ある所に、夜中に鬼が出るという森があった。
鬼と言っても昔話の絵本で見るような分かりやすい姿ではなく、
頭に角が生えてることと、牙と爪が鋭いこと以外は人間と何ら変わらない姿をしていた。
その森の近くには人が住む村があり、住人達は危険なので夜は近づかないようにと言い伝えられている。
しかしある夜、その噂を知らずに偶然森へ入ってしまった男がいた。
男「はぁ…今日は運が悪いな。」
男は19~21歳といった様な成人になるかならないか程度の若い容姿で、大量の食料が入ったカゴを背負っていた。
男「帰りが遅くなるなんて最悪だ、こんな仕事早く終わらせて帰りたいな。」
彼は村から離れた場所へ食料を調達しにいく仕事をしており、
この日は作業が遅れて帰りが遅くなってしまい、近道として森を通ろうと思ったらしい。
メス鬼「待ちなさい人間さん。」
男「え?誰かいるんですか?」
男の目の前に、木陰から一匹の鬼が飛び出てきた。
メス鬼「ふふふ、人間が入ってくるなんて久しぶりね。」
男を見つめながら舌舐めずりをするその鬼はメスの鬼で、人間で言うと24~27歳程の女性の様なとても可愛らしい姿だった。
男「え、えっと、なんで服を着てないんですか?」
鬼には服を着る文化がないのか、メス鬼は一糸まとわない格好で、
辺りが暗いため角や牙には気づかず、男は目の前にいた女がメス鬼だとは知らずその姿に唖然として立ちつくしていた。
メス鬼「逃げないなんてお馬鹿な人間ね♪」
男「ちょっと、何するんですか!?」
メス鬼はすかさず男に勢いよく飛びかかった。
身の危険を感じた男は必死に抵抗したが、鬼の力に敵うはずがなく呆気なく押さえつけられてしまった。
男「離してください!」
メス鬼「こら、暴れないの!これは美味しくないから剥がすわね。」
メス鬼は男の服を乱暴に掴み、手で全て引っ剥がした。
メス鬼「…何かしら?これ。今まで食べた人間にはこんなのついてなかったのに。」
メス鬼は男の股間のモノに興味を示した。
どうやらこの鬼が今まで襲った人間は、偶然全員が女性だったようで、人間の男の裸を見るのは初めてだったらしい。
メス鬼「プニプニと言うかクニャクニャと言うか、触ってて癖になる不思議な感触ね。」
メス鬼は男の性器を手に取り、軽く引っ張ったり揉んでみたり、いじり回しながらじっくりと観察した。
男「あっ…あっ…そこはあまり触らないでください…」
鬼とは言え見た目はほとんど人間の女と変わらない生き物に性器を触られる気持ちよさに、男は耐えきれず勃起した。
メス鬼「わぁ…大きくなった。よく分からないけど可愛い♪ここから食べてあげるね♪」
メス鬼は勃起しきった男の性器を口でくわえて噛み始めた。
男「痛っやめてください!あああああ!!」
鬼の牙は肉を簡単に切ることができる程鋭利なものの、勃起した男性器は硬く、噛みきるのに時間がかかった。
メス鬼「中々食べごたえあるじゃない♪でもいつまでもつかな♪」
メス鬼が歯の力を強めるごとに男の泣き叫ぶ声も大きくなる。
ギチッ!
やがて男の性器は血液を噴出しながらちぎれ、メス鬼の口の中へと呑み込まれていった。
男は痛みとショックで気を失ってしまった。
メス鬼は口から赤色の液体と白色の液体を滴らせながら、噛み切ったモノを咀嚼していく。
メス鬼「これ、他のお肉では味わえない歯ごたえと舌触りで、今まで食べた人間のどこの部位よりも美味しい♪」
メス鬼は初めて食べる男の性器の味に満足そうな笑みを浮かべた。
メス鬼「こんなに美味しいものを食べさせてくれてありがとうね♪あなたの事は見逃してあげる♪」
メス鬼は気絶した男を抱きかかえ、他の鬼に食べられないように森の外へと下ろし、また森へ帰っていった。
男は全裸で股間から血を流した姿で他の村人に発見され、
急いで治療をしてもらい一命は取り止めたが、
もう「男」とは言えない姿で一生を送らなくてはいけなくなった。
それからメス鬼は男性器の味が忘れられなくなり、
時おり人里に下りては若い人間の男を襲い性器だけを喰らう偏食家となっていた。
完
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投稿:2022.10.21
メス鬼のごちそう
著者 激回鰐 様 / アクセス 3441 / ♥ 11