第四章 おちんちんが切り落とされたあと
ヒトシはおちんちんが切り落とされた痛みで枯れた声で悲鳴をあげ続けた。夜になってもヒトシは痛みで眠れなかった。
次の日も悲鳴をあげ続けた。女の医師は毎日ガーゼと絆創膏を取り替え切り口を見ていた。ケイ子は毎日お見舞いに来た。
「ヒトシ君ごめんね。私がほかの人に相談しなければこんなことにならなかったのに。ホントにごめんなさい。」
ケイ子はそう言ってヒトシにあやまった。ケイ子は女の医師に
「どうしてこんなひどいことをするの!」
と言った。女の医師は
「クラスの女子の総意だからよ。仕方ないでしょ。Hないたずらをし続けたんだから。自業自得よ。」
「だからって、こんなひどいことをしなくても!」
「こうでもしないとやめないわよ。この子は。」
ケイ子は女の医師をにらんだ。
「あなたを訴えてやるわ!」
ケイ子はそう言ったが、女の医師は
「陰茎ガンの緊急手術をしなければ命が助からないことになってるから、訴えても無駄よ。」
と言った。
「ヒトシ君、明日も来るから。」
そう言って泣きながらケイ子は帰っていった。
ヒトシはそんなケイ子の姿も声も耳に入らず、痛みで枯れた声で悲鳴をあげ続けていた。
女の医師はヒトシに水を飲ませようとしたが、ヒトシは悲鳴をあげ続けるだけでとても水を飲ませられる状態ではなかった。
「このままだと水分不足で死んでしまうかもね」
そう女の医師は言って、水分と栄養分の入った点滴をするためにヒトシの右腕に針を刺した。
「眠らないと危険だし」
女の医師はヒトシに睡眠薬を注射した。ヒトシは眠ったが、痛みにうなされていた。
1週間ほどたった。傷口に少し皮膚がはりだしてきた。それでもヒトシは痛みで悲鳴をあげ続けていた。声は完全に枯れていた。ケイ子は毎日見舞いに来た。
2週間たった。傷口はまだふさがっていなかったが、皮膚は1週間前よりは、はってきた。ヒトシは声にならない悲鳴をだいぶ出さなくなり、回りのようすも少しは見れるようになってきた。
痛みが少しおさまってきた。ヒトシは女の医師をにらみつけながら
「こんなひどいことをして。ぼくのおちんちんを返せ。」
と言った。女の医師はあるビンを持ってきて
「これがあなたのおちんちんよ。ホルマリン浸けにしたの。そのままにしておくと腐って変色してしまうからね。」
「それをもとのおちんちんのついていたところにつけろ!」
「このおちんちんはもう死んでるのよ。それに切り落としてから縫い合わせるには時間も過ぎてるし。もう無理よ。それにそんなことする気は、はなからないし。」
女の医師はそう言った。ヒトシはすごい目で女の医師をにらみ続けた。
「ああこわい。そんなににらみつけてもどうにもならないわよ。」
ケイ子は相変わらず毎日見舞いに来た。
3週間がたった。傷口はだいぶいえ、皮膚もはってきた。痛みは前より段々少なくなってきたが、まだいえてなかった。
その痛みに混ざってある欲求が芽生えだした。オナニーしたい欲求だった。ヒトシはおちんちんがあったところに手をやったがおちんちんはなかった。
何回手をやってもおちんちんを手に取ることはできず、むなしさとつらさがヒトシを襲うばかりだった。
女の医師が巡回に来ると
「オナニーしたい。なんとかしろ!」
と言った。女の医師は
「そんなの無理よ。おちんちんないんだから。一生オナニーできないつらさを味わうことね。」
と言って取り合ってくれなかった。
ケイ子は毎日見舞いに来ていた。ヒトシがオナニーできないつらさを見てあまりのつらさに心が痛んだ。だがどうしたらいいかわからなかった。
ケイ子は裸になってヒトシの手を取って自分の胸を揉ませたり、体を触らせたり体を寄りそわせたりしてなぐさめた。
ケイ子にはそれくらいしかできなかった。それでもヒトシのオナニーしたい欲求を少しも満たしてあげられなかった。
4週間たった。傷口はだいぶふさがった。皮膚もかなりはってきて、傷口をおおってきた。
痛みはだいぶおさまってきた。それにつれてオナニーしたい欲求が日に日に高まってきた。ヒトシは
「オナニーしたい!オナニーしたい!オナニーしたい!オナニーしたい─────────!…………」
