今日は年に一度のブルマ検査の日です。健一くんは六年生の中で一番身体の小さい男の子です。
去年までのブルマ検査は、ギリギリでブルマを免れてきましたが、他の男の子たちは第二次性徴が始まって、オチンチンも成長してるのに、健一君の身体はまだ子供のままなので、今日、ブルマの宣告は間違いないでしょう。
ブルマの宣告はオチンチンの平均値を基準に決められますから、本人もすっかりあきらめて、しょぼんとしています。
付添い役は一つ違いの妹の祥子ちゃんです。祥子ちゃんはとてもしっかりしている子で、体格も小柄な健一君よりいくぶん大きいくらいです。健一くんは昨日まで、「女の子にはなりたくないよう」と、さんざん泣いていたのですが、お兄ちゃんのオチンチンを切り取る役の祥子ちゃんが、
「なるべく痛くないように切ってあげるから」
「ブルマの子って、男の子に人気があるんだよ」
「お兄ちゃんて可愛いいんだから、絶対女の子になったほうが楽しいよ。女の子って、楽しいことがいっぱいあるんだよ」
などと優しく励まして、少し落ち着きを取り戻すことができたようです。
その様子を観察していた御両親が、二人を交えて話し合った結果、祥子ちゃんの方が女の子としては先輩ですから、健一君が女の子になったら、祥子ちゃんの妹として扱われることになったのです。祥子ちゃんは、小っちゃくてちょっと気弱、でもとっても優しくて可愛い顔のお兄ちゃんが大好きだったので、妹になったらうんと可愛がってあげようと心に誓いました。
学校にいく間際になって、また健一君がぐずり始めました。玄関に座り込んでシクシク泣いています。やっぱり女の子になる手術を受けるのは怖いのでしょう。でももう出かけないと遅刻してしまいます。
「さ、お兄ちゃん。いつまでもベソをかいていないで。私が最後まで一緒にいてあげるから。もう行こう、ね?」
優しく頭を撫でられてそう言い聞かされると、健一君はしゃくりあげながら、それでも素直に立ち上がりました。
「ブルマ検査の日編」その2
ブルマ検査の日は授業がお休みになります。検査を受ける男の子たちは一旦体育館に集合したあと、10人くらいのグループごとに保健室で検査を受けます。祥子ちゃんに手を引かれて、健一君は広い講堂に入りました。自分より体格の大きな子ばかりの同級生に囲まれると、どんどん心細くなってきます。クラスで仲良しの武田貴明くんが話しかけてきました。武田くんはサッカー部で活躍している背の高い大きな子です。
「健ちゃん、男の子同士で話すのも今日が最後だね」
「うん。僕が女の子になっても友だちだよね?」
「そりゃ、友だちでいたいけど。でも普通、ブルマになったら女の子の友だちを作るんだろ?」
「女の子の友だちなんて僕、作れないよ」
「ブルマになれば、変わるんじゃないか。同じ女の子同士なんだからさ。自然に友だちになれるんじゃない?」
女の子同士と言われ、仲間はずれにされたみたいで、心細さが一層つのります。
「もう僕とは遊んでくれないの?」
「今までみたいに遊べないよ。君は女の子になるんだから」
「そんな、寂しいよ、僕」
「それなら可愛い女の子になって、僕をボーイフレンドにすればいいよ、ハハハ」
武田くんは快活な笑顔を見せました。
「武田は君のこと、狙ってるんだよ」
横から佐藤マコトくんが割り込んできました。佐藤くんは少しやんちゃで、いつも面白いことばかり言ってみんなを笑わせる、クラスの人気者です。
「前から言ってたんだよ、健ちゃんが女の子になったら絶対つきあうって(笑)。おまえは武田の好みのタイプらしいよ」
「そんなぁ・・本当なの?武田くん」
困ったような顔をして健一くんは大きな武田くんを見上げます
「バラすなよ。佐藤はおしゃべりなんだから」
ニコニコしながら武田くんは認め、優しい表情で健一くんを見おろしました。ちょっと嬉しくなって笑顔を返すと、照れくさくなったのか武田君は佐藤くんに話しかけます。
「佐藤は今日の検査大丈夫なのか? 去年は危なかったんだろ?」
「平気平気。今年一年で、俺のチンチン、すごく大きくなったんだぜ」
「へえ、見せてみろよ。もう毛は生えたのか?」
「やだよ。武田くんには恥ずかしいから見せない。うちの父ちゃんよりでかいんだもの」
「佐藤、あっちで話そう。これから女の子になる子に聞かせる話じゃないよ」
「そうだな」
男の子同士の会話を始めた二人は、健一くんのそばから離れていきます。友だちはもう、自分を仲間扱いしてくれないのです。悲しくなってまたベソをかき始めました。様子を見ていた祥子ちゃんが慰めます。
「ほら健ちゃん、あっちを見てごらん。ブルマの子に付き添われてる子も沢山いるでしょ?」
もう祥子ちゃんも、健一くんのことをお兄ちゃんとは呼びません。もうすぐ健ちゃんは私の妹になるんだもの、お姉さんらしくしなくちゃって思っているのです。
言われて、健一くんはあたりを見渡します。付き添いはお母さんが普通ですが、お姉さんや妹さんに付き添ってもらっている子も少なくありません。よくみると、何人かの人はブルマをはいています。
「それだけブルマの子が増えたってこと。女の子になるのって、そんな特別なことじゃなくなったのよ」
「うん、でもぉ・・」
「ほんとうにブルマの子って可愛いよね。ブルマをはいてなきゃ、元は男の子だなんて信じられない。健ちゃんもきっと可愛いブルマの子になれるから、もう泣くのはおよしなさい。いい子だから、ね?」
そう言って祥子ちゃんはお姉さんらしく慰めます。しかし一度かき始めた健一くんのベソは、簡単には止まりません。
「だって、だってぇ。くすんくすん」
「いいかげんに泣き止みなさい」
静かに叱り付ける祥子ちゃんです。健一くんはビクッとし、甘ったれな目を彼女に向けます。祥子ちゃんはすっかり先輩の女の子、お姉さんとしての自覚に目覚めてしまったようですね。
「そんな泣き虫なら、もう帰っちゃおうかな」
「そんな、いやだよ。僕を一人にしないで」
「ならいつまでもグズグズ言わないで、もう泣き止むのよ。可哀想だけど健ちゃんが女の子になるのは決まりなんだから諦めるの。ね、女の子になれば楽しいことだっていっぱいあるんだから」
頭を優しく撫でられて、やっとベソが止まりました。
「楽しいことなんて考えられない・・どんなことがあるの?」
「おしゃれとか男の子とかよ。健ちゃん可愛いんだから、きっと男の子が優しくしてくれるわ。さっきの子なんかすごくカッコいいじゃない。あんな子をボーイフレンドにできたら、みんなに自慢できるわよ」
「まだ早いよ、そんなこと」
そう言って健一くんは唇をかんで黙りこくりました。
「ブルマ検査の日編」その3
いよいよブルマ検査が始まり、健一くんのグループが呼ばれました。武田くんと佐藤くんも一緒です。保険準備室に入ると、看護婦さんから説明がありました。
「付き添いの方は、坊っちゃんたちのズボンとパンツを脱がしてください。下半身だけ裸になったら、ひとりずつ順番に保健室へどうぞ。検査の間、付き添いの方はここでお待ちになってもらいます」
「さ、健ちゃん。パンツを脱がしてあげましょう」
祥子ちゃんが健一くんの前にしゃがんでベルトをはずし始めました。周りを見ると、佐藤くんたちもお母さんに脱がしてもらっています。
祥子ちゃんに脱がしてもらうのは恥ずかしいのですが、すっかりお姉さんしている彼女になんだか甘えたくもなって、脱がしてもらいやすいように足を上げて協力しました。
祥子ちゃんはまずズボンを取り、パンツに手をかけて膝までゆっくりおろします。プルンと出てきたオチンチンを祥子ちゃんは手でつまみあげました。
「わあ可愛い。健ちゃんのオチンチンは本当に小ちゃいね。こんな小さかったら取られちゃうのもしょうがないのかな?」
毛も生えていない小さなオチンチンを祥子ちゃんにつままれ、右に左にされて見られます。恥ずかしさに顔が真っ赤になり抵抗しようとしましたが、両手をしっかり捕まえられ、小柄な健一くんでは祥子ちゃんの手を振りほどくことができません。顔が近づいてきて10センチほどの距離から観察されます。
「包茎ってこういう形をいうのかぁ。でも真っ白できれいだね。しわも全然なくてツルツルだし」
「やめて、祥子ちゃん。恥ずかしいよ」
「祥子ちゃんじゃなくて、お姉ちゃんて呼んでくれないかな?」
「そんな。まだ僕の方がお兄ちゃんなんだよ。お姉ちゃんなんて呼べやしないよ」
「生意気言わないの。こんな小さなオチンチンしかなくて、抵抗もできない甘えんぼさんのくせに」
そう笑って手を離すと、今度は椅子に座り膝の上に健一くんを座らせます。右の靴下を脱がせ、左の靴下に手をかけます。
「なんだか果物を剥いてるみたい」
言いいながら楽しそうに靴下を脱がせ終わると、膝のパンツに手をかけて、足首からそっと抜き取ってあげました。これで下半身はスッポンポンです。
いつのまにか健一くんはお顔をトマトケチャップのように真っ赤にして、祥子ちゃんにしっかりとしがみついてます。甘えんぼさんと言われて羞恥心をかきたてられ、逆に思いっきり甘えたくなってしまったのでしょう。
「ほら見てごらん、さっきの子」
祥子ちゃんが言うので、しがみついている彼女の胸からそっと覗くと、武田くんが下半身を堂々と晒しているのが見えます。彼の男性器は既に大人の形をしていて、大きさもすばらしく、とても立派です。
「健ちゃんとは違うね。すっごく大きいよ」
健一くんも彼のものを眩しそうに見つめました。
本当に大きいな。ぼくのオチンチンは小さくって、将来女の子を喜ばすことができないから切られちゃうんだけど、あれだけ大きなオチンチンだったら、女の子はきっと大喜びするんだろうな・・
そんなことを考えていると、女の子になったあと、武田君にあのオチンチンで可愛がられる自分を想像してしまいました。
「あれあれ? 健ちゃん、オチンチンが固くなってる」
指摘されて気が付きました。でももう自分の意志ではどうにもなりません。
「健ちゃんたらあの子のオチンチンで変な想像しちゃったのね? 去勢される前からそんな想像するなんておませな子。ブルマの素質十分ね」
安心したように祥子ちゃんは笑って言いました
「ブルマ検査の日編」その4
武田君が検査を終えて保健室から出てきました。Vサインをみんなに示します。六年生の検査をパスすれば、特に希望でもしない限り一生男の子でいられるのです。
「おめでとう、貴明。よかったね」
お母さんも嬉しそうにしています。彼はすぐにズボンをはきはじめました。
それを見ていた健一くんは、武田くんを羨ましく思いました。健一くんがさっき祥子ちゃんに脱がせてもらったパンツやズボンは、傍らの籠に入って置かれていますが、彼はもうそれをはくことは出来ないのです。もう一生、男の子用のパンツやズボンをはくことはないでしょう。
「これからはブルマやスカートをはくことになるんだな。オチンチンが無くなるんだから男の子用のブリーフじゃなくて、女の子用の前が開いてないパンティをはくんだ。プラジャーなんて着けるの面倒くさいな。でも胸が膨らんできたら着けないと乳首が痛いっていうし・・」
そんなことを考えていたら、あっというまに時間がたってしまいました。
「はい次の人」
次は佐藤くんの順番です。
「行ってくるよ。これで俺も一人前の男になれるぜ」
そんな軽口を、まだ声変わり前の可愛いトーンの声でおどけて言って、保健室に入っていきました。
それからしばらくして大変な事がおきたのです。保健室から佐藤くんの泣き叫ぶ声が聞こえてきました。大急ぎでお母さんが呼ばれます。どうやら中で佐藤くんが大暴れをしているようです。
「いやだいやだぁー、このままおうちに帰してぇー」
しばらくドスンバタンと大騒ぎが続きました。そして急に静かになり、中から看護婦さんが出てきて説明をしてくれます。
「みなさん、お騒がせしました。最近はあんなに騒ぐ子は珍しいんですけどね」
「佐藤くんはブルマになるの?」
心配した武田くんが聞くと、
「ええそうよ。長さは足りていたから、本人は大丈夫だと思っていたみたいね。でもそれは五年生までなの。六年生のブルマ検査は長さだけじゃないの。太さや勃起力、膨張率、それに包茎などを総合的に調べるの。あの子は膨張率と包茎の具合が不合格でした。知識が乏しくてパス間違いなしと思い込んでいたから、ショックも大きかったようです」
武田君が小さくつぶやきました。
「だから包茎はヤバイぞって忠告してやったのに・・」
看護婦さんの説明にみんなが納得していると、保健室から声がかかり検査の再開が告げられました。どうやらブルマを宣告された佐藤くんは、別のドアから外に出された様子です。専門の病院でお母さんにオチンチンを切ってもらい、性転換手術を受けるのです。
「健ちゃん、順番よ」
祥子ちゃんにうながされて、健一くんは下半身裸のまま立ち上がりました。足が震えてうまく歩けません。佐藤くんのことを思うと、胸がはちきれそうになります。祥子ちゃんに別の子のお母さんが話しかけました。
「具合でも悪いんじゃないの?」
「いえ、大丈夫です。ブルマが間違いないので、ちょっと不安がってるだけですから」
「そうなの。でもあの子なら身体も小さいし、愛らしいお顔をしてますし、きっと可愛い女の子になれるわ」
「どうもありがとうございます。私の兄なんですけど気が弱くて泣き虫で甘えんぼで、とても女の子向きの性格なんですよ。手術が終わったら私の妹になるんです」
「お兄さんなの? 弟さんかと思った。いいわね、可愛い妹ができて」
健一くんは二人に見守られながら、可愛いオチンチンを晒して、ゆっくりと保健室に入っていきました。
「ブルマ検査の日編」その5
保健室の中には女医さんと看護婦さん、助手の男性の三人しかいません。やはり佐藤くんは別のドアから外に出されたようです。
「児島健一くんですね? そのベッドに横になって足を開いてください」
開脚具のついているベッドです。ベッドに上がるとすぐ看護婦さんに足を固定されました。ちょうど赤ちゃんがおしめを代えてもらう時の格好です。足を大きく開かされ、まだツルツルの初々しいオチンチンが丸見えになります。女医さんと看護婦さんが開脚具の真ん中に椅子を進め、検査を始めました。
看護婦さんが真っ赤にマニキュアされた細い指でオチンチンを調べます。まず皮被りの先端の形や硬さが確かめられ、上下左右、裏表とまんべんなく観察されました。次に指先でペニスの付け根やカリの部分をこすられ、しわのたるみ具合や張り具合を検査されます。それから袋を二本の指で押し上げられ、裏側も見られてそっと撫ぜられました。
見るまもなく、健一くんのオチンチンは精一杯の大きさになるのですが、看護婦さんにクスリと笑われてしまいます。
「こんなにはちきれそうになってるのに、可愛い大きさね。測定するのも可哀想だけど」
言いながら測定器を当てます。
「だめね、基準値以下です」
「皮はどう? 剥けないかしら?」
「真性包茎かな? 剥けないわ。膨張率も低いし、硬さも物足りないわ。この一年で少しも成長しなかったみたいですね」
「そうね。大きさ以外は健康に育っているようだけどねぇ。ぼく、可哀想だけどわかっているわね?」
恥ずかしい検査に身を揉んで耐えていた少年に、女医は宣告をくだしました。
「児島健一くんにブルマを宣告します。付き添いの方を呼んでください」
さっそく祥子ちゃんが呼ばれました。
「たった今ブルマの宣告がされました。長さと太さ、膨張率が基準値以下、真性包茎の疑い。以上が宣告の根拠となります」
祥子ちゃんは神妙な面持ちです。健一くんはベッドの開脚具で足を開き、オチンチンを晒しながら、悲しそうな目でみんなの話を聞いています。
「付き添いの方に確認していただきます。どうぞ」
祥子ちゃんが健一くんのベッドに近づくと
「あ、お姉ちゃん、恥ずかしいよう」
自分よりしっかりしていて、頼りがいのある妹の祥子ちゃんを、健一くんはやっと自分のお姉さんとして受け入れられたようです。初めてお姉ちゃんと呼びました。
