第5章『教室で』
結局、コウスケが不在のまま、ボク達は施術室で女の子の股間の成型をされました。
もうこうなってしまってはブルマになったこと認めないわけにはいきません。しかし、皆、心の整理はすぐにできるものではなく、食事の時も言葉は少なげでした。
この日は、体を休めるということもあって午後は自由時間でした。しかし、教室に集まっても、誰もが自分のかわってしまった下半身をただ見つめているだけでした。
ある子は、膨らみのなくなったブルマーをじっと見ていたり、ある子はブルマーの中を覗き込んで、涙を流していました。誰もがわかっていても、男に未練を断ち切れずにいるのでした。
そんなとき、教室の後ろの入り口からコソコソと入ってきた者がいました。先ほど逃げ出した『コウスケ』です。
コウスケは、まるで何もなかったように自分の席に座ると、そのまま机に突っ伏しました。
彼が今どういう気持ちでいるのか、突っ伏してごまかしているのかはわかりませんが、一瞬ボクの心に怒りがこみ上げてきたのは事実です。しかし、それより、自分のオチンチンがなくなってしまったことのショックのほうが大きくて、彼に声をかけるような気持ちにはなりませんでした。
すると、ヒロコ先生が入ってきました。
「ハイ、みなさん。いきなり男の子じゃなくなってショックもあるかもしれないけど、皆さんはブルマの素質があってブルマになれたのよ。明日からブルマとしてのお教育がはじまります。今日はゆっくり休んでください。あと、皆さんにこれからトイレの仕方を教えます。今日はこれだけですからしっかりと覚えてくださいね。当然のことですが、もう皆さんにオチンチンはないのですから、間違っても男の子のときみたいに立ちオシッコをしてトイレで洪水を起こさないでくださいね。それでは皆さん女子トイレに移動します。」
まるで空気を読まない明るい声でヒロコ先生は話し出した。ブルマになった以上、これからはいやでも女子トイレです。渋々でも先生についてトイレに行くしかありませんでした。
一通り女子トイレの使い方を教えられた後、また教室に戻ってきました。ただ気になったことがひとつ、コウスケもボク達と一緒に女子トイレで説明を聞いていたのですが、ヒロコ先生は彼を咎めるでもなく、無視をするわけでもなくボク達と同じように『ブルマ』として扱っていたのです。ヒロコ先生は彼が逃げたことを知らないわけがないのに・・・・。しかし、このときはヒロコ先生の狙いにボクは気が付いていませんでした。
第6章『ブルマ教育』
翌日より、ボクたちのブルマ教育が始まりました。女子としての仕草、立ち振る舞い、そして女子用の下着の付け方など、今まで男のこのときは見過ごしていたものをみっちり教わりました。
ある日は下着のつけ方の実習。
「みんな今はブラをつけることが恥ずかしいと思っているかもしれないけど、早い子は10日ぐらいするとブルマの体が定着してきて胸も出てきます。サイズなどは胸が出てきてからまた教えますので、今日は付け方を教えます。」
まだ男の子のままのペッタンコの胸には当然似合わないブラをつけることには当然抵抗がありました。しかし、今後嫌でも女子化してしまう自分のことを考えれば、誰も黙ってヒロコ先生の言うことに従うほかありませんでした。
「付けることができた子は周りの子もしっかりとつけているか見てあげて。もし、変につけている子がいたら手伝ってあげて。」
・・・・・。
ある日は家庭科でした。
「みんな家庭科をうけたことはあると思うけど、皆さんぐらいの子はお友達とお菓子を作ってお互いに食べたりします。今日は一日お貸し作りの実習をします・・・。」
「お菓子だからって甘く見ないでくださいね。将来あなたたちに彼氏ができたとき、バレンタインなどで手作りのお菓子を食べさせてあげてくださいね・・・。」
またあるときはお化粧の実習でした。
「男の子だったときお化粧をした子はいないと思うけど、来年から皆さんは中学生ですので、お化粧をしだす子も多いです。女の子には色気もとても大切なことなのよ。でも皆さんぐらいの年齢だとあまりきついメイクは似合わないからナチュラルメイクの方法を教えます。まず、洗顔の後に化粧水と乳液用意して・・・。」
