生殖管理処置法 去勢はタネザウルスにお任せ!3
生殖管理処置法 去勢はタネザウルスにお任せ!3
第三章:洗礼の儀式
そして、ついに。
🦖タネザウルス(機械音声):「お待たせしました!中央育成ステーション 都心第24校 第20期生の皆さん! 準備ができたよ!ライド乗り場に集まってね!これから、種の存続への大切な貢献を始めよう!」
ヤマダ先生とサトウ寮母に促され、コウキたちは硬い表情のまま、ライドエリアへと繋がるゲートをくぐった。
ライドエリアは、テーマパークのアトラクション乗り場を模した、薄暗く広大な空間だった。鮮やかな照明と、背景に流れる軽快なタネザウルスのテーマソングが、これから行われる処置の異様さを際立たせていた。
乗り場の中央には、重厚なライドが停車していた。
🦖タネザウルス(機械音声):「ライドは10人乗りだよ!前5列が男子席、後5列が女子席だよ!性別ごとに分かれて、案内係の指示に従ってね!」
ヤマダ先生の指示で、女子生徒たちが先にライドのシートへ向かった。
ユキは、震える足取りで後列のシートに近づいた。シートはタンクのない大便器のような無骨な見た目をしており、お尻の部分がすっぽり収まるような窪んだ形状になっていた。シートの後ろのには隙間があり施術着の袖を挟み込まないようになっている。左右の隔壁はある程度せり出ており、シートに座ってしまえば左右や前後のプライバシーはある程度確保される。
どうやら、スカートでシートと施術ユニットをすっぽり覆い隠すようなスタイルで座るらしい。
ユキがシートに腰を下ろし施術着のマジックテープを開け、股間の施術ユニットを近づけた。ユニットの奥には水色の長細い装置が見えた、その装置が身体の奥深くまで侵入することを暗示させた。ユキは、これから自分の身体が機械に管理されることに、強い不安と羞恥を覚えた。ユニットをロックし施術着のマジックテープを閉じた。
コウキたち男子生徒は、複雑な表情で女子生徒が着席し、ユニットを密着させるのを見守った。
続いて、コウキたち男子生徒が前列のシートに向かった。
女子のシートと同じ様な見た目だが、施術ユニットは少し異なる。幼児用のオマルを思わせる、丸く、がっしりとした形状をしている。そして、その施術ユニットの正面には、タネザウルスが大きく口を開けたイラストが描かれており男子生徒たちはさの見た目に強い嫌悪感を感じていた。
「マジかよ、オマルでタネザウルスだ」タケルは、怒りとも諦めともつかない声で吐き捨てた。
シート左右の隔壁は同様にある程度せり出ており、シートに座ってしまえば左右や前後のプライバシーはある程度確保されるが、女子生徒からは少しだけ男子生徒の頭が見えるような位置関係だった。
ハクはコウキに小声で尋ねた。「おい、製造メーカー、西亜重工のロゴが見えたぞ。こんなものまで軍需企業が作ってるのか?」
コウキは、施術ユニットを股間に密着させながら答えた。「種の存続は戦争なんだろう。俺たちはその最前線、兵器として扱われているんだ」
🦖タネザウルス(機械音声):「さあ、シートに座ったら、施術ユニットを股にセットしてね!ユニットを施術着の布地で挟まないように、奥まで密着させるのがポイントだよ!」
施術着の前のマジックテープを剥がし、ユニットを前から股にセットする。コウキが屈んだ瞬間、ユニット内部が見えた。外部の可愛らしい見た目とは反して装置が所狭しと収められていた、内部は洗浄水が流れ、そしてギラリと光る丸い円盤(切除ユニット)がその時に備え待機していた。
施術ユニットを密着させる瞬間、自身の最後のおちんちんの姿を脳裏に焼き付けようとした。それは、彼が「男」として自由に所有できた身体の一部との、無言の別れだった。
ユニットはカチリとロックされた。
タネザウルスは、生徒たちの羞恥心を無視し、陽気なトーンで立て続けに注意と説明を続けた。
🦖タネザウルス(機械音声):「みんな、ちゃんとトイレは済ませたかな?ライドは20分間の工程で動くよ!でも安心してね!このライドのシートは、そのままおしっこしても大丈夫! シートの排水機能がすぐに処理してくれるよ!ただし、ライドが稼働中に『オシッコ禁止』のアイコンが点灯したら、その時は絶対に我慢してね! 大事な処置の妨げになっちゃうからね!」
