男子アイドルの悠真は四肢を開かれ、鎖に繋がれていた
スパッツの膨らみからペニスは上向きであろう
その急所を守るのは白く薄い生地のみである
いや、蹴りやすい状態に固定されているというべきか
上半身は何も着けず、瑞々しい肉体を晒していた
後ろには顔見せのために白いジャージー姿の少年たちが九人並んでいる
購入したCDに付いている「金蹴り券」一枚につき一回、悠真の股間を蹴ることが出来るのだ
しかし、転売屋が一瞬で買い占めるため一般のファンが定価で買うことは不可能である
観客たちは転売屋に何十万円も払ってここに来たのである
なかには一人で十枚もの「金蹴り券」を持った観客もいる
司会の若い女性が現れ、ショーが始まった
悠真を含め少年たちの自己紹介があったが、観客の興味は急所蹴りである
「お待たせしました。本日のターゲットは川上悠真くん十八歳でーす!拍手ー!」
会場が一気に熱を帯びる
番号が読み上げられ、観客の一人がステージに上がる
突き刺さる固い膝、沸き起こる歓声
下腹部を激痛が襲い、全身に汗が噴き出す
そして次の膝が打ち込まれる
「十二番の方、どうぞー!」
結衣が弾むような足取りで悠真のもとへ向かう
看護師三か月分の給料と引き換えにようやく手に入れた権利である
つぎ込んだカネ、待たされた時間
看護師としてのストレス
彼氏に振られた悔しさ
もはや八つ当たりであるが、結衣には蹴る権利がある
ありったけの思いを込めた膝が悠真の股間に突き刺さる
「うっ…」
すべてを受け止め崩れ落ちようとするが、鎖がそれを許さない
一枚の「金蹴り券」につき持ち時間は五分がルールである
悠真の回復も待たず、次の番号札が読み上げられていた
最後に呼ばれたのは十枚の「金蹴り券」を持つ香織である
一体いくらつぎ込んだのだろう
堂々とステージに上がっていく
いかにも金回りが良さそうな身なりである
経済力にものを言わせ、少年の精巣を潰しにきたのだ
すでに悠真は立つ気力もなく鎖にぶら下がっている
枷に擦れた手首が赤くなっている
「それでは、どうぞ!」
「ちょっとー、もう気絶してるんじゃないの?こんなの蹴っても面白くないじゃん」
香織は不満をぶつけた
「えっとー、悠真くーん、起きてくださーい!悠真くーん」
司会が慌てて予定通りにショーを進行しようとする
「悠真はもう駄目やろ。そっちに元気なのがいっぱいいるじゃん」
今日は蹴られないと油断していた九人の少年たちが一斉に青ざめた
香織の提案はすぐに受け入れられた
「どの子がよろしいでしょうか?」
観客は口々に好みの男子アイドルの名を叫んでいる
「うーん、迷うわね」
「あのー、お時間のほうがすでに5分経過しておりまして」
司会はあくまで時間通り進めようとしていた
「はあ?おめえふざけてんの?金ならいくらでも出すわよ」
携帯電話で部下に指示を飛ばす
「あー、あたし。一千万持ってきて。今すぐ!」
そして少年たちを見渡し言い放つ
「そうねえ、全部蹴ってみたいわ」
「かしこまりました」
九人の少年たちはジャージーを脱ぎ、スパッツのみ着用している
後ろ手を組んで立たされた井上大翔の股間に香織の鋭い膝蹴りが打ち込まれる
崩れ落ちる大翔
「次!もっと脚開け」
桐井玲也は右側の睾丸を潰され気絶した
「ちんこ下向いてるじゃん。直せ!」
山本奏汰がペニスを上向かせた次の瞬間、左側の睾丸が潰され野球ボールほどの大きさに膨らんでいった
「おめえ、女みたいな顔してるな。本当に金玉付いてんの?」
「付い…!」
藤原湊が言い終える前に両方とも砕け散った
「子供なんていらねえよな?」
「嫌です。俺、一人っ子なんです」
「知るか!」
長谷川創平は睾丸を握られ激痛に悲鳴を上げた
香織は確実に潰すつもりである
「お客様!それは規則違反です」
司会が飛んできた
「はあ?あたしがいくらつぎ込んだと思ってんだよ」
「でも、蹴り以外は認められていませんから」
言い終わる前に二個とも握り潰されていた
平野拓人がステージから逃げようと扉に向かった
そこへ香織の部下が一千万円の入った鞄を持って入ってきた
「雅也!そいつ捕まえて!」
雅也にあっけなく捕らえられ、拓人は絶望に涙を浮かべた
「おめえみたいなやつは子供作ってもろくに育てられないんだろうな」
何度も何度も蹴り上げられ、拓人は生殖機能を完全に失った
「お客様!一枚につき一回ですよ!」
司会の声など香織には届いていない
中山祐樹は失禁し、スパッツが濡れている
「おいこら、こんな汚いもんあたしに蹴らせようってのか?」
「ぃゃ…」
声が出ない
「おい、雅也!金属バット持ってこい」
雅也はすぐにレクサスのトランクから金属バットを持って戻ってきた
「寝ろ」
恐怖に怯え、横になった
照明が眩しく、床は冷たい
「馬鹿野郎!脚を開け!何度言ったらわかるんだ」
勢いよく振り下ろされた金属に左の睾丸はたやすく押し潰された
松岡航には密かに付き合い始めた恋人がおり、次のデートでホテルに誘うつもりでいた
「お願いだから許してください。本当にだめなんです!」
男子アイドルという立場上、恋人がいるなどとは言えない
「何がだめなんだ!ああ?」
「それは、あの…うぐっ!」
航は生殖機能と恋人を同時に失った
九人目は野澤碧人である
「子供なんか作るより、あたしに潰されたほうがよっぽど有意義な使い道だと思わねえか?」
碧人は黙っていた
何を答えてもどうせ潰されるのだ
かまわず香織は続ける
「子供がまともに育ったとしても、年金やら税金やら老人どもの維持費を貢がされるだけでさあ」
自分の行為を正当化しようとでもいうのだろうか
「一流企業に入れる奴なんかほとんどいねーしな、どうせおめえの子供もくだらねえ人生送るんだろうな」
生殖機能は残してくれるというのだろうか?
「やっぱ金玉なんていらねえよな」
碧人は気持ちを弄ばれ、次世代を作る可能性は奪われた
そして川上悠真の前に香織が立つ
香織の蹴る権利はあと一回残されている
悠真はすでに十五回も蹴られ、右側の睾丸は潰れ、左側の睾丸もかなり痛んでいた
まだ意識は失ったままである
「悠真もう死んでるじゃないの?新しいの連れて来いよ」
司会に要求するが、もちろん都合よく新しい男子アイドルが用意できるわけがない
「申し訳ございません。悠真くんがお気に召さないようでしたら先ほど蹴られたなかからもう一度蹴るということでいかがでしょうか?」
「こいつら寝てて、蹴りにくいじゃん。新しいの連れて来いよ!」
「申し訳ございません、ご希望には添いかねます」
「なんだよ、つまんねーな!」
捨て台詞とともに振り上げた香織の膝は悠真に残された左側の睾丸を粉砕していた
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投稿:2017.11.30更新:2017.12.01
男子アイドルの股間を蹴る!
挿絵あり 著者 シスト 様 / アクセス 14388 / ♥ 6