とにかく毎日女の子としての基本をみっちり叩き込まれ、徹底的にボク達ブルマを女の子として扱うこの『ブルマ教育』は、ボク達の心の中から男の子を消し去るには十分すぎるものでした。
しかし、コウスケは悪びれることもなくボク達と一緒にブルマ教育を受けていました。
第7章『抜き打ちテスト』
ブルマ教育が始まって10日後の夜、ボクは消灯時間後、思い切ってコウスケに質問をしました。
「ねえ、コウスケ。キミまだ男の子のままだよね。」
「ああ、そうだよ。」
「このまま本当に男の子のままでいるつもり?」
「当たり前じゃんか。お前こそチンポ切られて女になって悔しくないのかよ。」
「悔しいよ。でもこれは決まったことなんだよ。ここにいるみんなブルマを受け入れたんだよ。キミこそ自分ひとりだけ男の子でいて何か感じないの。」
「オレは男として生まれて男として生きる。もうすぐこの『ブルマ教育』がおわればまたオレは男に戻る。毎日オチンチンをガムテープでとめてブルマーの前が膨らまないようにすることも、お風呂の中でみんなにバレないようにすることも、すべては男で残るためだ。いまさらお前らと同じブルマにはなれない。」
「本当にそれでいいの。」
「オレが決めたことだ。キミには迷惑をかけない。」
コウスケの意志は固く、何が何でも男で残るつもりのようでした。
それから3日後、事件はおきました。
「みなさん。これまでブルマ教育をよく頑張りました。今日はブルマ教育終了前に抜き打ちテストを行います。これからみなさん体育館に移動してもらいます。体育館にはアツコ先生という私と同じ去勢科の先輩医師がいます。その先生が今日のテストの担当です。」
突然、抜き打ちテストと聞いてみんな唖然としました。
「テストといっても不安にならなくてもいいのよ。よい子のブルマはみんな合格できるから。」
そう言うと、ヒロコ先生はコウスケのほうを向いてニヤリと微笑みました。
体育館に着くと、広い体育館の隅に衝立で囲まれた即席の小部屋のようなスペースがあり、この前のブルマ検査を思わせるものでした。
「皆さんはじめまして、これから皆さんにはちょっとしたテストを受けてもらいます。何も怖がることはありませんよ。このテストに合格したら皆さんは女の子の名前を名乗ることができます。体が女の子になっても、いつまでも男のこの名前のままじゃおかしいですからね・・・。では、早速テストを始めます。」
テストはひとりずつ衝立で仕切られた小部屋の中で行われました。呼ばれるまで衝立の外で座って待っているように言われたのですが、ボクの横ではコウスケが大粒の汗をかきながらソワソワとしていました。
そんなとき、またもコウスケがヒロコ先生の目を盗んで体育館から出て行こうとしていました。
「コウスケ君、断りもなくどこに行くの。」
「ト、トイレ。」
「トイレはさっき行ってきたでしょ。テストが終わるまでガマンしなさい。」
結局、コウスケはヒロコ先生に見つかり、ボク達のところに連れ戻されてしまいました。もうコウスケの顔は汗まみれでした。
「ユウヤ君入ってください。」
「ハ、ハイ。」
恐る恐る衝立の中に入っていくと、先ほどのアツコ先生が笑顔で出迎えていました。
「怖がらなくてもいいのよ。そこに座って。」
仕切られた即席の小部屋には、アツコ先生と向かい合わせに座る丸椅子と折りたたみ式の机があるだけでした。
「さて、あなたがユウヤ君ね。では早速テストを始めます。私の質問に正直に答えて。」
「ハァ・・・。」
「女の子の体になって2週間ほどたつけど、なんかおかしいとことか痛いところはある?」
「ありません・・・。」
「何か不安なことがあったら何でも言ってみて。」
・・・・・。
テストのほとんどはアツコ先生からの質問に答えるものでした。そして
「では最後に血圧を測るけど、その前に悪いけどブルマーを脱いで大事なところを先生に見せてくれる?」
「えっ。」
「恥ずかしがることはないのよ。女同士だもの。衝立で仕切られているからほかの子達に見られる心配はないわ。」
さからうこともできず、言われるがままにブルマーを下げると、アツコ先生はボクの女の子の部分をまじまじと顔を近づけて見てきました。