生徒たちはタネザウルスのアナウンスに赤面しながら幼児用のオマルを思わせるハンドルを握り出発に備えた。
ヤマダ先生とサトウ寮母は同乗できない、生徒らの準備を確認し後、彼らに「頑張ってねと」と声をかけた後控室の扉に消えていった。
🦖タネザウルス(機械音声):「チェック完了! それじゃあ、みんな、未来へ向かって、出発進行!」
軽快なテーマソングと共に、重厚なライドはゆっくりと動き出した。彼らは今、ミュージアムを抜け、人工受精コーナーと精巣献上コーナーへと繋がる、専用通路へと進み始めた。
通路:麻酔前の衝撃的な真実
ライドが動き出した直後、タネザウルスが明るく挨拶をした。
🦖タネザウルス(機械音声):「ハロー、みんな!ここからは生殖管理制度について、楽しく学んでいこう!」
まず、タネザウルスは男子生徒への最も残酷な目的の解説を始めた。
🦖タネザウルス(機械音声):「特に男子のみんな!これから君たちの性器を切り取ることになるよ。お別れは悲しいね。でも、これは大切なことなんだ!君たちの精巣はセンターで安全に培養されて、人工授精用精液の材料になるんだ。つまり、君たちの遺伝子は確実に未来に繋がるよ!おちんちんとお別れするのは悲しいけど、未来への最高の貢献だと理解してね!」
男子生徒たちの席に重い沈黙が広がった。
続いて、女子生徒への解説。
🦖タネザウルス(機械音声):「そして、女子のみんな!みんなは将来、適切な時期になると、政府から人工授精令が届くよ!通知が来たら3日以内に人工授精を受けないとダメなんだ。その時に焦ってしまわないように、今日はダミー精液で人工授精を体験して、正しい手順と感覚をしっかり勉強しようね!もちろん、この生殖管理センターに来てもらっても受けれるよ!」
最初の麻酔と屈辱的なアナウンス
麻酔前の衝撃的な解説が終わると、すぐに処置へと移行した。
🦖タネザウルス(機械音声):「さあ、みんな、まずは安全麻酔を投与するよ!途中で痛みを感じたら大変だからね!」
その言葉とともに、股間に密着したユニット内部から、冷たい液体が勢いよく噴霧される感覚が襲った。それは、彼らの性器全体を覆う局所麻酔薬だった。「ひっ!」「つめたっ…!」という声が上がった。
🦖タネザウルス(機械音声):「大丈夫!痛くなかったでしょ?次に、男子のみんなは、特別な注射が2回あるからね!少しチクッとするよ〜!」
タネザウルスの陽気な警告とともに、コウキのユニット内部から細い針が2回、素早く皮膚の奥深くに突き刺さる鋭い感触が走った。「うぐっ!」とコウキは声を漏らした。
🦖タネザウルス(機械音声):「男子のみんなには、注射が必要なんだ!少し痛かったかカモだけど我慢だよ!今から注射を注入するからね!」
男子生徒たちからは、エアーシリンダの作動音と、局部麻酔の注入による短い声が響いた。コウキは、局部麻酔が効き始めた患部の感覚が薄れ、代わりに血液が集中するような軽い熱い感覚を覚えた。
ライドのスクリーンには、「処置予定時間:残り20分」のタイマーが表示された。
ライドはゆっくり進み、ミュージアムで見たような資料を退屈な解説と共にゆっくり進んでいった。
ライドのスクリーンは、「処置予定時間:残り10分」となっていた。
ライドがガコンと停車しタネザウルスが話し始めた。
🦖タネザウルス(機械音声):「みんな、ここからは大事な処置に入るよ!『オシッコ禁止』マークが点灯したね! 絶対に我慢だよ!」
人工受精コーナー:先行する屈辱と黄色い声
カウントダウンタイマーが残り10分を切ったところで、ライドはゆっくりと「人工受精体験コーナー」と書かれたエリアに入った。
🦖タネザウルス(機械音声):「さあ、大切な女の子たち!先に人工授精体験を始めるよ!」
ライドの後席女子生徒たちのユニットが一斉に「グォーーン」とモーター音を響かせ始めた。
🦖タネザウルス(機械音声):「人工授精ユニットが挿入されるよ!少し変な気持ちかもだけど我慢だよ!装置が子宮口を探しているからね!」
