■処刑執刀
もっと美鈴の指で感じたい……名残惜しい想いを断ち切って僕達は理事長室へと戻った。
そこには先ほどまで無かった手術台や手術器具がズラリと並び、ちょっとした病院の手術室のようになっていた。
女園先生は白衣に着替え、手袋やマスクも装備して準備万端の様子だった。
「ずいぶん遅かったですね、もう準備は整っていますよ?」
「すみません……名残惜しかったので、つい時間をかけてしまいました」
「まあ良いでしょう。トイレには監視カメラはありませんから……」
「……」
僕と美鈴がトイレでしていた事を見透かされていたようだ。僕は美鈴と照れながら顔を見合わせる。
「美鈴さん、あなたもこれを着けなさい」
「はい」
美鈴は用意されていた白衣を羽織ると、マスクやヘアキャップなどを装着した。
「何をぼーっとしているのですか? あなたは早く服を脱いでここにお座りなさい」
「えっ、ここにですか?」
よく見ると手術台のように見えていたのは椅子のような機械、腕と足を固定する器具が付いている。
そうだ、これは産婦人科にある分娩台だ!
「で、でも……これって丸見えに」
「丸見えだから、安全に切断が出来るのですよ? さぁ、早く座りなさい! これは命令です」
「はっ、はい」
僕は渋々服を脱ぎ、脱衣かごに置く。その一部始終を女園先生と美鈴が見届けている。
そして服を脱ぎ終わると、その分娩台に腰を下ろす。女園先生と美鈴の視線が自然にチンポへと集まる。
あまりの恥ずかしさ僕は自然に手が動いてしまい、股間を隠してしまった。
「手をおどけなさい、これは罰であり処刑なのです、恥ずかしくて当然です」
「……はい」
「よろしいでしょう。では美鈴さん、彼の両腕と両足首を台に固定して」
「はいっ」
僕は美鈴の手によって両腕をベルトで台に固定された。
すると、女園先生が僕の両足をグイっと持ち上げM字開脚のようにしてベルトで固定した。
「あっ! 見ないで下さい……恥ずかしいです」
僕はチンポとキンタマだけではなく、お尻の穴まで丸出しの状態にされてしまった……僕の恥ずかしい部分を全て見られているのだ。
女園先生は終始冷静な表情だが、その横で美鈴がプルプルと笑いを堪えて震えているのがわかった。
この学園に来て立て続けに屈辱を受けていたが、これこそが人生最大の屈辱だった。
忘れかけていた男のプライドが疼いてしまう。それどころか、僕は今から男のシンボルそのものを切断されてしまうのだ。
慣れない体勢になったせいで、僕は心の余裕を失ってしまいドキドキと心拍が上昇した。
「では美鈴さん、剃毛をしますよ」
「テイモウって何ですか?」
「陰毛をそり落とすのです」
「ああ、なるほど……わかりましたっ!」
美鈴は指示されたとおり、ハサミを手に取り僕の股間へと近づける。
「さあ、さっぱりしましょうね〜」
「き、気をつけろよ……」
(シャキン、シャキン)
「これ、面白いかも……なんか変な気分」
「面白いって……危ない!」
「あっ、ごめんね……チンポ切っちゃうところだったね」
一通り切りそろえると、シェービングクリームを塗りたくり、今度は大きめの剃刀で残りを剃り落とす。
剃刀を手にした美鈴の目は輝き、そのマスクの下の口元は笑みを浮かべているに違いない。
「ちょっ、ホントに気をつけて!」
「うるさいわね、私が信じられないの?」
(ゾリッ、ゾリッ)
「これ、気持ちイイ!」
「あら、美鈴さんお上手ですね」
「私、肌のお手入れはいつもしていますから」
一通り剃り終わり、シェービングクリームをふき取るとまるで子供のチンポのような状態になってしまっていた。
「ヒロシ見てっ! なんか子供みたいでかわいいっ!」
美鈴は僕の恥ずかしい姿を見て無邪気にはしゃぐ。
僕は屈辱のオンパレードで心が壊れてしまいそうだった。
「それでは消毒をして、そろそろ彼のペニスを切断をしますからね」
「もう、ですか?」
先ほどまではしゃいでいた美鈴が急に落ち込んだ表情になる。
僕のことを心配してくれているのだろうか? あるいは、もう少し僕のチンポを恥辱して楽しみたいだけなのだろうか……。
「名残惜しいでしょうけど、これは罰なのですよ?」
「……はい」
美鈴は手渡されたオキシドールを脱脂綿を使いを僕のチンポやキンタマ、そしてお尻の穴まで丁寧に塗りつけた。
幼馴染の女の子が僕のお尻を脱脂綿で突く……僕は言葉に表せないような情けない気分になってしまった。
いよいよ長年連れ添ったチンポを切り取られてしまう……まだ実感が沸かず、まるで他人ごとのようにしか思えなかった。
「では美鈴さん、指で彼のペニスを勃起させなさい」
「はい……ええっ!?」
「勃起した状態で切断を行います」
「そんなことをしたら、ヒロシが死んじゃいます!」
「大丈夫ですよ、私を信じなさい。我が女園大学医学部の技術力をお見せしてあげましょう」
「わ、わかりました……」
勃起したまま切断……そんなことをしたら僕と美鈴は大変なことになると思い慌てたが、女園先生は冷静にそれをなだめた。
本当に大丈夫なのだろうか? 僕は不安で仕方が無かった。
「じゃあヒロシ……チンポ大きくしてね」
「女園先生、本当に大丈夫なのですか?」