「ハイ、ありがとう。ごめんね女同士でもやっぱり恥ずかしいよね。」
血圧を測ったあと、
「ユウヤ君の性器は順調になじんでいます。血圧も異常ありません。おめでとう合格です。またみんなのところに戻って全員終わるまで待っていてください。」
ボクはみんなのところに戻されました。
第8章 『コウスケの悲劇』
「では、コウスケ君どうぞ。」
ついにコウスケが呼ばれました。しかしコウスケは座ってうつむいたまま動こうとしません。
「コウスケ君どうぞ。」
何回呼ばれても同じでした。
「呼ばれているわよ。」
ヒロコ先生がついにコウスケに声をかけてきました。
「お腹が・・・いた・・・。」
「そんな言い訳ききませんよ。もう皆テストは終わって、あなただけなんだから。」
ヒロコ先生は強引にコウスケの手をとると、引きずるようにアツコ先生の待つ小部屋に連れて行きました。小部屋に入るときヒロコ先生が衝立をおもむろに横に開いたため、小部屋の中がボク達から丸見えになりました。
結局、小部屋の中がボク達に丸見えのままコウスケのテストは開始されました。
「さて、コウスケ君。なぜあなたは逃げようとしたのですか。」
「・・・。」
「泣いていてもわかりませんよ。」
いきなりコウスケにアツコ先生の言葉のパンチがヒットしました。
「それとも、あなただけ逃げなきゃならない理由でもあるの?」
コウスケうつむいたまま、泣きながら首を横に振りました。
もはや、コウスケの前にはアツコ先生がいて、立ったままのコウスケの後ろにはヒロコ先生が彼の両肩に手をかけているため、もうコウスケはかごの鳥状態でした。
「あなたもみんなと一緒にブルマになったんでしょ?」
彼は泣きながらうなづきました。
「あら、そうなの。」
ヒロコ先生はそう言うと、後ろ(お尻)から彼の股間に右手を伸ばすと、そのまま彼の股間を鷲摑みにしました。
「ぎゃああぁぁぁ。」
「あら?女の子なのに何を痛がるのかしら?」
「ヒロコ先生?何か変なものでもありました?」
「ブルマなのにタマタマがあったような。」
「あらあら、ブルマなのにもう付いているはずないのにね。お股痛かったでしょう。」
そう言って今度はアツコ先生が彼の股間を前からなでなですると、途端にコウスケのオチンチンが大きくなり、ブルマーをテント状に押し上げてきました。
アツコ先生はテントの先端を摘むと、そのまま何回も指先でそのテントを弄りだしました。
「何かしらこれは。さて、コウスケ君、ブルマーを脱いで大事なところを見せてください。それとヒロコ先生、例のものを用意していてください。」
「・・・。」
「言われたとおり、早く脱いでください。」
アツコ先生にせかされ、コウスケはブルマーを下げたのですが、オチンチンとタマタマを両足の太ももに挟んで、彼は精一杯彼なりに女の子の股間を偽装していました。
しかし、彼の後ろから見ているボク達には、太ももの後ろからオチンチンとタマタマが顔を覗かせていました。
当然そんな捨て身の偽装が二人の先生に通用するはずがないのは言うまでもないことでした。
「では、そのまま足を開いて。」
「・・・。」
「開けないの?」
「・・・。」
「開けないわよね。あなたにはブルマに付いていてはいけないものが付いているんですからね。このまま逃げられると思った?」
もうコウスケの顔からはすっかり生気が消えていました。
そのとき、ヒロコ先生が“例のもの”を持って現れました。その例のものとはカスタネットと紐のついたダンベルでした。
アツコ先生はカスタネットを受け取ると、それでコウスケのタマタマを鷲摑みにしました。コウスケの悲鳴が体育館にこだまします。腕をヒロコ先生に押さえられているため、逃げられません。
「どうして一人だけ逃げようとしたの。」
「オチンチンにそんなに未練があったの?」
質問のたびにアツコ先生のカスタネットがコウスケのタマタマに緩急をつけて襲い掛かります。
「い、痛い。潰れちゃう。」
「潰すんだもん。」
アツコ先生の容赦のない言葉がさらにコウスケを苦しめます。男には耐え難い痛みにコウスケはすでに汗まみれになっていました。
「アツコ先生ダメですねこの子。おしおきをします。」