女子生徒のユニットから人工授精ユニットが前進する中、後列3番シートのユキで「挿入エラー」が発生した。
🦖タネザウルス(機械音声):「あれ?後列3番シートのユキちゃん! エラーが出ちゃったね。ユキちゃんは体が細いから、少し性器が狭いのかも!でも大丈夫だよ。力を抜いて、背筋を伸ばしてリラックスすれば成功するから!」
ユキは、自分が衆目に晒された事実に真っ赤になりながら慌てて背筋を伸ばした。
しかし、タネザウルスと装置は沈黙している。数秒の後、ライドの下の方から扉が開くような音と振動が伝わった。
ユキは「えっ?なに...なに...」と不安そうに声を漏らす。
施術着のスカートが下からの照明でボワッと光る。それはシートの座面が開放され、照明で照らされていることを悟らさせた。
直後に「グチュウ」と言った粘度の高い液体が注入されるような音と、ユキの悲鳴が響いた...「ひっ、痛っ!えっヤダ..冷たい」生徒たちはライドの下から聞こえる音とユキの声に嫌でも、集中していた。
ライドの下か、「ガチャ..ガチャガチャ...」と何か動く音と、時より「よいしょ..」と言った音が聞こえた。
無人で行われていると思わたれ施術だが、明らかに下の方で係員が作業をしている事は明らかだった。
ユキ「ひっ...えっヤタ...い、痛い痛い..うっ..」と声に出した後、ドアのようなものが閉じられる音がした。
タネザウルスのアナウンスが再開される。
🦖タネザウルス(機械音声):「後列3番シートのユキちゃん!大丈夫かな?もう一度ユニットが動くよ、力を抜いて、背筋を伸ばしてリラックスしてね!」
ユニットは「ウィーン…」というモーター音を立てながら、人工精液シリンダーが子宮口に数センチ挿入された。
🦖タネザウルス(機械音声):「よし!全員の子宮口にシリンダーが挿入されたのを確認したよ!いくよー!3、2、1、注入!」
エアーシリンダーの「プシューッ!」という音とともに、ダミー精液が注入された。「ひゃあっ!」「んんーっ!」「きゃっ!」という黄色い声が響き渡り、男子生徒たちは極度の羞恥に顔を真っ赤にした。
精巣献上コーナー:処置の進行と完了
女子生徒たちから洩れた黄色い声の余韻が、男子生徒たちの脳裏に焼き付く中、ライドはゆっくりと動き出し、「精巣献上コーナー」へと向かった。このエリアは人工受精体験コーナーよりも照明が落とされ、より無機質で、まさに手術室のような空気に包まれていた。
ライドが最終停止位置で止まると、タネザウルスはすぐに男子生徒たちへ最後の指示を告げた。その声は、相変わらずのコミカルで能天気なトーンだった。
🦖タネザウルス(機械音声):「さあ、男子のみんな、いよいよ未来に貢献する時間だよ!みんなの大切な遺伝子を確実に未来へ繋ぐ、最高の処置だ!ちなみに、性器の取り違えを防ぐため、処置は左前の席から順番に行うよ!最後まで安全第一だね!」
性器の取り違えを防ぐため。 そのあまりにも事務的な一言が、コウキたちの神経を逆撫でした。彼らは今、生命の神秘的な継承者ではなく、シリアルナンバー付きの資源として扱われているのだ。
コウキは左前の席を見ることはできなかったが、その方向から「ウィーン」という甲高いモーターと金属の駆動音が響き、直後に「カチリ!」という、重いクランプ音が装置から聞こえた。
そして、その直後だった。
🦖タネザウルス(機械音声):「よし、左前1番シートの男子!準備はいいかな?未来へ、ゴー!」
ハヤトは左前の席に座ってしまったことを強く後悔し、目を固く閉ざして処置に備えた。
タネザウルスの陽気な掛け声と裏腹に、処置ユニットの内部から「ギャリギャリギャリ!」という凄まじい切除音が、静寂を切り裂いて響き渡った。
回転する切除ユニットが、麻酔で感覚のないおちんちんを含めた性器全体を、手早く、そして容赦なく切除したのだ。処置は文字通り一瞬で終わり、「バチャン」という生々しい物体が容器に落ちるような音だけが、彼らの席まで届いた。
(ハヤト:ぐっ...!ま、まさか…本当に…あの音は…!)
