「序」
ブルマを宣告された男子に対して、穿くだけで男性器を女性器に改変してしまう「メルトブルマー」はブルマ施術に革命をもたらした。これまで去勢医がひとりひとりの男子を順番に施術していくより労力が大幅に短縮された。
しかし、ブルマーのクロッチ部分と一体になったクロッチナプキンでは、男性器にブルマーのクロッチナプキンが貼り付き、ブルマーで押さえ込むため、性転換完了までずれない、というメリットがあるが、メルトブルマー自体が高価なため、自らブルマを選択した「ブルマ志願者」のみに使用が限定されていた。
この高価なメルトブルマーを普及させるべく開発されたのが、「メルトナプキン」であった。メルトナプキンの使用方法は、ブルマになる男子の股間に特殊ナプキンをあてがい、通常のブルマーを穿くことで固定する。
言わば廉価版のメルトブルマーである。
最大の欠点は、ブルマーとナプキンが一体でないので、メルトブルマーに比較してずれやすく、ブルマ宣告者はできる限り完了までじっとしていなければならないことだった。
今回はメルトナプキンでブルマになる男の子のお話。
題1章 「変身のとき」
「さあ、ブルマーを穿いたらいらっしゃい。」
僕たちは保健室の隣にある臨時の待機室に移動させられた。
ほんの少し前、体育館でのブルマ検査でブルマ宣告をされた僕たちは、そのまま保健室へ移動となった。
中に入ると二列に並ばされ、下半身を裸にされ消毒。それぞれの列の先頭では、女医さんの前にいる看護士さんが片手でナプキンを股間にあてがい、片手でブルマーを引き上げ、最後に両手で位置を整えていた。
「はいできたわよ。」
ブルマーの股間にできた出っ張りが情けない。
待機室の中では先にメルトナプキンをつけた5年生のAが泣きながらそのときを待ていた。僕たち6年より2時間ほど早くブルマ宣告を受けているのでその分股間の膨らみは小さくなっていた。
「勃たない、勃たないよう」
Aは僕の姿を認めると僕のほうに駆け寄り、小さくなった股間を僕に向けてきた。
「おまえ、動いたら中がずれて・・・」
忠告も聞かず、ブルマーをおろして改造途中の股間があらわになった。
Aのオチンチンは股間に貼りつき、半透明のゼリー状になっていて、ナプキンによって溶かされながらも、辛うじて男性器の形が残っていた。
大泣きをするAはすぐに駆けつけた女医さんに連れて行かれてしまった。
これで待機室に独りとなった僕は、壁に寄りかかって座ると静かに目を閉じた。
しかし、先ほどのショッキングな光景が脳裏から離れない。自分のオチンチンもそうなると考えると、怖くて仕方がない。考えたくなくても脳裏に浮かんでしまう。
気がつけば目線はブルマの股間に行ってしまう。
そうこうしているうちに、僕の股間も僅かながら小さくなってきたみたいだった。
メルトナプキンをつけて約20分、恐ろしさに負けて、座ったまま少しだけブルマーをめくってみた。
オチンチンは白くなり、内側に丸くなっていたけど、Aとは違い貼りついてはいなかった。
このまま脱いで逃げたい。でも逃げたらどうなるか。オチンチンが涙でゆがんで見えたとき、そっとブルマーを離した。
しかしこれが僕の悲劇の始まりだった。
ナプキンにオチンチンが溶かされていくという現実に少しでもあがないたくなり、布地の上からオチンチンをしごいてみた。ブルマーのナプキンの中でオチンチンは立ち上り、僕の中の男を主張していた。
そうこうしているうちに完了時間になり、女医さんの前でナプキンをはずすときが来た。
メルトナプキンをはずすと、しわのない白くなっただけのオチンチンがその僕の股間についていた。
「インチキして逃げようとしたわね」
「そ、そんな」
「オチンチンをナプキンから浮かせるようにしたでしょ。」
結果的に、オチンチンを弄っているうちに、ナプキンからオチンチンがずれてナプキンが乾いてしまい、ブルマに改造が進まなかったということだった。
さらに、それを僕がブルマから意図的に逃げようとした行為と決め付けられ、ペナルティのついたブルマの施術となってしまった。
「ブルマから逃げようとするなんて、その子をベッドに押さえつけて。」
助手の看護士さんたちに押し倒されると、
「あなたには古風のブルマ施術を受けてもらいます。」
オチンチンに太い注射が打たれると、施術用の鋏の刃があてられ、オチンチンとタマタマはあっという間に餌食にさせられてしまいました。
結果的に股間はブルマの股間に改造され、僕は男の子ではなくなってしまいました。
ちなみにペナルティというのは、卒業までの間男子トイレの掃除をするというものだった。
第2章ペナルティ
休みが終わり、学校に行くと僕はブルマとして生きていくことになる。当然男子としては扱ってもらえない。もちろんペナルティも始まる。
掃除の時間、黙々とできるだけ何も考えずにトイレを掃除する。それでも小便器を掃除するときは、喪失感と、悔しさでむなしくなる。
ついこの前までこれに向かって放尿していた僕は今は二度とできなくなっている。股間が悔しさでうずく。しかし、今の僕にはもうオチンチンがついていない。
何より異様光景なのは、ブルマーを穿いた人物が小便器を掃除していることだ。僕には屈辱でしかない。
ある時、恐れていたことがおきた。僕がトイレを掃除しているとクラスの掃除をサボった悪ガキどもがやってきた。
「チンコがないのに小便器の掃除かい?」
「掃除が終わったらブルマ君にご褒美としてそこで一番ションベンさせてやるよ。」
「うるさいな。あっちいっていろ」
「みてろ、模範的なタチションはこうやるんだ。」
ひとりが掃除したばかりの小便器に放尿をしだした。
「おまえもやってみろよ」
「チンチン切られたらできないよな」
「うるさいな。立ってぐらい僕にだってできるさ。」
「ブルマ君にタチションできるのかよ。」
(しまった挑発をうけてしまった なんとかしなければ)
「見てろ」
(便器に張り付けば何とか)
「やってもらおうか。」
ブルマーをひざまで下ろして便器に張り付いた。便器に届くとイメージしながら股間に手をあてがいタチションに挑戦した。
願いと裏腹にオシッコは飛ばず、スプリンクラーのように広がると足を伝いたれていった。掃除したばかりの床が終わった。
ブルマ施術のとき下の毛がそられているため、飛び散りはすさまじい。
結局悪ガキを喜ばせただけだった。
(くそう、くそう)
トイレから逃げていく悪ガキの勝ち誇ったような笑い声が響き渡る。
二度と立小便ができなくなったことを突きつけられた悔しさで泣くしかなかった。
終章 悔しさ
その後僕は転校した。新しい学校ではこれからブルマ検査が行われる。
ある日体調を崩し、保健室のベッドで休んでいた。
すると、明日のブルマ検査で使われる道具が机の上に並べられていた。
よく見ると、見覚えのある鋏とナプキンが。ベッドの中で無意識に手が股間を押さえていた。手がブルマーの上からオチンチンを探し出す。
(ない、おちんちんがない。)
もうわかっていてもこみ上げてくる。
(お前が僕のオチンチンを切ったんだ。お前が僕のオチンチンを・・・。)
枕に顔をうずめて、ただただ悔しさで涙を流すしかなかった。
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投稿:2025.01.06更新:2025.01.06
メルトナプキン
著者 やかん 様 / アクセス 610 / ♥ 8