「我慢なさい。すぐに済みますからね」
すがり付こうとする健一くんの手を制し、頭をポンポンとたたいてあげてから、大きく広げられたアンヨの真中に座ります。初めてお姉ちゃんと甘えられて嬉しかったのですが、ここはお姉さんらしくしなくてはと、毅然とした態度をわざと取る祥子ちゃんです。
「現在勃起中ですが、長さと太さは平均値の73パーセントです。六年生でこの低数値は珍しいですよ。もしかしたら去年より小さくなってるのかもしれません。たまにあるんですよね」
看護婦さんがオチンチンをつまんで示すので、祥子ちゃんがうんと顔を近づけて見ると、健一くんはおでこをシーツに力いっぱい擦り付け、身をよじって顔を隠し、恥ずかしさに耐えます。
「それに真性包茎の疑いがあります。このまま大人になってもまともなセックスは出来ないでしょう。女性を欲求不満にさせるだけです」
あからさまな看護婦さんの説明に、女医先生が注意します。
「あなた、そんな余計なことを言って・・そんな話、子供にはまだ早いわよ」
「あらそうね、ごめんなさい」
子ども扱いされて、祥子ちゃんはホッペタをふくらませます。せっかくお姉さん気分を味わっていたのに・・
「ブルマ検査の日編」その6
祥子ちゃんの確認が終わり、健一くんはやっと開脚ベッドから解放されました。隣の第二準備室へ移動します。健一くんは祥子ちゃんを頼りきって、ピッタリとくっついたきり離れようとしません。下半身は裸のままです。祥子ちゃんはちょっぴり可哀想になって、優しく肩を抱いてあげました。そのままの状態で看護婦さんからこれからの段取りを聞きます。
「それではまずトイレへ連れて行って、男の子としての最後のおしっこをさせてあげてください。明日からはもう、座ってでしかおしっこ出来なくなるのですからね」
「一緒に行っていいんですか?」
「構いませんよ。離れそうもないものね(笑)。立っておしっこできるのはこれが最後ですから、ゆっくりと時間をかけてさせてあげてください。終わったらすぐ病院に行きます」
「そこで去勢するのですね?」
「そうです。特別の切断器具で、まずあなたがオチンチンと袋を切り取るのです。心配しなくても大丈夫。素人でも簡単に切断できる特殊なハサミを使いますから」
それを聞いて健一くんがブルッと震えます。察した祥子ちゃんは、
「緊張しちゃうな。健ちゃん、なるべく痛くないようにしてあげるから」
と言って頭を撫でて慰めてあげました。健一くんの表情が平静を取り戻します。どうやら健一くんは、祥子ちゃんに頭を撫でられるのがお気に入りの様子です。祥子ちゃんもそのことに気がついたようですね。
「切断のあとはすぐに性転換手術です。手術は今日中に終わります。人工子宮と人工卵巣の埋め込み、外性器造形手術、量子転換治療、SB変換特殊ホルモン剤投与、それにお顔の整形手術もね。遺伝子レベルでの完全な性転換なのよ」
「すごいんですね、今の医学って。明日はもう家に帰れるんですか?」
「普通は夏休みいっぱい施設で女の子としての精神的な教育を受けるわ」
「そっか。だからブルマ検査は夏休み前にするのか」
「身体が完璧な女性になっても、心が女の子のままじゃ可哀想でしょ? 施設を出たブルマの娘はみんな素直で優しくて控えめで、昔の人が理想と考えてた女性ばかりよ。そんな古風な娘、今の本物の女性には全然いないでしょ?」
「そっかぁ。ブルマの子がみんな可愛く見えるのは、そんな教育を受けてたからなのかぁ。男の子に人気があるのも当然ですね」
「でもこの子は元々素直そうだし、そんなに長く入らなくてもすむと思うわよ。本当に甘えんぼさんなのね。普段もこうなの? あなたのほうが年下なんでしょ?」
さきほどのブルマ検査がよほど恥ずかしかったのか、オチンチンを晒しているのが恥ずかしいのか、それともブルマを宣告されたショックからか、健一くんはお姉ちゃんの胸にホッペタをくっつけて、小さく震えています。
「あ、それと女の子らしい新しい名前を考えてあげてくださいね、女の子が健一なんて名前じゃ、可哀想でしょう?」
「はーいわかりました。この子らしい可愛い名前を考えます」
「ではそろそろおしっこをさせに連れて行ってください」
「はい。さ、健ちゃん、いらっしゃい」
まともには歩けそうもない健一くんをしっかり支えながら、祥子ちゃんはトイレへと向かいました。
「ブルマ検査の日編」その7
祥子ちゃんにしがみつくようにしながら、おトイレの入り口まで連れて来られた健一くんは、またベソをかいてしゃくりあげ始めます。今にもしゃがみこみそうになるのを支えながら顔をみると、目にいっぱい涙をためて、泣き出すのをこらえているのです。
「健ちゃん、おトイレ一人で入れる?」
「おねえちゃぁん・・」
両手で力一杯抱きついてきます。
「よしよし、いい子ね。検査が辛かったのね? もう検査は終わったんだから泣きやんでいいのよ。さ、おしっこ早く済ましちゃおうね」
「お姉ちゃん、ぼく一人で出来なぁい・・」
「まぁ、甘ったれて。でもいいのよ、今日だけは特別にうんと甘えさせてあげるからね」
辛い目にあって、誰かに甘えて優しくされたかったのでしょう。こらえていた涙が優しいお姉さんの言葉でポロポロこぼれてきます。祥子ちゃんは涙を人差し指でそっと拭いてあげて、おトイレに入りました。
男の子用の便器が並んでいます。健一くんが男の子用のトイレを使うのはこれが最後なのです。緊張して出ないかもしれないけど、なるべく出させてあげたいなと、祥子ちゃんは思いました。
心配は当たりました。便器の前に立って小さなオチンチンをアサガオに向けるのですが、一向におしっこは出てきません。
「出ないの? 出ないならもう行こうか。どうする?」
「もう少し待ってよぅ。出そうなんだけどぉ・・」
ゆっくりさせてあげてください、という看護婦さんの言葉を思い出し、辛抱強く待つことにしました。でもいつまでたっても出てきません。やがて健一くんは、オチンチンを支えていた手を離し、両手を顔に当ててまた泣き出してしまいました。
そんな健一くんを祥子ちゃんは叱りもせず、代わりに自分の右手をオチンチンに添えてあげて、左手で肩を抱いてあげます。
「よしよし、緊張しておしっこ引っ込んじゃったのね。こうしててあげるから出そうになったら言いなさい。健ちゃんはいい子だね、しー、しー」
幼児にするように、優しくおしっこをあやしてあげます。
「出るかな? しーとと、しーとと、しーととと」
言葉に合わせ、ゆっくりオチンチンを上下させます。
そんなふうにあやされて、緊張が緩んだのでしょうか。健一くんはブルッと一回身体を震わせました。
「あ、お姉ちゃん・・」
申し訳なさそうにチョロチョロっと放尿が始まりました。健一くんの両手は顔を隠したままです。祥子ちゃんはマトを外さないよう、うまく右手で調節してあげなければなりません。水流はだんだん勢いを増してきます。少し手にしずくがかかりますが、気にする気配を少しも見せず、最後までおしっこをさせ終わりました。
包茎のオチンチンを慎重に振ってしずくを切り、きれいにしたあと、
「健ちゃん、終わったよ。よかったね、最後の立ちおしっこができて」
耳に顔を近づけて、小さな声で告げます。
その時になってやっと健一くんは気がつきました。
「そっか、これが最後の立ちおしっこだったから、祥子ちゃんは一生懸命ぼくにおしっこさせようとしてくれたんだ」
祥子ちゃんの優しい心使いに気がついて、感謝の気持ちで一杯になりました。今日始めてニッコリ笑って「ありがとう、お姉ちゃん」と小さい声で言いました。
昔から可愛がっていた妹の祥子ちゃんにお姉さんになってもらい、立場を入れ替えて妹として可愛がられるのは恥ずかしく、まだ少し抵抗があるのですが、健一くんは元々依頼心の強い性格なので、可愛がるより可愛がられるほうが自然なのでしょう。少しずつ抵抗も薄らいでいるようです。手術が終われば、きっとすごく仲のいい姉妹になるでしょう。
「さ、もう行くわよ。病院行きの車が待ってるわ」
下半身スッポンポンで小さなオチンチンを晒したままの健一くんを庇って、肩を抱くようにしながら祥子ちゃんは駐車場に向かいました。
駐車場に行くと小型バスが待っていました。さっきの看護婦さんもいます。
「どうでした? 最後の立ちおしっこはできたかな?」
「はい。なんとか、させてあげられました」
「それはよかったね。緊張のあまり出せない子の方が多いのよ。こっちの子なんか泣くだけで、おしっこどころじゃなかったみたい(笑)」
見ると佐藤くんが目を真っ赤に泣き腫らしてお母さんと一緒に乗ってます。健一くんたちが並んで座ると、バスはすぐに出発しました。
佐藤くんも健一くんと同じく、下半身を丸出しにされたままなので、二人のオチンチンが仲良くぶら下がっているのが見えます。佐藤くんのオチンチンもサイズは小さい方で、二人とも可愛い皮を被っているせいか、オチンチンだけを見ていると低学年の子に見えます。
ついさっきまでは考えもしなかった性転換。オチンチンを切り取られて女の子にされるのです。屈辱感で心がいっぱいなのでしょう。いつも元気でワンパクな佐藤くんがガックリとうなだれているのを見て、健一くんは可哀想に思いますが、どうしてあげることもできません。
「おれやだ。女になんかなりたくない」
「だってしょうがないよ。オチンチンが小さいんだから」
「おれのは小さくなんかないや。包茎は大丈夫だって母ちゃんが言うから・・」
お母さんは黙ったまま優しい顔でこちらを見ています。二人は互いのオチンチンを覗きあいました、
「そうだね。僕のが小さすぎるんだ・・マコトくんのは大きい方だと思うよ」
本当はそんなに大きいとは思いませんでしたが、少しでも慰めてあげようと思ってそう言いました。そしたら、
「健ちゃんのって子供みたいだね。こんな小さいのを持ってる子がブルマになるんだ」
なんて言います。「自分だって包茎でブルマになるくせに」と思いましたが口に出して言うのはやめました。「僕はこんな小さくないのになんでブルマなんだ」。そう思っている佐藤くんの気持ちがとてもよく解ったからです。
病院に到着し、地下の駐車場で降りると、また佐藤くんが暴れだしました。男のスタッフの人に3,4人で捕まえられます。佐藤君はオチンチンが見えてるのもお構いなしに、小さな身体を力の限りに暴れさせているのですが、スタッフは彼を暴れさせたまま、スタスタと建物の中に運んで行きます。
「いやだ、ブルマにはなりたくないよ。母ちゃん、助けてー」
佐藤くんの悲鳴が聞こえてきます。看護婦さんがお母さんに話しかけました。
「これから大変ですね。包茎さえ直しておけば、ブルマにならず済みましたのに」
「実はわざとなのですよ」
小さい声でお母さんが言うのを健一くんと祥子ちゃんは聞き逃しませんでした。
「包茎の事は知ってましたけど、私は男の子より女の子の方が好きなんです。あの子を生んだときから女の子にする機会を待っていたの。身体が大人になる前に間に合って良かったわ」
佐藤くんのブルマ宣告は、お母さんの計略だったのです。
「それで将来女の子になっても名前を変えなくてすむようにマコトちゃんて名前を?」
「ええ、そうなんです。ちょっとやんちゃな所はありますけど、整った顔立ちをしてますし性格も優しい子ですから、きっと私の理想通りの娘になってくれるわ」
こんな優しそうなお母さんがそんなこと考えていたなんて・・
「去勢手術編」その2
「さあ私たちも行きましょう。次のブルマの子たちが来てしまうわ」
看護婦さんに言われて、祥子ちゃんは健一くんの手を取って建物に入ります。マコトくんのことがショックだったのでしょうか、健一くんの手は汗びっしょりです。
施設の中は白い壁に統一されていて、ちょっと不気味です。祥子ちゃんと健一くんは小部屋に通され、少し待つように言われました。マコトくんのお母さんは看護婦さんと一緒に行ってしまいます。待ちくたびれた頃に、男性スタッフが来て、祥子ちゃんと二人でなにやら打ち合わせを始めました。健一くんは不安そうに二人の様子を眺めています。
やがて打ち合わせを終えた祥子ちゃんが健一くんに説明を始めました。
「なんなの?お姉ちゃん」
「あのね、今日のブルマ検査でブルマ宣告をされた子が、予定よりもすごく多くなってしまったんですって」
一瞬、健一くんは手術が延期になったのかなって期待しました。でもその希望はすぐに打ち破られます。
「それでね、健ちゃんの手術とマコトくんの手術を一緒の手術室で同時にすることになったの」
「え、本当なの?」
「そうよ。健ちゃんはマコトくんと一緒にオチンチンを切られるのよ。よかったね、お友達がいっしょで」
「さ、もう一人の子はもう準備にかかっています。急いでください」
男性スタッフにうながされて、二人はすぐに手術室に向かいました。
手術室では10人くらいのお医者さんと看護婦さんが待っていました。いろんな機械が置いてあります。天井からは沢山のライトがぶら下がっています。そして部屋の中央には手術用のベッドが二つ並べてあり、そのうちの一つのベッドに、マコトくんがいました。
上半身に真っ白なシーツを掛けられ、手首を頭のちょうど耳の横のあたりに金具でベッドに固定されています。なんだかバンザイをしてるようにも見えます。
細っこい足は開脚具で大きく開かされ、愛らしい包茎のオチンチンと子供らしい小さなお尻が丸見えです。ブルマ検査の時と同じ格好ですが、手を拘束されているのと、足の裏が天井を向くほど高く上げさせられているのが違います。
オチンチンを切り取りやすいように開脚の角度も大きく、開くだけ開かされているようです。そのせいで、オチンチンがとても観察しやすくなっています。
ベッドのそばにはマコトくんのお母さんが見慣れないハサミのような器具を持って立っており、お医者さんと看護婦さんの三人で、マコトくんのオチンチンを見ながら手術の打ち合わせをしています。時々、お母さんはマコトくんの股間に手をやって先生に意見を聞いています。
その屈辱感にマコトくんは、必死になって身体をよじり、無言で抵抗の意思を表すのですが、看護婦さんは、
「痛くないからね。なるべく早く済ましてあげるから、少し我慢なさい」
と言ってオデコを撫でてあげ、彼の抗議を無視します。
「マコトくん?」
思わず、健一くんは声をかけました。しかし返事はありません。彼は健一くんの方にしっかりと目を向け、大粒の涙を溢れさせました。意識も身体の自由もあるようですが、言葉がしゃべれないようです。おそらく、あまり大きな声で暴れるので、大人しくなるお薬を使われたのでしょう。お母さんが優しく涙を指で拭いてあげながら、言い聞かせます。
「マコト、お母さんが嘘ついたことはあやまるから、もう泣きやんでね。ほら、一緒にオチンチンを切られるお友だちも来たわよ」
お母さんはマコトくんを計画的にブルマにしたことをしゃべってしまったようですね。
「さ、君もベッドに上がってください。すぐに始めます。付き添いの方はこれをどうぞ」
祥子ちゃんは看護婦さんからマコトくんのお母さんが持っているのと同じ器具を渡されました。
丸い輪の中にいかにも切れ味の鋭そうな刃が付いている特殊な器具です。レバーを握ると、刃が丸い輪の中を横切ります。この輪の中にオチンチンを通してレバーを握ると、目的が達せられるのでしょう。
「これなら安心ね、輪が付いてるから少しくらい暴れてもズレることはなさそうだし。失敗しないで健一のオチンチンを切ってあげられるわ」
祥子ちゃんはそう思いました。
健一くんはなかなか自分からベッドに上がろうとしません。自分がこれから拘束されてオチンチンを切り取られるベッドと、マコトくんとを交互に見比べています。自分がとらなければならない恥ずかしい格好を既にみんなに晒しているマコト君をみて、いったい何を思っているのかな?