タネザウルスは、処置の成功を宣言した。
🦖タネザウルス(機械音声):「はい!1番シート、献上完了! 彼の遺伝子は未来永劫、大切に培養されるよ!続いて、2番シート!」
処置ユニットは、切除された精巣と性器を自動で回収し、次の左前2番シートへと工程を移動した。
再び「ウィーン」という駆動音、「カチリ!」というロック音、そして、タネザウルスが処置開始の合図を出そうとした、その時だった。
⚠️ システム警告:前列2番シート 生殖ユニットエラー!処置を一時停止します!
機械音が鳴り響き、ユニットは静止した。タケルは麻酔で重い頭を上げようとした。何が起こった?
🦖タネザウルス(機械音声):「あらあら!2番シートのタケル君! ちょっとおちんちんが緊張しちゃってるね。余分な精子が溜まって、ユニットの動作が妨げられているよ!」
タネザウルスは、彼の生理的な興奮を、まるで技術的な不具合であるかのように、能天気で屈辱的な表現で言い放った。
タケルは本能的な拒絶が極限に達し、麻酔が効いているにも関わらず、彼の性器は強く勃起してしまっていた。
🦖タネザウルス(陽気な機械音声):「でもこれはね、恥ずかしいことじゃないよ! 健康な精巣が元気に活動しているって証拠だから、安心して!すぐに余分な精液を吸い取るからね!みんなの精液は大切な資源だから、無駄にはしないよ!」」
タケルは羞恥で顔を真っ赤に染め、歯を食いしばった。
数秒後、ユキちゃんの時と同様にシートの下の扉が開く音と振動がライドに響いた。
「グチュウ」と言った粘度の高い液体が注入されるような音、
何かが挿入された様な「プュチュ..プリ」と小さな空気の漏れるような音、
その直後、掃除機のような「ギュイーーン」とモーターが唸りその吸引口が「ジューコーー」と近づいてくる音、
掃除機が何かに吸い付き、隙間から空気と液体を吸い込む「ジュ、ジュジュ、ジュルルーーー」と言う音、
様々な音がライドの下で響いている。
直腸に挿入された電極から前立腺へ電気刺激が与えられた。同時に人造膣がおちんちんに吸い付けられ吸引が始まった。タケルの背中は浮き上がり、彼の顔は羞恥と電気的な感覚でさらに火照った。彼は呻き声を必死に押し殺し、歯を食いしばり、この屈辱的な処置に耐えた。
ライドの搭乗者はタケルに施されている処置と、生々しい吸引音を見守ること事しかできなかった。
1分ほどで吸引音は止まった。タケルは憔悴しきってグッタリしている。
彼のシートのドアが閉じられる音がした直後。
システムアナウンス:「緊急優先プログラム発動。タケルくんの処置遅延のため、これ以降の個別吸引を省略します」
🦖タネザウルス(陽気な機械音声):「ゴメンね!ライドが少し遅れているみたい。渋滞しないように他の子もおちんちんが緊張しそうなら吸い取るね!緊張しそうなお友達や緊張しちゃったお友達は居るかな?」
コウキ達は回答に困った。手を上げれば良いのだろうか?でも女子に見られちゃうし...小さく手を上げるべきか?!それとも回答用のスイッチが何処かに…
ルームメイトの様子を探ろうにも左右の隔壁が視界を妨げていた。
コウキがモジモジと回答に悩んでいるとき、コウキのシートの扉が動く気配を感じた。
えっ僕、何も言ってないのに…
係員が遅延を最小限に抑えようとしているのだろう、僕の性器を確認しているようだ…
そう考えているとユウキのおちんちんは次第に硬直し始めてしまった。ヤバイ...僕も掃除機されちゃうよ。音でバレちゃうと焦った。
丁度そのタイミングでタネザウルスが喋り始めた。
🦖タネザウルス(機械音声):「お待たせ!タケルくんの準備ができたよ!さぁ2番シート、未来へ向かって、ゴー!」
コウキは内心少し安心した。もしかするとタケルの処理と同時なら吸引音がかき消されるかもしれない。おしりに注入された潤滑剤や前立腺刺激電極の恥じらいより、早く吸引処置が終わってくれと願っていた。
今やライドの搭乗者の注目はタケルだ、タケルは憔悴しきっており無言で処置に挑んでいた。処置はハヤトと同じ様に進むはずだ。彼は去勢の恐怖よりもクラスメイトにバレないような吸引を受けると言った目標に変わった。