「大丈夫です、安心してペニスを勃起させなさい」
「……はい」
今更反抗しても何もならないし、逃げる事も出来ない。僕は意を決して美鈴にチンポを託した。
美鈴の指先がそこを優しく撫でまわすと、僕はこんな状況なのに気持ちイイと感じてしまった。
「ヒロシ、気持ちイイ?」
「ああ、気持ちイイよ」
僕のチンポはゆっくりと頭を持ち上げ、ビクンと脈動して完全に勃起した。
「よろしいでしょう……」
女園先生はそう言うとベージュ色の液体が入った大きな注射器を手に取り、それを僕のチンポへと近づける。
僕は反射的に腰を引いてチンポを守ろうとしてしまった。
「じっとしていなさい、まだ覚悟が出来ていないのですか?」
「そんな覚悟なんて……急には無理です」
(プツッ)
「痛いっ!」
「男なら我慢をしなさい!」
終始クールだった女園先生が厳しい口調で僕を叱りつける。
注射針が刺さりチンポの奥へと入ってくる感触が気持ち悪い……しかし、痛みはすぐに消え去り、少ししびれたような感覚になった。
「これは……麻酔?」
「いいえ、麻酔とは違います。医学部の機密事項なので明かせませんが、これであなたのペニスに特別な状態になるのですよ」
「特別な状態に……」
一見何の変化も無く、先ほどと同じように勃起したままの状態でチンポが脈動……していない!?
「チ、チンポが固まってる!?」
いや、時折ビクン、ビクンと動いているがそれは僕の脈動や筋肉の動きとは同期していない……僕のチンポは一体どうなってしまったのだろう。
「あなた達はナノマシンはご存じかしら、その技術とバイオ技術の融合と言ったところね、彼のペニスは新たな生命体になったのよ」
「新たな生命体……」
僕と美鈴は女園先生の言う意味がよくわからなかった。
「さあ、私も忙しいのですから。早く済ませてもらいますよ」
女園先生は白衣のポケットからペンを取り出すと、チンポの付け根1センチほどの部分に線を書き込んだ……まさしくそれは切り取り線だ。
「この線に沿って彼のペニスをお切りなさい……ひと思いに一気に切らないと綺麗に切れませんからね」
「はい、ひと思いに一気にバッサリと……」
美鈴は手渡された大きく鋭い刃をしたメスも持ったまま、僕のチンポを凝視している。
その瞳はまた輝いており、その口元は間違いなくニヤニヤさせているだろう。
「み、美鈴っ……待って、心の準備が!」
「チンポ切る前に、私とえっちしたかった?」
「もちろん、したかったし、今でも美鈴とえっちしたい!」
「そう、そのうちしてあげる……子供も作らないといけないし」
「そ、そのうちって……いつ」
「それは私が決める事! でも安心していいよ。毎日ここを弄って白いのをいっぱい出してあげるんだから」
「そんなっ」
「何よ、何の不服があるって言うの? 私がヒロシにご奉仕してあげるって言ってるのよ? 黙って受け取りなさい!」
美鈴は左手で勃起したままのチンポを握りしめ、軽く上下に擦りその感触を楽しんでいる。
そして大きなメスの刃先をチンポの付け根の切り取り線へと近づけた。
「フフフッ、チンポがくっついたヒロシは当分見れなくなっちゃうね」
「い……嫌だっ、僕のチンポ……」
「ヒロシは私のモノ、だからこれは私のチンポ……」
(スパッ)
「ああっ!? ウワァアアアアアアッ!!」
僕のチンポは美鈴の手によって一瞬で切り離されてしまった。
痛みも出血も全く無い。切り取り線に沿って切り取られたチンポの跡地には薄くベージュ色に染まった断面と尿道がポツンと覗く。
そのビジュアル的なショックで僕は大きく仰け反りながら大声を上げた。僕は男のシンボルを美鈴の手で奪われてしまったのだ……。
美鈴は左手に切り取ったチンポを握り締めたままペタンと座り込み、恍惚とした表情で呆然としていた。
「ホントに切っちゃった……私、チンポ切っちゃった、男の子のチンポ……ヒロシのチンポを……どうしよう」
「美鈴さん、しっかりしなさい……大丈夫よ、落ち着きなさい」
女園先生に介抱され、美鈴はゆっくりと落ち着きを取り戻した。
そして僕の姿を見ると慌てて駆け寄り、分娩台に固定されたままの僕の顔を抱きしめた。
「ごめんヒロシ……ごめんね、本当にごめんね……私、ヒドイことしちゃった。許して、お願い」
「ひど過ぎるよ……」
「許して……ずっとずっと愛してあげるから、ヒロシも私のことずっと愛して……」
僕は美鈴の悲しみと優しさの表情を初めて見た。いつも傍にいる時は意地悪をするか怒っているかのどちらかだったのに……。
もっと早くこの優しい美鈴を見つけていれば、何かが違っていたのかもしれない。
「……ヒロシのここ、キンタマだけになっちゃったね」
「ううっ、情けない……見ないでくれ」
「そんなことないよ、なんかカワイイ……フフッ」
美鈴は再び無邪気な表情に戻り、僕の股間に残され情けなくうごめくキンタマを指先で突く。
「ではこれで処刑を終了します、よろしいですね?」
「はい、女園先生」
「彼のペニスは改良と公開刑のために一旦預かります。卒業式の日に美鈴さんにお返ししますからね」
「はい……」
美鈴は僕の切り取ったチンポを両手で握り、その感触を確かめると名残惜しそうにそれを手渡した。