「去勢手術編」その3
ベッドの前でモタモタしている健一くんを看護婦さんが叱ります。
「さ、早くベッドにおあがりなさい。ぐずぐずしないで」
腰が抜けたみたいに健一くんは、自分のために用意された性転換手術用のベッドに座り込みました。看護婦さんは素早く健一くんを横に寝かすと、手首をマコトくんと同じように金具で固定します。
「いよいよね」
祥子ちゃんはその様子をドキドキしながら眺めています。小さなバンザイの格好になった健一くんの、華奢で真っ白な右足首が看護婦さんにつかまれ、上に大きく上げられて右側の開脚具に留められました。足の裏は天井を向いています。もう、それだけで泣き虫の健一くんは顔をくしゃくしゃにして泣き出しました。そんな健一くんにおかまいなしに、看護婦さんは左足をつかまえて、
「さぁ、あんよを広げましょう。君は大人しくて良い子ね」
そう言ってマコトくんの方をチラリと見ます。よほどマコトくんをベッドに寝かすのにてこずったのでしょうね。
「健ちゃん、いよいよだね」
励ますように祥子ちゃんは顔を健一くんの耳に近づけて言い、そっと顔を撫でてあげます。看護婦さんは左足首を持って股間を大きく広げさせ、左側の開脚具に乗せました。これでマコトくんと二人、包茎の愛らしいオチンチンが二つ、みんなの前に仲良く晒されました。
「クスン、クスン、お姉ちゃん、恥ずかしいよう、恐いよう」
留め具で左の足首を留められながら、顔を優しく愛撫してくれる祥子ちゃんに訴えます。四肢を固定されているので、涙で濡れた顔を一生懸命祥子ちゃんの右手に擦り付けて甘えているのです。その様子があんまり可愛らしいので、開脚措置を終えた看護婦さんもニッコリして、健一くんのお顔への愛撫に参加しました。
「この子はとても可愛らしいわね。なんでこんなに甘えん坊さんなのかしら? 素直で大人しいし、これならブルマになっても安心ね。誰からも可愛がられるわ」
「そうですか? 誉めてくださってどうもありがとうございます。私もうんと可愛がるつもりですから」
執刀医師が二人に声を掛けます。
「拘束は終わりましたか?」
「はい先生、終わりました。この子はとてもいい子ですよ」
「では付き添いの方に段取りを説明します」
「はい、よろしくお願いします」
「去勢手術編」その4
「まずあなたが今手にしている器具で、この子のオチンチンを切断してください。使い方は看護婦によく聞くこと。止血処置を施しますからあまり出血はしませんが、大丈夫ですね? 出来ますね?」
「はい先生、大丈夫です。出来ます。私が健一のオチンチンを切り取ります」
その力強い祥子ちゃんの言葉を聞いて、健一くんは甘い感覚が自分を包むのを感じました。オチンチンを切りますと言われて、彼女に従属感を感じてしまったのです。祥子ちゃんを慕う気持ちで心が一杯になり、悲しさがほんの少し安らぐように感じられるのでした。
先生も満足そうに言います。
「はいわかりました。手術後の精神ケアを考えると、オチンチンを切り取るのは身内の方が一番なのです。この子は性格も素直そうですし、きっと精神的な処置もうまくいきますよ」
「切っちゃった後はどうするの?」
「切断が済んだらあなたは退室してください。すぐに性転換手術を始めます」
「どのくらいで終わりますか?」
「手術ロボットを使いますから所要時間は3時間くらいです。手術後五日ほどで、退院できます」
「たった五日なの?」
「そうです。切り取った後を外性器造形手術で膣を形作り、人工子宮や人工卵巣などの内性器を埋め込んで、量子転換治療を施します。この治療を受けると遺伝子レベルでの性転換が始まり、内性器もすぐに定着します。五日で転換も定着も完了しますから」
「すごいんですね、本当の女の子になれるんですね」
「対象者がまだ未成熟だからできるのです。術後はSB変換特殊ホルモン剤を一年間投与します。男性の身体に変化するつもりでいたのが、急に女性の身体に発育するように方向転換されたら、身体はびっくりしますよね? この特殊ホルモン剤は性転換後の身体を、スムースに女性の身体への変化に導くのです。これを使えばすぐに第二次性徴も始まって、乳腺も普通の女性のように発達し、おっぱいも大きくなるのですよ」
「あら、私より先におっぱいが膨らんだらイヤだな。私にも使ってくださいよ」
「残念ですが性転換者にしか効果はありません。この子の胸を膨らませるのは、あくまで手術で定着させる内性器から分泌される自然なホルモンなどの酵素類なのですから。特殊ホルモン剤で人工的に大きくするわけじゃないのです」
「そっか、残念」
頭をかいて、悔しがる祥子ちゃんです。
「先を越されちゃうかな? 私よりおっきい胸になるのかなあ?」
「さあどうでしょうねぇ。でも一般的にブルマの子の胸は、豊かな子が多いです」
「それはどうしてですか?」
「詳しいことは解かっていませんが、胸が大きい方が男性を惹きつけやすいことを、本能的に知ってるからだと言われています」
「あら、それは天然女子だって同じはずですよ」
「ブルマの子の方がより切実でしょう。今の社会でブルマの子が生きていくには、パートナーの男性無しでは難しいですからね」
「それを無意識で知ってるから、本能が胸を膨らますの?」
「そう言われてます。でも実際はかなり個人差がありますよ。例えばこの子なんかは、そんなに大きなおっぱいにはならないんじゃないかな?」
先生は健一くんを指して、そんなことを言います。
「そんなことわかるのですか?」
「勘だけどもね。身体が華奢だし、線も細いし・・・大きい胸に育つようなタイプには見えないな。でもかえってその方がいいかもしれない。スリムな方が似合うタイプだと思わないですか?」
「タイプですか? うーん?」
次いで先生は、佐藤くんにも寸評を加えました。
「あっちの元気のいい子は、うんと大きな胸の女の子になりそうだね。身体の大きさはこの子と同じくらいだけど、肉付きが豊かな感じがするでしょう。身長もまだ伸びそうだし。こんな体格の子の胸は発育も期待できますよ。胸だけじゃなく身体全体も女性らしい柔らかな身体になりそうだ」
話を聞いていた佐藤くんのお母さんが口をはさみます。
「先生、マコトの胸、本当に大きく育ちますか?」
「体格的には大きい胸になると予想出来ます。もちろん保証は出来ませんが」
「もし万が一、マコトの胸の発育が貧弱だった時には、豊胸処置を取ってもらえるのでしょうか?」
「大丈夫ですよ。ブルマに対する豊胸処置は、規制が緩いので、多くの子が受けています」
「もしもの時はお願いしますね。やっぱり女の子は胸が無いと可哀想だわ」
「先生、豊胸処置ってどんなことするんですか?」
「薬で分泌ホルモンの量をコントロールしたり、外科的な手術をしたり、ナノマシンで胸を直接膨らましたりと、いろんな方法があります」
「うちの健ちゃんにもしてあげてね。カッコいい男の子の競争率は高いんだから、大きくできるならしてあげたほうがいいもの」
「去勢手術編」その5
ふと見ると、いつの間にかマコトくんと健一くんは涙を溢れさせて泣き出していました。足を大きく開かされ、オチンチンを丸出しに拘束された格好で、おっぱいを膨らませる話をされているのですから、惨めさと悔しさに堪えきれなくなったのでしょう。
マコトくんは天井に向けたあんよをブルブル震わせ、顔を涙と鼻汁でグチョグチョにさせながら泣いています。でも薬のせいか泣き声は上がりません。身悶えだけの泣き姿がかえって哀れさを誘い、お母さんと看護婦さんが二人でなだめにかかりました。
健一くんも手術のことは大人しく聞いていたのですが、おっぱいのことが話題になると、イヤイヤとばかりにおもいっきり顔を左右に振りたくりながら泣き始めました。
「あら健ちゃん、どうしたの? 恥ずかしいの?」
「お顔が真っ赤よ、可愛いわ。おっぱいを膨らませるお話をされて、恥ずかしがっているのね?」
「ぼく、ぼく、おっぱいなんていらない。胸が膨らむなんてイヤだよぉ」
泣きながらそう訴えるのです。看護婦さんが顔を健一くんに近づけて頭を撫で、いい子いい子をしてあげながら言い聞かせます。
「女の子になるんだから、おっぱいを膨らませるのは当たり前の話でしょ? 大人になって乳房が無かったらいろいろと困るわ。男の人にセックスしてもらうとき、おっぱいが貧弱なブルマだな、なんて思われたらイヤでしょ? それに赤ちゃんだって生めるんだから、授乳させるのに乳房は必要だわ」
「そうだよ。まあ、まったく膨らまないなんてことはないんだから、安心しなさい」
そう言われて健一くんは、武田くんのことを思い出しました。武田君はすでに大人とあまり変わらない逞しい身体をしています。そんな大人になりかけている彼にもし抱かれたとき、貧弱なおっぱいって思われたらと思うと・・・健一くんはちょっと悲しくなってしまいました。
やっぱり健一くんは武田くんのことが好きなようですね。昨日まではただの仲のいい友達でしたが、ブルマ検査の前に体育館で告白され、健一くんも彼のことが好きになってしまったようです。祥子ちゃんのおかげで、ブルマになることを精神的に受け入れはじめたので、男の子を異性として意識することもできるようになってきたのでしょう。祥子ちゃんは知らぬ間に健一くんの精神的な去勢を施していたのです。
「あ、いけない」
急に健一くんは気が付きました。武田君に抱かれたら・・なんて考えていたら、またオチンチンを大きくさせてしまったのです。たくさんの人たち見ている前で、健一くんのオチンチンは勃起を完了させてしまいました。
「あらあら、さてはもう好きな男の子がいるのかな? セックスや赤ちゃんなんて言ったから、その子のことを考えて興奮しちゃったのでしょう」
「きっとそうよ。まだ子供なのにオマセね」
「それにしても小っちゃくて可愛いいオチンチンだこと。早く取っちゃって、その男の子にオチンチンを入れてもらえるようになろうね」
「はやくその男の子に可愛がられるといいわね。この子ったらどんな声を出して応えるのかしら?」
看護婦さんたちが笑いながらからかいます。手足を拘束されて大きく足を開かされ、隠しようがなくなっているオチンチンを大きくさせてしまった自分が悔しくてなりません。看護婦さんたちは遠慮のないからかいをやめようとしません。せっかく泣き止んでいた健一くんは、また大きな声で泣き出してしまいました。
「あらあら、ごめんなさい。泣くんじゃないわよ、坊や」
「いい子だから泣きやんで。ちょっとからかい過ぎたかな」
「ごめんなさいね、君があんまり可愛いから、ついいじめたくなるの」
あわてて看護婦さんたちは健一くんのご機嫌取りを始めます。
その間に祥子ちゃんが別の看護婦さんに質問を始めました。
「あの、整形手術もするって聞いたんですけど?」
「必要なときはしますけど、この二人には必要ないでしょう。あっちの元気のいい暴れん坊君も、見た目は可愛らしいですしね。手術がうまくいけば、二人とも自然にもっと女の子らしい容姿になりますよ」
「あと、夏休みいっぱい施設で教育を受けるって聞いたのですが」
「それは入院中の様子を見て決めます。施設の教育にはいろいろなプログラムがありますから、本人やご家族の方と相談してカリキュラムを組むのです」
質問が終わった頃、やっと二人は泣き止みました。
「さて、それではそろそろ始めましょう。付き添いの方、準備はいいですか」
先生の声が一際高く手術室に響きました。
「去勢手術編」その6
看護婦さんと先生が注射器の用意を始めました。付き添いの二人に説明をします。
「まず二人に痛み止め入りの止血剤を注射します」
「それを打つと、切るときの痛みは完全に無くなるのですか?」
マコトくんのお母さんがちょっと心配そうに聞きます。
「これはあくまで出血止めなので痛みは完全には無くなりませんが、我慢できる程度に痛みを抑えてくれます」
準備を終えた看護婦さん二人が、薬液を満たした注射器と消毒用アルコールを持って、健一くんとマコトくんの股間の前にスタンバイします。
「このお注射はオチンチンの先っちょににするのよ」
それを聞いて二人はびっくり仰天です。祥子ちゃんも心配顔になります。
看護婦さんはテキパキと脱脂綿のアルコールで、二人のペニスの亀頭を消毒し始めました。健一くんがまたまた泣き出します。この子が泣くのは、これで何度目でしょうか? 祥子ちゃんは健一くんの右手を握りしめ、おでこを優しく撫でてあげて、少しでも不安を取り除いてあげようと一生懸命です。時々耳のそばで慰めの言葉を聞かせてあげています。健一くんも力いっぱい右手を握り返し、目に涙を一杯に貯めた泣き顔を優しいお姉さんに向けて甘えています。
マコトくんのお母さんも、顔を彼の耳のそばに近づけて、何かしきりに励ましの言葉をかけています。でもお母さんの励ましも、マコトくんの羞恥や恐怖感、悔しさが一緒になった怒りを静めることは出来ませんでした。マコトくんはしきりにお尻を振り始め、看護婦さんの作業を思い通りにさせまいと抵抗を開始したのです。
まだ大人になる前の小さなお尻が、右に左に滅茶苦茶暴れまわります。一緒に可愛いオチンチンもグルングルン振り回します。しかしそれくらいの抵抗では、さしたる妨害にはならなかったようです。看護婦さんは抵抗が始まっても少しも慌てずに亀頭を指で固定し、的確に消毒作業を完了させます。そしてすぐに注射器を取り上げました。
気配を察したマコトくんは注射器の針先をマトに当てさせまいと、最後の力を振り絞るようにして前にも増した力でお尻を振りたくリ始めました。これにはさすがの看護婦さんも降参です。消毒ならともかく、こんなに暴れられたら注射は出来ません。しきりにお母さんがなだめようと声を掛けますが、マコトくんは聞き入れようとしません。
「マコト、お願いだから暴れないで。お注射しないとオチンチンを切るときに痛い思いをするのは自分なのよ。解るでしょ? ね、お願いだから静かにして」
「困ったわね、こんなに嫌がるなんて。このお注射をしないと出血が止まらないから手術が出来ないのよ」
「少し待ってくださいね。今言い聞かせますから」
お母さんはここぞとばかり、意を決してマコトくんに言いきかせます。
「マコト、聞いたでしょ? お注射しないとお母さん、マコトのオチンチンを切ってあげられないの。ね、ママはマコトが生まれてからこれまでずっと、マコトが女の子だったらどんなにいいかなって思ってきたのよ。ママは女の子の子供が大好きなの。娘と一緒にお買い物したり、お料理したりするのが夢だったのよ。マコトは女の子に変身したら、きっと可愛い娘になれるわ。そうしたらこれまでより10倍も100倍も可愛がってあげる。ね、マコトはお母さんのこと愛してるでしょ? だったらお願いだからお母さんの希望をかなえて頂戴」
お母さんの真剣な説得に、マコトくんのお尻振り運動がやっと収まりました。息を弾ませてジッとお母さんの優しい顔を見つめます。やがて涙をいっぱいに貯めた目を閉じると、一つコクンと頷いたのです。お母さんの必死の説得が効いたようでした。マコトくんはやんちゃな子にありがちな、甘えん坊のお母さんっ子だったのですね。大好きなお母さんに「女の子になって」と心の底から懇願されて、今やっとその願いを受け入れる決心がついたのでしょう。
やっと静かになったマコトくんを見て、看護婦さんはすぐに注射器を持ち直しました。
「去勢手術編」その7
亀頭のカリの部分に注射器の針が触れます。マコトくんはもうすっかり大人しくなって、お母さんの優しい微笑に見守られながら、看護婦さんに身を任せています。針の先端が皮を突き刺して1センチほど埋まりました。鋭い痛みに顔を歪めます。お母さんは少しでも苦痛を楽にしてあげようと、太腿のあたりを愛撫してあげています。ゆっくりと薬液が注入され始めました。痛みと不安でもう目を明けていることができません。しっかり目を閉じて我慢していたら、まぶたの上をお母さんがそっとキスしてくれました。
「可愛いわ、マコト」
あらためてマコトくんのお顔を見ながら、呟くようにそう言いました。
「元気はあり余ってますけど、よく見ると本当に可愛らしい坊ちゃんですね。どんなお転婆なお嬢ちゃんになるのかしら? 今から楽しみですね」
薬液をゆっくり注入しながら看護婦さんがマコトくんの容姿を評してくれます。誉められて、お母さんはニッコリして言いました。
「赤ちゃんの頃はもっと可愛かったんですよ。それこそ本当の女の子みたいに。それに心根もとても優しい子なんです。性格はちょっと乱暴なところもあるように育ちましたけど。女の子になったらもう少し大人しい子になってもらいたい希望はあるのですが」
「大丈夫ですよ。どんなに暴れん坊の男の子でも、去勢されると自然に大人しくなるものです。それに女の子教育を受ければ、誰だって女の子らしくなれるのですから」
おしゃべりしながら薬液を注入し終えた看護婦さんは、そっと針を抜き取ると脱脂綿を押し当て、これをしばらく押さえているようにお母さんに指示しました。お母さんの優しい指がマコトくんの亀頭を押さえます。マコトくんはここにきてやっと、安らいだ気持ちになることができました。
「オチンチンを切ったら、ママが望んでいるような大人しくて優しい女の子に、本当になれるのかな?」
心の中でそんなことを考え始めたマコトくんです。
「去勢手術編」その8
さて一方の健一くんも、祥子ちゃんに見守られながらオチンチンの消毒が終わりました。看護婦さんはキビキビとした動作で注射器の薬液量を確認しています。恐くてしょうがないのでしょう、泣きながらしきりに顔を振って恐怖心を紛らわそうとするものですから、健一くんのお顔は涙と鼻水とよだれでグチョグチョです。
息を吸うたびに、お鼻の穴によだれが入り込むくらいに汚しています。しょっぱい鼻水が口の中に入るのでお口も開けません。可愛いお顔を息が出来ないくらいベトベトにしてしまったのです。
見かねた看護婦さんが、タオルを祥子ちゃんに渡してくれました。祥子ちゃんはタオルを4つに折りたたむと、丁寧に健一くんのお顔を拭いてあげます。ついでに髪の毛の乱れも直してあげて、やっと元の可愛らしい健一くんに戻りました。その様子を微笑みながら見ていた看護婦さんが声をかけます。
「もういいかな? お注射始めますよ」
看護婦さんは健一くんがきれいになるまで、お注射を待っててくれたのです。
「はい大丈夫です。どうもありがとう。健ちゃんもありがとうは?」
祥子ちゃんは甘えてばかりの健一くんにもお礼を言うように叱りました。でも健一くんはお顔をグショグショに汚してしまってばつが悪かったのでしょうか。グズグズして、やっと聞き取れないくらいの小さな声で言います。
「だめでしょ、そんな小さな声で。言い直すのよ」
しかし一度いいそこねたお礼は、なかなか素直に言えません。
「しょうがない子ね。看護婦さんごめんなさい、うんと痛いお注射をしてやってください」
「いいのよ、そんなこと。さ、すぐに済みますからね」
左手の指先で亀頭の太い部分をはさむと、針を当てる位置を決めます。ゆっくりと針の先端が貫きました。薬液の注入が始まります。
健一くんは痛がって声を出して泣き、祥子ちゃんに甘えた目を向けます。さっきみたいに優しい愛撫で慰めてと、涙の滲んだ眼で訴えます。しかし、先ほどちゃんとしたお礼の挨拶ができなかった健一くんに、祥子ちゃんは厳しい態度を取ると決めていました。わざと恐い目で健一くんをにらむばかりです。
