時々母に頼まれて花を買いに行く花屋さん「リプランター」。
そのお店のオーナーをしているとても素敵なお姉さんがいる。僕はお姉さんへの憧れの気持ちを抑えきれなかった。
「あ、あのっ…お姉さんこんにちは」
「あら、いらっしゃい。今日は何のお花かしら?」
「えっと、今日はお姉さんに伝えたいことがあって…」
「あら、なぁに?」
「あ…あのっ…ぼ、僕と…と、友達になってください!」
「え? 私は別に良いけれど…」
やった!
僕は近所でお花屋さんをやってる憧れのお姉さんと友だちになれた。本当は好きですと告白したかったのだけれど…。
とにかくお近づきになれた事が嬉しくてドキドキしてる僕にお姉さんが少し不思議な質問をしてきた。
「じゃあ、いつからお友達になる?」
「えっ? もう友達…ですよね?」
「今からすぐお友達でいいの?」
「は、はい…」
「本当にいいの? でも、キチンとご両親に伝えないとまずいんじゃないの?」
「えっ? 友達ぐらいなら別に大丈夫だと…」
「わかったわ、じゃあ今から私のお友達にしてあげる。こっちへいらっしゃい」
そう言うとお姉さんはニッコリと微笑みながら僕の手を取り奥の部屋へと案内してくれた。
初めて触れたその手指の感触に僕のドキドキは更に高まった。
色んな観葉植物が陳列された温室のある部屋で僕はテーブルに着いた。
「君は…えっと、一樹君は彼女はいないの?」
「えっ!? い、いないです」
「そうなの? じゃあ…女の子とエッチをしたことはないの?」
「えっ!? あ、ありませんよ…」
ティーポットを片手に紅茶を入れながらお姉さんは過激な質問をしてくる。
お姉さんって実はエッチで過激なのか…それとも僕をからかってるのか。僕はドキドキしながら受け答えた。
「じゃあ、女の子とエッチしたくないのね?」
「えっ! それはその…し、したいですけど」
「そうなの? それでも私とお友達になってくれるなんて…お姉さんとっても嬉しいわ」
「ぼ、僕もお姉さんと友達になれて嬉しいです!」
お姉さんにとっての友達ってもしかして恋人に近い感覚なのだろうか?
そう思うと僕の期待はどんどん膨らんでお姉さんへの想いを抑えきれなくなりそうだった。
「じゃあ今からお姉さんの手で一樹君を私のお友達にしてあげるわね」
「えっ?」
「実は私、魔女なのよ…ほら」
お姉さんがそう言うと小さく指を振った。
その瞬間僕の体は硬直して宙に舞い上がり、奥の部屋から転がってきたベッドの上に素っ裸で着地した。
「お、お姉さん…か、体が動かないよっ…これは一体…」
「心配しないでね、優しくしてあげるから」
「や、優しく?」
「そうよ、私が一樹君のオチンチンを切ってあげるわね」
「なっ!? ど、どうして僕のオチンチンを切るのっ!?」
オチンチンを切るというお姉さんの一言で指先一つでこんな芸当ができる事への疑問は吹き飛んだ。
どうして僕のオチンチンを切るなんて言い出したのか全く意味が分からなかった。
「何を言っているの? オチンチンが付いていたらお友達にはなれないでしょ?」
「そんなことないよ! 切らなくても僕はお姉さんを襲ったりしないよ!」
「そうじゃなくて、お友達にオチンチンがあったら気軽にお出かけしたり温泉に行けないでしょ?」
「えっ?」
「男女の友情なんてないのよ? あればそれは愛情なの…そうね、愛情予備軍かなぁ」
「で、でも普通友達から始めるよっ?」
「普通なんて知らないわ。お姉さんにとってお友達は男女の仲だと無理なの…オチンチンを取らないとダメよ」
お姉さんの理屈はさっぱり理解できなかった。
とにかくここはオチンチンを切らないよう懇願するしかなかった…。
「やめてお姉さん! 僕のオチンチン切らないで!」
「あら…どうして? 私とお友達になりたいって嘘だったの?」
お姉さんは急に怖い顔になって僕を睨む。まるで映画に出てくる妖しく美しい魔女のように豹変した…。
「う、嘘じゃないよ!」
「だって今オチンチン切らないでって言ったじゃない…だから嘘よ」
「だって、オチンチン切ったらお姉さんと…」
「私と…何?」