女園先生はそれを丁寧に扱い、アクリルケースの中に収めるとそのまま理事長室を後にした。
僕は美鈴にベルトを解いてもらい、僕はやっと恥ずかしいM字開脚の体勢から解放された。
僕はまだチンポを失った実感がつかめずフラフラとしていた、美鈴に支えられながらやっと立ち上がる。
股間にチンポが無い分、何となく体が軽くなったような気がした……。
■公開刑
「ヒロシ、なんか元気ないな、どうしたんだ?」
「え? い、いや……別になんでもないよ」
罰により男のシンボルを奪われた僕はユウジに心配されるほどすっかり落ち込んでしまった。
股間にチンポが無い、ただそれだけで色々と消極的になってしまう自分が嫌になった。
気付かないうちにチンポに心理的に支えられていた自分が、とてもちっぽけな存在に感じるからだ。
トイレに行くと男子小便器が目に入るのがとても辛い……。
仕方なく個室で座り、力を緩めるとおしっこが前に飛んでしまい、慌てて前かがみになる。
それにチンポの断面とキンタマはそれなりに感じるがチンポの1/10ほどしか気持ち良くない。射精するまで倍以上の時間がかかってしまう。
悶々としてさっさと出したいのに出せない、僕は言いようのない歯痒さで毎晩のように苦悶する。
僕はついつい寂しい気持ちになり、美鈴が逆にウザイって言うほどこまめに連絡を取るようになった……。
美鈴の声を聴くだけでも嬉しくなる。美鈴を失ったら僕はもう男として生きていけないだろうという不安も大きかった。
僕の男のシンボルを奪った美鈴に復讐しようと思わないのは、この学園の教育……否、調教のおかげなのだろう。
その奪われた僕のチンポは今、学園の正面エントランスのど真ん中で公開刑に処されている。
『学園内にてわいせつな行為を行った男子生徒のペニスを切断し、此処で公開刑に処す』
まるで博物館の展示品のように台の上に置かれた円筒形のケースに収まった僕のチンポ。
僕はそれとは一切無関係を装うが、心中は穏やかではなかった……自分の大事なモノを展示される心理は誰にも理解出来ないだろう。
「あのチンポ、一体誰のなんだ?」
「学園内でえっちするって度胸あるって言うか、バカだよな」
「まさに晒しカリ首だな……俺たちも気を付けようぜ」
自分のチンポを幾人もの人がまじまじと眺め、好き勝手な想像をして罵倒している……僕は男のプライドではなく、人としてのプライドが崩れ落ちていく感覚を覚えた。
何よりもここは、女子育成科の生徒も通る場所なのだ。
女の子はチンポを見るのは恥ずかしいから遠巻きに通過すると思っていたが予想は大きく外れ、僕のチンポが入ったケースの周りに多くの女の子が集まっていた。
「ヤダー! 大きいまま切ったんだ〜」
「キャッ! このオチンチン時々動いてる、生きてるみたい」
「えっちなことする男なんてちょん切られて当然よ!」
「なんかエロ〜い、欲しいかも」
そんな女の子の姿を見て落ち込んでいる僕の横でユウジが鼻息を荒くして興奮している。
「いいな〜、羨ましい!」
「はぁっ? 羨ましいだって?」
「だって、自分の勃起したままのチンポを女子生徒が寄って集って観察してくれるんだぞ? 最高じゃないか!」
「……本気で言ってるのか?」
「もちろん! でもチンポを切られるのはちょっと悩むなぁ……羨ましい」
「ちょっとかよ……」
僕はやはりユウジの価値観……と言うか性癖にはついていけないと感じた。
その場を去ろうとした時、女の子集団の中に美鈴の姿を見つけた。
美鈴は僕の顔をチラリと見てニヤリと笑うと、とんでもない話題を切り出した。
「ねぇねぇ、もしコレをちょん切られちゃった男の子に告白されたらどうする?」
「えーっ! ありえない」
「私も絶対イヤ!」
「そんな男つまんないからヤダ」
「私はこのオチンチンと付き合っちゃう、持ち主は要らな〜い」
美鈴はしてやったりな顔でこちらをジッと見る。チンポが無い僕は女の子にとって価値が無い存在なんだと知らしめている……。
女の子にとって、チンポが付いてない僕には存在価値が無い……そう断言されたように感じ、大きなショックを受けた。
やはり僕は美鈴を失うわけにはいかないようだ。
■僕のモノは彼女のモノ
チンポが無い苦痛の日々を乗り越え、僕たちは無事に学園を卒業した。
ユウジも卒業ギリギリになって、ヘンタイ趣味があると言う年上のお姉さんに買われたそうだ。
僕は友人として少し心配したが、本人が幸せならそれで良いのだろう。
僕はと言うと、卒業式の日から美鈴に慌ただしく連れ回されトントン拍子に披露宴までこぎ着けた。
華やかな披露宴会場、しかし新郎の股間にはチンポが無い……こんなことがばれたら大変なことになるだろう。
僕は終始そのことばかり気になってしまい、各界の有名人や親族一同の視線が集まるたびに手を前に組んでモジモジとしてしまった。
その披露宴も無事に終わり、僕と美鈴はハネムーンで郷音寺家の別荘へと訪れていた。
「ヒロシ、なんで披露宴でモジモジしてたのよ! 私が尻に敷いてるって思われたらどうするのよ、もうっ」
「だって、仕方ないだろ……チンポが無い苦労もわかってくれよ」
