僕は26歳、男性・・・。ではなく男を失った宦官です。
とある家族にお仕えしています。
旦那様、奥様、お子様1人といったところです。
今の生活になるまでの過程を皆さんにはお伝えしたいです。
僕はいわゆる去勢願望がありました。
それは、子供の頃お母さんにおねしょする子は「おちんちん切っちゃうよ」と言われたり、
小学校の頃先生に「女の子に悪さをする子はおちんちん切ってしまおっか」と言われたりしたことがきっかけだった。
そんな僕だったが中学校になると周りも性に目覚め始めてAVとかエロ本を見るようになる。
avのシーンでフェラチオというものを覚えるといっそ、おちんちんのまま噛み切って食べられてしまいたいと思うようにもなってしまった。
中学校の頃はAVでもオナニーはしたが、某巨大掲示板で同じような性癖を持った人たちのやり取りを見たり、小説を読んで興奮して何度もオナニーをした
中学3年生になった時、将来のご主人様である彩夏に出会った。
彩夏は女子バスケット部に所属し、顔はキレイ系、少しおとなしめの成績優秀な女の子。家は裕福な家らしい。
彼女はクラスでもなかなか人気のある子だった。そんな彼女に僕はある日告白をしたのだった。
「彩夏さんことが好きになりました。付き合ってください」
と。勇気を振り絞って。
「和樹くんのことは別に嫌いじゃないけど、今は受験勉強で忙しいの。ごめんね」
「そっか。彩夏さんのこと好きなんだけどしょうがないね」
そして僕の恋は玉砕してしまった。受験勉強が激化する前の中学3年生の夏ごろのことだった。社会科の授業でとんでもない中国の歴史についてだ。
「後宮に仕える男性は、男の部分を切り落として、王に仕えたんだ。おしっこのコントロールが難しくなるから、衛生的にあまりよくなかったらしい。三国志で有名な曹操の父も、紙を発明した人も宦官だったんだ。宦官は中国の歴史を語る上で欠かせないものなんだ」
と先生は私たちに告げる。
恐ろしいという感情とともに、異常なまでに興奮を覚えた。授業中に僕は勃起してしまっていたのだ。恥ずかしい。そして秋になると志望校を固めなければならなかった。僕は彩夏がどこの高校に行くのかすごく気になっていたさりげなく聞いてみることにした。
「そういえば彩夏さんはどこの高校に行くの?」
「あたし、西高校の英語科志望なんだ~」
「西高校か~。あの3年前まで女子高だった・・・・」
「そうそう。交換留学とかしてみたかったしね」
彩夏は成績優秀だったが、特に英語の成績はクラストップだった。西高校か~。僕の成績だと少し足りないけど、彩夏と同じ学校に行きたいと振られながらの僕の恋心が受験勉強の原動力となった。
西高校は普通科4クラス、英語科1クラスの学校で、女子高だっただけあって、女子の割合が圧倒的に多かった。得意科目が英語ではなかった僕はこの学校の普通科を目指して頑張ることにした。クラスの男子からは
「西高かよ、こないだまで女子高だっただけあってハーレムだな」
とか言われるようになったが、受験勉強の甲斐あって、無事に西高の普通科に入学することができた。
高校に行くと、クラスの人数は30人。うち、女子25人、男子5人と圧倒的に女子が多い学校だった。彩夏からは
「同じ高校に入ると思わなかったよ。これからよろしくね」
といわれた。クラスは違えど同じ中学出身の彩夏とは会えば世間話をする仲だった。女子は多かったが少し壁を感じながらも楽しい学校生活になっていたと思う。2年になると、僕は文系の進学クラスに行くことになった。そして彩夏はアメリカに交換留学に行くことになった。1年くらい帰ってこないらしい。寂しい気持ちもあったが、1年後会えることを楽しみにしていた。2年生の夏くらいに僕は大失態を犯してしまったのだ。
クラスの女子達と放課後一緒に勉強していた時のことだった。
「一樹そーいえば、あたし今日携帯忘れちゃったんだ。親と連絡とりたいから携帯貸してよ」
「あっいいよ」
と僕は携帯を貸したとき。