健一くんはすぐに祥子ちゃんがどうして怒っているのか理解しました。このあとすぐオチンチンを切ってくれるお姉ちゃんに、叱られたまま許してもらえないのでは大変です。ごめんなさいお姉ちゃん、これからは素直に言うことを聞きますと泣きながら謝りました。
それを聞いて祥子ちゃんも、
「解ればいいのよ、素直ないい子ね」
とすぐに許してあげました。さっきと同じく右手をしっかりと握りしめ、おでこを撫でながら、少し我慢するのよ、すぐに終わりますからねと、慰めの言葉をかけてあげます。祥子ちゃんに甘えさせてもらって、健一くんは歯を食いしばって痛みに耐えます。
「しっかりしたお姉さんぶりね。たいしたものだわ」
「えへへ、お姉さんになるんだからしっかりしなきゃって、はりきっちゃったの」
急に子供っぽく、でも得意そうに祥子ちゃんは言いました。
「あらあら、背伸びして(笑) でも大丈夫よ、その調子ならきっといいお姉さんになれるわ」
薬液の注入が終わり、針が抜き取られ、注射器は片付けられました。脱脂綿が渡され、祥子ちゃんはそっと健一くんのオチンチンの先っぽを押さえてあげます。空いた方の手で、天井に向かってまっすぐに伸びている真っ白い太腿を慰めるようにゆっくり撫でてあげると、健一くんの安心したようなため息がかすかに聞こえてきました。
「去勢手術編」その9
針が抜かれてもお注射の痛みは残っているようで、健一くんはつらそうです。祥子ちゃんは亀頭部分を、小さな手のひらで包み込むようにして撫でてあげたり、袋を揉んだりして気を紛らわせてあげます。健一くんが気持ちよさそうなので、そうやってしばらくオチンチンをいじってあげていたら、妙な変化が始まったのに気がつきました。
真っ白だったオチンチンの色が、根元の方からだんだんと青ざめてきたのです。袋も青く変色し、その変化はだんだんとペニスの上の方にまで登ってきます。
「あの、先生。なんだか健一のオチンチンの様子がおかしいのですが」
「先生、マコトのオチンチンも変な色に変わっていきます。なんだか腐っていくみたいです」
健一くんとマコトくんは拘束されているため、自分のオチンチンはあまりよく見えません。異変を聞かされて、オチンチンを視界に入れようと、よいしょよいしょとしきりに顔を持ち上げて状況を把握しようとします。すると看護婦さんが心配ないですよと教えてくれました。
「さっきの注射の効果です。心配ありませんからね。もう少したつと、オチンチン全体の色が変わります。そうなったら切り取りオーケーですからもうちょっと待ってください」
そうですか、解りましたと、答える祥子ちゃんとお母さんの冷静な態度を見て、健一くんとマコトくんはやっと落ち着きを取り戻しました。
「ママ、僕のオチンチン大丈夫?」
「よしよしマコトちゃん、大丈夫よ。もうすぐ切ってあげるからね」
マコトくんに「ママ」と呼ばれてご満悦のお母さんです。普段は「母ちゃん」とか「ババア」とか、憎まれ口も叩くマコトくんのなんという変わりようでしょう。ママを頼りきった甘ったれ坊やになりきってます。
そんなマコトくんの可愛いお顔を見てるうちに、お母さんはついに我慢できなくなりました。彼の小さな唇に、自分の唇をそっと重ねてキスしてあげたのです。マコトくんも気持ちよさそうな息を、鼻の穴から出して大人しくキスを受けています。
隣では健一くんが祥子ちゃんに、オチンチンの不安を告げ、慰められています
「お姉ちゃん。僕のオチンチン、すごく変な色になっちゃったよ」
「大丈夫よ。色が全部変わったら、私が切り取ってあげるから」
チラチラと佐藤くんの方を横目で見ていた健一くんが、祥子ちゃんにおねだりをいいます。
「お姉ちゃん、僕、お願いがあるの」
「なあに? 言ってごらんなさい」
「マコトくんのお母さんと同じことして」
つぶらな瞳で、そんなお願いをします
祥子ちゃんが顔を上げて見ると、お母さんは長いキスをまだ続けていました。マコトくんの頭をそっと撫でてあげながらの優しいキスです。マコトくんも積極的にお顔をお母さんの方に向けて、唇を押し付けるようにしています。看護婦さんたちは見て見ぬふりをしています。
「いいわよ、それで健ちゃんが落ち着くなら」
健一くんは祥子ちゃんにとって、もともと大好きなお兄ちゃんです。小さい頃から昨日まで、とっても可愛がってもらっていたのですから、ファーストキスを健一くんにあげるのにためらいはありません。まして、こんなに可愛らしくキスをおねだりされたら、拒否するなんて可哀想で出来ません。
そっと唇を押し当て、よしよしと幼い子をあやすようなキスをしてあげました。そんな優しいキスをされた健一くんは、ベッドに拘束されてから初めて緊張が解けたようです。全身から力が抜けていくのが傍目からでもわかります。
予期せぬキス合戦が始まり、看護婦さんや先生たちは苦笑いです。でも誰も何も言いません。お薬が効くまでにもう少し時間がかかりますし、これで二人の精神状態が落ち着くなら、それがなによりだからでしょう。
「去勢手術編」その10
「お二人とも、そろそろ準備をお願いします」
看護婦さんに声をかけられて、祥子ちゃんとマコトくんのお母さんはやっと唇を離しました。しかしマコトくんはお母さんとのキスがよほど心地良かったのか、もっとしてと言うように唇をお母さんの方に差し出したままです。お母さんはその唇を舌でペロペロと舐めてあげます。
やがてマコトくんは満足したのか、お母さんと一言二言、言葉を交わすと、天井を向いて目を閉じ大人しくなりました。祥子ちゃんはさっさと健一くんの股間へまわり、先ほど渡された器具を取り出します。
「どうやら二人とも落ち着いたみたいね。さあ、いよいよですよ」
看護婦さんが祥子ちゃんに器具の説明を始めます。
「先にサオから切り落とします。この輪の中にペニスを根元までしっかり入れてね。」
「はい、わかりました」
「切断位置を決めたらレバーを軽く握って、ペニスの根元に刃をしっかり噛ませてください」
「はい」
「噛ませたら、あとはゆっくりと力を入れていくだけです。サオは比較的簡単に落ちますからね」
「袋はその後、切るのですね?」
「そうです」
こまごまとした説明を受けている間、健一くんは眼をつぶって二人のやり取りを聞いています。オチンチンは、ほんのついさっきまで真っ白だったのが嘘のように、薄い青色に変色しています。
ふいに祥子ちゃんがオチンチンに手を伸ばして触ります。親指と人差し指でペニスの付け根あたりをつねりながら聞きます。
「健ちゃん、感触はある?」
「うん、感じてる」
「麻酔は効いているのかな。大丈夫なのかしら?」
不安そうな祥子ちゃんに看護婦さんが説明をしてくれます。
「あのお注射は、切り取る時の大きな痛みは緩和してくれますが、感覚をまったく無くしてはくれないのよ」
「じゃあ、もう切り取ってオーケーなんですね?」
「そうよ。手術の用意はできてますから、心の準備ができしだいいつでも切り取ってあげてください」
祥子ちゃんは健一くんを見ました。健一くんも祥子ちゃんを信頼しきった一途な目でじっと見つめ返してきます。
突然、一際高い子供の泣き声が上がりました。マコトくんが火を当てられたように、大きく喉を鳴らして泣き出したのです。股間のあたりは看護婦さんやお医者さんに隠れて見えないのですが、どうやら祥子ちゃんよりも一足先に、お母さんがマコトくんのオチンチン切断を開始したようです。
お母さんの後姿が見えます。右手がマコトくんの股間の方に伸びているのが解ります。お母さんの右手が動くたびに、マコトくんの悲鳴が大きく響き渡ります。
「あんなに痛がるんですか?」
ちょっと恐くなった祥子ちゃんが看護婦さんに聞きました。健一くんも恐怖に引きつった顔でマコトくんの方を見ています。
「あれは痛がって泣いてるんじゃなく、恐いのを我慢するために声を出してるのよ。実際にはそんなに痛くないから安心なさい」
そう言われてちょっとだけ安心する祥子ちゃんと健一くんです。
「健ちゃん、それじゃいくわよ。いいわね? 覚悟しなさい」
自分でも驚くくらい落ち着いているのがわかります。健一くんも祥子ちゃんの最後通告に大人しく目を閉じて、その時を静かに待っています。
「去勢手術編」その11
マコトくんの呻き声が静かになりました。どうしたのだろうと祥子ちゃんが耳を澄ましていると、お母さんの声が聞こえてきました。
「マコトちゃん、やっと落ち着いた? 看護婦さんが大げさねって笑ってますよ。血だって全然出てないし、そんなに痛くないはずよ」
「大丈夫よね、マコトくん。オチンチン切られて恐かっただけだよね」
看護婦さんも優しく慰めています。マコトくんは、ハアハアと肩で大きく息をしていますが、思ったほど痛みが無いのが解ったのか、少し落ち着いたようです。
「さあ、お母さま。次は玉袋の方をお願いします」
看護婦さんの事務的な指示の声がかかり、ハイと答えたお母さんの、器具を持ち直した腕が、再びマコトくんの股間に伸びていくのです。やがてマコトくんの悲鳴がまた手術室に響き渡りました。
しばらくしすると、看護婦さんたちの会話が聞こえてきます。
「よしよし、終わったわよ坊や。もうあとは恐いことないのよ」
「出血が少なくて楽でいいわ」
「血圧も脳波も正常です。これよりただちに性転換手術を開始します。全身麻酔の準備はいいですか?」
「お母さま、あとは私たちにまかせてください。ご苦労様でした」
そんなやり取りが聞こえ、お母さんは退室の準備を始めました。
そんな向こうのやりとりをボンヤリ眺めていた祥子ちゃんですが、それまで目を瞑って大人しくしていた健一くんに声をかけられて我に返りました。
「お姉ちゃん」
「なあに? 健ちゃん」
「早く切って。僕のオチンチン、早く切って」
じっと待っている緊張感に耐えられなくなってきたのでしょう。自ら去勢をお願いしてきました。祥子ちゃんがわかったわと一言だけ返事をしてあげると、健一くんはまた目を閉じて大人しくなります。
まず左手で健一くんのオチンチンをつまみ、器具の輪を通します。看護婦さんに言われた通り、輪をペニスの根元にピッタリ押し付けると、レバーを軽く握って刃を肉に食い込ませ、位置を安定させます。感触で何をされているのか解るのか、健一くんの表情が恐怖で歪んでいます。上半身がブルブルと震え始めました。
「看護婦さん、これでオーケーですか?」
「いいですね、オーケーです。あとはそのままレバーをゆっくりと、力いっぱい握ればいいの」
「わかりました。健一、いいわね、いくわよ」
「ああっ、ああっ」
声にならない声を出して恐怖と戦う健一くんです。祥子ちゃんは徐々に力を入れ始めました。
「去勢手術編」その12
ペニスに軽く食い込んでいた刃がみるみる肉を圧迫していきます。その感触に健一くんは、閉じていた目を開き、顔を引きつらせて喉を鳴らします。
「恐いなら、少しくらい声を出してもいいのよ」
看護婦さんが言うと、ヒー、ヒー喉を鳴らし始めました。祥子ちゃんがレバーに力を入れていくにつれ、ついに我慢できなくなって、大きな声を出してしまいました。
「いやだぁー、こわいよぉー、もうやめてぇー」
全身から絞り出すようにそう叫ぶと、目をまん丸に見開いて顔を上げ、オチンチンの方を見やります。そして自分のオチンチンに鋭い刃が食い込んでいるのを視界に捕らえた瞬間、恐怖にかられて祥子ちゃんに助けを求めました。
「いやあぁー、お姉ちゃん、恐いよぉー」
オチンチンと切断具に神経を集中していた祥子ちゃんは、大きな悲鳴に少しもあわてることなく、
「健ちゃん、静かになさい。ついさっき「早く切って」ってお願いしてきたのは自分でしょ? いい子だから大人しくしているのよ」
と落ち着いて健一くんを諭します。
看護婦さんが一人、健一くんのおでこを、先ほどまで祥子ちゃんがしてあげていたように優しく撫でてあげます。
「君はいい子ね。ちっとも暴れたりしないし。祥子さん、少しくらいなら声は出させた方がいいのですよ。恐怖心が薄らぎますから」
「わかりました。健ちゃん、看護婦さんのお許しが出たわよ、泣きたいなら好きなだけお泣きなさい」
「わぁーんわぁーん」
祥子ちゃんの冷静で毅然とした言葉に、もう健一くんは言葉らしい言葉を一言も出せなくなりました。目を精一杯に見開き、不自由な姿勢で自分のオチンチンの方を一生懸命に見ながら、お口をいっぱいに開けて手放しで号泣を始めます。祥子ちゃんは作業を再開しました。器具を持ち直し、改めてレバーを握り直します。レバーにゆっくりゆっくりと力を入れていきます。
ついにブツリと刃が肉を切り込む感触が手に伝わってきました。健一くんの泣き声にターボがかかります。看護婦さんがしっかりと健一くんの手を握ってあげます。別の看護婦さんが、オチンチンの状態を見ようと必死に持ち上げている健一くんの首を支えてくれます。
祥子ちゃんは冷静に、さらにレバーに力を入れます。やがてブツッという小気味の良い音とともに、ペニスは健一くんの股間から離れ落ちていきました。
「去勢手術編」その13
健一くんの切りとられた跡はブヨブヨとした紅い肉をのぞかせて、血を一滴、ポタンと落としました。
「本当に出血量は少ないのですね」
「さっきの注射の止血剤は、血の流れを完全に止めてしまうのですよ。オチンチンの色が変わるのも、新しい血が流れて来ないからです」
健一くんの泣き声は止まりません。涙を溢れさせて泣き続けています。祥子ちゃんは冷静にその様子をじっと観察します。
「切られた痛みで泣いてるんじゃなく、恐がって泣いてるっていうのは本当みたいですね」
「あら、見てわかるの?」
「わかりますよ。痛くて我慢できないって感じじゃないわ。震えて泣いてるって感じだもの」
ついにペニスを切り取られ、もう後戻りできない喪失感や屈辱感、恐怖心やらがゴチャマゼになって泣いている健一くんを、まるで第三者のように冷静に観察している祥子ちゃんです。
「でも少しは痛いのよ。さ、玉袋もさっさと切ってあげて、早く楽にしてあげなさい」
「わかりました。健ちゃん、次は玉袋を切るわよ」
健一くんは泣くばかりでお返事ができません。目はオチンチンの付いてない玉袋だけの股間から、視線を動かすことができないようです。首を支えてくれていた看護婦さんがそっと頭をベッドに戻してあげると、やっと目をつぶることができました。
ギュッと閉じた眼から涙が滲み出て、ベッドに敷かれたシーツに流れ落ちて吸われます。涙は次から次へとこぼれ落ちて、見る間にシーツをぐっしょり濡らしていくのです。
祥子ちゃんは切断具の輪を玉袋の根元まで入れ込み、位置決めの作業を始めました。器具がまた股間で使われる感触に、健一くんの泣き声がまた一段と高く上がります。切断位置を決め、刃を肉に少し食い込ませ、位置を安定させた祥子ちゃんは、健一くんの様子を観察し始めました。
一旦はまた先ほどのように大声を上げて、恐怖心を振り払おうとした健一くんですが、祥子ちゃんが切断のタイミングを計っていることを察した健一くんは、一転して小さく鋭い声を一つ上げたきり、ギュッと引き絞るように目を閉じ、ギリギリと歯を食い締めて、その時の痛みと恐怖に耐える態勢を取りました。泣き声もピタリと止んでいます。
「まあ、健気な坊やね」
看護婦さんたちから感嘆の声が上がりました。祥子ちゃんもちょっとだけ健一くんを見直します。
「祥子さん、今のうちよ。この子の緊張が続いてるうちにしてあげなさい」
そう看護婦さんに助言され、祥子ちゃんはレバーに力を入れました。
玉袋は根元を刃に圧迫され、風船のように膨らみます。小さな身体の健一くんの小さな玉袋はパンパンにプクーっと膨らんで、それはまるで理不尽な攻撃に精一杯の抗議をしているかのようです。
ブツっと鈍い音がしました。必死の抗議を続ける玉袋に刃が通ったのです。健一くんはさらに全身に力を入れ、身体全体をブルブル震わせて耐えています。時々痛みが走るのか、喉から悲鳴が洩れ聞こえます。刃はどんどんに肉に食い込んでいきます。ペニスのときとは違い、刃が食い込むときに血が垂れてきます。
半分ほど刃が通ったとき、激痛が健一くんを襲いました。これまでの泣き声とは違うソプラノの澄んだ悲鳴に緊張が走ります。祥子ちゃんも思わずレバーを握る手を緩めて健一くんの様子を伺いました。
健一くんは大きく口を開いて激痛に歪めた顔を激しく左右に振っています。それがだんだんゆっくりとなり、下唇を噛みしめて落ち着きを取り戻しました。先生が健一くんの瞳孔を覗き込み、脈を取って具合を診ます。看護婦さんが血圧やら心電図やらを確認しています。
「痛み止めの効果が不安定のようですね。しかし支障はないようです」
「大丈夫のようですね。続けてください」
大丈夫の合図を出された祥子ちゃんはレバーを握り直し、さらに押し切り進めます。とうとう残りの部分をあと一握りで落とせる所まで切り取りました。玉袋はほんの3センチほどの切片で未練がましく健一くんの股間にひっついています。
「健ちゃん、いくよ。これで最後だよ」
祥子ちゃんは完全に切り離す前にそう声をかけてあげてから、最後の力をレバーに加えてあげました。
「新しい名前 新しい生活編」その1
健一くんの性転換手術が終わって三日が経ちました。手術の終わった子は入院病棟の個室で五日から一週間ほど入院し、体調を整えます。昨日はパパとママがお見舞いに来てくれました。帰り際に、
「明日は祥子ちゃんがとっても大切なお土産を持って来るからね」
と聞かされました。
「大切なお土産ってなんだろ?」
手術の時にオチンチンを上手に去勢してくれた、大好きななお姉ちゃんです。去勢のあとはすぐに麻酔をかけられて眠ってしまい、入院病棟に移ってから一度も会ってません。その祥子ちゃんが今日やっと会いに来てくれるのです。朝食もウキウキした気分でいただきます。
「朝からご機嫌ね。よほどお姉さんに会えるのが嬉しいのね」
「うん!」
健一くんのご機嫌ぶりに看護婦さんがそう言うと、とても元気の良いお返事が返ってきます。
淡いピンク色のパジャマを着ている健一くんはとても可愛らしく、明るく素直な性格もあって、看護婦さんたちの評判は上々です。前髪に付けている少女らしいデザインのヘアピンは、一番仲良くなった看護婦さんにもらった物です。
「よかったら使ってみて。男の子は髪を後ろに梳かすけれど、女の子は前に垂らすものよ。一日中ベッドに横になってると前髪がジャマでしょ」
女の子らしいアクセサリーを身に付けるのは初めてです。とっても恥ずかしかったですが、付けてみるとみんながとっても可愛いって誉めてくれました。
健一くんの髪の毛はまだそれほど伸びていません。身体の変化もこれからです。可愛い容姿をしてるといっても、それはあくまでボーイッシュな可愛さ、未成熟な少年の可愛さです。それがヘアピンを一つ付けただけで、グンと女の子らしく見えてしまうのです。鏡に映して見ると自然に胸がドキドキしてきます。おしゃれすることの楽しさと恥ずかしさを初めて覚えた健一くんです。
「こんにちは。健ちゃん、来たよ。元気にしてたかな?」
看護婦さんに案内されて、祥子ちゃんがお友だちと一緒に病室に入って来ました。健一くんのお顔がパッと輝きます。
「おねえちゃあん」
ギュッっと上半身を抱きしめてくれる祥子ちゃんに、さっそく甘ったれな声を出してしがみつきます。
「ずっとずっと待ってたんだよ。お姉ちゃん、全然来てくれないんだもん」
「何言ってんの、まだ三日しかたってないじゃない。でも元気そうで良かった。あそうだ、知ってるよね?