「プッ、私だってチンポ無いよ?」
「そうじゃなくて……もういい」
「フフフッ、スネちゃった?」
結婚しても美鈴は何も変わらず、僕は相変わらず意地悪をされてからかわれている。
「それより美鈴、僕のチンポは?」
「チンポ? 女園先生から返してもらったから大丈夫よ」
「だから、なんで僕に返さないんだよ」
「ヒロシのモノは私のモノだから!」
「美鈴がチンポ持ってても仕方ないじゃないか……」
「返して欲しいの? なんで〜?」
美鈴は僕にチンポを渡すつもりがないのだろうか? 凄く不安になってしまった。
「早く答えてよ、なんでチンポ返して欲しいの〜?」
「そんなの決まってるだろ……だって」
「だってなぁに? フフフッ」
「だって……今夜は初夜じゃないか」
「へー、ヒロシは私にえっちなことがしたいんだ……」
「したい!」
「ププッ! チンポが無いのにしたいって思うヒロシって相当えっちね」
「えっちでも変態でもいい、したい!」
数か月もの間、鈍感なチンポの断面と情けなくぶら下がるキンタマでままならないオナニーしかしていない。僕はもう我慢の限界だった。
股間にチンポが無いにもかかわらず、僕は美鈴とのえっちを想定してシャワーを済ませていた。
今もガウン姿で軽くドキドキしながら、美鈴と愛し合うチャンスを待っている。
「残念でした〜! チンポはお屋敷の金庫に仕舞ってきちゃった」
「そっ、そんなっ!?」
ハネムーンだからえっちな美鈴は絶対にチンポを持って来てるはず、そう信じていた僕はその場に崩れ落ちるようにガクッと膝まづいた。
「ちょっと大丈夫? そこまで落ち込むことないでしょ……」
「……もういいよ」
僕は落ち込んでベッドの上にゴロンと横になった……。
「何よ! チンポが無いとヒロシは私の事を愛してくれないわけ?」
「そんなつもりじゃないよ……ごめん」
「じゃあ私の事を愛して……これは命令よ!」
「こんなときに命令なんて酷いよ美鈴……」
「ダメ、私はヒロシのオーナーなんだからね」
僕はベッドから起き上がり、チンポの無いまま美鈴をそっと抱き寄せ、キスを交わした。
「……ヒロシ、好き」
「僕も好きだよ、美鈴……」
「うん……服を脱がせて」
僕は授業で習った新婚初夜を思い出しながら、ムードを盛り上げながら美鈴の着ている服を脱がせた。
そして下着姿になると美鈴は恥ずかしそうに後ろを向いた。
そのボディラインは十分に魅力的で、僕のチンポの断面はすでにカチカチに勃起していた。
「美鈴の体……とても綺麗だよ」
「やん、当たり前でしょ……」
「こっちを向いて……」
「ヤダ……恥ずかしい」
恥ずかしがりながらゆっくりと美鈴はこちらへと体を向けた。
「!?」
「ヤーッ、見ないでっ! やっぱり恥ずかしい」
「みっ、美鈴! まさかそれ僕のチンポか!?」
振り向いた美鈴の下着は大きく盛り上がり、大きくはみ出したチンポの先端がビクッ、ビクッと脈動していた。
「ごめんね、チンポくっついちゃった!」
「勝手にくっつくわけないだろ! どーするんだよっ!」
全く予想外の出来ごとに僕は両手で頭を抱えながら悶絶した。
「でも大丈夫ってマニュアルに書いてあったし……」
「マニュアル?」
美鈴はバッグから小冊子を取り出すと僕に見せてくれた。
『究極の男性支配〜デタッチャブルペニス取扱マニュアル(試験版)』
「究極のって……まさか女園先生はこれを商売にするつもりなのか?」
「うん、そうみたい」
男のチンポを自由に取ったり付けたりして身も心も支配する……世界中の男が身震いするようなプロジェクトが進行しているなんて誰も信じないだろう。
しかも、女性にくっつけることも可能だなんて……。
「生体ペニバン」……なんておぞましいネーミングなんだ。
「でも、思いっきり引っ張れば取れるって書いてあるぞ?」
「そうだけど……なんか怖くて引っ張れなかったの」
「引っ張ってみようか」
「ヤダ! 怖いっ」
美鈴は慌てて腰を引いてチンポをかばう、さっきまで勃起していたチンポが萎えていくのが見て取れた。
取りつけた女性の心理までチンポに影響するなんて凄い高性能なんだなと感心した。
「それ、もしかして感じたりするのか?」
「……(コクッ)」
美鈴は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに頷いた。
しかし……このままでは色々と僕が困ってしまう事になるだろう、なんとか説得して外さないと。
「このままだとえっちも出来ないし、子供も作れないし……取ろうよ」
「だって怖いもん……その時は頑張って取るから、もうちょっと待って」
「そんなに強くくっついてるのか?」
「うん……」
僕は美鈴にくっついた僕のチンポにそっと手を近づけ、ギュとそれを握って見た……それは間違いなく僕のチンポだとわかった。
その瞬間、美鈴が全身をビクンと震わせる。
「ヤァンッ! 気持ちいいっ……あーん、恥ずかしいよー」
「これって一体どうなってるんだ?」
僕はチンポの付け根を確認しようと美鈴の可愛らしい下着を下ろそうとしたその瞬間、美鈴の悲鳴と同時に強烈な張り手が飛んできた。
「キャッ!」
(バシッ!)
