外国人であるため日本語が不自然なところはいっぱいあると思いますが大目に見っていただければ嬉しいです。
「あれ?兄貴、家にいるの?珍しいね。今日はデートに行かないの?やっと振られた?」
弟はノックもしなくて勝手に俺の部屋に入ってから、失礼な質問をしてくる。
今年中2になった弟は、身長も伸びて声変わりもして、顔つきが大人っぽくなってきたでも、中身はまだ子供で、反抗期の影も見えないくらい俺に懐いてる。
「うぜえな。俺たち付き合い始めてからそろそろ一年だから、もう毎日ベタベタしなくでもいいっつうの。お互いだってプライベートの時間がいるだろう」
いや、むしろ俺の対応のほうが大人気ないかも。
「あそうかそっかそっか。倦怠期のヤツね」
人の話聞かずにわけわからない結論を出やがった。生意気なガキめ。
「っで兄貴、せっかくだから、久しぶりにオレとセックスしない?」
そう言って弟は俺に抱きついてきた。
そう。俺は弟と性関係を持っていたのだ。
はじめは彼がまだ小学生の頃だった。性欲の塊たる俺は無知な弟を騙して、自分の下劣な欲望を満たした。
それから二年間、俺はずっと弟を犯してきた。中学に入った弟は流石にもうこの行為の意味を知ったはずだが、それでも一度でも俺を拒絶しなかった。むしろ自ら俺を求めるようになった。
しかしおよそ一年前、この歪な関係は急に終止符を迎えた。
原因は俺がようやく良心を育った…わけではない。俺が恋人ができた。それだけの話だ。
自分勝手に弟を姦淫し、自分勝手に彼を捨てた俺は兄としても、人間としても最低なのだ。なのに弟の方は俺を咎めるどころか、逆に根性よく俺の心変わりを待っていた。
俺にとって、弟のその態度はどんな非難よりも、どんな罵倒よりも辛い拷問だ。
「嫌よ。毎日カイとしてるし」
自分の罪悪感から逃げようと、俺は冷たく弟を突き放した。
ちなみにカイというのは、俺の恋人の名前だ。
しかしこんな簡単に諦める弟ではなかった。
「ええ。だって、カイさんはタテ専門だろう?兄貴に挿らせないだろう?兄貴も男だし、たまに挿ったくならないのか?だから遠慮なく、オレの中に、ね?」
しつこいヤツだ。
「お前もいい加減に恋人を探してよ。こんなの、兄弟のやることじゃないぞ」
この世で一番俺が言う資格のない台詞を言いかけて、自分もバカバカしくなってやめた。
どうせ隠してもいつかは弟にバレることだし……。
俺のだんまりを黙認だと取ったか、弟は俺を抱き寄せ、キスし始めた。
「やめ……ふぅ……ん……」
弟の舌が俺の口の中に侵入してきて、歯列をなぞりながら、俺の舌を探し当てると、絡みついてきやがった。他でもなく、実の兄である俺に育てられた「大人のキス」のテクだった。
「あぁ……んむぅ……」
口を奪っただけじゃ満足してないようで、俺の首に、鎖骨に、胸に、恋人のカイにしか触られたことないどころまで、一つ一つに唇を落としていく。
「あああっ!」
乳首を吸われた瞬間、思わず変な声が出てしまった。
「へぇーここ弱いんだ。兄貴も可愛いね。カイさんに開発されたの?」
弟は意地悪く笑いながら、調子に乗って何度もそこを攻めてくる。
「やめて!そこはダメェ!!」
全身に電気が流れるような感覚に襲われる。
弟は俺の声を聞いて気をよくしたようで、さらに強く吸い付いてくる。
「あああん!!だめぇ!!!イクゥッ!!!」
ビクンビクンっと身体が跳ね上がると同時に、イッてしまった。
「マジかよ兄貴、乳首だけでイッちゃたのか?」
恥ずかしさのあまり顔を背けると、弟は嬉しそうな表情を浮かべていた。
「おいおい、まさかこれで終わりじゃないよね?まだまだこれからだよ」
偉そうにこう言って、弟は俺のベルトに手を掛けた。
「それじゃ、兄貴を寝取ってやるぞ!」
しかしズボンを脱がすと、彼を待ってるのは…
「え……兄貴?これ、どういうこと?」
弟は呆然とした顔をして、俺を見つめている。
そりゃそうだろ。なんせ、俺の股間は平らで、そこにいするはずの竿も玉も存在しなかったから。
「取らてたんだ。カイに」
俺はできるだけ平然と答えたが、弟は一層憤慨した様子だった。
「嘘だ!なんでだよ!こんなこと、こんなことをしたら、兄貴はもう……」
「こういうフェチなんだ、カイは。だから俺も、彼を離れてはイけない身体になったんだ。宦官って知ってる?俺はカイの宦官だ。去勢奴隷だ。これでわかっただろう?俺はもう、お前を満足できないんだ」
自分にも驚くぐらい優しい声で、弟に語りかける。