私のお友だちの理沙ちゃん。どうしても一緒に来たいって言うから連れて来ちゃった」
「こんにちは、健一くん。久しぶりね」
「あ、こんにちは」
理沙ちゃんは祥子ちゃんの一番仲の良い同級生です。時々家に遊びに来ていたので、健一くんも良く知ってます。ちょっとツンとしたところもあるけれど、目鼻立ちの整ったきれいな女の子です。
「可愛いパジャマだね。ヘアピンも似合うよ。ママの言ってたとおりだ」
「ほんとだね。健一くん、本当にブルマになっちゃったんだ」
男の子だった頃を知ってる人に、女の子になった所を見られてそんな事を言われ、健一くんはお顔を真っ赤にしてうつむきます。
「あら可愛い。健一くん、ブルマになって絶対良かったよ。男の子が絶対放っておかないよ」
「あ、そういえば、今ここに来る途中で武田さんを見たよ」
「武田くんを? ほんと?」
「サッカー部の武田先輩でしょ? 出口の方に急いで歩いて行っちゃったから、私たちより先に来て、もう帰る所なのかなって思ってたんだけど違うの?」
理沙ちゃんが妙にはしゃいだ調子で言います。
ブルマ検査のときに告白されて以来、健一くんはずっと武田くんのことばかり考えていました。ベッドで横になりながら彼の日焼けした顔を思い浮かべると、胸がドキドキしてきます。もう大きくさせるオチンチンは取ってしまってありませんが、そのかわり下腹部に埋め込まれた子宮のあたりが切なくなるのです。マコトくんの所に行ったのかな? ここには来てくれないのかな? そう思うと胸がキュンと痛くなります。
「健ちゃん、今日は大切なものを持ってきたんだよ」
祥子ちゃんに言われて健一くんは二人を見直しました。そうです。昨日パパとママが言っていた大切なプレゼントです。
「はいこれよ」
渡されたのは病室の入り口にかけるネームプレートです。そこには[児島春奈 女子 12歳]と書かれていました。
「新しい名前 新しい生活編」その2
「こ・じ・ま・は・る・な? はるな? はるなって誰?」
「健ちゃんの新しい名前よ。パパとママと私の三人で考えたんだ。児島春奈。はるなちゃん。ね、可愛い名前でしょう。みんなでいろんな名前考えたんだけど、私がこれが良いって言って決めちゃったの」
祥子ちゃんはとても得意そうです。
「優しい感じがしていいわね。君の印象にピッタリの名前じゃなくて」
「そうだね。お似合いの名前だと思うよ」
「私の可愛い妹だモン。一生懸命考えたんだ」
看護婦さんにも理沙ちゃんにも、評判は上々です。健一くんあらため春奈ちゃんは、まぶしそうに名札を見つめました。
「大切なプレゼントって新しい名前のことだったんだ」
とっても複雑な気持ちです。祥子ちゃんに女の子の名前を付けてもらうなんて考えてもいませんでした。小さな頃からずっと妹として可愛がってあげてた祥子ちゃんに、その頃の事を知ってる人の前で「可愛い妹」と言われてお名前まで新しく付けてもらって・・・。なんだか祥子ちゃんに飼ってもらう新しいペットにでもされたような気分です。
看護婦さんが[児島春奈]の新しい名札を部屋の前に取り付けてくれます。はずされた[児島健一]と書かれた名札はゴミ箱に捨てられました。
「春奈ちゃん、新しい名前が決まって良かったね。心機一転したんだから、今日はアレ、大丈夫かな?」
看護婦さんに言われて、春奈ちゃんはちょっとお顔を曇らせます。看護婦さんもよりによって祥子ちゃんや理沙ちゃんのいる所で言い出さなくてもいいのにと、恨めしそうな顔をして見せます。
「看護婦さん、大丈夫って何がですか?」
祥子ちゃんが持ち前の好奇心で質問をします。理沙ちゃんも聞き耳を立てます。
「春奈ちゃんはね、まだ一人でおしっこができないのよ」
おしゃべりな看護婦さんは秘密をバラしてしまいました。
「えー、どうしてですか?」
「手術が終わったばかりで、まだおしっこの穴が安定してないの。それにオチンチンの付いてる感覚がまだ残ってるんでしょうね。一人でするとあちこち汚しちゃうのよ。まっすぐ飛ぶように指で触りながら調節できればいいんだけど、自分の性器がどんな形になってるのか、まだ解らないでしょう。だから昨日までは私たちが指で触って調節しながら、おしっこさせてあげてたの」
恥ずかしいおしっこの秘密を二人に教えられて、春奈ちゃんはお布団を被ってしまいます。
「そっか、春奈は新米の女の子だから座っておしっこするのは初めてなんだね」
「祥子、私たちが教えてあげましょう」
「そうね、それがいいわ。看護婦さん、私たちに任せてもらえますか」
「そうしてもらえると助かるわ。春奈ちゃん、良かったね。お姉さんが女の子のおしっこの仕方を教えてくれるわよ」
祥子ちゃんには男の子の時、最後の立ちおしっこを赤ちゃんみたいにさせてもらったことがあります。だけど理沙ちゃんも見てる所で、そんな恥ずかしいことを教えられるのは絶対にイヤだと思いました。被ってるお布団をギュッとつかんで抵抗しましたが、祥子ちゃんに「いつまでも一人でおしっこ出来ない方が恥ずかしいでしょ」と叱られ、お布団はベッドから下ろされてしまいます。
隠れられなくなった春奈ちゃんはうつ伏せになり、お顔をピタッとシーツに押し付けています。やがて看護婦さんが大きなおまるをベッドの下に準備し始めました。
「新しい名前 新しい生活編」その3
「春奈ちゃん、おまるの用意ができたわよ」
シートを敷いた床の上におまるを置いた看護婦さんが言います。
「まずあそこがどういう形になってるのか、確かめる必要があるわね」
「さ、パジャマの下を脱いで。オチンチンを切った後を見てあげましょう」
祥子ちゃんが春奈ちゃんの肩に手をかけて優しく言います。
春奈ちゃんはうつ伏せのまま、頭の上のあたりのシーツをギュっと握りしめ、全身に力を入れて動こうとしません。
「見ないとおしっこのアドバイスができないでしょ。いい子だから見せてね」
そう言いながら理沙ちゃんが祥子ちゃんと交代して頭をそっと撫でであげます。祥子ちゃんがパジャマのズボンに手をかけました。あわてて春奈ちゃんはシーツからパッと両手を離してズボンを掴み、下ろされまいと引っ張り上げます。
なんとか脱がそうとする祥子ちゃんとズボンの綱引きが始まりました。春奈ちゃんは綱引きに負けまいと一生懸命です。そのスキに、看護婦さんが春奈ちゃんの肩を持ってあお向けに引っくり返します。
「あ、やだ」
引っくり返された弾みでズボンは春奈ちゃんの足から脱がされてしまいました。それでも春奈ちゃんは、脱がされたズボンを掴んだまま、真っ赤に染まったお顔を三人に晒すのもお構いなしに、必死に取り返そうと手足をバタバタ暴れさせます。
祥子ちゃんは慣れたものでズボンをしっかりつかんだまま、春奈ちゃんを好きにバタバタさせています。体力の無い春奈ちゃんはすぐに疲れて大人しくなるのをよく知っているからです。祥子ちゃんの思惑通り、春奈ちゃんはだんだん手足に力が入らなくなり、やがてズボンは祥子ちゃんの手に渡ってしまいました。情けなさと惨めさにワッと声を上げて泣き出します。
「祥子、扱いが上手ね。たいしたものだわ。私も見習わなきゃ」
理沙ちゃんが感心して言います。
「えへへ。うまいでしょ。あら春奈ったら、もう女の子の下着を着けてるのね」
そうです。春奈ちゃんはフリルがたくさん付いた純白のパンティをはいていました。あんなに抵抗したのは、きっとこれを見られたくなかったからなのでしょう。
だいだい色のワンポイントリボンが、真っ白な細っこい太腿に着けた純白の生地の上で誇らしげに映えています。パジャマと一緒に病院からもらった、女の子用の普通のパンティです。初めての女の子用の下着を看護婦さん以外の人に見られて、真っ赤なお顔を更に紅潮させる春奈ちゃんです。
「恥ずかしいの? 女の子同士なんだからそんなに照れなくってもいいのに」
少し可哀想になって、理沙ちゃんが慰め口調でそう言います。
「やっぱり最初の頃は恥ずかしいものよ。今まで男の子用のパンツしかはいたことなかったんだから。それにしてもあなたたち嬉しそうね」
看護婦さんがあお向けにした春奈ちゃんの両手の肘を、もう、うつ伏せに戻れないように頭の方から押さえつけながら言います。
「実は私たち、最初からこれが目的で来たのよね」
理沙ちゃんが看護婦さんに白状しました。
「私の弟が今年のブルマ検査でブルマになったの。それでブルマのことを勉強しようと思って」
「あらそうなんだ。でもブルマのお勉強って?」
「オチンチンを切り取られて、いろんな手術をされて、どこがどんな風に変わっちゃったのか知っておけば
家でもいろんなことに気をつけてあげられるでしょ。それで祥子に頼んで見せてもらいに来たの」
「私も自分で切ってあげた所がどうなったのか少し興味あるし。春奈にお願いして見せてもらうつもりだったからOKしたのよ」
祥子ちゃんも最初からそのつもりだったようです。看護婦さんは、
「じゃあ春奈ちゃんにお願いしてゆっくりと見せてもらいましょう」
と言いました。
春奈ちゃんは「そんなの、自分の弟に見せてもらえばいいじゃない」と思いましたが、パンティ姿にされた後ではそんな抗議をする元気も出てきません。
祥子ちゃんにいいようにズボンを脱がされてパンティ姿にされ、両手を看護婦さんに押さえられている春奈ちゃんは、目を閉じてお鼻をすすり上げながら泣いています。その頼りなげな様子を見て、
「春奈ちゃん、もうすっかり女の子なんだ。パンティが良く似合ってるよ。泣いてる顔も可愛いね」
理沙ちゃんがそう誉めてくれました。
理沙ちゃんはとってもきれいな女の子で、男の子にすごく人気があります。春奈ちゃんも男の子だった頃、家に遊びに来た理沙ちゃんに話しかけられたり目があったりしただけで、胸がドキドキしたことがあります。そんな理沙ちゃんに女の子の格好を見られ、パンティや泣き顔を誉められ、おまけにオチンチンを取ったあとまでこれから見られてしまうのです。恥ずかしさで胸が張り裂けそうになります。
パンティを下ろすのは理沙ちゃんが引き受けました。理沙ちゃんの手が伸びてきてパンティのゴムにかかります。理沙ちゃんに対しては左右の膝小僧を合わせるくらいの抵抗しか示さない春奈ちゃんです。理沙ちゃんはゆっくりとパンティを下ろしていきました。
「新しい名前 新しい生活編 その4
理沙ちゃんの手によって下着が脱がされ、春奈ちゃんの下半身が露わになりました。二人はさっそく顔を近づけてよく見てみます。
「春奈、膝を立てて広げてごらん。その方が見やすいから。おしっこのアドバイスは後でしてあげるからね」
春奈ちゃんは泣きべそをかきながら、それでも素直に言われたとおりの姿勢を取ります。
「これで本当に三日前まで男の子だったの? 信じられない。全然わからないや」
理沙ちゃんが感心した声を上げます。正面から理沙ちゃんと祥子ちゃんに股間を覗き込まれ、春奈ちゃんは恥ずかしくて大粒の涙を溢れさせました。
春奈ちゃんの性器は見事に女の子の形を作られています。まだ発毛前なので形状は丸見えです。手術の傷跡はまったく見あたりません。形成手術によって柔らかそうな膣が作られています。
入り口の周りには小さなピンク色のヒダがあります。まだ未成熟で単純な形ですが、このヒダが将来大陰唇と小陰唇に成長するのでしょう。その上の方におしっこの穴が形作られています。このあたりについ三日前までオチンチンがついていたのです。穴の周りは少し複雑な形をしたヒダヒダが取り囲んでいます。
「このヒダヒダがおしっこの穴を圧迫して、あちこちに飛ばしてるのね」
「そうみたいだね。指先で少し開くようにして、ヒダヒダを緩めてあげればきっと真っ直ぐに飛ぶよ」
おしっこの対策がまとまったようなので、春奈ちゃんはもう股を閉じてもいいでしょと小さな声でお願いしましたが、すぐに祥子ちゃんによって却下されました。二人の観察が続きます。
「おへその下に手術の傷が残ってるよ。もう消えかかってるけど。ここから子宮を埋め込んだのね」
「本当だ。こんな小さな穴から入れるんだ。こんな小さな傷跡ならすぐに消えちゃうわ」
「女の子の身体に傷を残したら可哀想ですものね。傷跡のケアは万全ですよ」
看護婦さんが親切に説明してくれます。
「量子転換治療を受けた春奈ちゃんの身体はね、ちょうど今、細胞の一粒ずつがゆっくりと女の子に変化してるのよ。あと一週間もすれば染色体も遺伝子も、完全に女の子になるわ。埋め込まれた子宮や卵巣も、その頃には春奈ちゃんの身体にすっかり馴染むでしょう。そしたら女性ホルモンの分泌も始まるし、初潮が来るのも間近ね」
「生理かあ。春奈、覚悟しておきなさいね。すっごいめんどくさいから」
祥子ちゃんが笑って言います。春奈ちゃんは聞いているのかいないのか、目を閉じて小さくコクンと頷きます。
理沙ちゃんが再度、顔を春奈ちゃんの股間に近づけて正面から覗き込み、観察を再開しました。理沙ちゃんはオチンチンが切り取られたあとに興味津々のようです。理沙ちゃんの息が太ももにかかるたびに、春奈ちゃんは恥ずかしそうに身悶えを繰り返します。
「それにしても春奈ちゃんの足って細くて真っ白できれいだね。もともと肌が白いのは知ってたけど。うらやましいな」
きれいな理沙ちゃんに誉められて、ちょっぴり嬉しくなります。その時、急に何かに気が付いたように理沙ちゃんが声をあげました。
「ねえ祥子、春奈ちゃんには大事なものがついてないよ」
「あら本当だ。クリトリスが無いわ」
おしっこの穴の上に、本来なら付いているはずの小粒が見当たらないのです。皮被りの状態でヒダヒダのどこかに隠れているかと思い、あちこち手でめくってみますがそれらしいものは見つかりません。遠慮のない二人の指に触られて、春奈ちゃんはくすぐったそうにしています。看護婦さんが疑問に答えてくれました。
「クリトリスはね、もう少ししてお腹のなかの子宮や卵巣がすっかり定着したころに再生されてくるのよ」
「再生?」
「そうよ。これも量子転換治療の効果なの。切り取られたオチンチンの代りにクリトリスが再生して自然に生えてくるの。ちょうどこのあたりにニョッキリと出てくるわ」
看護婦さんがおしっこの穴の上あたりを、指で示します。
「生命の神秘だね」
「本物のクリトリスが生えてくるんだ。すごいなぁ」
看護婦さんの説明に、感心し通しの祥子ちゃんと理沙ちゃんです。
「新しい名前 新しい生活編」その5
「春奈ちゃん、もう股を閉じてもいいよ」
「どうなの? おしっこは出そう?」
観察を終えた祥子ちゃんが聞きます。春奈ちゃんは看護婦さんに手を離してもらい、下唇を噛んで黙り込みます。でもすぐに看護婦さんにバラされてしまいました。
「朝からしてないものね。そろそろ我慢できない頃じゃないかな」
実はみんなに検査されてる時からもよおしていたのですが、素直に認めたくなくてお顔をブルブル左右に振って否定します。でもそんな嘘は祥子ちゃんには通用しません。
「看護婦さんがそろそろって教えてくれたのよ。駄目よ、春奈。お姉ちゃんに嘘をついちゃ」
「嘘じゃないもん。まだしたくないもん」
「私の眼を見てごらん、春奈。それでもまだしたくないって言えるの?」
「あ・・」
すごい怖い眼で祥子ちゃんに睨まれます。もうそれだけで、春奈ちゃんは嘘を付く気力が萎えてしまいました。さらに理沙ちゃんが春奈ちゃんのお腹をさすります。
「ほら、ポンポンが張ってるでしょ? 女の子はおしっこが溜まるとお腹を触るだけで解るのよ」
もちろん触っただけで解る訳はありません。でも素直な春奈ちゃんはすぐに騙されてしまい、ついにおしっこが溜まってることを白状させられました。
「だって、だってぇ。恥ずかしかったんだもん。おしっこするところを理沙ちゃんに見られるなんてぇ。クスンクスン。ねぇ、お願いだから今日は許して」
べそをかいて両手で目をこすりこすり、可愛いしぐさを交えながら懸命にお願いします。でも「これは春奈のためなのよ」という祥子ちゃんの言葉で、おしっこの練習を承知させられてしまいました。
「春奈ちゃんは男の子だった頃、理沙ちゃんのことが好きだったのかな?」
看護婦さんにからかわれ、春奈ちゃんはポッとなってうつむきます。否定しない春奈ちゃんに理沙ちゃんは好感を抱きました。