「痛っ! な、何するんだよ……」
「ダメッ! そっちは女の子なんだからねっ!」
「そんなこと言っても、僕たち新婚なんだし……」
「恥ずかしいからダメ! とにかくダメなのっ!」
僕は美鈴の女の子の部分を見たい欲求を我慢して、とりあえず引っ張って見ることにした。
「美鈴だって、女の子なのにチンポが付いたままだと困るだろ?」
「うーん……可愛い下着も水着も着れないのはヤダ……」
「優しく引っ張ってみるから……」
「うん……わかった」
僕は可愛らしい下着の上からちょこんと飛び出した美鈴のチンポをつまみ、ゆっくりと引っ張ってみた。
ギューと良く伸びるが取れるような感覚はなかった、もう少し強く引っ張って見るとミチミチっと言う剥がれそうな音が聞こえた。
「あっ! なんか取れそうだ」
「ヤーッ! 怖い怖い怖いっ……うわぁあああん、嫌ぁっ」
「……美鈴」
美鈴は両手で顔を覆いながら大声で号泣してしまった……僕はチンポからそっと手を離した。
「美鈴、ごめん……またゆっくり取ろう」
「もうっ! 怖かったんだからね……ヒロシもチンポちょん切られる時怖かったでしょ?」
「それは怖いに決まってるだろ……」
元々付いていた僕からちょん切る恐怖とは全然違う気もしたが、僕はあえて言葉には出さなかった。
「ねえ、このままえっちなことしない?」
「えっ?」
「ヒロシもチンポ切ったトコとキンタマ感じるんでしょ? 舐めてあげたいな〜」
美鈴に舐めてもらえる……僕はあの時の初めて口で気持ち良くしてくれたを思い出すとゾクゾクっと体が震えた。
「舐めて欲しいんだ〜」
「舐めて欲しい!」
「アハハッ……じゃあ美鈴のも舐めて」
「美鈴のって……」
「美鈴のおチンポ……舐めて」
「えっ!?」
僕は一瞬葛藤した……美鈴は正真正銘の女の子だ、しかしそのチンポは僕のであり、正真正銘の男のチンポだ。
僕は男のチンポを舐める趣味は無いし、授業でも習っていない。
そんな僕の葛藤など知らない美鈴はすでに興奮して僕の上に69の体勢で乗っかるとそのままガウンを脱がせ、下着を下ろそうとしている。
僕の目の前には美鈴の可愛い下着に包まれたお尻が迫る。
「ちょ、ちょっと待って美鈴……心の準備が!」
「ダメッ! 今夜は初夜なんだから……ヤダァ、キンタマさん久しぶりね」
美鈴はそう言うと僕のキンタマをペロリとひと舐めする。その瞬間、チンポには敵わないが言いようのない快感を感じ身震いした。
「気持ちいい? 今身震いしたでしょ」
「うん、気持ちよかった」
「じゃあ……ここは?」
「ああっ、気持ちいいよ美鈴!」
美鈴がチンポの断面を同じようにひと舐めすると、迸る快感に断面がビクビクッと反応した。
指先でコリコリとオナニーをしていた時には味わえなかった気持ちよさだ。
「あっ硬い! もう勃起してたんだ……切り株だからよくわかんなかった」
切り株と言う呼び名に少しショックを受けたが、そんなことよりも今はとにかく気持ち良くなって射精したいと思った。
美鈴はペロペロとその切り株を優しく舐め続けてくれた、その度に僕は吐息を漏らし興奮する。
「ヒロシばっかりズルい、私のおチンポも舐めて……」
美鈴がそう言いながら腰を動かすと、僕の目の前数センチの所に美鈴のチンポと……下着越しの女の子の部分が迫る。
僕は思わず興奮して大きなため息をそこに吹きかけると、美鈴はビクンと全身を震わせた。
「ヤァッ! そっちはまだダメなんだからね……」
「ご、ごめん」
「ヒロシ早く……オネガイ、私のおチンポ舐めて」
「……わかった」
いつもは上から見下ろしていた僕のチンポが目の前で大きく反り返り、ビクッ、ビクッと気持ちよさそうに動いている。
あの時の美鈴の注文通り、3センチばかり長くなっているようだ……。
硬く勃起したチンポを口に咥える……僕の中の男のプライドならぬ、男の本能が悲鳴をあげる。しかし、美鈴の為に僕は思い切ってその先っぽを咥え、舌を走らせた。
「(あむっ)」
「ヒャアァアッ……ンッ!」
美鈴はまるで猫のような声を出すと、そのまま大きく仰け反った。
「(なんだこれ……表面は柔らかいのに中身は硬い……)」
初めてのフェラ体験は意外なことに僕の好奇心をくすぐってしまった。
僕は決して同性愛には興味はない、しかしこのチンポの食感はすごく面白い……僕は舌先を絡め、軽く吸い込むと美鈴はかなり感じているようだ、時折ビクッ、ビクッとチンポが反応する。
「アァアッ凄い! おチンポが気持ちいいよヒロシ! あぁん、ダメッ!」
次の瞬間、口に含んだ柔らかい肉の先端から、熱い何かがビュルビュルと僕の喉へと発射された。
「ンッ!?」
「ヤァアッ……気持ちイイッ!」