質問に答えられないコウスケにさらなる痛みが襲います。タマタマを攻められギンギンに勃起してしまった彼のオチンチンに、ヒロコ先生が10キロのマークが入ったダンベルを結びました。
勃起したオチンチンがダンベルの重さによって無理に下げられ、コウスケの悲鳴はさらにヒートアップしました。両脇をヒロコ先生が抱えているため、ひざまづくことさえできません。
「さあ、どうなの。質問に答えなさい。」
「い、痛い。千切れちゃう・・・。」
もう顔面蒼白の彼が答えられるはずがありません。しかし、先生たちのおしおきはまだ続けられました。
「アツコ先生、もう10キロ増やしましょう。」
さらに重たくなった重りに、オチンチンを締め付ける紐がどんどん食い込んでいきます。彼のオチンチンはだんだん紫色になっていきました。
こんな様子を見せ付けられたボク達は、あまりにも恐ろしい光景を目の当たりにして、逃げ出すことも忘れ恐怖のあまり、彼の様子を見守るしかありませんでした。
中には、自分の股間に手を当てて泣き出してしまった子もいました。
「あなたたちは怖がらなくていいのよ。股間を押さえたってもう付いていないんだから。」
「じゃあ、あなたはブルマにはなりたくなかったのね。」
コウスケは大汗をかきながらもうなづきました。
「よくわかったわ。だったら男の子でいなさい。この抜き打ちテストは、あなたのために特別に私たちが開催したものなのよ。」
そう言ったアツコ先生のカスタネットから鈍い音が響き渡った瞬間、コウスケはくずれ落ちました。
「さて、おしおきは完了ね。では皆さんは『ブルマ抜き打ちテスト』合格です。女の子の名前をもらったら、一日も早く立派なブルマになれるように頑張ってください。
第9章『その後』
地獄のような抜き打ちテストがおわって、ボク達合格者には女子名があたえられました。ボクもユウヤからユウコにかわりました。
しかし、一人逃げていたコウスケだけは不合格となり、ブルマとしては認めてはもらえませんでした。
先日のおしおきで先生たちに彼のオチンチンとタマタマは潰されてしまい、施術によって体だけはブルマに変身されました。
翌日のホームルームのとき、彼はボク達の元に戻ってきました。昨日のおしおきがよほど効いたのか、もう彼に覇気はありませんでした。
「みなさん、抜き打ちテストお疲れ様でした。約1名を除いてみなさんは合格です。その約1名はもうおわかりですね。コウスケ君です。もうみなさん知ってのとおり、彼はブルマになることを嫌がり施術から逃げ出したばかりか、昨日まで男の子でいました。男の子がブルマ教育を受けてもブルマにはなれません。彼がブルマになったのは昨日の夜です。従って、彼はブルマの体になって1度もブルマ教育を受けていないため、ブルマとは認められません。つまり体はブルマでも彼は男の子です。」
席で泣きじゃくる彼をよそに、ヒロコ先生はしゃべり続けました。
結局、正式なブルマにはなれなかった彼には、ブルマ落第という扱いが待っていました。
・お尻の部分に大きく「男子」と刺繍がされたブルマーを穿くこと。
・来年のブルマ教育を受ければブルマになれる。
・ブルマ教育だけでなく、ブルマ検査、ブルマ対策講座から受けなおし。
・1年間は男子扱い。
つまりは1年間の屈辱生活が待っていることらしいのです。
ボク達は、それから数日後地元に戻りました。2学期からはブルマとしての生活が本格的に始まります。少し不安だけど頑張りたいです。
ちなみに、コウスケはボク達が去ったあとも病院に残り、落第生として来年6年生の一番厳しいブルマ検査を受ける予定の5年生たちと、強制的に男の子としてブルマ対策講座に出されることになったそうです。もうオチンチンもタマタマも付いていないのに、どうやって射精訓練などをするかは謎ですが、彼なりに頑張って「男の子」をするでしょう。
本編 おしまい
前編はこちら
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投稿:2014.01.14更新:2014.01.14
ブルマの合宿去勢 後編
著者 やかん 様 / アクセス 19184 / ♥ 5