「女の子になって、ますます甘えんぼさんになっちゃったみたいだね。しゃべり方なんか幼稚園の子供みたいだし。なんだか身体も一回り小さくなったんじゃない? 可愛いな。私の弟もこんな可愛い子になるといいな。ねえ、これからも私のお友だちになってね」
春奈ちゃんはコックリうなずきます。理沙ちゃんは可愛いブルマのお友だちが出来て大喜びです。頃合いを見て看護婦さんがベッドから降りるように言いました。いよいよおしっこ訓練の開始です。
「新しい名前 新しい生活編」その6
ベッドから降りた春奈ちゃんは、薄いピンクのパジャマを上半身だけ着けて、下半身には何も着けていません。前髪に女の子らしいヘアピンを付けて、細っそりした白いあんよが可憐です。足元には白くて大きなおまるが彼女のために用意されています。
「春奈ちゃん、座りおしっこは何回目なの?」
理沙ちゃんが聞くと、恥ずかしがって答えない春奈ちゃんに代わって、またまた看護婦さんが笑いながら教えてくれました。
「一昨日からだから、まだ三回目ね。最初はオチンチンのついてないのに戸惑って、泣いちゃったのよね」
入院病棟に入って、一番最初におしっこがしたくなった時、看護婦さんにおトイレまで連れて行ってもらいました。そしてパジャマのズボンを下ろした時に、つい男の子だったころと同じようにホースを手で摘もうとしてしまったのです。でもそこには何もついていません。つかもうとした手は、おへその下あたりでむなしく空振りしてしまいました。
「あ、いけない。オチンチンはもうついてないんだ」
すぐに気が付いたのですが、それを看護婦さんに見られ、クスクス笑われてしまったのです。オチンチンを取って女の子になったことを、初めて実感した瞬間です。目の奥が熱くなって涙があふれてきます。でも看護婦さんに、
「泣くのは無理ないけど、早く気持ちを切り替えなさいね。オチンチンはもう生えてこないんだから。さ、いつまでも立っていないで、女の子らしく座っておしっこしてみなさい。座りおしっこは心が女の子になるための第一歩なのよ」
まだ小さな子供の頃、自分たち男の子は立ったままおしっこできるのに、女の子たちは座っておしっこしていたのを覚えています。男の子は立ちおしっこができることに優越感を抱くものです。座っておしっこすることは、そんな男の子としての優越感やプライドを捨てて、女の子になったことを受け入れる大切な儀式なのだと看護婦さんに教えてもらい、少し気持ちが落ち着きました。
たった今、女の子と同じになった自分の股間を意識したところで看護婦さんに優しく諭され、素直に男の子のプライドを捨てる気持ちになれました。
戸惑いながらも素直にしゃがみこみ、始めての座りおしっこを試みます。しかし上手に真っ直ぐできなくて床のアチコチを汚してしまいました。泣きべそをかきながら看護婦さんに指で触って調節してもらいながら、女の子になってからの初めての排泄を終わらせたのでした。
「新しい名前 新しい生活編」その7
祥子ちゃんに促がされ、おまるに内股でためらいがちに近づきます。でもやっぱりおトイレと違い、広い病室でみんなに見られながらおしっこするのはとても恥ずかしいのでしょう。おまるの前でためらうばかりです。
「おまるはヤダ、練習はおトイレでさせて」
と、お願いしてみますが、狭いトイレではアドバイスできませんとすぐ看護婦さんに却下されました。無言の泣き顔で祥子ちゃんに助けを求めますが、恐い顔で睨まれ、あわてて顔をすくめます。
今度は理沙ちゃんをそっと覗き込みました。頼りにされた理沙ちゃんは、春奈ちゃんの肩を後ろから優しく抱いてあげます。「さ、いい子だから」と声をかけてあげながら、両足でおまるをはさむ位置まで導くと、しゃがむように促がします。理沙ちゃんの手が春奈ちゃんの肩を少しずつ押し下げ、ついにおまるをまたがらせました。
春奈ちゃんは「助けて欲しかったのに」と恨めしそうな顔をしましたが、すぐに諦めて泣いて紅潮したお顔を両の手のひらでしっかりと隠しました。足も膝小僧をピタリと合わせて閉じ、身体全体を丸めて縮こませます。それを見て理沙ちゃんが、
「それじゃ良く見えないよ」
と意見を言い、祥子ちゃんも同意します。
上半身を起こさせて股も開き加減に直し、股間が見えやすい体位に修正させます。爪先立ちで、ちょうど飼い犬がチンチンをする姿に似ています。祥子ちゃんが顔を隠している右手をつかんで、股間に導いてあげます。
左手は顔を隠したままです。小さい左の手のひらの指を一杯に開いて、なんとかお顔を隠そうとしています。祥子ちゃんは春奈ちゃんの股間を覗き込み、アドバイスを始めました。
「股間を指先で触ってごらん。ヒダヒダがあるのがわかるでしょ?」
春奈ちゃんが小さくコックリします。
「そしたら右側のヒダヒダを右へ開くようにして。そうそう、そうやっておしっこの穴を広げるのよ。そう、それでいいわ。足はなるべく開いてするのよ」
祥子ちゃんはアドバイスが終わると、おしっこのしずくで濡れないように、パジャマの裾をおへその辺りまでたくし上げてあげます。それから耳元で何か囁くと、春奈ちゃんはイヤイヤと左手で顔を隠したまま首を振り、小首を祥子ちゃんに預けて甘えてきました。その頭を祥子ちゃんはイイ子イイ子してあげます。あれこれと世話を焼くお姉ちゃんと甘えんぼの妹です。その様子を見ていて、理沙ちゃんはなんだかとっても羨ましくなってしまいました。
しばらくすると春奈ちゃんはお顔をこわばらせます。小刻みに身体を動かして、それがピタッと止まりました。どうやら出始めたみたいです。
「トン、トン、トタタン、トタタタン」
おまるを叩く乾いた音と共に、春奈ちゃんのおしっこが始まりました。甘いアンモニア臭がフワッと香ってきます。おしっこはしだいに量を増して、シャワーのように円錐状に広がり、おまるの外にも飛び散り始めました。
祥子ちゃんが放尿中の股間を覗き込みます。
「もう少し指で広げてごらん」
言われて懸命に右手をモソモソと動かします。すると急におしっこが真っ直ぐになり、勢いよくおまるを叩き始めました。
「そうそう上手よ、それでいいわ」
看護婦さんが誉めてくれました。しばらくしておしっこは勢いを失い、春奈ちゃんの放尿は終わりました。みんなで後始末をしてあげて、春奈ちゃんはやっとベッドに戻ります。下着を着けて、パジャマのズボンを履き、お布団をかけてもらってホッと一息つきました。
「よかったね、春奈ちゃん。おしっこがちゃんとできるようになって」
理沙ちゃんに言われて、はにかみながらも春奈ちゃんはそっと小さく頷きます。これでやっと一人前の女の子になれました。看護婦さんも春奈ちゃんのおでこを撫でながらニッコリします。
「本当にこの子は素直で可愛いいわ。それに比べると、お友だちの方は大変よ」
「お友だちって、マコトくんのこと?」
祥子ちゃんが聞きます
「そうよ。女の子になって、新しい名前はマコちゃんね。ブルマになるのが受け入れられなくて、逆らってばかりいるわ」
春奈ちゃんは、マコトくんのことは入院病棟に入ってからどうしているのか何も知りません。新しい名前も始めて聞きました。
「春奈、じつはマコちゃんのことなんだけど」
「なあに、お姉ちゃん」
「あのね、マコちゃんのお母さんから頼まれたことがあるの。聞いてあげてほしいんだけど」
お母さんの頼みってなんでしょう? それは春奈ちゃんの新しい生活をちょっとした波乱含みにする、夏のプレリュードだったのでした。
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その1
マコちゃんは毎日不機嫌でした。性転換手術から今日で三日目になるのに、看護婦さんと一言もお口をきこうとしません。お母さんも毎日来てくれるのですが、ふくれっつらをして憎まれ口を叩いたりします。もうオチンチンはついてないのに、どうしても女の子になったことを素直に受け入れられないようです。
今日、お母さんは午前中に担当の先生から呼び出しを受けました。
「このままですと、お嬢さんはA棟の施設に入っていただくことになります」
「まあ・・・」
入院病棟から退院した新米ブルマの娘たちは、女の子化のための精神教育を施す施設に入所します。教育期間は個別に判断されるためまちまちです。施設は病院と同じ敷地内にあり、A棟、B棟、C棟の三つがあります。
C棟は女の子になるのにほとんど抵抗を示さない子が入所します。元々女の子としての素質を持っていた子が入る棟で、春奈ちゃんなどはC棟が妥当と判断されるでしょう。期間も短いのが普通です。
B棟は一般教育施設とも呼ばれ、ほとんどの新米ブルマの子が入る棟です。夏休み一杯の教育で大抵の子は、素直な可愛いらしい少女になって出所してきます。
一番厳しい教育を施すのがA棟です。女の子になる事に強い拒否を示す子が入れられる棟で、そこの教育内容は極秘という噂です。お母さんはとても不安になりました。
「先生、A棟は勘弁していただけないですか?」
「難しいですね。いまだに座りおしっこもしようとしないのでしょう?」
先生との面談を終えると暗い気持ちでドクタールームを後にします。このままではマコちゃんはA棟教育を受けざるをえません。A棟での教育内容には色々な悪い噂をよく聞きます。お母さんは不安でなりません。
「おばさん、こんにちは」
沈んだ面持ちで廊下を歩いていると元気な声で呼び止められました。見るとマコちゃんのクラスメートの武田貴明くんが玄関口からこちらに向かって歩いてきます。
「あら、武田くんじゃないの。お見舞いに来てくれたの?」
「ええそうです。今年僕のクラスからブルマになったのは佐藤くんと児島くんの二人だけでした。二人とも僕の友だちだったから、ちょっと寂しいです」
お母さんはマコちゃんの男の子時代に一番の友だちだった武田くんに相談しようと思いました。
「実は武田くん、聞いてくれる?」
「なんですか、おばさん」
武田くんはマコちゃんのお母さんの深刻な表情に、ちょっと顔を曇らせます。
すっかり事情を聞いた武田くんは、
「じゃあ、僕が少し話しをしてみましょう」
と言いました。
「そうしてくれるとありがたいわ。なんとか退院までに座りおしっこくらいは出来るようにならないと、本当にA棟に入れられてしまうわ」
「実は僕も佐藤くんに、いえマコちゃんに話があってきたんです」
武田くんはちょっと訳有り顔でそう言いました。何か大事な話があるようですが、お母さんはそんな武田くんの気配には気付きません。
「A棟は怖いわ。なんだかとっても身体によくないことも平気でするって話じゃない」
「でもそれは昔のことでしょ? 昔は無茶なこともしたみたいだけど、最近はあまり酷いことはしないんじゃないですか?」
「どうなのかな? おばさん、とっても心配なのよ」
思案気な表情を見せていた武田くんは、いいことを思いつきました。
「そうだ、児島さんに頼んでみたら?」
「児島さんって、一緒にブルマになった、あの可愛らしい子?」
「そうです。A棟には時々模範ブルマとして、A棟の子たちの手本になるためにC棟の子が入ることがあるって聞いたことがあるんです。児島さんはC棟だからお願いして、もしマコちゃんがA棟に入ることになったら一緒にA棟に入ってもらったら? そうしたらおばさんも少しは安心できるでしょ?」
「引き受けてくれるかしら?」
「もともと二人は仲が良かったし、一緒に手術を受けてブルマになった仲だし、きっと引き受けてくれますよ」
「わかったわ。早速頼んでみましょう」
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その2
お母さんと別れた武田くんは、真っ直ぐにマコちゃんの個室へ向かいました。
入り口に[佐藤マコ 女子 12歳]と描かれたネームプレートが下がっています。ノックをすると看護婦さんが迎え入れてくれました。
「あ、武田くん・・・」
「やあ。どうだい、具合は?」
快活に声をかける武田くんに、マコちゃんはお布団を被ってしまい、顔も見せようとしません。
困り顔の武田くんに看護婦さんが聞きます。
「同級生の方ですか?」
「はい、そうなんですけど」
「手術以来、ずっとこの調子なのですよ。こんなに反抗的な子は、近頃じゃとても珍しいわ」
そう言って、看護婦さんはマコちゃんのお布団をベッドからむしり取りました。
「せっかくお友だちがお見舞いに来てくれたのでしょう? 挨拶くらいちゃんとしたらどうなの?」
そう叱るのですが、マコちゃんは下唇をかんで、黙りこくっています。
マコちゃんの格好は白い手術着のままです。髪の毛もクシャクシャで、枕元のワゴンには女の子用のパジャマや下着が置かれていますが、一切手がついてない様子です。
「佐藤、おまえ、下着もはいてないのかい?」
「・・・・・・」
答えないマコちゃんに代わって看護婦さんが冷たく言います。
「ここには男の子用のパンツは置いてませんからね。パンティーをはかないなら、何もはくものは無いのよ」
マコちゃんは白の手術着以外、何も身につけていないようです。
「おしっこはどうしてるんですか?」
「お母さんが尿瓶に取ってあげてるようですよ。トイレに行こうとしませんから」
武田くんは意を決して、看護婦さんに言いました。
「あの、すいませんが、二人で話をさせてもらえませんか?」
「いいですよ。帰るときはナースセンターに声をかけてね」
そう言うと、看護婦さんはドスドスと大またで病室を出て行きました。
「佐藤さぁ、もう少し素直になったらどうだい?」
二人になると、さっそく武田くんは話しかけます。
「素直になんかなれるもんか。僕、ぼく・・・」
マコちゃんは涙声で訴えます。
「ぼく、なんだい?」
「ブルマなんてヤダ。男の子に戻りたいよう」
そう言ってワンワン泣き出してしまいました。
無理もありません。ブルマ検査の日までは、女の子になるなんてこれっぽっちも思ってなかったのです。それが思いもよらずブルマ宣告を受けてしまい、あっというまに女の子にされてしまったのですから、心の整理をしている暇もありません。
ワンワン泣いて、武田君の同情を引こうとするマコちゃんですが、武田君はマコちゃんの味方にはなってくれそうにありません。
「どんなに嫌がっていても実際にオチンチンを切られれば大人しく諦めて、可愛い女の子になるための努力を始めるものだ。マコちゃんも嫌がってるのは最初だけで、そのうち自然に女の子らしくなっていくだろう」と、武田くんはそう勝手に解釈しています。実際はそんなに単純なものでもないのですが、スポーツマンの常で武田くんはあまり物事を難しく考えない性格のようです。
「いつまでも泣かないで。可愛い顔が台無しだよ」
可愛い顔? そう言われてマコちゃんはハッとして、武田君を見ました。
既に自分の事を女の子として見ている武田君の視線を感じて、彼が自分の味方になって一緒に抗議してくれることはないんだと、その時悟りました。
「可愛い顔って・・・僕・・・ぼく・・・」
「もう佐藤はブルマなんだから。いつまでも嫌がっていないで、これから先のことを考えなくちゃいけないよ」
「ヤダ。できないよ、そんなこと」
「できなくてもしなくちゃだめさ。実は今日は佐藤に告白しにきたんだ」
「え? なに?」
「俺のガールフレンドになってくれないか?」
マコちゃんはポカンとお口を空けて、武田くんの顔を見つめました。
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その3
思いもよらない告白に、マコちゃんは動転してしばらく口がきけませんでした。固まってしまったマコちゃんに、武田くんはポツリと話しかけます。
「俺、前から佐藤のこと思ってたんだよ。ブルマになってくれたらいいのになって」
「だ、だ、だ、だって、だって、武田くんが好きなのは児島くんじゃなかったの?」
「そうだよ。でもマコトがブルマになったのなら話は別だ。マコトがブルマになるなんて思いもしなかったから」
武田くんは適当な嘘やつじつま合わせを言う小器用な子ではありません。言ってることが本当であることは解ります。でもマコちゃんは、考えれば考えるほど頭が混乱してきました。いったいどうしたらいいのかしら?