美鈴は女の子だから、今のは精液ではないはず……僕は勢いよく発射された美鈴の愛液を飲み干してしまった。
美鈴は恍惚とした表情になり、僕の上でそのままグッタリとしてしまった……僕の初めてのフェラでイってしまったようだ。
そっとチンポから口を離すと、僕の顔に美鈴の女の子の部分が覆いかぶさる……布一枚隔てたその柔らかい感触に僕の切り株もビクッと反応した。
「……どうしよう、ヒロシ」
数分ほどグッタリしていた美鈴が柔らかい表情でそう切り出した。
「どうしたの?」
「おチンポ……すっごく気持ちよかったの」
「そうなんだ、感じてくれて良かった、チンポなんか咥えたの生まれて初めてだよ」
「ヒロシのチンポ、このまま私にちょうだい……私のおチンポ」
「ええええっ!? そんなっ!」
僕は美鈴のとんでもないお願いに目を丸くして動揺した。
「フフフフッ……冗談よ」
「……半分本気だろ?」
「うん、でも男の子なのにチンポが無いなんて、ヒロシが可愛そうだから返してあげる」
「えっ! 返してくれるの?」
「そのうちね、時々返してあげる、フフフフッ」
「時々って……」
とりあえず、今夜の初夜で僕と美鈴が結ばれる可能性はゼロになった……僕の1センチの切り株では結ばれようがない。
■新婚初夜……成立?
「ヒロシの初フェラすっごく気持ち良かったよ、こんどは私がヒロシをイカせてあげる」
美鈴は僕の下半身へと顔を埋めると、再び勃起したままの切り株へと舌を沿わせてくれた。
再び激しい快感に襲われ、ビクンと背中が反り軽く吐息を漏らす。
「あっ、気持ちイイ……」
「チンポが無いヒロシってカワイイかも」
「カワイイって……どうリアクションすればいいんだよ」
「素直に喜んでよ、フフフッ」
美鈴の無邪気な表情の下に、ブラを着けた二つの膨らみの間から勃起したチンポ……美鈴のおチンポが見えた。
大きく勃起したチンポが付いた美鈴に僕はチンポを失った部分を攻められ続ける。
このような展開など学園でも習わなかったし、やはり男としての屈辱を覚えてしまう……しかし、身悶えしそうな快感に打ち勝てず、僕は吐息を漏らし続ける。
「あっ、ふっ、気持ちイイよ……美鈴」
「うん知ってる、切り株のクセに一人前にビクッビクッて動いてるもん」
「切り株って言うなよ……あっ、気持ちイイ」
「あっ、がまん汁が出てる、ヒロシの切り株いやらしい……(ぱくっ)」
「アアッ!」
僕の切り株は男としての機能を果たそうと必死にビクビクと動き、もうすぐ射精しようとしている。
「ヤァン……私のおチンポもがまん汁みたいなの出てる、見て」
美鈴は上半身をもたげると、僕の切り株に大きく勃起したおチンポを近づけた。
その先端からは確かに透明な液体がツーッと垂れ下っているのが見えた。
美鈴はその先端を僕の切り株にツン、と押し付けた。
僕のがまん汁と、美鈴の透明な液体が切り株で混ざりあう……。
「フフフッ……私とヒロシ、どっちが男の子か女の子かわかんないね」
「そっ、そんなことない! 僕は男だっ!」
「でもチンポ付いて無いじゃん……なんか女の子みたい」
美鈴はこの倒錯した状況に妙な興奮を覚えているようだ。
「ヒロシに入れてあげたいな……私のおチンポ」
「なっ!? 何言ってるんだよ、僕には女の子の部分なんかないからムリだから」
「男の子にも入れるトコあるもん……私、習ったんだから」
美鈴は目を輝かせながらとんでもない事を言い始めた。
僕は再び人生の大きな危機を迎えようとしている。
「待って、待って美鈴! そんなトコに入れたら汚いって!」
「でも入れたぁい、ヒロシを気持ち良くしてあげたい……」
「だっ、だってさ……そうだ、僕のそこに入れたチンポで子作りしてもいいのか? 嫌だろう? なっ、なっ?」
「あぁん……私どうしよう、どうすればいいの? こんなに入れたいのに……おチンポがウズウズしておかしくなりそう」
「いや、入れられても僕は気持ち良くないし、な? な?」
僕は必死に美鈴を説得する。後ろを犯される恐怖に切り株はすっかり萎えてしまった。
「あ……切り株引っ込んじゃった、アァ……ンッ」
(ズプッ)
「ウワッ!?」
僕の切り株が萎えてしまうと同時に、そこを突いていた美鈴のおチンポの先端が僕の中に埋まる。
「ウソッ! 入っちゃった……私のおチンポ、あぁん、気持ちいいかも」
「待って、待って美鈴! 抜いて、抜いてくれっ!」
美鈴のおチンポの先端数センチが僕の萎えた断面を体内に押し戻すように侵入してくる。
言いようのない恐怖と例えようのない異和感に僕は悲鳴をあげた。
「うわああああああっ、怖い、怖いっ! やめろってば!」
「アァン、でもおチンポの先っぽが気持イイの……あぁっ、おかしくなりそう」