「ギャリギャリギャリ!」。2回目の切除音は、コウキの耳には、最初の音よりもずっと近く、ずっと重く響いた。
処置は遅滞なく終わり、「バチャン」という生々しい物体が容器に落ちるような音だけが、彼らの席まで届いた。
この公然たる処置に、後ろの女子生徒の席からも、今は黄色い声ではなく、小さな嗚咽や、息を呑む音が聞こえた。男子生徒たちは、怒りと羞恥、そして麻酔による無力感に苛まれ、誰も言葉を発することができなかった。
丁度その時、コウキの吸引が終わった。多分バレていない…コウキは作戦がうまく行った事と、吸引による刺激に憔悴しながらも安堵した。
🦖タネザウルス(機械音声):「はい!2番シート、献上完了! タケルくん頑張ったね!遺伝子は未来永劫、大切に培養されるよ!続いて、3番シート!」
コウキはハッと目を開き全身を硬直させた。このライドは、残酷な順番で、未来の貢献という名の去勢の時間を彼の順番へと着々と近づけている。次に聞こえるのは、左前3番シートの処置音だ。コウキは、自分の心が完全に壊れていく感覚を覚えた。
🦖タネザウルス(機械音声):「3番シート!コウキ君の番だよ!異常なし!未来へ、ゴー!」
コウキはタネザウルスが緊張の事を話さなかったことに少し安堵しながらも、処置の強い恐怖と葛藤していた。
コウキは意を決して施術ユニットのハンドルを両手で強く握りしめた。
その時、隣のハクが騒ぎ始めた。
ハク「えっ、なにこれ....うっ...入ってくる。ちょっと、そんな押し付けないで..うっつ」
搭乗者の注目がハクに集まった。彼らはハクにタケルと同じ処置が行われていると瞬時に悟った。
ハクは泣きながらも感覚を口に出していく「お尻が...痛い...グスン... 中でひくひくする...グスン」
女子生徒達もハヤトは吸引動作の内容を想像し始める。
掃除機の吸引音がし始め、何かに吸い付く音
「あっ..ダメ引っ張らないで...グスン オシッコ..出ちゃう...」
搭乗者は恥じらいながらもハクの処置を見守っていた。
タネザウルスのアナウンスは誰も耳に入らない。
その時、「ギャリギャリギャリ!」。その鋭い金属の切断音と同時に、コウキは両手で握りしめたハンドルに、高速回転する歯の鈍い振動を感触で感じ取った。痛みはないが、肉体的な衝撃と屈辱だけが彼を襲った。
「う、ぐっ...!」
「バチャン」という生々しい物体が容器に落ちるような音と吸引装置が空気と液体を吸い込む「ジュ、ジュジュ、ジュルルーーー」と言う音がライドの下で響いている。
🦖タネザウルス(機械音声):「はい!3番シート、献上完了! おめでとう、コウキ君!これで君の遺伝子の未来は安泰だよ!続いて、4番シート!」
コウキの身体は、今や生殖機能というアイデンティティを完全に失った、ただの肉体になった。彼は、意識の深いところで、自分という存在が、国家のシステムによって再定義されたことを悟った。それと同時にハクに少し嫌悪感を感じていた。注目されたいわけではないが大切な儀式の注目を奪ったハクに少しヤキモチをやいていた。
コウキは、くっハクも早く切られちまえと内心怒りを立てながら隣のユニットに目線を送った。
ハクは「すごく...変な感じ...オシッコが出そう...でもダメなんただよね..禁止...マーク ヒッ..ヒッ..」と騒いでいたが彼は痙攣している様でその後何も喋らなくなった。
🦖タネザウルス(機械音声):「4番シート!未来へ、ゴー!」
「ギャリギャリギャリ!」。「バチャン!」。
タネザウルスは残酷にも処置を進めていった。
そして最後のアオイの順番になった。搭乗者はふとアオイが静かな事に気がついた。
彼は恐怖まあまり気絶してしまったらしい。
タネザウルスは知ってか知らずか、アナウンスを淡々と続けた。
🦖タネザウルス(機械音声):「5番シート!未来へ、ゴー!」
⚠️ システム警告:前列5番シート 処置装置滅菌エラー!処置を一時停止します!