「この村の女子(おなご)はみなワシのもんじゃ、お前のような貧民にわける女子など一人もおらぬわ!」
「すみません、長者様、長者様、お許しください」
一人の少年が縛り上げられ怒鳴りつけられながら村の長者によって滅多打ちにされている。
いつの頃から始まったのか、この村では長者への貢が少ない家の息子には嫁を持たさない風習があった。
長者がダメと決めた家の息子はおおよそ元服の年である15,6歳で羅切、マラを切り落とされる。
また、村の女子は皆長者のモノであり嫁は長者が味見をした後で分け与える決まりになっている。
少年は幼馴染の少女と相思相愛の関係になり、そして戯れるうちに歯止めが効かなくなりまぐわってしまったのだ。
「太助よ、羅切の年頃まで一年早いがその年でワシの女子をたぶらかすとは許すわけにはいかん」
「後生です、お許しください…」
太助は青ざめた表情で必死に懇願するが聞き入れてもらえるはずも無い。
「お前は阿呆か。お前の家は貢が少ないんじゃからどうせ羅切するに決まっとろうが、少し早うなるだけじゃ。ワハハハ」
長者の家来達が泣きじゃくる太助を引きずり処刑場に連れて行く。
そして服を剥がされバツの字になった木型に無理やり磔にされ、その股間に鎮座するマラが露になる。
「こりゃあ、以外と立派なマラじゃ」
「そうじゃな、お春が惚れるのも仕方あるまい」
そう言いながら家来が汲んできた水で手ごたえのあるマラを丁寧に洗い流す。
「かわいそうにのぉ太助、もっと上手くやらんからじゃ」
「なんとか許してくださいませんか?後生です!」
「そんなことは無理じゃ、諦めるんじゃな」
「そんな、なにとぞ、な…ウグッ」
太助は猿轡を噛まされ許しを請うことも出来なくなった。準備が整ったところへ長者が姿を現した。
「なんとも情けない格好じゃのう太助、ワッハッハッハ!」
「ウググッ(お春!?)」
長者の横にお春の姿があった、お春は太助の姿を見てすぐに横を向いた…若い娘がとても正視できる姿ではなかった。
「あっ…長者様、お止めください」
「この阿呆めが汚しおった女陰をワシが清めてやるからしっかり見るがいいぞ、ワハハハ」
長者はいやらしい笑いを上げながらお春の服をめくり、その綺麗な女陰を指で開き太助に見せ付けた。
「ウググッ(お春!お春!…畜生、畜生!)」
太助は怒りに狂いそうだが声にも出来ずただうめき声を上げるだけだった。
あの時、裏山の祠で愛し合ったお春の女陰が長者のドス黒いマラに犯される姿を見ながら太助は泣いた。
どうしようもない無力感、悔しさ、お春を守れなかった嫌悪感でむせび泣いていた。
お春は辛さから逃れようと何も考えるのを止め、ただただ長者に体を任せていた…そして段々とその姿が色っぽいものへと変化していった。
「ほれ見てみろ太助、お春のここがこんなに濡れとるぞ。お前のマラごときじゃこうはいかんぞ!ワハハハ」
「ウッ(お春…おめぇ)」
憎しみにも似た思いとは裏腹にお春の濡れた女陰とその初めて見る色っぽい姿に太助のマラに変化が現れた。
ダルンと下を向いていた太助のマラは完全に上を向きはち切れんばかりにビクンビクンと脈打っている。
「ほぉ、ワシには及ばんがなかなかのマラじゃの。お春はこれに誑かされたのか?ホラ、言うてみいグヒヒヒ」
お春は長者の言葉にゆっくりと顔を上げて太助のマラを見つめ、そして手を伸ばしそれを欲した。
「悪い娘じゃのう、その汚らわしい思いを断ち切らせてやるわい!」
長者はそう言い放つとお春の女陰と繋がったまま太助へと歩みよる。
「ほれ、好いた太助のマラじゃ、好きなようにせい」
四つんばいになったお春の目の高さに立派ながらもまだ幼い肌色をしたマラがそそり立つ。
お春はうつろな表情でそれを口に咥えこむ、そしてあの時と同じように舌で先っぽの肉質の感触を楽しむ。
「ウグググッ(あぁ、お春…お春…)」
お春の舌に弄ばれ太助の背筋に今にも果ててしまいそうな快感が走る。
「なんとはしたない娘じゃ!汚らわしい!巫女を呼べ、巫女じゃ!」
