4年生になる前の夏休み、ママに大きな大きな大学病院に連れて行かれた。一生男の子でいるための、ブルマ検査で合格するためのオチンチンをおっきくする手術だって。待合室で、一つぐらい上の男の子が泣きじゃくりながら看護師さんに抱えられて手術室に入って行った。どうして泣いているのだろう。オチンチンを切られるのならまだしも、単なる手術なら僕は怖くないぞ!男の子だもん。
診察室に入ると、40歳ぐらいの男の先生にオチンチンを触られまくった。お医者さんの前とはいえ、看護師さんにズボンとパンツをずり下ろされた時には恥ずかしすぎて両手で顔を覆ってしまった。なのにオチンチンはたってしまい、余計に恥ずかしかった。
「お母さん、充分去勢可能な世紀の成熟度合いです。」なんの事かよくわからなかったけど、それからすぐに手術室へ通された。
手術室に入ると、スッポンポンにされ、ベッドに乗せられ、股を思いっきり開かされた状態で手足を固定されともう散々だ。ママとお別れして、麻酔と睡眠薬で眠った。
起きると、何故かオチンチンの辺りがジンジンする。見ると包帯でぐるぐる巻きにされていた。でも、ママや看護師さんの説明を聞いて、号泣した。
僕は騙されていたのだ。オチンチンをおっきくする男性器増大術など法律で禁止されていて、実は性転換の手術だったのだ。オチンチンを取られてしまったのだから、当然もう一生立ちションも勃起もできない。納得できるはずもなかった。
一番許せなかったのが、手術を担当した男のお医者さんだった。自分はオチンチンを切られてないくせに僕のオチンチンを取りやがった。走っていって猛抗議した。
「何を言ってるんだいあやねちゃん。色白な君にはこの股の形がぴったりだ。」そう言って包帯を取られて、割れ目になった股を見せつけられて、泣き崩れた。
着替えの服はスカートとピンクの上着だった。屈辱に震えつつ、受け入れるしかなかった。
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投稿:2023.09.20
あやね
著者 徳川家良 様 / アクセス 2669 / ♥ 13