなら、キミたちのオチンチンとボクのオチンチンどっちが大きいかくらべっこしようか?」
ボクは彼らの前で、そのまま小便器に向かった。これもオチンチンが本物だということを解らせるためだった。
「くそう、覚えていろよ。」
そう言い残すと、ふたりはトイレから出て行ってしまった。
(ふふふ。これで男のままこの学校から去れる。)
丸一日間だけとはいえ男に戻れて、なおかつ彼らより大きくて立派なオチンチンを見せ付け、結果的にボクを馬鹿にしていた友人達をギャフンといわせられたことで、ボクは優越感を味わっていた。
その日の午後、クラスでは引っ越すボクのためにお別れ会が催された。
クラスの皆はボクのことを当然ブルマだと思っている。しかし、友人2人はブルマについているはずのないオチンチンを目の当たりにしている。お別れ会の間中、2人のなんともいえないよそよそしい態度が面白かった。
第3章 「奈落の果てに」
ついにこの学校での最終日も終わり、下校しているときだった。公園に差し掛かるとあの友人2人がほかの子達となにやら話している・・・。
「・・・・・」
「本当だって。ヒロシのやつ、オレたちより立派なチンポが付いていた。」
「ヒロシはこの前ブルマになったじゃんか。女にチンポが付いているかよ。」
「嘘じゃない。本当だって。」
「じゃあ、ヒロシが通りかかったら確かめてみようぜ。」
「・・・・・」
(やばい。やばすぎる。)
あいつらに見つからないように、そーっとその場を離れようとした時だった。
「おい、ヒロシがいるぞ。」
「お前に聞きたいことがあるんだ。」
(やばい逃げろ。)
全速力で逃げたつもりだったけれど、ランドセルを背負っている状態では彼らにすぐに追いつかれてつかまってしまった・・・。
「なぜ逃げるんだよ。」
「・・・・・・。」
「おまえ、学校でオレたちに立派なチンポ見せてくれたよな。」
「・・・。」
「もう一度このオレたちの前で見せてくれるかな。」
「イヤだよ。だってボクはブルマなんだよ。」
「嘘をつくな。学校じゃオレたちの目の前で立ちションだってしたじゃんか。」
「し、知らないよそんなこと。」
「今日でお別れだろ、もう一回でいいからチンポ見せてくれよ。」
「いやだ。い・や・だ。」
「やっぱりおまえたちの見間違いじゃないのかよ。逆におまえたちがヒロシ君にチンポが付いているっていう証拠を見せろよ。」
そう切り出したのは学級委員長のユージだった。
「証拠といったって・・・。」
(た、助かった・・・。)
「オレたちを男子トイレに引っ張っていったのはヒロシだし・・・。」
「でも、それだけじゃ証拠にはならないぞ。」
「そうだ、これを見ろ。」
友人の一人がいきなりボクの股間を指差してきた。
「もし、ヒロシにオチンチンが付いていないなら、股間がこんなに盛り上がっているはずがないぞ。これは明らかに男の股間だ。」
いきなりのことで反論する余裕なんかなかった。そこにいた皆がボクの股間を凝視してきた。
「確かにいわれてみれば・・・。もし、オチンチンが付いていたのならブルマを偽装していたことになるし、もし、付いていないとしたら二人を騙したことになる。」
(ユージまで何を言い出すんだ。)
「もういいだろ。ボクは引越しで忙しいんだ。もう帰る。」
「ちょっと待ちなさい。ここは白黒はきりさせるためにヒロシ君自身に男か女かはっきりしてもらうしかないかな・・・。」
もうユージまでもやつらの味方だ。
「もうやめてくれよ。ボクには時間がないんだよ。」
もうとにかく強引にでもその場から逃げようと必死だった。それにこんな非常時に追いうちをかけるかのように尿意までこみ上げてきてしまった・・・。
「悪い悪い。暴れるなよ。じゃあ少しでかまわないからヒロシのチンポ俺たちにも見せてくれよ。」
「イヤだよ。こんなところで見せるなんて。」
「俺たちが周りから見えないように壁になってやるからさ。」
さすがに5対1では逃げられない。それにこのままでは本当にオチンチンを見せなければ、離してくれそうにない。早くトイレにも行きたい。
公園の時計を見ると午後3時57分!
(まずい、仙人のおじいさんとの約束の時間まで3分しかない。)
「早く見せろよ。」
(もうこの町にいるのも今日までなんだ。)
「じゃあ、少しだけだぞ。見ろ、これがボクのオチンチンだ。」
もう恥ずかしさも忘れてパンツに手をかけて下ろしたときだった。
<ただいま、4時ちょうどをおしらせします。>
街の時報が流れた。頭の中が真っ白になった。公園の時計は遅れていたのだ。
急いで股間を確認すると、もうボクの股間はブルマの股間に戻っていた。パンツの中にはぐちゃぐちゃになった泥団子がパンツとズボンを汚していた。そしてボクの足元にはあの枯れ枝が転がっていた。
そればかりではない。仙術が切れた途端ボクの胸が同級生の女の子より一回りも大きく膨らんでいた。
「やっぱりヒロシはブルマじゃんかよ。お前らが騙されていたんだよ。」
「これがお前のチンポかよ。笑わせるな。」
一人の男の子が枯れ枝を蹴飛ばした。
「きったねえ。パンツの中泥だらけだぜ。」
「チンポがついているんだろ。早く立派なチンポ見せてくれよ。」
「よくも騙したな。このオトコオンナ。」
友人の一人がボクのお尻を蹴った瞬間、それまでガマンしていたオシッコがあふれ出てしまった。当然、オチンチンがあったときとは違い、オシッコはまえにはとばず、シャワーのように飛び散りだした。
「うわぁ。男だなんて嘘ついていたうえに立ちションまでしだしたぞ。」
「なんだそのドン臭い立小便は。全部足にひっかかっているぞ。」
もう悔しくてその場に泣き崩れた。
「俺、知ーらね。」
一人がそう言うと、次々に皆逃げて行ってしまった。
いつまでも股間をさらしているわけにもいかず、泥だらけのパンツとズボンを仕方なく穿いて帰った。
終章 「その後」
結局惨めな姿をさらした恥ずかしさのあまり、次の日誰にもお別れを言わず、逃げるようにその町から引っ越した。
もう、男に戻りたいなんて思わない。もうこりごりだ。
でも、仙人のおじいさんを恨んでなんかいない。
ボクは新しい学校でブルマ教育を受けたあと、正式にブルマとして編入しました。
当然ながら、あれ以来仙人のおじいさんと会うことはなく、再びボクの股間にオチンチンが生えてくることもありませんでした。
おしまい
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投稿:2014.05.07
ブルマと仙術
著者 やかん 様 / アクセス 11288 / ♥ 1