裏山のふもとの洋館に住む幼なじみの女の子、マミ。
子供のころからよく遊んでいたちょっと男勝りな幼なじみだ。
「大人になったらコレ…私にちょうだい!」
公園で立ちションをする僕のオチンチンを覗き込んでマミが言ったのを覚えている。
同じ高校に通っていたのは知っていたけど、同じクラスになってからは妙に気になる存在だった。
彼女もまた積極的にボクに話しかけてきたので告白まであっという間だった。
しかし初キスを迫ってきたのは彼女の方だったりする…。
「ユウキ、今日は何の日かちゃんと覚えてる~?」
「ん?…そっか!マミの誕生日だ」
「えらいえらい、彼女の誕生日だもんね知ってて当然!」
上機嫌で彼女が応える、ずいぶんハイテンションだ。
「ウチで待ってるから…絶対来てね」
「うん、わかったけど…実はまだプレゼント買ってないんだ」
「え~っ!大好きな彼女の誕生日にプレゼント買ってないなんてそれでも男なの?」
冷たい視線をボクに向けながら文句を言う彼女…いつもこんな調子だから慣れている。
「じゃあ今日はユウキ自身がプレゼントね…じゃああとでネ」
意味深なセリフに妙な妄想をしてしまい、ドキドキしながら家に帰った。
「こんばんはぁ…」
マミの洋館の門をくぐり、玄関と言うかゲートの前に立った僕は恐る恐る声をかける。
ここを訪れたのは今日が初めてだ、ずいぶんアンティークで豪華な洋館だ。
「ユウキ?入ってきて~」
ずいぶん奥の部屋からマミが僕を呼ぶ。
アンティークなランプが灯る廊下を僕は奥へと進んだ、床には赤い敷物が続く。
奥に広がる豪華な大広間にマミが立っていた。
「うわっ!何その格好!」
「失礼ねー!私の正装なのっ!」
まるで絵に描いたような黒一色の魔女のコスプレに僕は驚いた。
「そ、そうなの?ふーん…」
「ホント失礼ねー」
「あれ?ご家族は?」
「…今日は二人だけのパーティーなのよ」
「えっ?マ、マジで?」
「あ~!顔赤くして…えっちな事考えたでしょ?」
「…ごめん、つい」
「私もだよ、ユウキ、でもね…」
マミはそう言いかけると僕の手を握り、キスを求めた。
(チュッ)
「ユウキ……とりあえずディナーにしましょう」
甘い雰囲気の中、二人は豪華ディナーを堪能した。
デザートもいただき幸せな時間を過ごした後、マミに誘われ奥の部屋に向かう。
「すごいディナーだったね、特注なの?」
「ううん、ママが作ったのよ」
「ママが!すごいねー」
「ママはなんでもできるのよ…」
「マミは?」
かしらうつもりで聞いてみたがマミはまじめな顔で言った。
「今はムリだけど、出来るようにならなきゃね…」
「そうなんだ、頑張らなきゃ!」
「うん、ユウキがいてくれないと無理かも…」
「僕が?」
「うん…来て」
マミは少し伏せた目線のまま僕を奥の部屋へと案内した。
壁のランプの灯りに導かれながら2人は一番奥の部屋に入った。
「うわ!なにココ!」
赤い液体が入った大きなナベがアンティークなコンロにかけられ異様な臭いを放っている。
その側には同じくアンティークなどこかの王族が使うような豪華なベッドが置いてある。
「ユウキは私のこと好きだよね?」
「そ、そりゃ好きだよ!当たり前じゃん」
唐突に質問され思わず即答してしまった。
「じゃあ私と結婚して!」
「ええっ!!」
「…私の家は17歳の誕生日に結婚しなきゃいけないの」
「でないと、一人前になれない…」
「一人前?」
「そう、一人前の魔女になれないの」
「魔女ぉ!?」
マミの家は代々の魔女で、17歳になると魔女になるために好きな男と結婚の儀式をすると教えてくれた。
マミはその相手に僕を選んだのだ。
「結婚の儀式って、なんかそういう雰囲気じゃないけど…」
「ごめんね、披露宴はまた先でするから」
なんだかマミのペースでもう結婚する話になってきている、まんざらでもないけど…。
「じゃあ、服をぬぎましょ」
「え?いきなり?いいの?」
「うん…」
2人はいそいそと服を脱いだ。
綺麗な乳房とうっすら毛が生えたマミのアソコ…。
もう心臓がバクバクするほど興奮している、股間はガチガチに勃起した。
「うわっ…ユウキのオチンチン昔と全然違うー!」
「そ、そりゃ違うよ」
「こんなに大きいオチンチンとは思わなかったよぉ…上手くいくかな?」
不安げな顔をしたマミが僕の股間をじっと見ている。
「だ、大丈夫だよ…僕も頑張るから」
「ホントに?ありがとうユウキ」
マミが抱きついてきたので思わずギュと抱きしめた。
「来て、ユウキ」
マミに誘われあの豪華なベッドに吸い込まれるように入った。
(後編に続く)
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投稿:2007.11.02更新:2011.08.30
あのときの約束(前編)
著者 いち 様 / アクセス 11854 / ♥ 2