美鈴は僕の言う事を聞かず、うねうねと腰を動かし僕の断面を突きまわす。
押し入って来るおチンポによってミチッ、ミチッと筋を裂かれる様なヤバい激痛を感じる、しかしその中に僕は言いようのない不思議な気持ちよさも覚えた。
「(痛い、でも気持ちいい……なんだこれは)」
しかし口に出してそんなことを言えば、美鈴は調子に乗って僕の断面をおチンポで串刺しにしかねない。
そんなことをされたら、僕は唯一残された男の機能までダメになってしまい、二度と射精が出来なくなるかもしれない。
「待って! 美鈴待ってくれ! 頼む! ……お願いだから」
「イヤッ、このままイクの!」
「ダメだ! ダメっ! お願い、お願いしますっ! やめてくださいっ」
敬語を使った僕に美鈴はようやく耳を傾けてくれた。
「もうっ! せっかく盛り上がってたのに、何よ!」
「ご、ごめん……でも、そこはチンポを入れるように出来てないから……突き挿したら僕は死んじゃうよ」
「だって……簡単に入っちゃたから、大丈夫だと思ったもん」
「とにかく、そこはもうダメだから……頼むから」
美鈴は僕のお願いを渋々ながら聞き入れてくれた。
僕は想定外だった男の機能を失う危機を脱することが出来た。
「じゃあ……こっちはイイでしょ?」
「いやいやいやいや、そうじゃなくて!」
僕は再び、後ろを犯されるという危機に直面してしまった。
「何よ! こっちはポピュラーでしょ? ヒロシは学園で習わなかったの?」
「習ったけど、理論だけで実習はしてないし」
「フフフッ、じゃあ処女なんだ〜」
「しっ、処女って……頼むからやめてよ」
「ダメっ、これはオーナーの命令よ!」
「酷いよ美鈴、そんなの断るっ!」
僕は美鈴の……オーナーの命令を断ってしまった。
「いいよ、じゃあやめてあげる……」
「ほ、ホントに?」
「その代わり、出資金返してよ」
「いくら出資したんだ?」
「ほんの三億円よ」
「さっ!? 三億円っ!」
まさかそんな金額を出資しているんなんて夢にも思わず、僕は目を丸くしてその場でオロオロとしてしまった。
「早く返しなさいよ!」
「そんな大金……返せないよ」
「ふざけないでよ、返して!」
「だから返せないってば!」
「何開き直ってんのよ……許さないんだからね」
「そ、そんなっ!」
美鈴はすっかり怒ってしまい、涙目になって僕を許さないと言う。
「ほら、このまま逃げちゃえば? 昔みたいに……」
「美鈴……」
「さっさと逃げなさいよ!」
「……嫌だ、逃げない!」
「ヒロシ……」
僕はもう逃げたくなどなかった。
無理やりでも僕の後ろを犯したいと言う美鈴の方が悪い……心でそう思っても、僕は美鈴専用の男の子として買われたのだから、今さら命令を断るのも悪い。
「ごめん……美鈴」
「……何よ、そんな謝り方じゃ許さないんだから」
「すみませんでした、美鈴お嬢様。愚かな僕をお許しください」
「プッ……まだ言葉が足りないわね」
「……」
「自分から差し出しなさいよ……後ろを」
「なっ!?」
美鈴は僕に自ら後ろを、お尻を差し出せと言い始めた。
僕は久しぶりに男のプライドが傷つく感覚を覚えた……女の子に後ろを犯される、しかも自ら差し出して……。
とても比較にはならないが、チンポを奪われるのと同等の屈辱だと感じた。
「美鈴……入れていいよ」
「フフフッ……何を?」
「美鈴のおチンポを……僕の……お尻に」
「ふぅん、私のおチンポを入れて欲しいの?」
「美鈴のおチンポを……入れて……欲しい」
僕は人生で捨てるモノなど何もない、そう思うほど僕の心は敗北感に襲われた。
僕はそのまま美鈴の大きく勃起したおチンポにスキンを被せる。
本当なら、自分の体にくっつけてから被せたかった……そう思うと少し涙が流れた。
「ヒロシに私のおチンポ入れてあげる(チュ)」
美鈴は僕にキスをすると両腕をベッドに突っ張り、勃起したままのおチンポを僕の下半身へと近づける。
「なんか緊張するね〜、ドキドキしちゃう……」
「それは僕の方だよ……」
僕は学園の教科書にあったように両足の膝を立て、まるで女の子のように正常位の体勢を作った。
正直、情けなく恥ずかしい気分になる。あのチンポを切断された時のM字開脚の分娩台よりはまだマシかもしれないが……。
「痛かったら、言ってね」
「言ったら、抜いてくれるの?」
「ううん、抜かない」
「なんだよそれ……」
「フフフッ……女の子の私がおチンポを、男の子のヒロシに入れちゃうんだから、なんか興奮しちゃうかも〜」
次の瞬間、お尻の入り口にツンと突かれる感触を感じた。
僕は恐怖と緊張で一瞬で全身に鳥肌が立ち、身震いをした。
「もう、力を抜いてよ……入らないじゃない」
「そっ、そんなこと言ってもムリだって……」