「ガールフレンドっていったって、僕は、ぼくは・・・」
「ぼくは? ぼくは女の子だろ?」
僕は男の子だと主張しようとしたマコちゃんですが、武田くんに優しくそう言いわれると、次の抗議の言葉が出てきません。でも、女の子になったことを認めることもできません。そんな葛藤に悩まされているマコちゃんにおかまいなく、武田くんは真剣な顔でベッドの上で迫ります。
「嘘じゃないよ。俺、前から本気でマコトのこと好きだったんだよ。マコトはきっと可愛い女の子になれるよ」
武田くんはマコちゃんをマコトと呼び、ベッドの上で抱きしめました。
「あ、何をするの」
振りほどこうとするマコちゃんの唇に素早く自分の唇を押し当て、ギュっと力を入れて抱きしめます。マコちゃんは突然の出来事にアワアワと手足をジタバタさせるだけです。
告白のキスを終えた武田くんは照れくさそうにマコちゃんから離れます。マコちゃんは表情を無くした真っ白なお顔で武田くんを見つめます。あまり芳しい反応を見せないマコちゃんに、もう一度ラブコールを繰り返しました。
「マコト、俺じゃだめかい? 俺、本当にお前のこと、大事にするよ」
「だめもなにも大事もなにも・・・僕は・・・ぼくは・・・」
「ぼくは女の子だろ?」
優しい目で見つめられながら、もう一度確認されます。
武田くんは「性転換手術を受けた男の子は身も心も女の子になるのが当たり前。マコトも嫌がってるのは今だけで、そのうち自然に女の子らしくなる」と、本当に単純にそう思っているのです。
マコちゃんはお母さんの策略でブルマにされ、男の子のプライドがズタズタになりました。そんなお母さんですが、願いはかなえてあげたいとも思います。手術の時に一旦は、女の子になることを決心もしました。そんな矛盾を色々と考えすぎて悩んでいたマコちゃんは、武田くんの単純な考え方が救いになるような気がしてきました。
オチンチンが取れちゃったんだから、性転換手術を受けたんだから、女の子になるのは当たり前。なろうと努力するのは当たり前。ああ、なんて単純で解りやすく正しい道筋なのでしょう!
「ぼくは女の子だろ?」
武田くんがもう一度確認してきます。マコちゃんは武田くんの目をジッと見つめます。すると武田くんは身じろぎもせずに視線を返してきました。その真っ直ぐな目を見ていると、なんだか素直に、
「うん、ぼくはおんなのこです」
と言えそうな気持ちになってきました。
しばらく見詰め合っていた二人ですが、今日はここまでと判断したのか、武田くんが急に立ち上がります。
「まだ女の子になって三日目だしね。早く女の子の生活に慣れるといいね。今日はもう帰るから」
「もう帰るの?」
「あ、そうだ。お母さんが心配していたよ。マコト、まだ座っておしっこができないんだって?」
「え? あ、うん」
「おしっこは一人で出来るようにしておかないとまずいらしいよ。A棟行きになるかも知れないって、お母さんが言ってた」
「A棟に? 本当なの?」
A棟の悪い噂はマコちゃんも知ってます。A棟には行きたくないと思いました。
「俺と約束してくれないか? 今度来るまでに一人で座りおしっこができるようになっておくって」
マコちゃんは小さくコックリしました。
「じゃあ、又来るね。ガールフレンドになってくれるかの返事は、その時にしてくれればいいから」
再び小さくコックリするマコちゃんです。
出口の所まで行った武田くんは、思い出したようにマコちゃんの方を振り返ってこんなことを言いました。
「あのさ、マコト」
呼ばれてマコちゃんは顔を上げて武田くんの方を見ます。
「さっき抱きしめた時にマコト、とっても良い匂いがしたよ。女の子の甘い香りだったよ。マコトはもう確かに男の子じゃないね。本当の女の子だよ」
そう言ってサッとドアを開けて出て行きました。
マコちゃんは看護婦さんたちに反抗して、この三日間お風呂に入っていません。子供とはいえ汗でプンプン臭いはずです。
「それが甘い香りだなんて、信じられない・・」
本当は臭かったのにわざわざ嘘をついてくれたのでしょうか? それとも手術の効果で本当に「女の子の甘い香り」を醸しているのでしょうか?
マコちゃんは、後者であればいいなと思いました。武田君に「良い匂い」と言われたのがとても嬉しかったからです。
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その4
病室に戻ってきたお母さんに、マコちゃんは座りおしっこの練習がしたいと言いました。お母さんは大喜びで、さっそく看護婦さんを呼びます。やって来たのはちょっと頭が悪く、頑固で意地悪なところもある太った看護婦さんです。マコちゃんとはあまり仲がよくありません。
「トイレでおしっこするのなら、下着を着けるのよ」
そう言われて、女の子用のパンティを手渡されました。真っ白な木綿地にフリルがたくさん付いた可愛らしいパンティです。
マコちゃんは低学年のころ、休み時間に同級生の女の子のスカートをめくって泣かしたことがあります。あの時泣かした女の子もスカートの下に、こんなフリルのたくさん付いたパンティをはいていました。
今日からは自分もこんな下着をはかなくてはならないのです。誰かにスカートをめくられてこの下着を露わにされたら、あの時に泣かした女の子のように、ぼくも泣くことになるのかな?
そんな屈辱的なシーンを思い浮かべながら、生まれて初めてのパンティを足首に通しました。羞恥心で心が一杯になります。
膝の辺りまで上げた所で、ピタリとマコちゃんの動きが止まりました。
「グズグズしてないで早く着けるのよ」
パンティを上まで引き上げるのを躊躇していたら、すぐに看護婦さんのイライラした声が飛んできました。その声にせかされるように、薄い布地を腰まで上げていきます。とうとう我慢できなくなって、大粒の涙を滲ませてベソをかきはじめました。
泣きながらのパンティ姿はとても可愛らしく、お母さんは満足気です。
「どうなの、付け心地は?」
太った看護婦さんがニヤニヤ笑いながら、頭の悪そうな顔で聞きます。この看護婦さんはもしかしたら器量と性格が悪くて婚期を逃したブルマなのかもしれません。
オチンチンを切り取ってから初めての下着です。前が開いてない女の子のパンティは、もう股間にオチンチンが付いてないことを改めて思いしらせます。
「昨日までは下着を着けさせようとすると、大暴れしてたくせに。やっと観念したのね。さあ、トイレはこっちよ」
看護婦さんは引っ立てるようにしてマコちゃんをトイレに連れて行きます。
「さあ、ここよ。パンティを下ろして座ってするのよ」
看護婦さんはマコちゃんを女子トイレの便器まで連れてくると、そう言ってふんぞり返っています。マコちゃんはじっと便器を見つめています。腰のパンティに手をかけますが、なかなか下ろそうとしません。
「どうしたの。さっさとしてくれないかな」
やっとの思いでパンティを腿まで下ろしました。あとはしゃがんでおしっこするだけです。目も眩むような恥ずかしさですが、これは武田くんとの約束です。次に彼と会うまでに座りおしっこできるようになっていなくてはいけません。マコちゃんが便器にしゃがみこもうとしたその時です。
「早くしてよ。私は忙しいのよ!」
馬鹿な看護婦さんが右手でグーを作って、マコちゃんの頭をポカリと叩きました。ビックリしたマコちゃんはその拍子におしっこを漏らしてしまったのです。
「あらいやだ、信じられない」
呆然と立ったまま、おしっこを止められないでいるマコちゃんに、看護婦さんは大声を出します。
「そんなことしてまで反抗するのね? 解ったわ。院長先生にこのことはよく報告しておきますからね」
マコちゃんは身体が凍りついたようになって、もうしゃがむことなんかできません。それでも男の子だった頃の感覚で、なんとかおしっこを前に飛ばそうと腰を突き出します。でももうオチンチンは付いていないのです。女の子の性器になった股間からのおしっこは、腿を伝わりパンティを濡らし、膝を通って、足首を湿らせます。床一面に水溜りがどんどん大きくなっていきます。
看護婦さんはとんでもない悪い子だと決め付けると、びしょ濡れのマコちゃんを一人残してその場から離れていきました。
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その5
次の日、春奈ちゃんの個室にマコちゃんのお母さんがやってきました。昨日、マコちゃんと一緒にA棟へ行って欲しいとお願いされた春奈ちゃんは、快く引き受けました。ご両親は最初反対したのですが、病院の先生に、春奈ちゃんのような素直な良い子に模範生としてA棟へ来てもらえるのは有難いことです、と説明されて許可を出してくれました。
ところが予期しない事が起きたのです。マコちゃんも春奈ちゃんも、退院にはまだ三日ほどあります。なのにマコちゃんは今朝、急に退院させられてしまったのです。お母さんも急な話にオロオロするばかりです。朝から春奈ちゃんの世話をあれこれとしていた祥子ちゃんが質問します。
「いったいなにがあったのですか?」
お母さんが昨日の騒動を説明しました。
「それで、あんまり反抗的だというので・・・一刻も早いうちにA棟へ移して教育を始めた方が良いというの」
「ではもうA棟に移ったのですか?」
「それが、A棟に移る前に整形手術をするっていうのよ」
「え? だって整形手術はマコちゃんには必要ないって言われたじゃないですか」
「あまり女の子になることへの拒否感が強いから、手術で外見をもっと女の子らしくしてしまったほうが良いというの」
マコちゃんは整形手術のために、三日も早く退院したというのです。はたしてどんな手術なのでしょう?
「ねえ、ぼくはどうすればいい?」
春奈ちゃんが心配そうに聞きます。
「マコは今日手術をして、明日にはA棟へ移るそうです。春奈さんは予定通り、三日後に退院したらA棟へ行ってくださいね。マコのこと、よろしくお願いします」
「わかりました。僕よりマコちゃんの方が少し先輩になるんだね」
ふと気がついたようにお母さんが聞きます。
「春奈ちゃん、もうすっかり可愛い女の子になったのに、まだ自分のこと「ぼく」って言ってるの?」
今日の春奈ちゃんは可愛いらしい動物のキャラクターがプリントされたパジャマに、赤と青の優しいパステル調のカーディガンをはおっています。髪は祥子ちゃんにいじってもらい、ボンボリのついたヘアゴムでツインテールにまとめています。髪がまだ短くて、寸足らずに左右へハネてるツインテールがまた愛らしく見えます。
こんな可愛らしいおしゃれを楽しんでる少女が、「ぼく」って男の子言葉を使うのは違和感があるのですが、祥子ちゃんが代りに答えます。
「先生が細かい言葉使いは気にすること無いっておっしゃるものですから。言葉使いは習慣なので、いくら心が女の子になることを受け入れても、急には変えられないそうなんです。女の子の生活を普通に続けていれば、自然に女言葉でしゃべるようになるから、それまで待った方がいいんですって。無理に女言葉を強制するとストレスもたまるし、あまりよくないそうですよ。心が女の子を受けつけない子の場合は、逆に女の子言葉を強制するそうですけど」
マコちゃんのお母さんに「すっかり可愛い女の子」と誉められて、春奈ちゃんはご機嫌です。
「ぼくね、お姉ちゃんに考えてもらったこの髪、とっても気にいっちゃったの」
「あらあら、よかったね。優しいお姉ちゃんにしてもらって。マコにも姉妹がいればよかったのに」
「お姉ちゃん、施設を卒業する頃には僕の髪、もう少し伸びてるでしょ? 卒業したらもっと色んな髪型を教えてね」
「はいはい、わかったわよ。それよりA棟に行ったら、そこの子たちと仲良くするのよ。年齢は6年生の春奈が一番上なんだからね」
「うん、大丈夫だよ!」
祥子ちゃんや看護婦さんたちに励まされ、女の子になることを受け入れることのできた春奈ちゃんはすっかり明るくなりました。
さて、いよいよ退院の日がやって来ました。施設に入る前は一日くらいお家に帰してもらうのが普通なのですが、マコちゃんが待ってますから、春奈ちゃんはすぐにA棟へ移動します。午前中に祥子ちゃんが荷物を持ってきてくれました。ママとパパが用意してくれたたくさんのお洋服や下着、勉強道具などを受け取ります。
「それと、はい春奈。これ大事に使うのよ」
祥子ちゃんが紙袋を大事そうに春奈ちゃんに渡します。受け取って中身を取り出した春奈ちゃんのお顔がパッと輝きました。紙袋の中にはこれから春奈ちゃんが赤ちゃんを産むまでずっとはき続けることになる、水色の生地がピカピカの、新品のブルマが入っていたのでした。
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その6
A棟の施設に入所した春奈ちゃんは、早速一人でオリエンテーションを受けました。担当の藤原先生は、若くてカッコいいお医者さまです。とても大きなガッチリした身体をしていて、学生時代はラグビー部で活躍していたそうです。
精悍な顔つきはちょっとだけ武田くんに似ています。結局武田くんは春奈ちゃんの入院中、お見舞いに来てくれませんでした。春奈ちゃんは藤原先生の顔を見て武田くんのことを思い出し、ちょっぴり胸を痛めます。
「明日からのスケジュールは解ったね?」
「はい先生、わかりました」
春奈ちゃんは笑顔でハキハキと先生にお返事します。
春奈ちゃんは、はりきっておしゃれしてきたようです。髪はお気に入りのツインテール。ピンクのチェック柄の半袖ワンピースが生意気です。下はもちろんおろしたての水色ブルマ。着ているワンピースはブルマタイプといってスカートが超ミニで、そのためブルマは丸見えです。足元はウサギさんのイラストが付いたフリル付き靴下に真っ白なスニーカー。
春奈ちゃんはそんな初々しい姿でこぼれるような笑顔を絶やしません。時たま小首をかしげる可愛いしぐさで愛嬌をふりまく春奈ちゃんを、藤原先生はすっかり気に入った様子です。とても優しい先生で、春奈ちゃんも藤原先生のことがすぐに大好きになりました。
「それじゃ寮に案内しようか。お部屋は三人部屋で、君のお友だちも一緒だよ」
「はい、お願いします。マコちゃんは今、お部屋にいるの?」
「今は、勉強中だけど、そろそろ終わってお部屋に戻る時間だ」
A棟のスケジュールは、起床が7時。顔を洗って食堂で朝ご飯。8時から全員が教室に集まり、基本教育の授業です。ここでは女の子の生活の基本的なことをお勉強します。
12時からはお昼ご飯。そのあと13時から各自個別のA棟専用カリキュラムに沿って、担当の先生方からマンツーマンで、可愛い素直な女の子になるための色んなお勉強をさせていただきます。
夕飯は18時からですが、場合によっては夕飯抜きでお勉強を続ける子もいます。夕飯を食べた後は22時の就寝時間まで自由で、お家に電話をかけることもできます。
休日は一週間に一回。お家に帰ることもできますが、A棟の子は許可がないと休めません。B棟、C棟の子が休んでる日も、A棟の子は半分以上の子がお勉強です。
春奈ちゃんは本来ならC棟なので、午前中の基本教育授業だけ受ければ午後からは自由だよと言われました。休日にはお家にも帰れます。
「春奈くんは午後のカリキュラムを受ける必要はないよ。それより君には「何の抵抗もなく女の子になれたこと」を回りの子たちにアピールして欲しいんだ。それは男の子のプライドを捨てきれずに女の子になれないA棟の子供たちの心に、きっと良い影響を与えるからね」
本当は「何の抵抗もなく」なんて嘘ですが、そんな事を言って藤原先生に「春奈は素直な子じゃないな」なんて思われたら嫌なので、元気良く「はい先生、わかりました」とお返事しておきました。
寮棟は長い廊下が続き、ドアがいくつも並んでいます。春奈ちゃんは短いスカートがひるがえる度にブルマがすっかり丸見えになるのを隠そうともせず、スキップでも踏みそうなリズムで歩きます。どうやら藤原先生にお願い事をされたのがとっても嬉しかったようですね。春奈ちゃんの無邪気なはしゃぎぶりを、藤原先生はニコニコしながら見ています。
「さあ、ここだよ。入ってごらん」
209号。ここが春奈のお部屋です。ドアの横には入寮者の名前が書かれています。三人部屋とは聞いていましたが、それでも春奈ちゃんはアレッと思いました。
[佐藤マコ 女子 12歳]
[児島春奈 女子 12歳]
[水島裕一 男子 15歳]
「これ、男子って書いてあるけど、水島裕一って誰ですか?」
「君のもう一人のルームメイトだよ。中学三年生の男の子だ」
マコちゃんの他にもルームメイトがいるなんて初めて聞きました。しかも男の子だなんて。
部屋の中は勉強机に3段ベッド、整理棚にクローゼット、テレビに空調機に洗面台と湯沸し器。パソコンもあります。とてもきれいなお部屋で、春奈ちゃんはすぐに気に入りました。マコちゃんや水島さんはもうすでに入寮しているのでしょう。荷物がキチンと整理されています。
藤原先生の指示で、春奈ちゃんが荷物をクローゼットに入れようとしたその時です。髪の毛を肩まで素直に伸ばしたセーラー服の美少女が、入り口から入って来ました。春奈ちゃんはビックリして大きな声を上げます。
「あ! 君はマコちゃん?!」
