・アイドル研修生契約解除
久野埼 陽(:くのさき よう)は所属している大手芸能事務所に放課後に何時のも通り顔を出すと直ぐに会議室に通され契約解除を告げられた。社長業では新人になるがアイドルしては大ベテランであるジョージ・織田は申し訳ない表情になる、彼が社長をする事になったのもこの事務所が発端の大スキャンダルにより仕事に為らずに研修生を契約解除する事になる。自分の母親は毒親って言う事も知っている、父親には逢った事もない……。
「お世話になりました」
「すまない……」
「気にしないでください、自分も限界を感じてましてから」
ダンスも、歌唱力も、演技も……自分よりも優れていて芸歴が短い後輩でも飛び抜けて巧いのもいる。まだ中学生であるが実績が少ない陽は契約解除が事務所の方から切り出されるの時間の問題と考えていたが大スキャンダルと言う誰の目を見ても危ない状況は好都合だった。
「母には自分が話します」
「先程話してね……承諾して貰ったよ」
流石の母親もこの状況なら食い下がれないだろう、陽は深く頭を下げた。小学校一年から必死になってアイドルを目指していたがこの日に終わりを告げた、否それは久野崎 陽と言う男子中学生の終わりを告げた瞬間だった事を本人は知る由もなかった。
ロッカールームにて割り当てられていた個人用ロッカーに逢った私物を全てスーツケースに入れて大手芸能事務所を後にする……扉が開いたままの空になったロッカーが多く研修生部門を廃止するだろう、売れっ子のレギュラーらは既に別事務所への移籍や独立への準備が進められていたので研修生の何人かは声を掛けられている。あんな母親では無理なのは陽も分かる、だが父親が存在しないから普通の家庭を持っている他のステージママとは経済環境も異なるのも理解している。
「母さんのライフメッセは……」
スマホを操作してSNSのメッセージであるライフメッセを見ると……帰宅する様に表示されていた。多分午前中に織田社長と話したのだろう。大スキャンダルは一昨年の秋に発覚しており年が明けてからはドンドン騒ぎが拡大した、それは陽の仕事にも影響を及ぼしておりバックダンサーの仕事も出来なかった。母は個人で活動させるつもりなのか……だがそれは現実的ではない、陽は電車で帰宅するべく駅への向かう。
帰宅すると母親の友人である一ノ沢 通(:いちのざわ とおる)が出迎えていた、幼少期に大手芸能事務所にて世話になるも高校入学と同時に引退している男性だ。同棲している訳でもないし恋人でもない、ただ母親とは故郷が同じであり近所に住んでいてトラックドライバーをしている。
「おぅ、陽か……」
「母は?」
「俺が来るなり留守番を押し付けられたさ……陽、残念だったな、あの騒ぎじゃ織田社長も悪役を演じるしかないしな」
グラスに入った酒を呑みつつも言う。
「一ノ沢さんは知っていたんですか?」
「……知っているもなんも、俺も陽と同じ年齢の時にビキニパンツ一丁で男色趣味のスポンサー様の面々の前に踊ってな……俺はあるマダムの雌汁で筆を汚されただけで済んだのは幸運な方さ、美形の奴らは……一晩で性癖を歪められた、そいつらが加害者になって今の騒動だ」
陽も年頃で尚且つ色恋沙汰が乱れ飛ぶ芸能界に居ただけに通の言葉を理解した。
「……まっ、アイドルで成功するにはバクチみたいなもんだしな」
だから彼は大学に進学せずに今の運送会社に就職したが母親は今でいう地下アイドルをやっていたらしい……陽が知っているのはその頃を知っている関係者と接した時だ。
「只今。イッさんも晩飯食べていかない?」
「ああ……頂くよ」
通としては陽に自分と同じ事になる事は避けたかったのだろう……夕食後も夜遅くまで母と話し込んでいた。
・元地下アイドルシングルマザーと元研修生男児の価値
数日後、母親と共にある雑居ビルの一室にいた。母親の久野崎 紗佑里(:くのざき さゆり)はツテの頼りにこのビルにある芸能事務所を訪れて息子の陽を見せた。
「(ウチまで流れて来るとはなぁ)」
場末で地下アイドルを扱っていた瀬戸山 甲介(:せとやま こうすけ)は呆れつつも二人を品定めする、地下アイドルをしていて急に消えたと思ったらステージママになっていたと言う紗佑里の評判はある関係者から聞いてはいた。恨んでいる業界人も多いし、先月に”炎上系動画配信元小学生とその両親”を調教終えて依頼主に納品したばかりだ。甲介としては陽をドMに歪めて種汁で母親を孕ませると可也良い額になる……。
「わかりました、契約しましょう」
「よろしくお願いします」
自身の邪神な真意を見抜けなかった紗佑里を見た瀬戸山は宣伝用写真を愛用の一眼レフカメラで撮影しつつも誰に声をかけるか思案していた。持ち込んだ私服数セットに加えてビキニ水着姿での写真も撮影……紗佑里が嫌がる表情を見せたが瀬戸山は何れは啼く事になるシングルマザーの色気を堪能する。
「瀬戸山、良いわね」
「マダム(Σ)様、ありがとうございます」
その夜に瀬戸山はある屋敷を訪れ陽の写真を見せていた、ソファーに座り、ボンテージ下着が映える美しい身体……一昔なら起っていたな。だが彼女を世話にするメイド少女……否、全員貞操具のみを装着させられた少年であり背丈からして小学校高学年から中学生でありヘットレスを装着している頭部、桜色をしたワンピースに白いエプロンを着用し如何にも少女が履く靴とニーハイでキメた脚……遠目から見れば少女だ。
「この母親はアイドル時代にも色々とやらかしているからね……例のオークションで募りましょう」
「では手筈を整えますので」
瀬戸山はニヤりとした。
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投稿:2025.04.09
痴化愛奴留Ⅱ(ちかあいどるつー) 大手芸能事務所元研修生男児と毒親舞台母(ステージママ)の恥辱調教
著者 kyousuke 様 / アクセス 327 / ♥ 3