「そんな……兄貴まだ高校生だよね?人生はまだまだこれからだよね?!そんな簡単に誰かの奴隷なんかになって、体に変な改造をさせて、将来後悔しても取り戻せないだよ!なんで家族と相談もしなくて、勝手に決めたんだよ!おかしいよこんなの!」
「ごめんな。でも、これが俺たちの選んだ道だから」
「くそぉおおお!兄貴、将来のこと考えたかよ?もしカイの変態野郎と別れたらどうしよう?こんな男でも女でもない体で、どうやって新しい恋人を探すんだ?周りの人にバレたらどんな風に見られるのか、考えたことあるのかよ!」
弟は悔しそうに拳を床に叩きつける。どうやら本気で俺のことを心配してくれてるようだ。普段は口が悪くていつも生意気だけど、俺には出来すぎた弟だ。
だから、俺も彼の気持ちを無下にできない。
「セイジ」
まるで子供のように泣いてる弟を、そっと抱き寄せる。
おでこに、涙に濡れた顔に、キスをしていく。そして最後に、唇に優しくキスをした。
その瞬間、弟の目からはまた大粒の涙が溢れてきた。
ああ、なんてかわいい奴。
俺のたった一人の大切な弟。
「子供だな、セイジは」
「子供は、こんな風にならないもん」
弟は噎び泣きながら、俺の手を取って、自分の股間に持っていった。
ズボンの下には、ギンギンと勃起してるチンコがいた。
「したいのか?男でも女でもない俺と?」
意地悪く聞くと、弟は素直にうなずいた。
仕方ないなぁと思いながら、ズボンを脱いでいく。すると、今まで押さえつけられていた性器が解放されて、勢いよく飛び出してくる。
それは小さいながらも、俺にはもう持たない、紛れもなく男のものだった。
弟はベッドの上に仰向けになり、その上に俺が乗っかるような体勢になる。
お互いの下半身が密着し合い、弟の熱が伝わってくる。
「入れるぞ」
「うん」
ゆっくりと腰を沈めていく。
「兄貴の中、オレ、兄貴の中に入ってる……あぁ、あったかいよ、兄貴!」
弟は幸せそうな顔をして、腰を動かし始めた。
「俺も、お腹にセイジのがいっぱいだよ」
初めて人に挿入する弟は、不器用ながらも僕を刺激しようとする。
俺の尻に擦り付けるように動かしたり、上下に揺すったり。
最初はゆっくりだったが、だんだん激しくなる。
「あっ!兄貴!兄貴!兄貴ぃいい!!」
パンッパンッという音が部屋に響くたびに、快感が高まっていく。
「あっ……んっ……ああん……」
俺もいつの間にか、声が出てしまっていた。
「ああん、兄貴、兄貴ぃ!」
弟の動きもまた激しくなった。俺の身体をぎゅっと抱きしめ、一心不乱に打ち付けてくる。
俺も負けじと、弟の背中をギュッと掴む。
二人の息がどんどん荒くなる。
そして、ついにその時が来た。
ドピュッ!!ビュルルッ!!! 俺の中に、熱いものが注ぎ込まれる。
同時に、去勢された俺の股間からも、白い液体が流れ出した。
「兄貴、大好き……」
俺の上に倒れて、弟は満足そうにつぶやく。
「オレ、処女も、童貞も、兄貴でよかった」
「バカ」
とでも家族だと思えない会話をして、二人はしばらく黙り込んだ。
「セイジ」
この沈黙を先に破ったのは、俺だった。
「お前には、していけないことばかりをした。俺はお前に愛される資格がないんだ」
だから俺はお前から離れようと、カイに逃げ込んて、そしてお前に悪さをできない身体になった。
しかしこんな事を言っても、なんの意味もない。ただ自分の罪悪感を軽くするための、卑怯な言葉だ。
だから俺の告解は、中途半端にやめた。
「そんなことないよ」
予想通り弟は、優しい声で俺を慰めてくれる。
「兄貴はどんなクズ野郎だって、オレにどってはただ一人の、大好きな兄貴だ」
「セイジ……」
「だから、いづかカイに振られたら、オレと付き合おう」
弟は急に真顔になった。
「何言ってんのバカ。兄弟だぞ俺たちは」
「ていうかあんな変態ともう別れよ。兄貴から振れようよ」
「人の話聽てくよバカセイジ」
「兄貴こそ、いつもオレの話を聞かないくせに」
返す言葉もない。
「じゃ、もしカイに捨てられたら、そのときはよろしく頼むぜ」
だから俺はまだ、心のない言葉を口にした。
「任せて、兄貴。オレが一生面倒見てやる」
「なんで上から目線なんだか。ま、頼りにしてるよ、セイジ」
「うん。愛してる、兄貴」
この子は、どこまで俺に優しくするつもりだろう。
どこまで俺に甘い罰を処するつもりだろう。
でも、今はそれでいい。
今だけは、このままで。
「俺も、愛してる」
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投稿:2021.12.24
僕の罪と君の罰
著者 外人怪人カストラドール 様 / アクセス 13495 / ♥ 102