と言うようになった。ヒトシはおちんちんのあったところに手をやり、おちんちんを握ろうと何度も試みたが、おちんちんはなく、どうにもならなかった。
ヒトシは日に日に高まっていくオナニーしたい欲求に苦しんだ。もうそれで頭がいっぱいでモヤモヤイライラしっぱなしになっていた。今にも気が狂いそうになっていた。
いったん女の医師はヒトシのベッドに拘束しているバンドをはずして動けるようにしたが、ヒトシがあまりの苦しさに暴れたりするので、再度ヒトシをベッドに拘束した。
ヒトシはあまりのオナニーできないつらさに自殺しようと考えだした。どうせ自殺するならあの女の医師を殺して自分も死のうと思った。しかしさすが医師で、ヒトシの寝ている部屋には、人を殺すことのできる道具などはいっさい置かなかった。
ヒトシはそれなら女の医師の首を絞めて殺そうと考えたが、拘束されて、それもできなかった。それなら舌を噛み切って死のうと考えたが、女の医師は
「舌を噛み切って死のうとしても無駄よ。そんなことでは死ねないから。自分が痛い思いをするだけよ。」
と言った。ヒトシはどうにもならなかった。女の医師は
「いい加減オナニーするのはあきらめたら。おちんちんないんだから。あなたが暴れたりしなければ拘束をとくし、あの金髪の女と好きなことさせてあげるわ。
この作り物のおちんちんをつければSEXのまねごともできるし。SEXの快感は味わえないけどね。それ以外のことは同じよ。肌も密着させてもらえるし、おっぱいの感触も味わえるし、手で揉むこともできるし。楽しいわよ。」
そう言って女の医師は金髪の女でヒトシのSEXの相手をさせた。もちろん作り物のおちんちんでは、SEXのまねごとはできても、射精時などの快感は得られない。
こうしてヒトシのおちんちんのないオナニーできない地獄の人生が始まった。耐え難いオナニーできないつらさ。
おちんちんが切り落とされた男でなければわからないだろう。あわれなヒトシ。女子にHないたずらをしすぎなければこんなことにはならなかったろうに。
筆者が風俗嬢(20代前半の女の子が中心と思われる)約十数人に、おちんちんを切り落としたいと聞いたら、2人を除いて切り落としたくないと答えてくれた。
切り落としたいと言ったひとりは、おちんちんが憎くて憎くて噛み切りたいと言っていた。実際
「おちんちん噛み切っていい?」
と聞かれた。
「ダメ」
と答えたので、噛み切られずにすんだが、あれは本気で噛み切りたいと思っているように感じた。ただどうして噛み切りたいと思うようになったのかまでは怖くて聞けなかった。
あとのひとりについてはよく覚えていない。
もうひとつどういうときにおちんちんを切り落としたいと思うかを聞いた。
一番目は、襲われて無理やりおちんちんをまんこに入れられて犯されたとき、犯した相手のおちんちんを切り落としたいと言っていた。中にはおちんちんを切り落とすだけてなく殺してやりたいというのもいた。
もし襲われてまんこの中におちんちんを入れられそうになったとき、襲った相手のおちんちんを切り落とすことができるボタンが手の中にあったら(つまりボタンを押せば犯されずにすむ)、迷わず押すと言っていた。
二番目は、浮気したとき。浮気した男のおちんちんを切り落としたいと。おちんちんがなかったら浮気できないだろうにとも言っていた。
三番目は、裏切ったとき。私だけよと言っておきながら、私を捨ててほかの女に乗り換えたとき、その男のおちんちんを切り落としたいと。おちんちんを切り落として死ぬよりつらい人生を歩ませてやると。
これらの聞き取り調査から、通常はおちんちんを切り落としたいと思わないが、上にあげた三つのどれかに当てはまったら切り落としたいと思うことがあるようだ。
読者の皆さんは、決してくれぐれも女の子や女を犯したり、浮気したり、裏切ったりしないように。
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投稿:2018.04.08更新:2020.01.06
おちんちんを切り落とされたヒトシ その4
著者 タエ 様 / アクセス 16270 / ♥ 31