そうです。そこには夏服の真っ白な半袖セーラー服を着て、ブルマタイプの超ミニ紺スカートからパステルイエローのブルマを丸見えにさせているマコちゃんが、セミロングヘアーのお顔を恥ずかしそうさせて、モジモジしながら立っていたのです。
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その7
「マコちゃん、いつのまに髪を伸ばしたの? それにそのお顔」
あまりのことに春奈ちゃんは挨拶も忘れて質問します。藤原先生が教えてくれました。
「整形手術をしたからね。佐藤くん、こっちに来て春奈くんにお顔を見せてあげなさい」
呼ばれたマコちゃんは、オズオズと先生の示す椅子に座ります。
「ほら、春奈くんもこっちに来てよく見てごらん」
ちょっとマコちゃんに悪いかとも思いましたが、好奇心には勝てません。無遠慮にお顔を近づけてマコちゃんを観察します。
「髪は人口毛髪を生体接着剤で自毛に一本一本くっつけたんだよ。もちろん引っ張っても取れないし、熱処理してあるから見た目も自然だろう?」
驚きで言葉もありません。セミロングにされた髪は、前髪を眉の辺りで一直線に切り揃え、サイドからバックにかけて肩に軽く触れています。つなぎ目なんてもちろん見当たりません。艶々の光沢があり、触るとツルツルの自然な髪の感触です。
それとまったく変わってしまったマコちゃんのお顔。
お鼻は女の子らしく丸みを帯びて優しい感じになってるし、眉は細く揃えられています。上唇は薄く、下唇はポッテリと肉厚に整形され、まるでゼリー菓子のよう。思わず食べちゃいたいくらい可愛いです。
瞳はニ回りくらい大きくなって潤んだ感じだし、植毛されたのか、睫毛も長めに整えられています。まばたきする度に長い睫毛が上下して、それを見た春奈ちゃんはちょっとドキドキしてしまいました。
頬は綿を含んだようにふっくらと膨らみ、紅を差したように色づいてます。頬からあごにかけての線も男の子特有のカドやゴツゴツが嘘のように消え、女の子らしい優しいラインに削られてます。
おでこは面積が広げられて、少女の幼い風情が強調されてます。
マコちゃんのお顔はその面影だけを残し、清楚でとても優しそうな少女のお顔に変わってしまいました。元々可愛らしい顔のマコちゃんですが、今はどこから見ても女の子のお顔です。男の子だった頃の形跡はどこにも残ってません。
「すごいやマコちゃん。とても可愛いよ」
ため息まじりに春奈ちゃんが感想を言います。そしたらマコちゃんはうつむいて、せっかくの可愛いお顔を両手で隠してしまいました。
「佐藤くん、どうしてお顔を隠すの?」
藤原先生が聞きます。恥ずかしいから、と小さな声で言い訳をするマコちゃんに、
「早く女の子のお顔に慣れる努力をしなくちゃいけないよと言っただろ? 外見が女の子になり、誰からも女の子に見られることで、女の子になったことを受けいれられるようになるのだよ。さ、もう一度お顔を先生に見せてごらん」
それでもマコちゃんはモジモジするばかりで素直に先生の言うことが聞けません。
その時、先生は何かに気がついたようです。急に厳しい顔になり、マコちゃんのブルマに手をかけました。マコちゃんは「アッ」っと小さく叫んで怯えます。ゴムを引っ張ってブルマの中を確認した先生は怖い声で言いました。
「下着はどうしたのかね?」
マコちゃんはパンティを着けずに直接ブルマをはいていたのです。マコちゃんの眼は怯えています。
「ブルマをはいちゃえばバレないと思ったのかな? でも先生の目はごまかせないよ」
マコちゃんはブルブル震え始めました。ちょっと様子が変だぞと、春奈ちゃんは思いました。
「心が女の子になるためには、さっきも言った通り常に女の子の格好をして、女の子として見られることが大切なのだよ。その為には女の子の衣服はきちんと身に付けなくてはだめだと、昨日お仕置きされたばかりだろう? どうやら昨日のお仕置きの効果はあまりなかったようだね」
マコちゃんは女の子のお洋服を着るのをいやがって、お仕置きを受けていたのですね。先生は白衣のポケットからバトンのような物を取り出しました。スイッチを入れると、バトンはスッと伸びて一本鞭に変わります。
「あ、鞭はイヤです。これからは言うことを聞きますから、鞭はイヤ!」
先生はおびえて逃げようとするマコちゃんを苦もなく捕まえると、ブルマとスカートを脱がしてセーラー服の上着だけにしてしまいました。
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その8
本当は素直に女の子になる教育を受けようと思っていたのです。昨日、女の子の衣服を身に着けるように言われた時も、反抗するつもりなんかなかったのです。でも病院からの報告で「反抗的な子」というレッテル付きで送られてきたせいでしょう。羞恥心を拭いきれずちょっと躊躇していたら、「反抗して衣服を身に着けない」と判断され、「ここではそんな我がままは通用しないことを早めに理解させる」ためにお仕置きされてしまったのです。
下半身を裸にされたマコちゃんは、床にしゃがみ込みます。
「パンティを整理棚から出しなさい」
先生がわざと優しい声で言います。グズグズしているマコちゃんに、先生は「ピシッ」っとお尻に鞭を当てました。
「あ、痛い! パンティを出しますからもうぶたないで」
マコちゃんは立ち上がると、股間を隠すように内股で整理棚までよちよちと歩きます。先生が鞭をかざしながら後に続きます。さっきまでの優しかった藤原先生とは別人のように厳しい顔をしています。
マコちゃんは整理棚から、お母さんに用意してもらったピンク色のパンティを取り出しました。
「さあ、それをはきなさい」
先生に言われましたが、もともと意地っ張りなマコちゃんです。せっかく女の子になってもいいって思い始めているのに、鞭を使われて高飛車に命令されると「カッ」としてついつい逆らってしまうのです。グズグズして、なかなかはこうとしません。
すかさず「ピシッ」っと鞭がマコちゃんのふとももを叩きます。
「あ、痛い」
マコちゃんは、パンティを持ったままの手を可愛いお顔に当てて、泣き出してしまいました。
「なかなか素直になれないね。困った娘だ。それなら・・」
先生は鞭を置くと、泣いてるマコちゃんを床に座らせます。そして手に持ってるパンティを取り、足首に通してあげます。
「さあ、足首に通してあげたから、自分で腰まで上げてごらん」
優しい声音で言い聞かせます。マコちゃんは泣きながら足首のパンティに手をかけますが、引き上げようとしません。
「ピシッ」
先生は再び鞭を取ると、マコちゃん目の前で床を叩きました。凄く大きな音にビクッとして少しだけパンティを引き上げます。でも動きはすぐに止まってしまうのです。
「ピシッ」
第二撃が床を叩きます。また少しパンティをずり上げるマコちゃんです。
「ピシッ」
「ピシッ」
床を叩かれる度に少しずつ上げていって、ようやく腰にパンティを付けることができました。
「さあ、立ちなさい。今度はブルマとスカートをはくんだよ」
優しいけれど厳しい調子で命令する藤原先生の顔をオズオズと見上げながら、マコちゃんは立ち上がりました。ブルマを手に取り、また先生に鞭で脅かされながらはいていきます。
その様子を見ていた春奈ちゃんは、
「これはマコちゃんの方が悪いのだから、鞭を使われるのは仕方がないな。マコちゃんは鞭で少しずつ女の子に教育されていくんだ」
って思いました。
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その9
「よしよし、やっと全部着れたね。ここにいる間はずっとセーラー服の格好でいるんだよ。セーラー服はとても女の子らしい服装だから、いつもセーラー服で身体を包んでいれば、自分が女の子になったことを自覚しやすいんだ。下着もキチンと付けなければダメだよ。またごまかしたりしたら、何回でもお仕置きするからね。早く女の子になった自覚を持つように努力しなさい。いつまでも鞭を使われないとお洋服が着れないなんていやだろう?」
藤原先生にそんな注意をされて、小さくコックリするマコちゃんです。
やっと泣き止んだマコちゃんですが、すぐにまた泣きベソをかき始めます。先生に、
「パンティをはくのをごまかした罰として、これから座りおしっこの練習をする」
と命令されたのです。さっそく女性スタッフが二人、お部屋に呼ばれました。春奈ちゃんはお部屋のスミで見学です。
「イヤだ、イヤだよ。おしっこの練習は一人でします」
恥ずかしさに暴れて逃げ出そうとするマコちゃんですが、藤原先生に両腕を後ろからしっかりと掴まれてしまいました。そして、進んで女の子になろうという心構えがまだ出来ていないのだから、一人の練習ではいつまでたっても座わりおしっこはできるようになれない、と決めつけられました。
「鏡を見てごらんなさい。もうルックスはどこから見ても可愛らしい女の子なのに、いつまでも尿瓶でおしっこしていたらおかしいでしょう?」
お部屋の真ん中におまるを準備している女性スタッフが諭すのですが、マコちゃんは藤原先生の腕の中でジタバタと暴れるのをやめようとしません。入院病棟で失態を演じてしまったマコちゃんは、あの時の意地悪な看護婦さんへのあてつけもあって、おへそを曲げてしまい、以来ずっとおしっこは尿瓶に取っていたのです。
おまるの準備が整いました。おまるの前へ引きずられて来たマコちゃんは、泣き声を上げ、足を踏ん張って拒否の意を表します。藤原先生が鞭を誇示しました。一瞬ひるむマコちゃんですが、それでも大きな声で泣きながら抵抗を続けます。
「ピシリッ」
小気味の良い音が床に響きました。先生が鞭で床を叩いたのです。マコちゃんはビクッと身体を震わせ、大粒の涙を目に浮かべます。しかし抵抗を止めようとはしません。
座りおしっこをしたら、女の子になったことを自他ともに認めることになります。そのことを先生や春奈ちゃんにまで知られることは、恥ずかしくてどうしても受けいれられません。
マコちゃんは本当に意地っ張りですね。その様子を見て先生は「仕方ないな」という仕草をみせ、鞭を小さく振りかぶりマコちゃんの背中を叩きます。
「ピシッ」
マコちゃんは声を上げて身体を小さく痙攣させます。間をおかずに第二撃、三撃の鞭が肩と腿を叩きます。
「あ、痛っ・・・」
マコちゃんの声はやがて大きな泣き声に変わりました。先生は鞭の切っ先でおまるを指し示します。それでもマコちゃんは身体を小さく縮こませて動こうとしません。先生はもう一度鞭をあてようと構えました。すると、
「イヤ。鞭はもうイヤ。もう許して」
ついにマコちゃんは泣きながら降参しました。鞭を振るっていた藤原先生もホッとした様子です。
「さ、おまるを跨ぎなさい」
女性スタッフの一人が優しくマコちゃんの肩を後ろから抱いて、おまるまで導いてくれます。
「ブルマとパンティは自分で下ろすのよ」
鞭で叩かれて屈服させられたマコちゃんは、やっと素直になれたようです。ブルマを膝の少し上まで下ろします。超ミニのスカートなので、レースがたくさん付いたピンクのパンティが露わになりました。美少女にお似合いの可愛いらしいパンティです。
「もう少し下まで下ろしなさい。おしっこがかかって汚れますよ」
そうアドバイスをされて、ブルマを足首まで下ろします。
「さあ次はパンティを下ろしなさい」
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その9
マコちゃんは、可愛らしいピンクのパンティを超ミニのセーラースカートから丸見えにさせたまま、お顔に手を当ててベソをかきはじめました。上目使いで先生たちの方を見ながら、イヤイヤとばかりに首を振ってお許しを乞います。セーラーのスカーフと、素直に切り揃えた前髪がヒラヒラと左右に揺れ動きます。
「泣いても許しては貰えないのよ」
言われてマコちゃんはあわててお顔に当てていた手をパンティにかけるのです。パンティを下ろし、無毛の可愛い性器を先生たちに披露します。
「はい、次はしゃがんで」
マコちゃんはおまるにしゃがまされます。
「これを飲むのよ。おしっこが出やすくなりますからね」
女性スタッフがマコちゃんに、冷たいお水をコップで飲ませてくれました。それから一緒にしゃがむと、後ろから肩を抱いてくれます。
「さあ勇気を出して、女の子になりましょうね」
でも緊張しているマコちゃんからは、そう簡単におしっこは出ません。
「おかしいですね。今日は朝から出してませんから、溜まってるはずですけど」
「マコちゃん、どうなの? 出そうにない?」
後ろから女性スタッフが優しく聞くと、マコちゃんはブンブンと首を横に振ります。尿意はあるようですが、緊張して出てこないのです。
「困ったわね。どうしますか? 中止しますか?」
「いや、中止はしない。出ないからと中止を繰り返していたら、いつまでたっても座りおしっこはできないよ。この子は心のどこかで強く男の子に戻りたいと願っているから座りおしっこが出来ないでいるんだ。逆を言えば、自分が女の子だという自覚を持たせるにはとても効果的なトレーニングだということだ。なんとかこの子のかたくなな心をほぐし、女の子の自覚を持たせてあげようじゃないか」
「では先生、どうしましょう」
「しかたない。春奈くん、こっちに来てくれないか」
藤原先生に急に呼ばれて、ずっと大人しく見学していた春奈ちゃんは緊張しました。
「マコちゃんの初めての座りおしっこ編」その10
「お友だちが、初めての座りおしっこが出来なくて困っているんだ。春奈くん、助けてくれるね?」
「はい。でもどうすればいいの?」
「お友だちの春奈くんが並んで一緒におしっこしてくれれば、緊張も解けてきっと佐藤くんも出せるだろう。君、おまるをもう一つ用意して」
「わかりました。すぐに用意します」
春奈ちゃんは一瞬ひるみましたが、マコちゃんのお母さんに「マコのことよろしくお願いします」と頼まれていたのを思い出し、先生の恥ずかしい命令に「ハイ」と素直なお返事をします。
さっそくマコちゃんのとなりに、もう一つのおまるが置かれ、春奈ちゃんにもコップの冷たいお水が飲まされます。女性スタッフが肩を抱いて、おまるを跨がせてくれました。
照れ隠しなのでしょう、春奈ちゃんは愛嬌いっぱいの笑顔を先生たちに振りまきながら、超ミニのワンピースのスカートから丸見えになっているブルマに手をかけて、そっと下ろします。純白のパンティもブルマと一緒に絡まって、足首まで下げられました。
肩を抱かれながらおまるにしゃがみ込むと、マコちゃんの方を向いて話しかけます。
「マコちゃん、まだ出ないの? ぼく、すぐに出ちゃいそうだよ」
マコちゃんは済まなさそうな目で春奈ちゃんを見ます。尿意はあるのになかなか出て来ません。でも恥ずかしいおしっこの練習に付き合ってくれる春奈ちゃんのためにも出さなきゃって思い、目をつぶっておしっこに神経を集中させます。
するといきなり藤原先生が大胆な行動に出ました。先ほどからじっと様子を観察していた先生は、マコちゃんが目を閉じておしっこに集中したのを見て取ると、スッと前から手をマコちゃんの股間に差し込み、まさぐり始めたのです。
「あ、何をするの」
「黙って目をつぶったままおしっこに集中してなさい。こうして刺激しててあげるから」
先生の指は大きな身体に似合わず長くて細く、とても繊細な動きをします。人差し指と中指の二本の指でおしっこの穴の辺りを優しくマッサージしながら、親指と薬指でその周辺の筋肉をほぐしています。横で見ていた春奈ちゃんは「ぼくもしてほしいな」なんてちょっぴり思ってしまいました。
「佐藤くんは本当は素直な良い子なんだな。先生には解かったよ。さあ、「ぼくは女の子になったの。だからおしっこも座ってするの」そう心の中で何度もつぶやいてごらん。君の身体はもう何もかも女の子なんだから、早く心も素直な女の子になろうね」
そう優しく囁きかけます。
いつも厳しい藤原先生に「本当は素直な良い子」と優しく言われ、マコちゃんは涙が出るほど嬉しくなりました。
言われた通りに、
「ぼくは女の子になったの。だからおしっこも座ってするの」
と、何度も心の中で繰り返します。
「トトン」
春奈ちゃんがガマンできなくなって、おまるをおしっこで叩き始めます。その音がきっかけになったのでしょう。ついにマコちゃんの緊張が緩みました。先生が股間から手を引くと、チョロチョロっと前走りの数滴がおまるを濡らします。それはすぐに本流を呼び起こし、おまるの中に水たまりを作っていきます。
「シャララララ・・・」
美少女らしい、煙るようなおしっこです。美少女二人のおしっこのハーモニーが、「トトン」「シャララ」と、しばらくの間お部屋の中に響き渡りました。
こうしてマコちゃんは初めての座りおしっこを経験しました。そして心が女の子になるための第一歩を踏み出したのです。
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投稿:2016.10.12
ブルマ法のある国で(再掲載)・・・ブルーアリスさん
著者 Rise(りせ) 様 / アクセス 24590 / ♥ 10