「お、お姉さんと…エッチ…出来なくなっちゃうよ…そんなの嫌だ! お姉さんが好きなんだ!」
僕は変な形でお姉さんへの気持ちを打ち明けてしまった…最悪の告白だった。
「私が好きなの? じゃあ、このオチンチンで私とエッチがしたいの?」
「…はい、お姉さんが好きです。お姉さんとエッチしたいです」
「ふぅん…じゃあ私とお友達になりたいってのは嘘だったのね…」
「ご、ごめんなさい」
「私は許さないから…それに」
「そ、それに?」
さらに凄い形相で僕を睨むと思いっきり僕のオチンチンを掴みそれをグイと引っ張った。
「いっ…痛いっ!」
「このオチンチンを切っちゃえば一樹君は私とエッチができなくなるわよね?」
「そ、それは…」
「そうすれば私のことが好きって気持ちも無くなって私とお友達になりたいって心から思うわ…フフフッ」
「そ、そんな! お願いです僕のオチンチン切らないで!」
「ダーメ! 私に嘘をついた罰よ」
お姉さんは厳しい口調でそう言うと傍らにあったハサミを手に取った。
その右手をジョキジョキさせ僕のオチンチンへと近づけながらお姉さんはクスクスと微笑んでいる。
「やめてっ! オチンチン切られるの嫌だっ!」
「大丈夫よ、痛くないから…一気にジョキンって切ってあげる」
「嫌だ嫌だ嫌だ! オシッコできなくなるっ!」
「座ってすれば大丈夫よ、やり方も教えてあげるわ」
「け、結婚もできなくなるよっ!お願いやめて!」
「大丈夫よ、他の誰かがこのオチンチンで一樹君の子孫を残すようにしてあげるわ。心配しないで」
「意味が分かんないよっ!」
お姉さんはその左手で僕のオチンチンとタマをギュと握り少し引っ張り上げた。
そしてその部分にそのハサミの刃を入れてゆっくりと挟み込んできた。
「あっ! やめて…お願いします…切らないで」
「あら…私がこうやって握ってるのに一樹君のオチンチンはどうして大きくならないのかしら?」
「えっ…えええっ?」
「もしかして私のことが好きって気持ちも嘘?」
またも思いがけないお姉さんの発言で視線を下す。
そこには憧れのお姉さんが僕のオチンチンを握る姿があった、その右手には今にも切り落とそうとするハサミが握られているけれど…。
「じゃあ…こうすればいいのかしら?(チュッ)」
「あっ…お姉さん待って!」
お姉さんはそのまま姿勢を低くすると僕のオチンチンの茎の部分にその唇でキスをしてくれた。
するとそのまま舌先をツツッと茎沿いに這わせ僕の方を見てニコッと微笑む。
生まれて初めて感じた快感に僕のオチンチンは一瞬で膨らんでしまった。
「お姉さん…」
「大きくなってきたわね…私が好きなのは嘘じゃなかったのね」
「お姉さん…好きです」
「そうみたいね…フフフッ」
お姉さんは無言のままその形を確かめるように僕のオチンチンを舌先で弄り回す。
その舌は僕がイキそうになるとその舌は止まる。僕はその愛撫に吐息を吐くしかなかった。
「最初から私が好きって言えばエッチしてあげたのに…かわいそうなオチンチン君(チュ…)」
「ハッ…ハッ…ウゥ…お、お姉さん…苦しいよっ…」
「そうなの? じゃあやめちゃう?」
「ああっ…や、やめないで!」
「ウフフッ…じゃあもっと舐めてあげようかなぁ(ペロッ)」
「アッ!」
「ほら、苦しかったらもう出してもいいわよ…」
今まで焦らしていたお姉さんは一気に僕のオチンチンを先っぽから口に咥えてくれた。
初めてのフェラの感触に僕は打ち負かされオチンチンはピクピクと痙攣している。我慢など出来るわけがなかった。
「(ああ、気持ちいい!さっきまでのやり取りはきっと僕をからかっていたんだ)」
あの素敵なお姉さんが僕のオチンチンを切るわけがない。僕はそう確信し、安心して一気に射精した。
「お姉さん…で、出ちゃう!!」
(ジョキン!…ドクンドクンドクンッ)
一瞬ハサミの音が聞こえたが僕はとてつもない快感に襲われドクンドクンと射精を続ける。
急に下腹部の辺りが熱く感じそこに大量の精液が溢れて流れ落ちているように感じた。
「あ、あれっ!?」
違和感を感じた僕が視線を下すとお姉さんは僕のオチンチンをしっかり咥えたままニコリと笑っている…。