美鈴はおチンポの先端でそこをグリグリと回すように押し付けると、ゆっくりと先端が進入し始めた。
「こっ! 怖い、怖いっ……もっとゆっくり!」
「ご、ごめんなさい……でも、すっごくキツいから」
全身の力がそこに集中して美鈴のおチンポの進入させまいと頑張っている。
美鈴のおチンポはそれに負けまいとしてさらに強く押し入って来る。僕と美鈴の戦いが繰り広げられていた。
「あぁん、もうっ! エイッ!」
「ぐぁっ!」
美鈴のひと押しで18センチほどの立派なおチンポが僕のお尻の中へと一気に押し入ってしまった。僕は変な悲鳴をあげてしまった。
「あぁん! 凄い……私のおチンポが……ヒロシに全部入ってる」
「ウウウウウウウッ」
「見て! 私たち繋がってるよ! 凄いっ……あぁん、幸せ……」
「くうううっ……」
初めての経験にはしゃぐ美鈴。僕は言葉にならないうめき声を上げながら苦痛と違和感に耐える。
「あっ……ヒロシも感じてるのね、嬉しい……」
僕の切り株は意思に反して勃起し、その断面からドロリ、ドロリと白い精液があふれ出ている。
「私も気持ちイイ……おチンポがヒロシに包まれてる、あぁん……」
「うぐっ……や、や、やめ……動か、さないで」
美鈴はゆっくりとおチンポを出し入れするように動かし始めると、僕は痛みとも異和感とも違う刺激を感じ、恐ろしくなった。
「あぁん、あぁん……私、イキそう! 気持ちいいよぉ」
「クッ、クッ……んっ! んあっ!」
美鈴のおチンポのリズムに合わせてお尻の奥がズン、ズンと刺激される。
同じリズムで僕の切り株からピュッ、ピュッと勢い良く射精して美鈴の下腹部に白く飛び散る。
絶頂感は無いのに、美鈴のおチンポに押されて飛び散る度にいつもと同じ射精の快感が僕を包む……。
その屈辱感が僕が美鈴に……女の子に犯されているという現実を知らしめる。
僕の心はすっかり壊れそうになり、ボロボロと頬を涙が流れ落ちるのがわかった。
「あぁ……ん、イっちゃう! ヒロシ! 好きっ!」
美鈴は一人盛り上がり、イッてしまった……僕は体内に溜まっていた精液を全て絞り出されて憔悴仕切っていた……。
おチンポを抜き取られたお尻の穴からも違和感が消えない。
精液と共に、僕の頬を流れる涙も枯れようとしていた。
すでにグッタリしている僕の上に、美鈴はグッタリとのしかかる。
美鈴はそのまま余韻を楽しむようにグッタリとし、僕は放心状態でグッタリとし続けた。
「ヒロシ……」
「……」
「ヒロシ?」
「……」
僕は美鈴の呼びかけにまともに答えることが出来なかった。
まだどこかに残っていた僕の男のプライドは完全に破壊され、もう何もかもがどうでもいいと思っていた。
「ごめんね、ヒロシ……」
美鈴は僕にそっと抱きつくと、ギュウと抱きしめて何度もキスをする。
「傷ついちゃったよね、男の子なのに私に犯されて……どうしてもおチンポが我慢してくれなかったの」
「……プッ」
僕はあんなことをしておいて、急におチンポのせいにする美鈴に少し吹き出しそうになった。
「ヒロシは私の……私だけの大事な男の子だから、自信持って」
「……僕は、美鈴の男?」
「うん、だから自信持って男らしくして、お願い」
「……わかった」
僕はそっと美鈴を抱きしめ、二人でギュウと抱き合いキスを交わした。
「僕にも初夜させてよ」
「そのうちね……それにさっきので初夜成立だし」
「……あれが初夜成立?」
「だって、二人が一つになるのが初夜でしょ?」
「うーん……」
二人でそんな会話をしながらじゃれ合っていると、下腹部に触れていた美鈴のおチンポが再び勃起していくのがわかった。
「どんだけ元気なんだよ、このおチンポは」
「……おチンポがまたヒロシに入りたいって言ってる〜」
「なっ! 男らしくしてって言ってたじゃんか」
「うん、だから今度は男らしく犯されて……さっきみたいにメソメソしないで、フフフッ」
「……あの姿は忘れてくれ」
「今度はヒロシが上になってよ、そうすれば普通のえっちみたいでしょ?」
「それって、僕が自分でお尻に入れろということじゃないか……」
「オ・ネ・ガ・イ……それとメ・イ・レ・イがいい?」
「……わかりました、美鈴お嬢様」
「フフフッ……」
僕と美鈴は夜明けまで激しく刺激的で一生忘れられない新婚初夜を過ごし続けた。
僕は美鈴の笑顔と幸せだけを生きがいにして生きることを改めて決意した。
いつか、そのうち、時々でもいいからチンポを取り戻して美鈴とえっちをすることだけを夢見ながら……。
(終わり)
僕のモノは彼女のモノ(前編)
-
投稿:2013.01.31更新:2019.05.16
僕のモノは彼女のモノ(後編)
著者 いち 様 / アクセス 19292 / ♥ 0