長者の呼び声に待ち構えていたかのように二人の若い巫女が現れた。
巫女はお春が咥え続ける太助のマラの下に和紙を敷いた三方を置き、マラの根元に短冊のような紙垂を巻きつけた。
「太助よ、いよいよお前から汚らわしいモノを取り除いてやろるぞ。感謝せいよ、ガハハハ」
長者がうつろな表情で太助のマラを愛し続けるお春の髪を鷲づかみにしてガバッと押さえつけた。
「ゴフッ」
苦しさからお春の表情が一瞬正気に戻る、しかしお春は太助のマラを全て頬張りながら愛撫を続けた。
太助の程よく長さのあるマラがお春の喉奥深くまで咥え込まれる。
「ウググッ(お春…)」
お春の健気な姿に涙を流しながら太助は果てた。勢いのある若い精をドクンドクンとお春の喉に流し込んだ。
太助は首を起こしお春の顔を見つめた。
お春は泣きながら太助のマラを咥えていたが太助の視線に気づくと瞳で笑いかけた。
「それ!今じゃ!」
長者の掛け声とともに巫女が二人掛かりでお春の顎を閉じる。果てたばかり張りを失いかけたマラにお春の歯が食い込む。
「ウググググッグアーッ!!!」
ブツッブツッ・・・とマラの皮を破り食い込む歯に太助がおぞましい悲鳴を上げる。
お春は正気を取り戻し太助のマラを守ろうと必死に抵抗するが二人の巫女の力にはかなわなかった。
やがてお春の歯は太助のマラの肉まで食い込み、そして肉棒の全てが噛み切り離された。
お春は初めて好いた男のマラを噛み切り、それが口の中にある現実に絶えられず気を失った。
巫女は気を失ったお春の口からマラを取り出し三方へ乗せた。
もう一人の巫女は脈打ちながら出血する太助のマラの断面に焼き鏝を当てる。
「グァアアアアアアアッ!!!ウグッ…グッ…」
気を失っていた太助が正気に呼び戻される。そして激痛の中かろうじて気を保ち長者を睨み付ける。
「ワッハッハッハ!マラの無い情けない男が何を偉そうに睨んでおる!ワッハッハッハッ」
長者のその言葉に太助はうな垂れた…マラの無い男が粋がってもかっこ悪いだけである。
もはや太助はマラだけではなく何の力も無い、そんな存在に成り下がってしまったのだ。
巫女から切り取られたマラを受け取り長者が太助に声をかける。
「そう嘆くことも無いわ、お前にはまだ役に立ってもらわにゃならんのだからな」
そう言いながらまだ体温で熱い太助のマラを口に頬張り、噛み千切り、そして咀嚼して飲み込んだ。
「これがワシの若さの秘訣じゃ!ワッハッハッハッ」
「ウグッ(畜生…お春…すまねぇ…すまねぇ)」
長者の鬼畜な姿を見ながら太助はゆっくりと気を失っていった。
その後、太助は羅切足軽として将軍の下に売られることになった。断れば次は金玉を取ると言われ太助はそれに従った。
マラを失ったのだから金玉など無くてもよかろうと思ったが、長者に金玉まで取られた男衆が女子のようになる姿を見ていたのでそれだけは避けたかった。
村に残す両親と姉が気がかりだが「こいつ座り小便になっちまった!」と裕福な幼馴染の男達に笑われる生活から逃げ出したかったのもある。
お春はすっかり長者に気に入られてしまい、激しい性愛がないと生きていけない女に堕ちてしまった。
太助は長者の目を盗みお春と一度だけ密会し、そしてマラの断面で必死に愛し合おうとしたがお春は女陰を満たされない物足りなさで狂おしくなり太助の元から逃げ出してしまった。
太助の断面をいやらしく舐め回しながらも「嗚呼、マラを挿れて欲しいの」と嘆くお春の姿が太助に羅切足軽への道を決断させたのかもしれない。
「金玉を取られてこの村に残っても、お春の…お春のあんな姿など見とうも無い!」と…。
羅切足軽となった太助の戦国物語はまた次回のお話であります。
(つづく)
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投稿:2011.09.12更新:2015.09.06
戦国羅切村
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