「あっ…ああああああっ!?」
僕のオチンチンはお姉さんに咥えられたまま切り取られてしまったのだ。
その断面からはドクンという余韻と共に最後の精液がピュッと飛出し僕の腹筋の上に落ちた。
そこは人形のように平らになり、ポツンと丸く情けない断面があるだけだった。オチンチンとタマ…僕の男としての全てが失われた。
「いっぱい出たわね…これが一樹君の最後の射精よ。いい思い出になるわね…フフフ」
「そ…そんな…そんな…嫌だよ…」
「好きだった私にお口でしてもらったのに…お礼ぐらい言って欲しいわ」
「か、返して…僕のオチンチンとタマ…返して…」
「ダメよ、これはもう私のオチンチンとタマタマなの。ほら、さよならしなさい」
お姉さんは僕のオチンチンとタマを左手に持ち右手でヨシヨシと先っぽを撫でる。
不思議なことにそのオチンチンはビクンと反応して力強く反り返った。
そしてその先っぽで僕の断面をツンツンとつついて意地悪をする。
それを取り返そうと必死に手を動かそうとしてもピクリとも動かない…。
「このオチンチンは素敵な人に貰ってもらいましょうねー、ヨシヨシ」
「待って…嗚呼…」
お姉さんはそのまま僕のオチンチンを棚にある何か液体の入った大きな瓶に漬けてしまった。
よく見るとその棚には同じように色んな大きさや形のオチンチンが何本か漬けられていた。
そうだ、よく見れば他の植木鉢に植えられているのも全部オチンチンだ。もっと早く気づいていればよかった…そう後悔した。
「ああ…(さようなら…僕のオチンチン)」
「これで一樹君は私とお友達よ。嬉しいでしょう?」
棚から戻ってきたお姉さんは僕のオチンチンの断面を優しく指で撫でながらそう言った。
僕は男ではなくなってしまった。憧れのお姉さんの手と口で…もう取り返しがつかない。
「じゃあさっそく次のお休みはいっしょに温泉に行きましょう」
「…うん、わかった…わ」
「アハハッ、無理に女の子口調にならなくてもいいのよ? 男の子じゃなければいいの…それに僕っ娘でもカワイイわよ?」
「僕は男なの? 女なの?」
「一樹君は私のお友達よ…そうね、学校では男の子でも女の子でも好きな方になれば?」
「そんな…どうしよう」
「そうね、タマタマが無いから少し女の子っぽくなるし胸が膨らむかも…」
「ええっ!? 僕の胸が?」
「でも…ココは女の子じゃなくてオチンチンの断面だから困ったわね…フフフッ。そうだわ、もういっそ学校やめちゃう?」
「えっ?」
「一緒にここに住んでお店をしない? 表向きは女の子ってことにしてあげるわよ?」
憧れのお姉さんと一緒に住んでお店を手伝える。凄く嬉しいけれど、もう男じゃないから意味が無いような…僕は混乱した。
「えっ…でも…でも…あ、親が何ていうか…」
「じゃあ私の魔法でご両親には生まれた時から女の子でカズキちゃんってことにしちゃおうか?」
「そんなことができるの? それなら学校でも…」
「本当にいいの? 同級生の男の子に告白されるかもよ? もしかしてカズキちゃんは女の子になりたかったの? フフフッ」
「そっ、そんなのありえない! 絶対ヤダ!」
「アハハッ、そうでしょうね。オチンチンは切ったけど一応は男の子だもんね、でも凄くカワイイわよ? ウフフフッ」
「そ…そんな(カーッ)」
「男の子だけど女の子っていいじゃない、二人だけのヒミツよ」
「…うん」
「じゃあお姉さんのカワイイお洋服を着せてあげる…おいで」
「うん」
僕はありえない状況でお姉さんのとんでもない提案に素直に従い、いわゆる男の娘になってしまった。
素直に従ったのはきっとお姉さんの魔法の力のせいだったのだろう…多分。
(おわり)
前作「おおきくなあれ」
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投稿:2012.10.21更新:2019.05.16
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著者 いち 様 / アクセス 20315 / ♥ 1