「え~なにこれ。一樹こんな趣味あったんだ~」
「どれどれ?」
と女子達は僕の携帯を見ている。なんだろうと思いながらも僕はしまったと思ったのだ。
昨日読んだ、金玉潰し系の小説をインターネットで見ていてそのページがそのままになっていたのだ。
「やっぱちょっと返して」
と僕は必死に携帯を返してもらうようにお願いした。お願いも虚しく、彼女はGoogleの検索履歴を見ている
キーワードは・・・・・
「おちんちん 切られたい」
「金玉潰し」
「去勢 m男」
「ペニス 食べられたい」
そんなキーワードが僕の携帯から出てきてしまったのだ。もはや言い逃れはできなかった。
「一樹、コレドMの領域超えてるね。変態だ~」
「男やめたくてこの学校に入ったの?」
とか女子からはこの上ない質問が飛び交うのだった。その日を境にクラスで僕はバカにされるようになったのだ。
お弁当にソーセージを持ってきた女子は
「アンタのもこうして食べてあげよっか?」
「そんな汚いもの食べれるわけないじゃない」
「そっか。あはは」
男子トイレに行こうとすると
「アンタは女子トイレ行きなさいよ」
とか
クラス文化祭で何するという話になった時
フランクフルトが候補に挙がったとき
「わからないように一樹君のも混ぜてしまおっか」
「ぜったいそれマズそう」
「でも、意外に美味しいかもよ」
とか
さらにオカマバーが候補に挙がったときは
「一樹の玉つぶして、チンポ取ってオカマバーやろっか」
などなど
女子の軽いイジメを受けていたのだ。そんな惨めともいえる学生生活を送っていた僕だったが
幸か、不幸か、実際にペニスや金玉に危害を加えられることはなかった。罵倒地獄の2年生の生活だった。
そして3年生になると彩夏は帰国し、すっかりオープンな性格になったのだった。
「ハロー、一樹久しぶり~。元気してた?あたしはアメリカの東海岸のニューヨークの近くの街に留学してたんだ。旅行とかもすごく楽しかったんだ。ボストン、フィラデルフィアとかもすごく綺麗だったよ。」
「彩夏さん、なんか明るくなったよね」
「そう?ありがと」
など、彼女のお土産話に花を咲かせた。
彼女が帰ってきたことを心待ちにしていた僕はたびたびご飯に行くことになった。そんなある日ファミレスでご飯を食べていた時のことだった。
「そーいえば一樹変な性癖あるんでしょ?クラスの子が言ってたよ」
「いや~。それは・・・・」
と僕は頭が真っ白になってしまった。彩夏にも伝わっていたなんて
本当に恥ずかしい気持ちになった。
「ふふ。知らないと思った?英語科のみんなも知ってるよ。」
ついに僕の去勢願望は彩夏にも知られてしまったのだ。
もはや死にたいレベル。僕は顔を真っ赤にしていたのだ。
「彩夏さん、これ以上言わないで・・。お願い」
「中学の時告られたけど、こんなドMで変態な人と付き合わなくてよかったわ」
と彼女は海外に行ったせいか物事をはっきり言うようになった。
僕も少し引くくらいだった。あのおとなしくて清楚な彩夏はどこへ行ってしまったのか・・・。
「3年前一樹があたしに告白してくれたよね。じゃあ今度はあたしが告白する番ね」
「えっ」
この流れで、お付き合いしてくれという告白が来るのだろうか・・・・。
「ねぇ、もし大事なところ取っちゃった後はあたしの宦官になってよ」
「えっ。宦官って・・・」
僕は驚きを隠せない。
「そう宦官。中学の時、中国の歴史でやったでしょ。大事なところ切り落として、王に仕えたっていうあれよ。うちほら。パパは海外出張が多くて家にいなかったし、女家系だったから、もしそんな人いたらいいなって思ってさ。だってもし取っちゃったら、結婚もまともにできないだろうし。まぁ考えといて」
つづく・・・
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投稿:2016.10.15更新:2016.10.28
あたしの宦官になってよ 1
著者 あさくら 様 / アクセス 14175 / ♥ 8